歯科医院で外国人患者に対応する仕事では、一般的な接客英語に加えて、痛みや症状を聞き、検査・治療内容を分かりやすく説明し、診療中の合図を共有する英語が必要です。歯科医師、歯科衛生士、受付では使う場面が異なるため、職種と業務から逆算して学ぶことが重要です。
この記事の守備範囲
この記事では歯科医師・歯科衛生士・歯科受付に必要な英語力と練習順を整理します。現場で使える具体的なフレーズと会話例は、b-cafe.netの「歯科医院の受付・診療英語」で紹介します。

歯科医院で英語が必要になる6つの場面
- 電話・Web・窓口での予約受付と症状確認
- 初診受付、問診票、保険・本人確認
- 痛む場所、痛み方、発症時期、既往歴・服薬の確認
- レントゲン、診断結果、治療の選択肢・費用・回数の説明
- 診療中の体位・開口・うがい・痛みの確認
- 会計、処方、術後の注意、次回予約
歯科医療で必要なのは「説明」と「理解確認」の往復
専門用語を英語に置き換えるだけでは、患者が内容を理解できたとは限りません。短く説明し、質問を受け、患者自身の言葉で理解を確認する流れが重要です。聞き取れない場合や通訳が必要な場合に止まれることも、実務上の英語力です。
職種別に必要な英語力
歯科受付
予約希望、初診・再診、症状の緊急度、持参物、待ち時間、費用、次回予約を扱います。日時・電話番号・氏名のつづりなど、数字と固有名詞の確認力が中心です。
歯科衛生士
既往歴・服薬・アレルギーの確認、診療中の声かけ、歯周検査、クリーニング、セルフケア指導を行います。短い指示と、痛み・不安を確認する質問を優先します。
歯科医師
診断、検査結果、治療選択肢、利点・リスク、費用・期間、予後を説明します。専門内容を平易な英語に言い換え、患者の同意と理解を確認する力が必要です。
優先して身につける5つの技能
- 痛みと症状を具体化する質問
場所、始まった時期、持続時間、強さ、冷温・咬合との関係を一項目ずつ聞きます。 - 短い診療指示
open、close、bite、rinse、turnなどの基本動詞で、動作を明確に伝えます。 - 治療内容の平易な説明
cavityやroot canalなどの用語だけでなく、何を・なぜ・どのくらい行うかを簡単な文にします。 - 数字・費用・回数の確認
金額、治療時間、通院回数、予約日時を復唱し、書面でも示します。 - 理解確認と引き継ぎ
Do you have any questions?だけで終わらず、重要点を患者に確認します。通訳や他職種が必要なら無理に続けません。
初心者が最初に覚える基本の型
- Where does it hurt?:どこが痛みますか?
- When did the pain start?:痛みはいつ始まりましたか?
- Please open your mouth.:口を開けてください。
- Raise your hand if you feel pain.:痛みを感じたら手を挙げてください。
- I’m going to take an X-ray.:レントゲンを撮ります。
- Do you have any questions?:質問はありますか?
業務から逆算する練習順
- 自院で多い予約理由と治療を10種類に絞る
- 受付・問診・診療中・説明・会計の台本を作る
- 専門語を中学英語で言い換える
- 患者役の多様な答えを聞き取る練習をする
- 費用・リスク・通訳が必要な例外場面までロールプレイする
まとめ
歯科医院の英語は、専門語の暗記量より、症状を順番に聞き、短く説明し、診療中の合図を共有し、理解を確認する力が中心です。まずは自分の職種で頻度の高い5場面を選び、質問と回答の往復で練習しましょう。
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