yesのコアイメージは「肯定の側に合わせる」です。質問された内容が事実なら肯定側へ合わせ、提案を受け入れるなら相手の方向へ意思を合わせ、呼びかけに応じるなら「聞いています」と会話の線をつなぎます。
日本語の「はい」と完全に同じではありません。特に否定疑問文では、英語のyesは質問の言い方に同意する語ではなく、肯定文の内容が事実だと示す語です。この核を理解すると、Yes, I do.、Yes, please.、Oh, yes.、否定疑問文への返答まで一つにつながります。
しゅみすけ
yesの基本:質問内容を肯定する
yesは、疑問文が示す内容を「そのとおり」と肯定します。短いyesだけでも返答できますが、初心者のうちは主語と動詞まで続けると、何を肯定したのかが明確です。
- Are you ready? — Yes, I am.
準備はできていますか。— はい、できています。 - Do you like coffee? — Yes, I do.
コーヒーは好きですか。— はい、好きです。 - Did she call you? — Yes, she did.
彼女はあなたに電話しましたか。— はい、しました。 - Can he swim? — Yes, he can.
彼は泳げますか。— はい、泳げます。
答えの動詞は、質問で使われたbe動詞・助動詞・doに合わせます。Are you …?ならYes, I am.、Did you …?ならYes, I did.です。
YesだけとYes, I do.の違い
Yes.だけでも意味は通じますが、短く強く言うと硬い、そっけない、断定的と受け取られる場合があります。Yes, I do.のような完全な短答や、その後に情報を加えると自然な会話になります。
- Do you live nearby? — Yes, I do. I live near the station.
近くに住んでいますか。— はい。駅の近くに住んでいます。 - Have you been to Kyoto? — Yes, I have. I went there last spring.
京都へ行ったことがありますか。— はい。昨年の春に行きました。
質問への返事以外のyes
yesは事実確認だけでなく、申し出・許可・決定・呼びかけへの肯定にも使われます。「相手が出した方向へ自分を合わせる」という感覚は共通です。
申し出を受ける:Yes, please.
- Would you like some tea? — Yes, please.
紅茶はいかがですか。— はい、お願いします。 - Shall I carry your bag? — Yes, please.
バッグを持ちましょうか。— はい、お願いします。
Yes, please.は、相手の申し出を受け入れ、その行為を希望すると示します。pleaseの働きはpleaseのコアイメージで詳しく解説しています。
許可を与える・決定を伝える
- May I come in? — Yes, of course.
入ってもいいですか。— はい、もちろんです。 - So, is that a yes?
では、それは賛成ということですか。 - She finally said yes.
彼女はついに承諾しました。
a yesのように冠詞が付くと、yesは「肯定の返事・承諾」という名詞として扱われます。We need a clear yes or no.(明確な賛否が必要です)のようにも使えます。
呼びかけに応じる
- Excuse me. — Yes?
すみません。— はい、何でしょう。 - Mr. Brown? — Yes, speaking.
ブラウンさんですか。— はい、私です。
語尾を上げたYes?は「聞いています」「ご用件は?」という合図です。賛成ではなく、会話を受け取る準備があることを示しています。

yes・yeah・right・sureの違い
どれも日本語では「はい」「うん」「そう」と訳せますが、何を肯定しているかが違います。
yes:中立的で明確な肯定
yesは最も基本的で、カジュアルからフォーマルまで使えます。正式な確認、面接、接客ではyeahよりyesが安全です。
- Is this information correct? — Yes, it is.
この情報は正しいですか。— はい、正しいです。
yeah:会話的で親しい肯定
yeahはyesのくだけた形です。友人同士の日常会話では非常に自然ですが、改まった場面では軽すぎることがあります。
- Are you coming tonight? — Yeah, definitely.
今夜来る?— うん、もちろん。
つづりはyeahです。yeaは投票などで「賛成」を表す別の語で、発音も通常異なります。
right:正しさ・理解の一致
rightは「その理解で正しい」「そうそう」と、情報や認識の一致を示します。
- The meeting starts at ten, right? — Right.
会議は10時開始ですよね。— そのとおりです。
ただし、Right.は文脈によって「よし」「では」と話を次へ進める合図にもなります。付加疑問文の仕組みは付加疑問文の解説も参考になります。
sure:快く応じる意思
sureは事実へのyesというより、「もちろん」「いいですよ」と依頼や提案を受け入れる意思を示します。
- Can you help me? — Sure.
手伝ってもらえますか。— もちろんです。 - Would you like to join us? — Sure!
一緒に参加しませんか。— ぜひ!
Are you sure?は「確信していますか」で、返答のSure.とは働きが異なります。
否定疑問文へのyesとno

日本人が最も迷いやすいのが、Aren’t you tired?(疲れていないのですか/疲れているでしょう?)のような否定疑問文です。英語では、質問にnotが入っていても、現実が肯定ならyes、現実が否定ならnoです。
- 実際に疲れている:Yes, I am.
