aboutのコアイメージは「対象と、その周辺を曖昧に取り巻く」カタカナで「あの人はアバウトだ」と言うときの、きっちり一点を定めず、だいたいその周辺という感覚です。この画から「約・頃」「〜について」「そろそろ」「まさに〜するところ」までつながります。

aboutのコアイメージは「対象とその周辺」
中心にAという対象があるとします。aboutはAそのものへピンポイントで当たるのではなく、Aの周りをふわっと取り囲みます。- 数字の周辺:about 100 people(約100人)
- 時刻の周辺:about five o’clock(5時ごろ)
- 話題の周辺:talk about work(仕事について話す)
- 出来事の直前周辺:be about to leave(まさに出発するところ)
「約・だいたい・頃」を表すabout
About 100 people attended the event. 約100人がそのイベントに参加しました。 100人ぴったりとは限りません。98人かもしれないし、105人かもしれない。100という中心の周辺をaboutがふわっと囲みます。 I arrived here at about five o’clock. 私は5時ごろ、ここに着きました。 5時を中心に、4時55分や5時5分などの曖昧な幅があります。 The store is about one kilometer from the hotel. その店はホテルから約1キロです。 時間だけでなく、人数・金額・距離・年齢など、数値の周りに幅を持たせるときに使えます。aboutとaroundの違い
「約・頃」の意味ではaboutとaroundを入れ替えられる場面が多くあります。- about 10 minutes
- around 10 minutes
「〜について」のaboutは、話題の周辺を広く扱う
He talked a lot about his childhood. 彼は自分の幼少期について、たくさん話しました。 childhoodという一点だけを話すわけではありません。家族、学校、友達、遊び、失敗など、幼少期の周辺にあるさまざまな話題を扱います。だからaboutが「〜について」という意味になります。 We must do something about this problem. 私たちは、この問題について何かしなければなりません。 問題そのものだけでなく、原因、関係者、影響、解決策など、問題の周囲に広がる事柄も含めて考えています。 This book is about English learning. この本は英語学習についての本です。 英語学習を中心テーマとして、その周辺の考え方や方法を広く扱うという意味です。knowとknow aboutの違い
I know him. 私は彼を知っています。 I know about him. 私は彼について知っています。 日本語では似ていますが、英語の感覚は異なります。- know him:彼本人を直接知っている。面識がある
- know about him:彼の周辺情報を知っている
talk about・think about・worry about
aboutは、話す・考える・心配するなど、対象の周りを頭や言葉が巡る動詞と相性がよい前置詞です。 Let’s talk about your plan. あなたの計画について話しましょう。 I’m thinking about changing jobs. 私は転職について考えています。 Don’t worry about it. そのことを心配しないで。 plan、changing jobs、itを中心に、関連する可能性・問題・感情が周辺を巡っています。「talk about=〜について話す」と熟語で覚えるより、動詞の活動が対象の周囲に広がる場面を描きましょう。be about toは「出来事の直前周辺にいる」
I’m about to leave. 私は今まさに出発するところです。 leaveという出来事は、まだ起きていません。しかし話し手は、その出来事のすぐ周辺まで来ています。靴を履き、荷物を持ち、ドアを開けようとしているような直前の状態です。 The train is about to depart. 電車はまもなく出発します。 It’s about to rain. 今にも雨が降りそうです。 aboutが示すのは、厳密な時刻ではなく「もうその出来事の周辺に入っている」という感覚。そこへ到達を表すtoのコアイメージが加わり、出来事へ向かう直前を表します。be going toとの違い
I’m going to leave.は「出発する予定・意図がある」。一方、I’m about to leave.は「もう出発の直前」です。- be going to:未来の方向へ進んでいる
- be about to:出来事の直前周辺まで来ている
It’s about timeは「そろそろ、その時間の周辺」
It’s about time to go home. そろそろ家へ帰る時間です。 「何時何分になったから必ず帰る」という一点ではありません。帰宅するのにふさわしい時間の周辺へ来た感覚です。 It’s about time you went to bed. もうそろそろ寝る時間ですよ。 It’s about time+過去形は「もう〜してもよい頃だ」「いい加減〜すべきだ」というニュアンスになることがあります。予定より少し遅い、待たされたという気持ちを伴うこともあります。What aboutとHow aboutの違い
What about Friday? 金曜日はどうですか? How about going for lunch? ランチへ行くのはどうですか? どちらも、ある対象を会話の中心へ持ってきて、その周辺を検討する表現です。- What about …?:その点はどうなの? 忘れていない?
- How about …?:それはどう? と提案・意見を求める
aboutとonの違い|広く話すか、焦点を絞るか
We talked about climate change. 私たちは気候変動について話しました。 She gave a lecture on climate change. 彼女は気候変動に関する講義をしました。 aboutは対象とその周辺を広く扱う、日常的で柔らかな表現です。onはテーマと内容が接触し、焦点が明確なため、講義・論文・本など専門的な内容でよく使われます。- about:対象とその周辺を広く扱う
- on:テーマに密着し、焦点を当てる
aboutの副詞・前置詞としての広がり
aboutは前置詞だけでなく、副詞としても使われます。 There were children running about. 子どもたちが辺りを走り回っていました。 決まった一点へ向かうのではなく、その周辺をあちこち動く感覚です。 He looked about the room. 彼は部屋の中を見回しました。 視線が一点に固定されず、部屋の周辺へ広がります。「約」「〜について」とは違う意味に見えても、元の空間的な画は同じです。「about=〜について」だけでは使いこなせない理由
日本語訳から覚えると、aboutには少なくとも次の別々の意味があるように見えます。- 〜について
- 約・およそ
- 〜頃
- そろそろ
- まさに〜するところ
- 辺りを・あちこち
- 中心となる対象は何か
- どれくらい曖昧な周辺が広がっているか
- 数字・話題・時間・出来事のどの周辺か
動画でaboutの感覚を身につける
この記事の土台は、しゅみすけが英会話でよく使う前置詞50語を約4時間にわたって解説した教材級動画です。aboutも「カタカナのアバウト」から始め、数字・話題・be about to・know aboutまでイラストと例文でつないでいます。3分でできるaboutのイメージトレーニング
次の文で、aboutが何の周辺を示しているか考えてください。- It costs about 5,000 yen. 5,000円という数字の周辺。
- Tell me about your job. 仕事を中心とした関連情報の周辺。
- I’m about to call her. 電話する出来事の直前周辺。
- I know about the company. 会社そのものではなく、会社に関する情報の周辺。
- It’s about time to start. 始めるのに適した時間の周辺。
まとめ|aboutは「対象とその周辺」
about=対象を中心に、その周辺を曖昧に取り巻くabout five、talk about、know about、be about toは、別々の暗記事項ではありません。数字・話題・知識・出来事の周辺をaboutがふわっと囲んでいます。 ただ、仕組みを理解することと、会話の瞬間に自然な前置詞を選べることは別です。be:RIZEでは、この約4時間の前置詞動画を制作したしゅみすけ自身が、一人ひとりの「分かるのに使えない原因」を見つけ、必要な練習と学習順序へ落とし込みます。 知識を増やしても英語が口から出てこない方は、今の学び方にどんなズレがあるか、一度整理してみませんか? be:RIZEへ相談する | 体験・相談を予約する
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