こんにちは、しゅみすけです。
useは、中学校で「使う」と習う基本動詞です。意味は簡単に見えますが、実際の英語ではcould use、in use、no use、used toなど、形を変えながら幅広く登場します。
Can I use your phone?
あなたの電話を使ってもいいですか。I could use some help.
ちょっと助けがあるとありがたいです。This seat is in use.
この席は使用中です。
一見すると別々の表現ですが、useの中では共通しています。useのコアイメージは、「ある目的のために、使えるもの・力・機能を働かせる」です。物を手に取ること自体ではなく、その物が持つ力を目的へ向けるところがポイントです。
useのコアイメージ|目的のために使えるものを働かせる

机の上に、ペン・スマートフォン・パソコン・鍵が置かれているとします。置かれているだけなら、それらはまだ「利用可能な資源」です。メモを書くという目的が生まれ、ペンを選び、その機能を実際に働かせたとき、そこにuseがあります。
- 目的:何を実現したいのか
- 資源:そのために利用できる物・人の力・情報・時間・機能
- 働かせる:資源を目的へ向け、実際に役立たせる
この三つがuseの基本構造です。そのため、useの目的語には道具だけでなく、言葉・方法・時間・機会・能力なども置けます。
大切なのは、対象を単に持っているだけではuseにならないことです。ペンを持っていても書かなければ、その機能はまだ働いていません。知識や経験も同じで、実際の問題解決や判断へ向けて初めてuseしたことになります。useには、所有している資源を現実の働きへ変える視点があります。
Use simple words.
簡単な言葉を使ってください。We need to use our time wisely.
私たちは時間を賢く使う必要があります。She used her experience to solve the problem.
彼女は経験を生かして、その問題を解決しました。
useの基本的な使い方|use A・use A for B・use A to do
use A|Aを使う
I use this app every day.
私はこのアプリを毎日使います。May I use the bathroom?
お手洗いをお借りしてもいいですか。
use Aでは、Aが目的のために働かせる対象です。bathroomのように場所を目的語にする場合も、その場所に備わった設備や機能を利用する感覚です。
use A for B|BのためにAを使う
I use this room for meetings.
私はこの部屋を会議に使います。You can use the box for storage.
その箱は収納に使えます。
forの後ろには用途・目的となる名詞が置かれます。「Aを何用として働かせるか」を示す形です。
use A to do|〜するためにAを使う
I used a key to open the door.
私はドアを開けるために鍵を使いました。We use this tool to check pronunciation.
私たちは発音を確認するために、このツールを使います。
to doは、Aの力が向かう具体的な行為です。toの「これから行為へ向かう」感覚は、to不定詞のコアイメージで詳しく解説しています。
could useの意味|「使える」から「あると助かる」へ
I could use a cup of coffee.
コーヒーが一杯あるとありがたいな。We could use your help.
あなたに手伝ってもらえると助かります。You could use a break.
少し休んだほうがよさそうですね。
could useを直訳すると「使うことができる」ですが、会話では「今の目的・状況に役立てられる」、つまり「それがあると助かる」「それが欲しいところだ」という控えめな必要性を表します。
I need coffee.が必要性を直接言い切るのに対し、I could use some coffee.は「コーヒーがあれば今の自分にうまく働きそうだ」と少し柔らかく伝える表現です。
名詞useの意味と発音|in use・no use・of use
useは名詞でも使われます。ここで大切なのが発音です。
- 動詞 use:/juːz/(ユーズ)
- 名詞 use:/juːs/(ユース)
動詞では最後が濁る/z/、名詞では濁らない/s/になります。文字は同じでも、品詞によって音が変わります。
in use|使用中で
The meeting room is in use.
その会議室は使用中です。This word is still in common use.
この言葉は今でも一般的に使われています。
何かがuseという活動・状態の中にあるため、「現に使われている」「用いられている」となります。
It is no use doing|〜しても無駄だ
It’s no use worrying about it.