はい、疲れています。 - 実際に疲れていない:No, I’m not.
いいえ、疲れていません。
日本語では「疲れていないの?」に対して「はい、疲れていません」と答えることがあります。日本語の「はい」は相手の質問の見立てに同意できますが、英語のyesは後ろに肯定文が続く合図です。
日本語から考えず、後ろの文を先に決める
迷ったら、まず事実を肯定文・否定文で作り、その後にyes/noを付けます。
- 事実は「私は行きます」→ I will.
- 肯定文だから → Yes, I will.
- Aren’t you coming with us? — Yes, I am.
一緒に来ないのですか。— いいえ、行きます。(日本語として自然な訳) - Aren’t you coming with us? — No, I’m not.
一緒に来ないのですか。— はい、行きません。(日本語として自然な訳)
日本語訳の「はい/いいえ」が英語と逆に見えることがありますが、大事なのはYes + 肯定、No + 否定という組み合わせです。notの否定範囲はnotのコアイメージで確認できます。
付加疑問文でも事実に合わせる
You don’t like coffee, do you?(コーヒーは好きではないですよね)のような付加疑問文でも原則は同じです。
- 好き:Yes, I do.
いいえ、好きです。 - 好きではない:No, I don’t.
はい、好きではありません。
聞き手が「好きではない」と予想していても、それに同意するかどうかではなく、自分がコーヒーを好きかどうかでyes/noを選びます。
しゅみすけ
yesが持つ会話上のニュアンス
Oh, yes.:思い出した・強く同意する
- Oh, yes! I remember him.
ああ、そうだ!彼を覚えています。 - Oh yes, that’s a good idea.
ええ、それはいい考えです。
ohが付くと、気づき、思い出し、感情を伴う肯定になります。
Yes, but …:認めてから反対する
Yes, but …は相手の一部を認めたうえで、制限や反論を続けます。
- Yes, but we need more time.
そうですが、もっと時間が必要です。
会話ではbut以降が本音として強く響きます。論理を切り替えるbutはbutのコアイメージも役立ちます。
Yes, and …:肯定して話を足す
Yes, and …は相手の考えを受け止め、新しい情報を加えます。会議やアイデア出しで会話を前へ進めやすい形です。
- Yes, and we could invite Sarah too.
そうですね。それに、サラも招待できます。
よくある間違い
1. 否定疑問文のnotに合わせて答える
× 疲れているのに No, I am.
○ Yes, I am.
yesの後ろには肯定形、noの後ろには否定形が続きます。
2. be動詞の質問にYes, I do.と答える
× Are you busy? — Yes, I do.
○ Are you busy? — Yes, I am.
3. どんな場面でもyeahを使う
yeahは親しい会話には自然ですが、面接、顧客対応、正式な確認ではyesのほうが明確で適切です。
4. Yes, please.をあらゆる肯定に使う
Yes, please.は主に申し出を受けるときです。Do you live in Tokyo?への答えはYes, I do.であり、通常Yes, please.ではありません。
FAQ
Q1. yesは何詞ですか?
辞書や文法体系によって間投詞・副詞・応答詞などと分類されます。実用上は、文全体に対して肯定を示す独立した返答語と捉えると分かりやすいでしょう。a yesでは名詞になります。
Q2. yesとyeahは発音以外も違いますか?
はい。yesは中立で幅広い場面に使え、yeahはくだけた会話的な表現です。意味は近くても、場面のフォーマル度が異なります。
Q3. yesだけでは失礼ですか?
必ずしも失礼ではありません。ただし短く平坦に言うと、そっけなく聞こえることがあります。Yes, of course.、Yes, I’d be happy to.などを加えると気持ちが伝わります。
Q4. 「そうですね」はいつもYesですか?
いいえ。事実への同意ならYes.、理解の一致ならRight.、考えながらの「そうですね」ならWell, …など、会話上の役割で変わります。
練習問題
空所にyesまたはnoを入れてください。
- Do you speak English? — ( ), I do.
- Aren’t you hungry? — ( ), I am.
- Don’t you know her? — ( ), I don’t.
- Would you like some water? — ( ), please.
- Isn’t this your bag? — ( ), it is.
答えを見る
- Yes
- Yes
- No
- Yes
- Yes
否定疑問文でも後ろが肯定形ならyes、否定形ならnoです。3はI don’tなのでNo、5はit isなのでYesになります。
まとめ:yesは「肯定の側に合わせる」
yesは単なる日本語の「はい」ではなく、事実・意思・会話の方向を肯定側へ合わせる語です。
- 肯定疑問文:内容が事実ならyes
- 否定疑問文:notの有無ではなく、実際の事実で選ぶ
- Yes, please.:申し出を受け入れる
- yeah:親しい会話でのくだけた肯定
- right:正しさ・理解の一致
- sure:依頼や提案へ快く応じる
迷ったときは、返答の後半を先に作ってください。肯定形ならyes、否定形ならno。この順番にすれば、否定疑問文にも落ち着いて答えられます。
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