英語脳とは?日本語に訳さず英語を話すための作り方

カフェの場面から人物と動きを捉えて英語を直接組み立てる学習者のイメージ

「英語脳を作れば、日本語に訳さず英語を話せるようになる」

英語学習ではよく聞く言葉ですが、英語脳とは何なのか、具体的に説明できる人は意外と少ないかもしれません。

英語だけで考えること、英語を英語のまま理解すること、ネイティブのように自然に話すこと。どれも間違いではありませんが、それだけでは何を練習すればよいのか分かりません。

be:RIZEでは、英語脳を特別な脳や才能とは考えません。

英語脳とは、場面や意図から英語の主語と動詞を取り出し、必要な情報を前から足していく処理の習慣です。

つまり、頭の中の言語が完全に英語へ切り替わることではありません。日本語の完成文を作ってから英訳するルートを少しずつ離れ、英語の構造で場面を処理できるようになることです。

この記事では、英語脳の意味をふわっとした精神論ではなく、実際に練習できる処理として解説します。

英語脳とは?be:RIZEでは「処理の順番」と考える

英語脳という言葉は、脳科学上の正式な診断名ではありません。また、脳の中に日本語専用と英語専用の二つの部屋ができるわけでもありません。

英語学習で重要なのは、脳の名称ではなく、英語を聞いたり話したりするときに何をどの順番で処理しているかです。

日本語から英語へ変換する場合、次のような流れになります。

  1. 日本語で言いたいことを完成させる
  2. 日本語に対応する英単語を探す
  3. 英語の語順へ並べ替える
  4. 文法が正しいか確認する
  5. 声に出す

一方、be:RIZEが目指す直感的な処理は、もっと小さく始まります。

  1. 場面や伝えたい意図を捉える
  2. 誰・何について話すかを決める
  3. 主語と動詞を出す
  4. 必要な情報だけを足す
  5. 次の短い文へ進む

これを一言で表すと、次の流れです。

場面・意図 → 主語+動詞 → 必要な情報を足す

英語脳を作るとは、この処理を繰り返し、英語を使うときの標準ルートにしていくことです。

日本語の完成文を英訳する複雑なルートと、場面から直接英語を話すルートの違い
英語脳とは、頭の中を英語だけにすることではなく、場面から英語を立ち上げる処理を作ること

「英語で考える」と言われても難しい理由

英語を知らないからではなく、日本語の処理が先に動く

多くの日本人は、中学・高校で英単語や文法を学んでいます。それでも会話になると英語が出ないのは、知識がゼロだからとは限りません。

目の前の場面を見た瞬間、日本語の文章を作る処理が先に動き、その完成品を英語へ変えようとするからです。

たとえば、窓を開けて風が入ってきた場面で、最初に「窓を開けたら涼しい風が入ってきて気持ちよかった」と日本語を完成させると、その全文を英訳する仕事が発生します。

しかし会話では、最初から完成品を作る必要はありません。

I opened the window.
A cool breeze came in.
It felt nice.

場面を三つに分け、それぞれ主語と動詞から始めれば、知っている英語で十分に伝えられます。

日本語と英語では、文を組み立てる感覚が違う

日本語では、助詞を使いながら情報をつなぎ、最後まで聞いて初めて述語が現れることがあります。一方、英語は主語と動詞を早い段階で置き、後ろへ情報を足していきます。

日本語の設計図を保ったまま英単語だけを当てはめようとすると、語順の並べ替えが必要になります。英語が瞬時に出ないのは、努力や才能だけの問題ではなく、二つの異なる構造をその場で変換しているためでもあります。

詳しくは、なぜ日本人は英語を瞬時に話しにくい?日本語と英語の構造的な違いで解説しています。

英語脳がある人は、日本語を一切使わないのか

いいえ。英語脳を作るために、日本語を禁止する必要はありません。

難しい内容を理解するとき、日本語で整理したほうが速く正確な場合もあります。語彙や文法の説明を日本語で理解することも問題ではありません。

変えたいのは、実際に聞く・話す瞬間の処理です。

日本語を使うことと、日本語の完成文を毎回英訳しなければ話せないことは違います。学習段階では日本語を補助として使い、練習が進んだら少しずつ外していけばよいのです。

英語脳を作る5つのステップ

ステップ1|主語と動詞の小さな箱を作る

最初から長い英文を作ろうとせず、SV・SVC・SVOなどの短い骨格に慣れます。

  • She smiled.
  • He looks tired.
  • I need help.

英会話で使う文の多くは、少数の基本構造から広げられます。詳しくは、英語は主語と動詞から始める|4コードで文の骨格を作る練習法をご覧ください。

ステップ2|良い英文をリライトする

初心者がゼロから自由に英文を作ると、日本語の語順や不自然な組み合わせが入りやすくなります。

そこで、最初はお手本の一部を書き換えます。

I had coffee after lunch.

  • I had tea after lunch.
  • I had coffee after the meeting.
  • We had dinner after work.

