こんにちは、しゅみすけこと大山俊輔です。
「形容詞と副詞の違いが、何度聞いても分からない」「-ly が付いていたら副詞、と覚えたけれど例外が多すぎる」——そんな経験はないでしょうか。
形容詞と副詞は、用語だけで覚えようとするとややこしく見えます。でも、英会話で見分けるために最初に確認したいことは、実は一つです。
その単語は、誰・何を説明しているのか?
人や物を説明するなら形容詞。動作の様子などを説明するなら副詞。この軸が分かれば、置き場所も自然に見えてきます。この記事では、英語を学び直す大人の初心者に向けて、形容詞と副詞の違いを「説明する相手」と「置き場所」から整理します。
この記事の結論
- 形容詞は、主に人・物(名詞)を説明する
- 副詞は、主に動作(動詞)や形容詞、副詞、文全体を説明する
-lyの形だけでなく、何を説明しているかで判断する
英語の形容詞と副詞の違いは「説明する相手」
まずは、よく似た次の2文を比べてみましょう。
She is careful.(彼女は注意深い)She drives carefully.(彼女は注意深く運転する)
一つ目の careful が説明しているのは She、つまり「彼女」です。人の性質や状態を説明しているため、形容詞を使います。
二つ目の carefully が説明しているのは drives、つまり「どのように運転するか」です。動作の様子を説明しているため、副詞を使います。
| 品詞 | 主に説明する相手 | 例 |
|---|---|---|
| 形容詞 | 人・物などの名詞 | a careful driver |
| 副詞 | 動作、形容詞、副詞、文全体 | drive carefully |
学校英語では「形容詞は名詞を修飾し、副詞は名詞以外を修飾する」と習います。これは正しい説明です。ただ、会話中に「修飾とは何だっけ」と考えていては間に合いません。
まずは、人や物の話なのか、動き方の話なのかを見る。このくらいシンプルに始めて大丈夫です。
形容詞の置き場所は「名詞の前」と「状態を表す動詞の後」
形容詞は、人や物の特徴・性質・状態を伝える言葉です。代表的な置き場所は二つあります。
1.名詞の前に置く
a slow train(遅い電車)a quiet room(静かな部屋)an easy question(簡単な質問)
slow は train、quiet は room、easy は question を説明しています。どれも人や物の説明なので形容詞です。
2.be動詞などの後に置く
The train is slow.(その電車は遅い)The room is quiet.(その部屋は静かだ)The question looks easy.(その質問は簡単そうだ)
形容詞が名詞から離れていても、説明する相手は変わりません。slow は電車、quiet は部屋、easy は質問の状態を伝えています。
be動詞のほか、look(〜に見える)、sound(〜に聞こえる)、feel(〜に感じる)、taste(〜な味がする)、smell(〜な匂いがする)などの後にも、形容詞がよく来ます。
この形をさらに詳しく確認したい方は、英語の形容詞はどこに置く?名詞の前とbe動詞の後の違いもあわせて読んでみてください。
副詞は動作だけでなく、形容詞・副詞・文全体も説明する
副詞は、形容詞よりも説明する相手が広い言葉です。まず覚えたいのは「動作の様子」ですが、次の四つに整理すると全体像が見えます。

1.動詞を説明する
She speaks slowly.(彼女はゆっくり話す)He worked hard.(彼は一生懸命働いた)They arrived early.(彼らは早く着いた)
slowly は話し方、hard は働き方、early は到着した時を説明しています。
2.形容詞を説明する
very happy(とても幸せな)really useful(本当に役立つ)too expensive(高すぎる)
very、really、too は、形容詞の程度を調整しています。会話で「すごく」「本当に」「〜すぎる」と言いたいときに欠かせない副詞です。
3.別の副詞を説明する
really well(本当に上手に)very slowly(とてもゆっくり)
really は well、very は slowly の程度を強めています。
4.文全体を説明する
Fortunately, we arrived on time.(幸い、私たちは時間どおりに着いた)Maybe she is busy.(たぶん、彼女は忙しい)
Fortunately や Maybe は、単語一つではなく、話し手が文全体をどう捉えているかを加えています。
置き場所で比べると違いが見える
同じ意味のグループにある形容詞と副詞を並べると、役割の違いがはっきりします。
| 形容詞:人・物を説明 | 副詞:動作を説明 |
|---|---|
He is a quiet person.彼は物静かな人です |
He speaks quietly.彼は静かに話します |
This is an easy job.これは簡単な仕事です |
I can do it easily.私はそれを簡単にできます |
She is a careful driver.彼女は注意深い運転手です |
She drives carefully.彼女は注意深く運転します |
英作文で迷ったら、空欄だけを見るのではなく、右や左にある言葉を見ます。
- 名詞の前で、その名詞を説明する → 形容詞
- 動詞の近くで、その動作の様子を説明する → 副詞
be動詞や感覚を表す動詞の後で、主語の状態を説明する → 形容詞
単語の形より先に「説明する相手」を見つけるのがコツです。
