like は「好き」と習う単語ですが、実際の会話では Would you like some coffee?、I feel like going out.、It looks like rain. など、単純な「好き」では訳せない形が次々に現れます。
混乱する理由は、like に大きく二つの役割があるからです。動詞では「対象を好ましく感じる」。前置詞・接続詞的なlikeでは「あるものに別のイメージを重ね、〜のようだと捉える」。この記事では、まず二つを分けたうえで、日常会話で頻出する表現をコアイメージからつなげます。
しゅみすけ(大山俊輔)
likeも、日本語訳をいくつも暗記するより、“中心にあるひとつの感覚”をつかむほうが会話で応用できます。僕自身、YouTubeでも一貫して、基本動詞をコアイメージから捉える方法を発信しています。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
目次
- 動詞likeのコアイメージは「対象を好ましく感じ、受け入れる」
- likeとloveの違い:好ましいか、強く心が引かれるか
- like doingとlike to doの違い
- would likeは希望を一歩引いて丁寧に伝える
- feel like doingは「〜したい気分」
- 前置詞likeのコアイメージは「形・特徴が似ている」
- likeとasの違い|似ているだけか、実際の役割か
- look like・sound likeなど|五感の判断を比べる
- What is … like? と What does … look like? の違い
- likeの後ろに文が続くこともある
- 「〜のような」のlikeはイメージを重ねる
- look like・sound like・seem likeの違い
- 会話で頻出するその他のlike
- likeを選ぶミニ練習
- 動画でも基本動詞の感覚を確認しよう
- まとめ:likeは「好き」と「〜のような」を分けて理解する
動詞likeのコアイメージは「対象を好ましく感じ、受け入れる」
動詞likeのコアイメージは、「対象を自分にとって好ましいものとして受け入れる」です。人、食べ物、音楽、考え方、活動などに触れ、「これは自分に合う」「心地よい」「いいと思う」とプラスの評価を向けます。
- I like coffee.
コーヒーが好きです。 - She likes him.
彼女は彼に好意を持っています。 - I like the way you think.
あなたの考え方が好きです。 - Do you like this color?
この色は好きですか。
日本語の「好き」と同じく、強さは文脈で変わります。I like him. は人として好ましく感じる場合も、恋愛的な好意をほのめかす場合もあります。ただし、I love him. より一般に穏やかで、対象との強い結びつきまでは言い切りません。
likeとloveの違い:好ましいか、強く心が引かれるか
like は対象を「好ましい」と感じて受け入れる言葉。love はそこからさらに心が強く引かれ、自分にとって特別な存在として結びつく言葉です。
- I like this song.
この曲、好きです。 - I love this song!
この曲、大好き! - I like your idea.
あなたの案、いいと思います。 - I love your idea!
その案、すごくいい!ぜひ進めたい!
like と love の境界は数値で決まるものではありません。話し手がどれほど強く気持ちを見せたいかで選びます。迷ったとき、like は穏やかな好意、love は「大好き」に近いと考えると使いやすいでしょう。
like doingとlike to doの違い
like の後ろには動名詞とto不定詞の両方を置けます。多くの場面では、どちらも「〜するのが好き」という意味です。
- I like reading before bed.
寝る前に読書するのが好きです。 - I like to read before bed.
寝る前に本を読むのが好きです。 - She likes cooking for her family.
彼女は家族のために料理するのが好きです。 - She likes to cook on weekends.
彼女は週末に料理するのが好きです。
傾向として、like doing は活動そのものを楽しむ感覚、like to do は好んで選ぶ行動や習慣に焦点が当たりやすくなります。たとえば I like to check my email first thing in the morning. は「朝一番にメールを確認するようにしている」という習慣的な選択を感じさせます。ただし厳密な線引きではなく、自然に重なる場面も多くあります。
would likeは希望を一歩引いて丁寧に伝える
would like は直訳すると「好ましく思うでしょう」ですが、実際には丁寧な「〜が欲しい」「〜したい」として使われます。would が現実から少し距離を取り、直接的な欲求をやわらげます。
- I’d like some coffee.
コーヒーをいただきたいです。 - I’d like to make a reservation.