それを心配しても仕方がありません。There is no use arguing with him.
彼と議論しても無駄です。
no useは「役立つ働きがない」ことです。doingの行為をしても目的へ近づかないため、「〜しても無駄だ」となります。
be of use|役に立つ
I hope this information will be of use to you.
この情報がお役に立てば幸いです。
of useは「有用性を持っている」という少し改まった表現です。日常会話ではbe usefulと言い換えることもできます。
use up・make use of|useから広がる重要表現
use up|使い切る
We used up all the milk.
牛乳を全部使い切りました。Don’t use up all your energy at the beginning.
最初に体力を全部使い切らないでください。
upには「上」だけでなく「完全に・最後まで」の感覚があります。資源を働かせ続け、残りがなくなるところまで到達するのがuse upです。
make use of|〜を活用する
Make good use of your time.
時間を有効に使ってください。She made use of every opportunity.
彼女はあらゆる機会を活用しました。
useを名詞として置き、「〜の利用を作る」と表現しています。単なる使用よりも、持っている資源や機会をうまく活用する響きが出やすい形です。
人をuseする意味|利用する・都合よく扱う
He was just using me.
彼は私をただ利用していただけでした。Don’t use people for your own benefit.
自分の利益のために人を利用してはいけません。
人をuseの目的語にすると、その人の感情や意思よりも「自分の目的に役立つ資源」として扱う見方が前面に出ます。そのため、多くの場合は「利用する」「都合よく使う」という否定的な意味になります。
used to・be used to・get used toの違い
検索で混同されやすい三つの形も整理しておきましょう。
I used to live in Osaka.
以前は大阪に住んでいました。I am used to speaking English at work.
私は仕事で英語を話すことに慣れています。I am getting used to my new job.
新しい仕事に慣れてきています。
- used to+動詞原形:以前は〜していた(今は違う)
- be used to+名詞/doing:〜に慣れている状態
- get used to+名詞/doing:〜に慣れる変化
後ろの形に注目すると区別できます。過去の習慣を表すused toの後ろは動詞原形です。一方、be/get used toのtoは前置詞なので、後ろには名詞または動名詞が来ます。beは状態、getはそこへ至る変化です。
getの「ある状態へ動く」感覚は、getのコアイメージもあわせて読むと理解しやすくなります。
use・wear・spend・takeの使い分け
日本語の「使う」を、いつでもuseにできるわけではありません。英語は何をどう捉えるかによって動詞が変わります。
- use a computer:パソコンの機能を働かせる
- wear glasses:眼鏡を身につけた状態にする
- spend time:時間をある活動へ費やす
- take a taxi:タクシーという移動手段を選んで利用する
日本語訳だけを出発点にせず、「道具や力を目的へ向けて働かせているか」を見ると、useを選ぶ場面が分かりやすくなります。
動画で基本動詞のコアイメージをまとめて確認
この記事を監修しているしゅみすけ(大山俊輔)は、英語学習YouTubeで基本動詞のコアイメージを長年解説してきました。基本動詞Top55の総集編は、チャンネル内でも特に多く再生されている代表的な動画の一つです。
【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】をYouTubeで見る
まとめ|useは「目的へ向けて、使えるものを働かせる」
useのコアイメージは、「ある目的のために、使えるもの・力・機能を働かせる」です。
- use A:Aの機能や力を働かせる
- use A for B/to do:Aを用途・目的へ向ける
- could use:今の目的に役立つので、あると助かる
- in use:現に利用されている状態
- no use:目的に役立つ働きがない
- use up:資源を最後まで使い切る
- use a person:人を自分の目的のための資源として扱う
「使う」という一語の訳ではなく、目的・資源・働きの三つを映像として持っておくと、物だけでなく時間・経験・言葉・機会へ広がるuseの感覚がつながります。
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基本動詞を一覧から学びたい方へ
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