so thatを見ると、「〜するために」と日本語へ置き換えてから、文全体を後ろから組み直していませんか。
I spoke slowly so that everyone could understand.
私は、みんなが理解できるようにゆっくり話しました。
自然な日本語では「みんなが理解できるように」という目的を先に置きます。しかし、英語が伝えている順番は反対です。
I spoke slowly.
私はゆっくり話した。
so that everyone could understand.
その目的は、みんなが理解できること。
つまりso that構文の核は、難しい長文を最初から設計することではありません。先に行動や判断を伝え、その目的を後から足すことです。
この記事では、so thatの意味・使い方、can・could・will・wouldとの組み合わせ、否定文、in order toとの違い、よく似たso … that構文まで例文で解説します。
so that構文とは?行動の目的を後から足す表現
so that構文は、前半で述べた行動について「何のためにそうしたのか」を後ろから説明する表現です。
基本形:主語+動詞 … so that+主語+助動詞+動詞
I wrote it down so that I wouldn’t forget it.
忘れないように、それを書き留めました。
英語の処理順は次の通りです。
- I wrote it down.:書き留めた
- so that:その目的を足す
- I wouldn’t forget it.:忘れないように

so thatをひとかたまりの訳として暗記するだけでなく、「今言った行動の目的が続く」という合図として受け取ると、リスニングでも前から理解しやすくなります。
so thatの意味は「〜するために」「〜できるように」
目的を表すso thatは、日本語では主に「〜するために」「〜できるように」「〜しないように」と訳されます。
Please speak clearly so that everyone can hear you.
みんなに聞こえるように、はっきり話してください。
I’ll send you the address so that you can find the place easily.
その場所を簡単に見つけられるように、住所を送ります。
She left early so that she could catch the first train.
始発に乗れるように、彼女は早く出発しました。
日本語訳は前後を入れ替えますが、英語を理解するときは入れ替える必要はありません。
- はっきり話してください → みんなに聞こえるように
- 住所を送ります → 場所を見つけられるように
- 早く出発しました → 始発に乗れるように
短い骨格が先に完成し、その理由や目的が後から追加されています。これは、英会話のラスボス英文法一覧で紹介している「後出し足し算」の認知処理です。
so thatでcan・could・will・wouldを使う理由
so thatの後ろでは、can・could・will・wouldなどの助動詞がよく使われます。目的は、行動した時点ではまだ実現していない未来の可能性だからです。
can|〜できるように
I’ll speak slowly so that you can follow me.
あなたが話についてこられるように、ゆっくり話します。
canは、目的が実現できる可能性を表します。主節が現在形・未来を表す場合によく使われます。
could|〜できるようにした
I spoke slowly so that everyone could understand.
みんなが理解できるように、ゆっくり話しました。
主節が過去なら、目的側でcouldが使われることが多くなります。ただし、単純な暗記として「過去なら必ずcould」と考えるより、話し手が過去の場面から可能性を眺めている、と捉える方が自然です。
will・would|〜するように、〜することになるように
I’ll leave a note so that she will know where I am.
彼女に私の居場所が分かるよう、メモを残します。
He explained the rule again so that nobody would make the same mistake.
誰も同じ間違いをしないように、彼はもう一度ルールを説明しました。
will・wouldは「その結果、その人がそうする」という意志や予測を含む場合に使われます。
| 助動詞 | 中心となる感覚 | 例 |
|---|---|---|
| can | できるように | so that you can understand |
| could | できるようにした | so that you could understand |
| will | そうすると分かる・するように | so that she will know |
| would | 過去の視点から、そうするように | so that she would know |
so thatの否定文|「〜しないように」を表す
so thatの後ろを否定にすると、「〜しないように」という目的を表せます。
I set an alarm so that I wouldn’t oversleep.
寝過ごさないように、アラームをセットしました。
Keep the door closed so that the cat can’t get out.
猫が外へ出られないように、ドアを閉めておいてください。
Write it down so that you don’t forget.
忘れないように、書き留めてください。
cannot・could not・will not・would notだけでなく、会話ではdon’tを使うこともあります。大切なのは助動詞を一つに固定することではなく、どのような目的を足したいかです。
会話ではso thatのthatを省略できる
目的を表すso thatは、日常会話ではthatが省略され、soだけになることがあります。
I’ll text you so you know where to meet us.
集合場所が分かるように、メッセージするね。
Speak up so everyone can hear you.