型を保ったまま中身を変えることで、英語の語順と動詞の組み合わせが身につきます。やり方は、英語のリライト練習とは?で紹介しています。

ステップ3|完成した日本語ではなく、場面を小さく分ける

「昨日、久しぶりに友達と会って、新しくできたレストランへ行ったけれど混んでいた」のような日本語を、そのまま英訳しないようにします。

頭の中の映像を順番に見ます。

I met an old friend yesterday.
We went to a new restaurant.
It was crowded.

英語を簡単にするとは、伝えたい内容を諦めることではありません。場面を、今使える英語の大きさへ分けることです。詳しくは、英語で言いたいことを簡単にする方法をご覧ください。

ステップ4|写真や現実の場面から直接話す

日本語例文を見て英語へ変える練習だけでは、日本語が入口として残ります。

写真を見て、人物の動きや状態から直接話します。

  • A woman is walking.
  • She is carrying a bag.
  • She looks busy.

写真が話す内容を支えてくれるため、日本語を外しながらも自由度を上げすぎずに練習できます。具体的な方法は、写真描写で英語スピーキングを練習する方法で解説しています。

ステップ5|知らない単語を別の英語で説明する

一語分からないたびに日本語へ戻り、辞書を検索すると、直感的な処理が止まります。

たとえば「人見知り」が出なくても、次のように説明できます。

I’m quiet when I meet new people.
It takes time for me to relax.

一つの正解訳を探さず、知っている英語で別の道を作ります。詳しくは、英語のパラフレーズ練習法をご覧ください。

英語脳作りで避けたい3つの誤解

誤解1|英語を大量に聞けば自然に切り替わる

英語に触れる量は大切です。しかし、大人が日本語で意味を確認する聞き方を何百時間続けても、話すときの処理まで自動的に変わるとは限りません。

量と同時に、場面から前向きに意味を積み上げる聞き方や、主語と動詞から発話する練習が必要です。

誤解2|難しい単語を増やせば英語で考えられる

知識のフォルダやアプリを増やすだけでは、瞬間的に使う処理は育ちません。

まず基本動詞、前置詞、助動詞などのコア単語を、訳語ではなく場面や感覚とつなげます。詳しくは、英会話で重要なコア単語とは?をご覧ください。

誤解3|日本語が浮かんだら失敗

日本語が浮かぶこと自体を止めようとすると、かえって日本語を意識します。

大切なのは、日本語を完全に消すことではなく、浮かんだ長い日本語を最後まで英訳しようとしないことです。場面へ戻り、誰が何をしたかを一つ選び、短い英語から再開します。

英語脳が育ってきたサイン

次の変化が見えたら、処理のルートが少しずつ変わっています。

  • 英語を聞いたとき、語順のまま場面が浮かぶ
  • 話す前に長い日本語を完成させなくなった
  • 主語と動詞から短く話し始められる
  • 一文を完成させるより、短文を足せる
  • 知らない単語があっても別の説明を試せる
  • 間違いを恐れて無言になる時間が減る

英語脳は、ある朝突然スイッチが入って完成するものではありません。特定の場面や簡単な話題から、少しずつ直接処理できる範囲が広がっていきます。

英語脳を作る1日15分の練習例

時間 練習 意識すること
3分 短い英文の音読 主語と動詞を一つの骨格として捉える
3分 リライト お手本の一部を3通り変える
3分 写真描写 人物・動き・状態を短文にする
3分 独り言 今日の一場面を3文で話す
3分 振り返り 最後に辞書やAIで一つだけ改善する

練習方法全体の組み合わせは、英語のアウトプット練習法|瞬間英作文・リライト・独り言・日記の正しい順番にまとめています。

be:RIZEの直感英会話が目指すもの

be:RIZEの直感英会話は、文法、単語、瞬間英作文、英語日記などを否定するものではありません。どの方法にも役割があります。

ただし、知識を増やす練習と、実際に使う瞬間の処理を書き換える練習は同じではありません。

そこで、英語と日本語の構造差を理解し、短い骨格、コア単語、リライト、写真描写、独り言、会話実践を、補助を少しずつ外す順番で組み合わせます。

be:RIZEでは、受講生向けに直感英会話のワークショップを毎月開催しています。

「英語を知っているのに話すときは日本語から変換してしまう」「何から処理を変えればよいか分からない」という方には、現在地に合わせて学習の順番を設計しています。

be:RIZEの英語コーチングを見る

まとめ|英語脳は才能ではなく、場面から話す処理の習慣

英語脳とは、頭の中から日本語を完全に消すことでも、ネイティブと同じ脳になることでもありません。

場面や意図から主語と動詞を取り出し、英語の語順で必要な情報を足していく処理です。

英語脳を作るには、次の順番を意識します。

  1. 主語と動詞の短い骨格に慣れる
  2. 良い英文をリライトする
  3. 完成した日本語ではなく場面を分ける
  4. 写真や現実から直接話す
  5. 知らない単語を簡単な英語で説明する

日本語から英語への変換は、学習初期の橋として使って構いません。ただし、橋の上に住み続ける必要はありません。

短い一場面から、場面と英語を直接つなぐ練習を始めてみてください。

資料請求 無料オリエンテーション(当日の流れはこちら)
be:RIZEが合うか3分でチェック
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)