予約をしたいのですが。 - Would you like some coffee?
コーヒーはいかがですか。 - What would you like?
何になさいますか。
I want coffee. は自分の欲求を直接出します。I’d like some coffee. は希望を控えめに差し出します。店・ホテル・仕事など、相手への配慮が必要な場面では would like が自然です。
Would you likeとDo you likeの違い
この二つは質問している時間軸が違います。
- Do you like coffee?
普段、コーヒーが好きですか。好みを尋ねる。 - Would you like some coffee?
今、コーヒーはいかがですか。申し出への希望を尋ねる。
コーヒーが好きな人でも、今はいらないかもしれません。反対に、普段はそれほど飲まなくても、今は一杯ほしいかもしれません。Do you like は一般的な評価、Would you like は目の前の選択です。
feel like doingは「〜したい気分」
feel like + 名詞/動名詞 は、今の感覚がその物・活動へ向いていることを表し、「〜が欲しい気分」「〜したい気分」という意味になります。
- I feel like pizza tonight.
今夜はピザの気分です。 - I feel like going for a walk.
散歩に行きたい気分です。 - I don’t feel like talking.
話す気分ではありません。 - Do you feel like watching a movie?
映画を見る気分?
feel like to go とは言いません。like の後ろに行動を置く場合は動名詞を使います。I want to go. は意志として「行きたい」、I feel like going. は今の気分が「行く」方向へ傾いているという違いです。
前置詞likeのコアイメージは「形・特徴が似ている」
前置詞likeは、二つの人・物・行動を重ねて、形・性質・振る舞いに共通点があることを示します。完全に同じものだと言い切るのではなく、「比べてみると似ている」という関係です。
- You are just like your mom.
あなたは本当にお母さんにそっくりです。 - Don’t behave like your father.
お父さんのように振る舞わないで。 - Life is like riding a bicycle.
人生は自転車に乗るようなものです。
likeの後ろには、比べる基準となる名詞・代名詞・動名詞が置かれます。「like=〜のような」と訳すだけでなく、AとBの間に似ている線を引く感覚で捉えましょう。
likeとasの違い|似ているだけか、実際の役割か

| 語 | コアイメージ | 例文の意味 |
|---|---|---|
| like | 似ている・共通点がある | He works like a teacher.=先生のように働く(本人が先生とは限らない) |
| as | 役割・立場として=で結ぶ | He works as a teacher.=先生として働く(実際に先生) |
「〜のように」という日本語だけで選ぶと迷います。似ているならlike、役割そのものならasです。as全体の使い方は、asのコアイメージは「=で結ぶ」で詳しく解説しています。
look like・sound likeなど|五感の判断を比べる
| 表現 | 判断の手がかり | 例 |
|---|---|---|
| look like | 見た目 | It looks like rain.(雨になりそうです) |
| sound like | 音・聞いた内容 | That sounds like a good idea.(よい案に聞こえます) |
| feel like | 感触・気分 | It feels like silk.(絹のような手触りです) |
| taste like | 味 | This tastes like lemon.(レモンのような味です) |
| smell like | におい | It smells like coffee.(コーヒーのような香りです) |
What is … like? と What does … look like? の違い
- What is she like?
彼女はどんな人ですか。性格・人柄・全体的な特徴を尋ねます。 - What does she look like?
彼女はどんな見た目ですか。顔立ち・髪型・身長など外見を尋ねます。
be likeは広い特徴、look likeは見た目に焦点を当てます。「どんな人?」と「どんな見た目?」を分けると、質問の意図が伝わります。
likeの後ろに文が続くこともある
Don’t behave like your father did yesterday.(昨日お父さんがしたように振る舞わないで)のように、likeの後ろに主語+動詞の節が続く用法も会話では一般的です。伝統的な文法説明では接続詞的用法として扱われますが、コアイメージは同じで、二つの振る舞いを「似ている」と重ねています。
「〜のような」のlikeはイメージを重ねる
ここからは「好き」という動詞とは別の役割です。比較のlikeは、目の前の対象へ、分かりやすい別の対象のイメージを重ねます。コアイメージは「まるで〜のようだ」です。旧記事で中心に扱っていたのも、このlikeでした。
- My sister is like my mother.
