こんにちは、しゅみすけこと大山俊輔です。
英語の副詞と聞くと、「動詞を修飾する言葉」「形容詞に-lyを付けたもの」と覚えている方が多いかもしれません。
もちろん、それも副詞の一部です。ただ、副詞の働きはもう少し広く、英会話ではとても身近です。
I walk.(私は歩く)I walk slowly.(私はゆっくり歩く)
I walk.だけでも文は成立しています。そこへslowlyを置くと、歩き方が見えてきます。
副詞とは、すでにある動きや説明、文全体に、もう一段の情報を足す言葉です。
この記事では、大人の英語初心者に向けて、副詞が何を説明するのか、どんな意味を足すのか、どこに置くのかを、日常会話で使う例から整理します。
この記事の結論
- 副詞は、動詞・形容詞・別の副詞・文全体に情報を足す
- 「どのように・どれくらい・いつ・どの頻度」などを表せる
- 置き場所は一つではなく、何を説明するかによって変わる
- 英会話では、文の骨格を作ってから必要な副詞だけを足す
英語の副詞とは?すでにある内容へ情報を足す言葉
副詞は、なくても文の骨格が成立することがよくあります。しかし、副詞を加えると、話し手が本当に伝えたい様子・程度・時・頻度・判断が見えるようになります。
| 副詞を足す前 | 副詞を足した後 | 増えた情報 |
|---|---|---|
She speaks. |
She speaks slowly. |
どのように話すか |
He is tired. |
He is very tired. |
どれくらい疲れているか |
I exercise. |
I often exercise. |
どのくらいの頻度か |
She is busy. |
Maybe she is busy. |
話し手がどう判断しているか |
副詞を「名詞以外を修飾する言葉」と説明することもできます。文法としては正しいのですが、英会話ではもっと直感的に、すでにある内容を細かく調整する言葉と捉えると使いやすくなります。
副詞が説明する相手は4種類ある
副詞は動詞だけを説明するわけではありません。主に、次の四つへ情報を足します。

1.動詞・動作を説明する
He walks slowly.(彼はゆっくり歩きます)She answered politely.(彼女は丁寧に答えました)They worked hard.(彼らは一生懸命働きました)
slowlyは歩き方、politelyは答え方、hardは働き方を説明しています。学校英語で最初に習う、もっとも分かりやすい副詞の働きです。
2.形容詞の程度を説明する
very happy(とても幸せな)really useful(本当に役立つ)a little nervous(少し緊張している)
happy、useful、nervousは、人や物の状態を表す形容詞です。副詞を前へ置くことで、その程度を強めたり弱めたりできます。
3.別の副詞を説明する
very slowly(とてもゆっくり)really well(本当に上手に)surprisingly quickly(驚くほど早く)
veryはslowly、reallyはwell、surprisinglyはquicklyへ、さらに情報を足しています。
4.文全体に話し手の判断を足す
Maybe she is busy.(たぶん、彼女は忙しい)Fortunately, nobody was hurt.(幸い、誰もけがをしませんでした)Honestly, I don't know.(正直に言うと、分かりません)
これらは一つの動詞だけではなく、後ろの文全体に対する話し手の判断や態度を伝えています。会話の温度や距離感を作る大切な働きです。
副詞で足せる代表的な情報
副詞は意味の種類も幅広いため、一度にすべて覚える必要はありません。大人初心者は、会話でよく使う次のグループから押さえるとよいでしょう。
| 足す情報 | 主な問い | 例 |
|---|---|---|
| 様子・方法 | どのように? | slowly, carefully, well, hard |
| 程度 | どれくらい? | very, really, quite, a little |
| 頻度 | どのくらいの頻度で? | always, usually, often, sometimes, never |
| 時 | いつ? | now, today, soon, already, still |
| 場所・方向 | どこで・どこへ? | here, there, outside, abroad |
| 確信・判断 | どの程度確か? | maybe, probably, definitely |
この分類は、用語を覚えるためというより、「自分はいま、どんな情報を足したいのか」を選ぶための地図です。
副詞の置き場所は一つではない
副詞が難しく感じられる理由の一つは、形容詞よりも置ける場所が広いことです。
ただし、全部を一つの公式にしようとせず、意味のグループごとに代表的な位置を押さえれば十分です。
様子を表す副詞は、動詞や目的語の後ろが基本
She speaks slowly.He did the job carefully.I know her well.
「どのように行ったか」を表す副詞は、動作の後ろへ置くことが多くあります。目的語がある場合は、did carefully the jobのように動詞と目的語の間へ無理に入れず、did the job carefullyと後ろへ置くと考えるのが安全です。
頻度を表す副詞は、一般動詞の前・be動詞の後
I usually work at home.(私はたいてい自宅で働きます)She often calls me.(彼女はよく私に電話します)He is always busy.(彼はいつも忙しいです)
usuallyやoftenは一般動詞の前、alwaysはbe動詞の後にあります。助動詞がある場合は、I can usually come.のように助動詞の後へ置くのが基本です。
程度を表す副詞は、説明したい形容詞・副詞の前
very tiredreally interestingquite slowly
どれくらいなのかを調整する語は、説明する形容詞や副詞の直前に置くことが多いため、まとまりとして覚えやすいでしょう。
時を表す副詞は、文末に置きやすい
I'll call you tomorrow.(明日、電話します)She arrived early.(彼女は早く着きました)We met yesterday.(私たちは昨日会いました)
today、tomorrow、yesterdayなどは、文の最後へ置けば自然になることが多くあります。時間を対比・強調したい場合は、Tomorrow, I'll call you.のように文頭へ出すこともできます。
形容詞と副詞の違いは「何を説明するか」
形容詞と副詞は、形だけで判断しようとすると混乱します。次の二文を比べてください。
She is careful.(彼女は注意深い)She drives carefully.(彼女は注意深く運転する)
carefulが説明する相手はSheです。人の性質を説明するため、形容詞を使います。
carefullyが説明する相手はdrivesです。動作の様子を説明するため、副詞を使います。
-lyは目印になりますが、friendlyは形容詞、fastやhardは-lyなしでも副詞として使えます。詳しくは、英語の形容詞と副詞の違い|置き場所と説明する相手で見分けるで整理しています。
副詞は、なくてもよい「飾り」なのか?
