someのコアイメージは、「全体の中から、存在する一部を取り出す」です。正確な数や量は示さなくても、話し手は「ゼロではなく、ある程度は存在する」と見ています。
I bought some books.
本を何冊か買いました。
We need some information.
いくらか情報が必要です。
someを「いくつかの」「いくらかの」と訳すだけでは、なぜ肯定文でよく使われ、申し出や依頼の疑問文にも登場するのかが見えません。この記事では、可算・不可算名詞、someとanyの違い、疑問文、someone・something・somewhere、強調のsomeまで整理します。
しゅみすけ
someのコアイメージ|全体の中から存在する一部を取り出す
たくさんの候補や大きな量があるとき、someはその全体を覆いません。また、一つも存在しない状態でもありません。境界を厳密に数えず、実際に存在する一部へ光を当てる語です。
Some students stayed after class.
何人かの生徒が授業後に残りました。
There is some water in the bottle.
ボトルにいくらか水が入っています。
生徒の人数や水の量は分かりません。しかし、話し手は生徒や水が存在することを前提にしています。ここが、選択肢の範囲を開いたままにするanyとの大きな違いです。
someは可算名詞の複数形と不可算名詞に使う
| 名詞 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 数えられる名詞 | some+複数名詞 | some books, some people |
| 数えられない名詞 | some+不可算名詞 | some water, some advice |
some+複数名詞|いくつか・何人か
I met some friends yesterday.
昨日、何人かの友達に会いました。
She asked some questions.
彼女はいくつか質問をしました。
数えられるものでは、全体の中から複数の個体を取り出します。ただし、必ず2つや3つという意味ではありません。重要なのは、全部ではない一部が存在することです。
some+不可算名詞|いくらか・ある程度
Could you give me some advice?
少し助言をいただけますか。
We still have some time.
まだ少し時間があります。
水・時間・情報・助言などを一つずつ数えず、まとまりの中からある量を取り出します。名詞の数え方は可算名詞と不可算名詞の違いで確認できます。
someとanyの違い|存在する一部か、開かれた選択肢か

| 語 | コアイメージ | 典型的な文 |
|---|---|---|
| some | 存在する一部を取り出す | 肯定文、肯定を見込む疑問文 |
| any | 選択肢を限定せず開く | 疑問文、否定文、条件文 |
I have some questions.
いくつか質問があります。
話し手の中で、質問はすでに存在しています。
Do you have any questions?
何か質問はありますか。
質問があるかないかをまだ決めず、どんな質問でも対象になるよう範囲を開いています。
I don’t have any questions.
質問は一つもありません。
開かれた候補のどれを確認しても該当しないため、否定文では「一つも〜ない」となります。詳しくはanyのコアイメージも合わせて読んでください。
someが肯定文でよく使われる理由
肯定文は、出来事や存在を「ある」と提示する文です。someも存在する一部を取り出すため、両者は自然に結びつきます。
Someone is at the door.
誰かがドアのところにいます。
I need something to drink.
何か飲むものが必要です。
We visited some interesting places.
私たちは興味深い場所をいくつか訪れました。
これは「肯定文では機械的にsome」というだけの規則ではありません。話し手が何らかの人・物・量の存在を認識し、それを文の中へ取り出すから自然なのです。
申し出・依頼の疑問文ではsomeを使える
疑問文では一般にanyを使いますが、相手に何かを勧める申し出や、あるものを分けてもらう依頼ではsomeがよく使われます。

申し出|相手が受け取る可能性を見込む
Would you like some coffee?
コーヒーはいかがですか。
Would you like some cake?
ケーキはいかがですか。
コーヒーやケーキはすでに用意されており、話し手はその一部を相手が受け取る可能性を前向きに見ています。
依頼|存在するものの一部を求める
Could I have some water?
お水を少しいただけますか。
Can you give me some help?
少し手伝ってもらえますか。
水や助けが存在すると見込み、その一部を自分へ向けてもらう依頼です。
Do you have any coffee?なら、コーヒーがあるかどうかを中立的に確認します。Could I have some coffee?なら、コーヒーがあると見込んで提供を求めています。
しゅみすけ
someone・somebody・something・somewhere
someは、人・物・場所を表す語と結びつき、正体は特定していなくても存在する対象を示します。
| 語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| someone / somebody | 誰か | Someone called you. |
| something | 何か | Something is wrong. |
| somewhere | どこか | Let’s go somewhere quiet. |
Someone called you.
誰かがあなたに電話しました。
誰なのかは分かりませんが、電話した人の存在は確認されています。
Something smells good.
何かいい匂いがします。
物の正体は未特定でも、匂いの原因となる何かは存在すると感じています。
I left my keys somewhere.
鍵をどこかに置き忘れました。
場所は特定できていませんが、鍵を置いた場所自体は存在します。
some of|決まった範囲の中から一部を取り出す
some ofの後ろには、the、所有格、代名詞などで範囲が決まったものが続きます。
Some of the students were absent.
その生徒たちの何人かは欠席しました。
Some of my friends live abroad.
私の友達の何人かは海外に住んでいます。
Some of them agreed.
彼らの一部は賛成しました。
some studentsは一般的な生徒の一部、some of the studentsは話し手と聞き手が分かっている「その生徒たち」という範囲の一部です。
someは単数名詞の前で「ある〜」を表すこともある
someは単数名詞と結びつき、人物や物を特定せず「ある〜」「どこかの〜」と表すことがあります。
Some man called you.
ある男性から電話がありました。
For some reason, I couldn’t sleep.
どういうわけか眠れませんでした。
存在は認識しているものの、それが誰・何であるかを特定しない、または特定する必要がない場面です。
文脈や声の強調によっては、That was some game!のように「大した試合だった」という強い評価を表すこともあります。これは単なる不特定ではなく、普通の一部では収まらないほど印象的だという口語的用法です。
someとa few・a littleの違い
someは、量を正確に数えず「存在する一部」を広く示します。a fewとa littleは、とくに少量であることへ焦点を当てます。
I have some friends here.
ここに何人か友達がいます。
I have a few friends here.
ここに少数ですが友達がいます。
We have some time.
時間があります。
We have a little time.
少し時間があります。
someだけでは「少ない」とは限りません。少量を明確に示したいならa few / a littleを使います。詳しくはfew・a few・little・a littleの違いで確認できます。
よくある間違い
× some book(普通に「何冊かの本」の意味)
○ some books
数えられるものを複数取り出すなら複数形にします。単数のsome bookは「ある本」という別の意味です。
× some advices
○ some advice
adviceは不可算名詞なので複数形にしません。数えるならtwo pieces of adviceです。
× some of students
○ some students
○ some of the students
ofを使うなら、後ろの範囲をtheなどで特定します。
まとめ|someは存在する一部を全体から取り出す
- someのコアイメージは「全体の中から、存在する一部を取り出す」
- 可算名詞の複数形と不可算名詞に使える
- 肯定文では人・物・量の存在を提示する
- someは存在する一部、anyは限定しない選択肢を見る
- 申し出・依頼では、存在や肯定的な返答を見込むため疑問文でも使える
- someone・something・somewhereは正体未特定でも存在する対象を示す
- some ofは決まった範囲の中から一部を取り出す
- some自体は必ずしも「少ない」を意味しない
someを見たら、正確な数字を探すのではなく、話し手がゼロではない一部をどこから取り出しているかを見てください。肯定文と疑問文の違いも、anyとの使い分けも一つにつながります。
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