姉は母に似ています。 - This tastes like yogurt.
これはヨーグルトのような味がします。 - Don’t talk like that.
そんなふうに話さないで。 - It sounds like a good idea.
よい考えのように聞こえます。
対象そのものだと言うのではなく、特徴や印象が重なると伝えています。He is my father. なら実際に父親ですが、He is like a father to me. なら「父親のような存在」です。
look like・sound like・seem likeの違い
感覚や判断を表す動詞にlikeが続くと、「何を手がかりにイメージを重ねたか」が分かります。
- look like:見た目から〜のように見える
It looks like rain. 雨になりそうです。 - sound like:聞いた内容・音から〜のように聞こえる
That sounds like fun. それ、楽しそう。 - feel like:感触・気分として〜のように感じる
It feels like summer. 夏のように感じます。 - seem like:状況全体から〜のように思える
It seems like a mistake. 間違いのように思えます。
What is he like?とWhat does he look like?
What is he like? は「彼はどんな人?」と性格や全体的な人物像を尋ねます。What does he look like? は「彼はどんな見た目?」と外見を尋ねます。
What is your new boss like?
新しい上司はどんな人?
— She’s calm and supportive.
What does your new boss look like?
新しい上司はどんな見た目?
— She’s tall and has short hair.
会話で頻出するその他のlike
- How do you like it?
それ、どう?/気に入った?
実際に体験した後の評価を尋ねます。 - Do as you like.
好きなようにしてください。 - If you like, I can help.
よければ、手伝えますよ。 - It’s just like you said.
まさにあなたが言ったとおりです。 - He was like, “No way!”
彼は「まさか!」みたいな反応だった。
くだけた会話で、発言や反応を再現します。
最後のbe likeは、正確な引用だけでなく、その場の反応・表情・雰囲気をまとめて再現できます。単なるsayより映像的で、会話では非常によく使われます。
likeを選ぶミニ練習
- 普段、紅茶は好きですか。
- 紅茶はいかがですか。
- 今日は外出する気分ではない。
- 彼は父親のような存在です。
- 新しい先生はどんな人ですか。
答えの例
1. Do you like tea?
2. Would you like some tea?
3. I don’t feel like going out today.
4. He is like a father to me.
5. What is the new teacher like?
動画でも基本動詞の感覚を確認しよう
likeのように役割が多い単語ほど、日本語訳を一つずつ暗記するより、場面とイメージで整理するほうが使いやすくなります。動画では、海外ドラマで頻出する基本動詞をイラストと例文から解説しています。
単語を訳す英語から、場面を捉える英語へ
be:RIZEでは、単語や文法の知識を、聞く・話すときに動く感覚へ変える練習を大切にしています。今の英語学習を一度整理したい方は、サービスの考え方をご覧ください。
would likeの丁寧さとwant toとの違いは、would like toの意味・使い方|want toとの違いで詳しく解説しています。
まとめ:likeは「好き」と「〜のような」を分けて理解する
- 動詞likeは「対象を好ましく感じ、受け入れる」
- like doing / like to do はどちらも「〜するのが好き」
- would like は希望を一歩引いて丁寧に示す
- feel like doing は「〜したい気分」
- 比較のlikeは別のイメージを重ねる「〜のような」
- look / sound / feel / seem like は、判断の手がかりが異なる
likeを見たら、まず「好ましいと評価する動詞なのか」「別のイメージを重ねる比較なのか」を確認しましょう。この二つの入口を分けるだけで、would like、feel like、look likeなどが一気に整理され、会話の映像が見えやすくなります。
基本動詞を一覧から学びたい方へ
この動詞を英語全体の中で位置づけたい方は、親記事「英語の基本動詞とは?少ない単語で英会話が広がる理由とコアイメージ学習法」をご覧ください。
前置詞を一覧から学びたい方へ
likeを前置詞全体の中で位置づけたい方は、親記事「英語の前置詞一覧|コアイメージで意味と使い方を整理」をご覧ください。
文法もあわせて確認:動詞のlikeの後ろにdoingとto doを置く違いは、like doingとlike to doの違いで例文つきで解説しています。






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