副詞を外しても文法的に成立する場合が多いため、「副詞は飾り」と説明されることがあります。
しかし、会話では副詞によって意味の中心が決まることもあります。
I agree.(同意します)I completely agree.(完全に同意します)I don't completely agree.(完全に同意しているわけではありません)
completelyの位置と否定の関係によって、話し手の立場が細かく変わります。
また、頻度の副詞も情報の中心になり得ます。
I go there.(私はそこへ行きます)I sometimes go there.(私は時々そこへ行きます)I never go there.(私はそこへは決して行きません)
副詞は単なる飾りではなく、文の骨格に、話し手が本当に伝えたい精度を加える言葉です。
それでも英会話では「文の骨格が先、副詞は後」
副詞が大切だからといって、一文へ情報を詰め込む必要はありません。
日本人の大人学習者は、最初から「いつ・どこで・誰と・どのように」を全部英語にしようとして、主語と動詞が出なくなることがあります。
まずは、短い骨格を作ります。
I work.She speaks.We met.
そこへ、本当に必要な情報を一つずつ足します。
I usually work at home.She speaks very slowly.We met there yesterday.
骨格を先に出し、副詞で解像度を上げる。この順番なら、副詞の位置に迷って会話全体が止まることを減らせます。
大人初心者が副詞を覚える順番
副詞は数が多いため、一覧を最初から暗記する方法はおすすめしません。まず、次の順番で自分の会話へ取り入れてみてください。
- 程度:
very, really, a little - 頻度:
always, usually, often, sometimes, never - 時:
now, today, tomorrow, already, still - 様子:
well, slowly, carefully, hard - 判断:
maybe, probably, definitely
このあたりは、難しい単語ではありません。多くの方が見たことのある語です。しかし、意味を知っていることと、会話で適切な位置へ置けることは別です。
一日数語を増やすより、I usually ...、It's really ...、Maybe ...のような自分が使う短い形で、何度も口に出す方が役立ちます。
よくある疑問
副詞には必ず-lyが付きますか?
付きません。slowlyやcarefullyのような語は多い一方、well, fast, hard, often, very, maybeなど、-lyが付かない基本副詞もたくさんあります。語尾だけでなく、文の中で何へ情報を足しているかを見ましょう。
副詞はどこに置いてもよいですか?
自由度はありますが、どこでも同じではありません。様子は動詞や目的語の後、頻度は一般動詞の前・be動詞の後、程度は形容詞や副詞の前、時は文末、という代表位置から始めるのがおすすめです。
副詞をたくさん使うほど詳しい英語になりますか?
情報は詳しくなりますが、必ずしも伝わりやすくなるとは限りません。一文へ詰めすぎるより、まず主語と動詞を出し、聞き手に必要な情報だけを足してください。必要なら二文へ分けても構いません。
副詞は何個くらい覚えればよいですか?
最初から数を目標にする必要はありません。程度・頻度・時・様子・判断から、自分が日常で使う語を3〜5個ずつ選ぶだけでも、表現の幅は大きく広がります。
筆者・大山俊輔(しゅみすけ)が副詞を「後から足す言葉」と捉える理由
僕はYouTubeや英語コーチングで、基本動詞・前置詞・助動詞など、英会話の骨格を作る少数の基本語を繰り返し解説してきました。
その中で多くの大人学習者を見ていると、単語を知らないこと以上に、最初から完成した長い英文を作ろうとして止まる場面が多くあります。
副詞は便利ですが、主語も動詞も出ていない段階で、細かな情報から組み立てようとすると負荷が上がります。
だからこそ、まずI work.と骨格を置く。その後にusuallyやat homeを足す。英語の並びに沿って、小さな情報を前から追加していく感覚を大切にしています。
難しい副詞を増やす前に、知っている基本副詞を、自分の生活を説明するために使い回してみてください。
まとめ|副詞は、動きや説明の解像度を上げる
英語の副詞について、重要な点をまとめます。
- 副詞は、動詞・形容詞・別の副詞・文全体に情報を足す
- 様子・程度・頻度・時・場所・判断などを表せる
- 置き場所は、何を説明し、どんな情報を足すかによって変わる
-lyは目印の一つだが、付かない副詞も多い- 英会話では、主語と動詞の骨格を作ってから、必要な副詞を足す
副詞は、英文を難しくするための言葉ではありません。すでにある動きや説明を、自分が伝えたい精度へ近づける言葉です。
まずは今日の行動に、usually、slowly、reallyなどを一つ足すところから始めましょう。
英会話で使う副詞を増やす:英語の副詞一覧|英会話でよく使う基本副詞50選
副詞の置き場所を詳しく確認する:英語の副詞はどこに置く?位置が変わる理由を語順で理解
基本単語は知っているのに、会話になると文を組み立てられない方へ
必要なのは、さらに副詞の一覧を暗記することではなく、短い文の骨格を先に作り、必要な情報を英語の順番で足す練習かもしれません。
be:RIZEでは、代表の大山俊輔(しゅみすけ)が語彙・文法・リスニング・スピーキングの現在地を確認し、目的に合う学習順を一緒に整理しています。



