総合英語Evergreenは英会話に使える?電話帳を文法辞典として活かす勉強法

総合英語Evergreenを英会話に活かす方法のアイキャッチ

『総合英語Evergreen』は、高校英文法を基本から発展まで幅広く扱う総合文法書です。「Forestの後継」として知られ、英文法の疑問を詳しく調べられる定番の一冊です。

しかし、A5判672ページ。英会話を始めようと思って手に取ると、「これを最初から全部やらなければ話せないのか」と不安になる厚さです。まさに電話帳級です(笑)。

結論から言うと、Evergreenは英会話にも役立ちます。ただし、最初から最後まで通読する教科書ではなく、話す・読む・書く中で疑問が出たときに引く「文法辞典」として使うのがおすすめです。

英会話初心者は、まず中学レベルの文法で短い文を作る練習を優先します。そこで「現在形と進行形はどう違う?」「なぜここはthe?」という疑問が生まれたら、Evergreenへ戻る。この順番なら、網羅性が負担ではなく強みになります。

しゅみすけ(大山俊輔)

Evergreenを最初のページから読み始めると、英会話を始める前に電話帳を読破する企画になります(笑)。本が悪いのではなく、仕事を頼み間違えています。これは優秀な先生というより、優秀な文法図書館です。

英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

『総合英語Evergreen』とは?

『総合英語Evergreen』は、いいずな書店が刊行する総合英文法参考書です。『総合英語Forest』から引き継いだ「英文法のなぜを理解する」「基本から発展まで学ぶ」「わかりやすさを追求する」という特徴を掲げています。

公式情報ではA5判672ページ。例文音声のダウンロードや、重要項目の解説動画なども用意されています。詳しい仕様や付属サービスはいいずな書店の公式ページで確認できます。

出版社いいずな書店
ページ数672ページ
扱う範囲高校英文法の基本から発展まで
強み文法事項を網羅的に調べ、「なぜ」を詳しく確認できる
英会話での役割疑問が出た項目へ戻る文法辞典・参考書

Evergreenが優れている4つの点

1.英文法の範囲を広くカバーできる

基礎的な語順や時制から、関係詞・仮定法・比較・準動詞などまで広く扱います。会話や読解で疑問が生じても、同じ一冊へ戻りやすい安心感があります。

2.「なぜその形になるか」を確認できる

文法事項を単なる公式として示すだけでなく、基本的な考え方から説明します。問題の正解を覚えるより、似た英文を自分で判断するための土台を作りやすい本です。

3.基本から発展まで同じ章で見渡せる

まず基本を確認し、必要に応じて細かな用法や発展内容へ進めます。初心者向けの説明だけでは足りなくなったときも、新しい本を何冊も買わずに調べられます。

4.例文・音声・動画を組み合わせられる

公式サイトでは例文音声や解説動画なども案内されています。紙面だけで理解しにくい内容を別の形式で確認でき、例文を声に出す学習にもつなげられます。

英会話初心者が最初から通読しない方がよい理由

会話開始までが遠くなる

英会話では、すべての英文法を均等に知ってから話すわけではありません。中学レベルの基本語順、疑問文、否定文、時制、助動詞などでも、日常の多くを表現できます。

672ページを最初から学んでいる間、実際に口を動かす時間が減れば、英会話の開始が遅れます。文法学習の完了を、発話練習の開始条件にしないことが大切です。

情報量が多く、会話での優先順位を付けにくい

Evergreenは総合文法書なので、読解・作文・受験にも必要な内容を幅広く扱います。しかし、旅行や日常会話ですぐ必要な文法と、高度な文章を正確に処理する文法は同じではありません。

理解と運用を混同しやすい

詳しい説明を読んで理解しても、会話中にその文法を数秒で使えるとは限りません。知識を入れる時間と、短い英文を作って声に出す時間を分ける必要があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

「全部分かってから話す」は、英会話ではかなり危険な順番です。先に話してみるから、自分に必要な文法が見えます。Evergreenは、その疑問に答えてもらうために開く方が生きます。