みんなに聞こえるように、もっと大きな声で話してください。
このsoは「だから」と結果を示しているのではなく、後ろに目的をつないでいます。thatが聞こえなくても、「前の行動は、後ろの状態を実現するため」と場面がつながれば意味を受け取れます。
so thatとin order to・so as toの違い
so thatとin order toはいずれも目的を表しますが、後ろに置ける構造が異なります。
| 表現 | 後ろの形 | 特徴 |
|---|---|---|
| so that | 主語+動詞 | 目的側の主語を明示できる |
| in order to | 動詞の原形 | 前半と目的の主体が同じ |
| so as to | 動詞の原形 | やや改まった表現 |
I left early so that I could catch the train.
I left early in order to catch the train.
この2文では、電車に乗る人も早く出た人もIなので、どちらも使えます。
一方、目的側の主語が異なる場合はso thatが必要です。
I left the door open so that my friend could come in.
友人が入れるように、私はドアを開けておきました。
ドアを開けたのはI、入ってくるのはmy friendです。so thatなら、後半で別の主語を置けます。
so thatとso … that構文の違い
so thatを検索する人が特に混同しやすいのが、so+形容詞・副詞+thatです。
so that|目的を足す
I spoke slowly so that everyone could understand.
みんなが理解できるように、ゆっくり話しました。
前半の行動に対して、後半で目的を足しています。
so … that|程度から結果が生まれる
I spoke so slowly that everyone understood me.
私はとてもゆっくり話したので、みんなが理解してくれました。
このsoはslowlyの程度を強めています。
so+形容詞・副詞+that+結果
- so that:行動 → その目的
- so slowly that:非常にゆっくり → その結果
soとthatが隣り合っているか、その間に形容詞・副詞が入っているかを見ると区別しやすくなります。
so that構文をリスニングで前から理解する方法
リスニング中に、完成した日本語訳を作る必要はありません。
She saved some money / so that she could travel abroad.
- She saved some money.:彼女はお金を貯めた
- so that:その目的が来る
- she could travel abroad.:海外旅行ができるように
「海外旅行ができるように、彼女はお金を貯めた」と並べ替えるのは、日本語として仕上げるときだけです。理解の瞬間は、「お金を貯めた → 目的は海外旅行」と場面を更新すれば十分です。
この処理が身につくと、関係代名詞、to不定詞、分詞構文などでも、情報を前から足していく感覚が共通して見えてきます。
英会話でso thatを使う3ステップ練習
ステップ1|先に短い行動を言う
I’ll write it down.
書いておきます。
ステップ2|何のためかを別の文で考える
You can remember it.
あなたが覚えていられます。
ステップ3|so thatで後ろへつなぐ
I’ll write it down so that you can remember it.
次のように身近な場面へ書き換えてみましょう。
- I’ll send you a map so that you can find the office.
- I turned on the light so that I could see better.
- Let’s leave now so that we won’t be late.
- I’ll speak slowly so that you can follow me.
最初から「〜できるように……する」という長い日本語を英訳せず、行動を先に完成させてから目的を足すのがポイントです。
よくある質問
so thatの後ろに必ずcanやcouldが必要ですか?
必須ではありません。目的の意味に応じてwill・would・mayや現在形を使うこともあります。ただし「〜できるように」という目的ではcan・couldがよく使われます。
so thatは文頭に置けますか?
目的を先に強調してSo that everyone can hear, please speak clearly.のように置くことは可能です。ただし、通常は行動を先に述べる語順の方が自然です。文頭で目的を明示したい場合はIn order thatなど、より改まった表現もあります。
so thatには結果の意味もありますか?
文脈によって結果を表す用法もありますが、学習の初期段階では「目的のso that」と「程度・結果のso+形容詞・副詞+that」をまず区別すると理解しやすくなります。実際の意味は、前後の出来事と助動詞の有無から判断します。
まとめ|so thatは行動のあとに目的を足す
so that構文は、「〜するために」という日本語訳を前へ移動する文法ではありません。
- まず主節で行動・判断を伝える
- so thatで、その目的が続くと知らせる
- can・couldは「できるように」という可能性を表す
- 否定にすると「〜しないように」を表せる
- 会話ではthatが省略されることがある
- so+形容詞・副詞+thatは程度と結果を表す別の形
I spoke slowly / so that everyone could understand.
「ゆっくり話した → その目的は、みんなが理解できること」と、英語が出てきた順番で受け取りましょう。
難しい英文法を個別ルールではなく、共通する認知処理から整理したい方は、英会話のラスボス英文法一覧|難しい文法を5つの認知処理で理解するもご覧ください。文法知識を会話やリスニングで使える処理へ変えたい方には、be:RIZEの英語コーチングと学習メソッドをご案内しています。



