everyの意味と使い方|コアイメージは「一つずつ確認して漏れなく全体へ」

everyのコアイメージ|一つひとつ確認して漏れなく全体へ

everyのコアイメージは、「集団を意識しながら、その中の一人・一つを順番に確認し、漏れなく全体へ行き渡る」です。

日本語では「すべての」「どの〜も」「毎〜」などと訳されますが、everyは集団を大きな塊として見る言葉ではありません。メンバーを一人ずつ、物を一つずつ、日を一日ずつ通過し、結果として全員・全部に届く言葉です。

この「一つずつ見る」感覚があるため、everyの直後には原則として単数形の可算名詞が続き、主語になると動詞も単数扱いになります。

しゅみすけ

every studentsではなくevery studentになるのは、everyが集団を一人ずつ取り出して見ているからです。日本語の「すべて」に引っ張られず、カメラが一人ずつ移動する様子を想像しましょう。

everyの意味をコアイメージから理解する

たとえば、通りに8軒の家が並んでいるとします。every houseは8軒を一つの塊として包むのではなく、1軒目、2軒目、3軒目と視線を移し、最後の家まで漏れなく確認します。

Every house has a garden.
どの家にも庭があります。

一軒ずつ確認しても、すべてにgardenがあるという意味です。

Every student passed the test.
生徒は全員その試験に合格しました。

結果として全員ですが、everyの視点は各生徒にあります。

I exercise every day.
私は毎日運動します。

月曜日、火曜日、水曜日と、一日ずつ同じ行動が繰り返されます。

every+単数名詞が基本

everyの基本形はevery+単数可算名詞です。

  • every student:すべての生徒・どの生徒も
  • every book:すべての本・どの本も
  • every room:すべての部屋・どの部屋も
  • every day:毎日

× every students
○ every student

複数の集団を対象にしていても、文法上は一人・一つずつ取り出すため単数形です。

また、everyは数えられる個体を一つずつ見るため、不可算名詞へ直接付けることは通常できません。

× every information
○ every piece of information
すべての情報

informationを一件ずつ数える単位としてpieceを補います。

everyが主語なら動詞も単数形

every+単数名詞が主語になると、動詞は三人称単数に合わせます。

Every member knows the rule.
メンバーは全員その規則を知っています。

× Every member know the rule.
○ Every member knows the rule.

Every room is clean.
どの部屋もきれいです。

意味上は複数でも、文法上の中心はmember、roomという単数名詞です。この点はall members knowall rooms areとの大きな違いです。

allとeveryの違い:全体か、一つずつか

allとeveryは、結果として「すべて」を示す点では似ています。しかし視点と文法が違います。

  • all+複数名詞:集団全体をひとまとまりとして見る
  • every+単数名詞:集団の成員を一人・一つずつ見て、漏れなく全体へ進む
allは集団全体、everyは一つひとつ漏れなく見る違い

All students received a card.
生徒全員がカードを受け取りました。

studentsという集団全体へ焦点があります。

Every student received a card.
どの生徒も一人ひとりカードを受け取りました。

各生徒にカードが一枚ずつ届いたことを感じさせます。

また、allは不可算名詞にも使えますが、everyは直接使えません。

all the water:その水を全部
× every water

allの詳しい語順と用法はallのコアイメージで確認できます。

eachとeveryの違い:個別性の強さ

eachとeveryはどちらも単数名詞を伴い、「一つずつ」を表します。違いは視線の置き方です。

  • each:個々の違いや独立性へ強く焦点を当てる
  • every:一つずつ確認しながら、漏れのない全体を意識する

Each child drew a different picture.
子どもたちはそれぞれ違う絵を描きました。

一人ひとりの違いが重要なのでeachが自然です。

Every child needs love.
すべての子どもに愛情が必要です。

例外なく子ども全体へ当てはまる一般論なのでeveryが自然です。

eachは通常2つ以上、everyは一般に3つ以上の集団を想定します。二つだけならeach handは自然ですが、every handよりboth handsが一般的です。

さらにeachは代名詞として単独で使えます。

Each has a different role.
それぞれに異なる役割があります。

everyは原則として単独では使わず、every oneeveryoneなどを使います。

anyとeveryの違い:任意の一つか、漏れなく全部か

anyとeveryも、どちらも単数名詞を伴うことがあります。

  • any student:候補を限定せず、どの生徒を一人選んでも
  • every student:生徒を一人ずつ確認し、漏れなく全員
every・each・anyの視点の違いを示す図解