しゅみすけ

英会話で生じた疑問を総合文法書で調べて短文にし会話へ戻す流れ

Evergreenを英会話に活かす5ステップ

ステップ1.まず話す・聞く・読む

文法書から始めるのではなく、短い会話練習、音声、記事など、実際の英語に触れます。そこで自分が迷った文法を見つけます。

ステップ2.疑問を一つの質問にする

「時制が分からない」では広すぎます。「昨日から今も続いていることに、なぜ現在完了を使うのか」のように、一つの疑問へ絞ります。

ステップ3.索引・目次から該当箇所だけ読む

関連する章を最初から全部読む必要はありません。疑問への答えが見つかる範囲を読み、関連する基本例文を確認します。発展情報は、今必要なければ飛ばして構いません。

ステップ4.例文を自分の短い文へ変える

掲載例文を眺めて終わらず、自分の仕事、家族、昨日の出来事、予定などへ置き換えます。主語と動詞がすぐ分かる短文を3つ作り、声に出します。

ステップ5.次の会話で一度使い、また戻る

調べた文法を次の会話や独り言で一度使います。うまく出なければ再び該当箇所へ戻ります。「会話→疑問→参照→短文→会話」の循環を作ると、文法書が実際の課題と結びつきます。

知識を発話へ移す具体的な練習は、瞬間英作文を直感英会話へつなげる使い方も参考になります。

Evergreenが向いている人・まだ早い人

向いている人今は優先度が低い人
中学英文法の基礎は一度学んだbe動詞と一般動詞からやり直したい
疑問が出たときに詳しく調べたい旅行会話を早く始めたい
会話だけでなく読解・作文にも使いたい分厚い本を見ると学習が止まる
一冊を長く手元に置きたい一冊を最初から完璧にやらないと気が済まない

基礎から講義形式で全体像をつかみたいなら、『大岩のいちばんはじめの英文法』を英会話へつなげる勉強法の方が入りやすい場合があります。

Grammar in Use・一億人の英文法・鬼100則との違い

文法書得意な仕事英会話目的での使い方
Evergreen高校英文法を網羅的に調べる疑問が出た項目を辞書のように引く
Grammar in Use英語の解説と演習で理解を確認する基礎がある人が弱点単元を練習する
一億人の英文法語順・イメージから英語全体を見る英語の感覚を捉え直したい部分を読む
英文法の鬼100則日本人が迷う論点を深掘りする時制・助動詞などの「なぜ」を掘る

Evergreenの最大の役割は、英語の全体観を一つの思想で語ることより、必要な文法情報へ戻れる網羅性です。四冊を最初から全部読む必要はありません。今の課題に合う仕事をする本を一冊選びましょう。

Grammar in Useについては英会話に必要な人・いらない人と効果的な使い方、話者の意識を深掘りしたい人は『英文法の鬼100則』の英会話での使い方もご覧ください。

英会話目的で優先して引きたい文法項目

  1. 基本文型・語順:主語と動詞から文を始める
  2. 疑問文・否定文:相手に尋ね、違いを伝える
  3. 基本時制:今・過去・予定を話す
  4. 助動詞:可能・意思・推量・依頼を表す
  5. 冠詞・名詞:何を一つのものとして話しているか整理する
  6. 前置詞:場所・時間・動きの関係を伝える

関係詞・分詞構文・倒置なども大切ですが、短い日常会話を始めるための優先順位は同じではありません。まず頻繁に使う文法で自分の話を作り、必要になった範囲を広げましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

電話帳は最初から読むものではなく、必要な番号を調べるものです(笑)。Evergreenも同じ。疑問が具体的であるほど、672ページの厚さが「重さ」ではなく「頼もしさ」に変わります。

しゅみすけ

まとめ|Evergreenは読破する本ではなく、英語を使いながら戻る本

『総合英語Evergreen』は、英文法を基本から発展まで幅広く調べられる優れた総合文法書です。会話・読解・ライティングを続ける中で、長く手元に置ける文法辞典になります。

一方、英会話初心者が最初から全672ページを学ぶと、話し始めるまでが遠くなります。まず中学レベルの短い英文を使い、疑問が出た項目だけを引き、自分の一文へ変えて再び会話へ戻りましょう。

Evergreenを読破してから話すのではなく、話すからEvergreenの必要なページが見つかる。この順番なら、電話帳級の厚さを英会話学習の頼れる土台として生かせます。

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