外国人児童・生徒や保護者が増えるなか、英語を使うのは英語科の先生だけではありません。担任、養護教諭、管理職、学校事務なども、欠席連絡、体調確認、保護者面談、学校行事の案内で英語が必要になることがあります。
この記事では、学校教員に必要な英語力を「どの場面で、何を伝えられればよいか」から整理します。すぐ使える具体的な表現は、b-cafe.netの学校の先生・教員が使う英語フレーズ集で確認できます。
学校教員に必要なのは、流暢さより「短く正確に伝える力」
学校現場の英語は、長い会話を続けることよりも、相手が次に何をすればよいかを明確にすることが大切です。特に安全、健康、アレルギー、下校、緊急連絡は、推測で話を進めず、学校の規程と確認手順に沿って伝える必要があります。
- 児童・生徒には、短い指示とやさしい言い換え
- 保護者には、事実・期限・必要な対応を順序立てて説明
- ALTには、授業目標・役割・時間配分を具体的に共有
- 健康や安全に関する内容は、記録と復唱確認を徹底

学校で英語が必要になる6つの場面
1.授業・生活指導
席に着く、教科書を開く、ペアになる、提出するといった行動を、短い英語で示す力です。理解できていない様子なら、同じ文を繰り返すだけでなく、語を簡単にする、見本を見せる、指さすといった支援も必要です。
2.欠席・遅刻・持ち物
欠席理由、登校予定、忘れ物、提出期限などを確認します。電話では聞き違いが起きやすいため、児童・生徒の氏名、学年・組、日付、折り返し先を復唱できることが重要です。
3.体調・けが
症状を診断する英語ではなく、「どこが痛いか」「いつからか」「保護者へ連絡するか」など、必要な情報を確認する英語が中心です。医療判断は担当者へ引き継ぎ、学校の緊急対応手順を優先します。
4.給食・学校行事
給食、アレルギー対応、遠足、運動会、持ち物、集合時刻などを案内します。重要事項は口頭だけで済ませず、翻訳資料や通訳、学校指定の連絡手段も併用します。
5.保護者面談
成績だけでなく、得意な点、授業での様子、支援が必要な点、家庭でできることを説明します。評価を断定的に伝えるのではなく、観察した事実と具体例をもとに話せる英語力が求められます。
6.ALTとの連携・緊急連絡
ALTとの打ち合わせでは、「今日のゴール」「誰が何をするか」「何分使うか」を共有できれば、難しい英語は必要ありません。災害や事故などの緊急時は、決められた避難・連絡手順を短く明確に伝えます。
教員の英語学習は3つの相手に分ける
児童・生徒向け:短い指示+確認
一文を短くし、一度に一つの行動だけを伝える練習から始めます。最後に「分かりましたか?」だけで終えず、実際にやってもらう、言い返してもらうなど、理解を確認する練習も入れます。
保護者向け:事実+お願い+期限
面談や連絡では、①何があったか、②何をお願いしたいか、③いつまでか、の順に話す型を作ります。よく使う学校用語は日英の対照表にしておくと、毎回ゼロから訳さずに済みます。
ALT向け:目標+役割+時間
授業前の打ち合わせを想定し、1分で説明する練習が効果的です。教材を見せながら話し、曖昧な「手伝ってください」ではなく、担当してほしい部分を具体化します。
忙しい先生向けの英語勉強法
- 自分が英語を使いそうな場面を10個書き出す
- 各場面で必ず言う3〜5文を決める
- 相手から返ってきそうな質問もセットで聞く
- 同僚や講師と1〜2分のロールプレイをする
- 言えなかった表現だけを学校用フレーズ集に追加する
一般的な英会話教材を広く進めるより、自校で起こりやすい場面から練習したほうが実務につながります。まずは「欠席電話」「保護者面談」「ALTとの打ち合わせ」の3場面から始めるとよいでしょう。
英語だけで抱え込まない仕組みも必要
安全、健康、進路、特別な教育的支援など、誤解の影響が大きい内容は、個人の英語力だけに頼らないことが大切です。通訳、翻訳資料、自治体や学校の多言語支援、記録様式を活用し、重要事項は複数の方法で確認します。
まとめ
学校教員に必要な英語は、流暢な雑談力ではなく、授業・生活指導、欠席、体調、行事、保護者面談、ALT連携で「短く、具体的に、確認しながら」伝える力です。自分の担当場面に絞り、使う文と返答をセットで練習しましょう。
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