goodとwellの違いは「何がよいのか」で考える
good と well は、形容詞と副詞の違いがよく表れる組み合わせです。
She is a good singer.(彼女は上手な歌手です)She sings well.(彼女は上手に歌います)
good は名詞の singer を説明する形容詞。well は動詞の sings を説明する副詞です。
ここで初心者が間違えやすいのが、次の文です。
The soup tastes good.(そのスープはおいしい)
taste があるから副詞の well、ではありません。この文の taste は「味見をする動作」よりも、スープがどんな味・状態なのかを主語とつなぐ働きをしています。説明している相手は The soup なので、形容詞の good です。
同じように、You look good.(元気そうだね/よく見える)、That sounds great.(それはよさそうだ)でも、主語の状態を形容詞で表します。
「-lyが付けば副詞」だけでは見分けられない
careful → carefully、slow → slowly のように、形容詞へ -ly を付けて副詞になる語はたくさんあります。最初の目印としては便利です。
ただし、英語には次のような例もあります。
-lyで終わる形容詞
friendly(親しみやすい)lovely(すてきな)lonely(孤独な)lively(活気のある)
She is friendly. の friendly は彼女を説明しているので形容詞です。語尾が -ly だからといって、必ず副詞になるわけではありません。
-lyを付けずに副詞として使える語
fast:a fast car/drive fasthard:hard work/work hardearly:an early train/arrive earlylate:a late lunch/come late
同じ形でも、説明する相手によって形容詞にも副詞にもなります。
hardとhardlyは意味まで変わる
I work hard.(私は一生懸命働きます)I hardly work.(私はほとんど働きません)
hardly は「一生懸命に」ではなく「ほとんど〜ない」という意味です。機械的に -ly を付けると、言いたいことが反対に近くなる場合もあります。
形容詞か副詞かを見分ける3ステップ
会話や英文で迷ったときは、次の順番で確認してみてください。
- 説明している単語を探す
人・物なのか、動作なのかを確認します。 - 人・物なら形容詞を選ぶ
名詞の前、またはbe / look / sound / feel / taste / smellなどの後が目印です。 - 動作のやり方・程度・頻度などなら副詞を選ぶ
「どのように?」「どれくらい?」「いつ?」への答えになっているかを見ます。
たとえば、He answered the question ____. なら、空欄が説明するのは「彼」ではなく answered という答え方です。そのため、correct ではなく correctly を選びます。
一方、His answer was ____. なら、説明するのは answer の状態です。そこで形容詞の correct を使います。
英会話では形を暗記するより、短い文で使い分けよう
形容詞と副詞を別々の単語リストとして暗記するだけでは、会話で使えるようになりにくいものです。おすすめは、同じ場面を二つの角度から言う練習です。
He is slow./He walks slowly.She is quiet./She speaks quietly.My English is good./I speak English well.
人や物の状態を言う文と、動作の様子を言う文をセットで声に出す。すると、文法用語を思い出さなくても置き場所ごとの感覚が育ってきます。
形容詞そのものを増やしたい方は、まず英語の形容詞一覧|英会話でよく使う基本形容詞50選から、日常で使いそうなものを選んでください。形容詞の全体像は英語の形容詞とは?大人初心者向けに使い方を整理で確認できます。
まとめ:形容詞と副詞は「誰・何の説明か」で決める
最後に、形容詞と副詞の違いをまとめます。
- 形容詞は、人や物などの名詞、その状態を説明する
- 副詞は、主に動作の様子を説明し、形容詞・副詞・文全体も説明できる
- 形容詞は名詞の前や、
be / look / sound / feelなどの後によく置く - 副詞は動詞の前後や、程度を加えたい形容詞・副詞の前などに置く
-lyは目印にはなるが、最後は「説明する相手」で判断する。例外語と実践的な判定手順は、形容詞と副詞の見分け方|-lyだけでは判断できない理由で詳しく確認できます
英会話に必要なのは、すべての例外を一度に覚えることではありません。まずは She is careful. と She drives carefully. のような短い対比から、「人の説明」と「動作の説明」を口になじませていきましょう。
次は副詞を詳しく学ぶ:英語の副詞とは?動きや説明に情報を足す言葉
形容詞をもう一度整理する:形容詞の親ガイド/基本形容詞50選/形容詞の置き場所/複数の形容詞を並べる順番
知識は増えたのに、会話になると言葉が出てこない方へ
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この記事を書いた人:しゅみすけ(大山俊輔)
基本動詞・助動詞・前置詞など、英会話の土台になる「少数の基本語を深く使う」学び方をYouTubeやbe:RIZEで発信。難しい単語を増やす前に、口語で本当に使う言葉を自在にすることを大切にしています。