Any student can answer this question.
どの生徒でもこの質問に答えられます。

任意の一人を選んでも答えられる、という可能性です。

Every student answered the question.
すべての生徒がその質問に答えました。

実際に一人ずつ見て、全員が答えたという事実です。

anyの疑問文・否定文・肯定文のつながりはanyのコアイメージで詳しく解説しています。

every dayとeverydayの違い

every dayeverydayは、空白の有無で役割が変わります。

  • every day:毎日。every+dayという副詞的な時間表現
  • everyday:日常の・普段の。名詞の前に置く形容詞

I study English every day.
私は毎日英語を勉強します。

This is an everyday problem.
これは日常的な問題です。

× I study English everyday.という表記は、標準的な文章では避けます。「毎日」なら二語です。

見分けるにはeverydayをordinaryに置き換えてみましょう。an ordinary problemと言えるなら形容詞everydayです。

everyoneとevery oneの違い

こちらも一語と二語で意味が変わります。

  • everyone:すべての人・みんな
  • every one:一つひとつ・一人ひとり。物にも人にも使える

Everyone is ready.
みんな準備ができています。

I checked every one of the boxes.
私はその箱を一つ残らず確認しました。

everyoneは人だけを指します。every oneは後ろにof the …を続け、限定された集団の各成員を強調できます。

Everyone areではなくEveryone isです。意味は複数でも文法上は単数扱いになります。

every one of+複数名詞

every one of the+複数名詞で、「その〜の一つひとつ・一人ひとり」を強調します。

Every one of the answers is correct.
その答えは一つ残らず正しいです。

Every one of my friends was helpful.
私の友人は一人残らず助けになってくれました。

ofの後ろは複数形ですが、主語の中心はevery oneなので、標準的にはis・wasという単数動詞を使います。

× every of the answers
○ every one of the answers

everyをofの直前で単独使用することはできません。

every+数字+複数名詞

「〜ごとに」「〜おきに」は、every+数字+複数名詞で表します。

The bus comes every ten minutes.
バスは10分おきに来ます。

Take this medicine every six hours.
この薬を6時間おきに飲んでください。

We meet every two weeks.
私たちは2週間ごとに会います。

通常はeveryの後ろが単数形ですが、数字が2以上ならその数字に合わせて複数形になります。

every other dayは「一日おきに・隔日で」、every few daysは「数日おきに」という定番表現です。

I go running every other day.
私は一日おきに走ります。

every time・every time S+V

every timeは「毎回」、後ろに文を続けると「〜するたびに」を表します。

I make the same mistake every time.
私は毎回同じ間違いをします。

Every time I see her, she smiles.
彼女に会うたび、彼女は微笑みます。

接続詞のように見えますが、もとは「私が彼女を見る一回一回」という名詞句です。everyが各回を漏れなく拾っています。

同じ形でevery day I workなども作れますが、節との境目が分かりにくい場合はカンマを使うと読みやすくなります。

everyが作る定番表現

every now and then

I visit that café every now and then.
私は時々そのカフェへ行きます。

「今とその次の時点が折々に来る」感覚から、「時々」を表す定番表現です。

every bit as … as

She is every bit as capable as her colleague.
彼女は同僚とまったく同じくらい有能です。

程度を構成する小さな部分まで一つ残らず同等、という強調です。

every possible

We tried every possible solution.
私たちは可能な解決策をすべて試しました。

possible solutionを一つずつ洗い出し、漏れなく試したことを示します。

not everyは「すべてが〜とは限らない」

not everyは部分否定で、「一人ひとり確認すると、当てはまらない例もある」という意味です。

Not every student passed.
すべての生徒が合格したわけではありません。

合格した生徒もいますが、不合格者が少なくとも一人います。

Every student didn’t pass.は曖昧で不自然になりやすいため、「全員ではない」ならNot every student passed.とします。「誰も合格しなかった」ならNo student passed.です。

しゅみすけ

not everyは「全員を否定」ではなく、「一人ずつ確認した結果、例外がある」です。No studentとは意味が違うので、否定をeveryの前に置いて明確にしましょう。

everyでよくある間違い

間違い1:every studentsとする

× every students
○ every student

everyは一人ずつ取り出すため、後ろは単数形です。

間違い2:動詞を複数形にする

× Every student have a book.
○ Every student has a book.

every+単数名詞が主語なら動詞も単数扱いです。

間違い3:everyを単独で使う

× Every is ready.
○ Everyone is ready.
○ Every student is ready.

everyは原則として後ろに名詞が必要です。

間違い4:everydayを「毎日」の意味で使う

× I walk everyday.
○ I walk every day.

everydayは「日常の」という形容詞、every dayは「毎日」という時間表現です。

間違い5:every ofとする

× every of the books
○ every one of the books

限定された集団の一つひとつならevery one ofを使います。

ミニ練習問題

every・all・each・anyから最も自然なものを選びましょう。

  1. (  ) student has an ID card.「どの生徒も身分証を持っている」
  2. (  ) students are in the hall.「生徒全員がホールにいる」
  3. You may choose (  ) seat.「どの席を選んでもよい」
  4. (  ) child drew a different animal.「子どもはそれぞれ違う動物を描いた」
  5. The train leaves (  ) thirty minutes.「電車は30分ごとに出る」
  6. Not (  ) answer is correct.「すべての答えが正しいわけではない」

答え:1. Every 2. All 3. any 4. Each 5. every 6. every

everyに関するよくある質問

everyの後ろはなぜ単数形ですか?

集団を一つの塊としてではなく、一人・一つずつ取り出して確認するからです。every student、every bookのように単数形を置き、主語なら動詞も単数扱いにします。

everyとallは書き換えられますか?

多くの場面で伝える事実は近くなりますが、完全に同じではありません。allは全体をひとまとめ、everyは一つずつ漏れなく見るため、語形もall students areevery student isに変わります。

everyは2つにも使えますか?

文法的に絶対不可能ではありませんが、通常everyは3つ以上を想定します。二つならboth、または個別に見るeachが自然です。

まとめ:everyは一つずつ通って漏れなく全体へ進む

  • コアイメージは集団の成員を一人・一つずつ確認し、漏れなく全体へ行き渡る
  • 基本形はevery+単数可算名詞
  • every+単数名詞が主語なら動詞も単数扱い
  • allは集団全体、everyは一つずつ見て全体へ進む
  • eachは個々へ強く焦点を当て、anyは任意の一つを開いて選ぶ
  • every dayは「毎日」、everydayは「日常の」
  • everyoneは「みんな」、every oneは「一つひとつ」
  • every ten minutesは「10分ごと」、every other dayは「一日おき」
  • not everyは「すべてが〜というわけではない」という部分否定

Basic Englishの語彙全体は、姉妹サイトのBasic English 850語一覧にまとめています。all・any・everyを訳語ではなく視点の動きで区別すると、数量を表す基本語が一つの体系として見えてきます。

Basic Englishの重要語をまとめて学ぶ:Basic Englishの重要語46選|コアイメージ総合ガイド

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