bothとallの違いは、基本的に対象の数です。bothは「2つ・2人の両方」、allは「3つ以上の全部」や「ある量のすべて」を表します。
Both students passed.なら2人とも合格、All the students passed.ならグループの学生全員が合格です。「全部」という日本語だけで選ばず、まず対象が2つか、それより多いかを見ましょう。
bothとallの違いを一覧で確認
| 語 | 対象 | 後ろの名詞 | 例 |
|---|---|---|---|
| both | 2つ・2人の両方 | 可算名詞の複数形 | both books |
| all | 3つ以上の全部/量のすべて | 複数名詞・不可算名詞 | all books / all the water |

bothは「2つとも・2人とも」
bothは、2つのものや2人をひと組として見て、その両方を指します。名詞の前では複数形を続け、動詞も原則として複数形です。
- Both answers are correct.
どちらの答えも正しいです。 - Both my sisters live in Osaka.
姉妹は2人とも大阪に住んでいます。 - I like both designs.
私は両方のデザインが好きです。
both studentとはせず、both studentsとします。both自体に「2つ」が含まれるためです。
allは「範囲の全部・全量」
allは、ある範囲をひとまとまりとして見て、残さず全部を指します。3つ以上の可算名詞だけでなく、不可算名詞の量全体にも使えます。
- All the guests arrived on time.
招待客は全員時間どおりに到着しました。 - All these files are important.
これらのファイルは全部重要です。 - All the milk is gone.
牛乳は全部なくなりました。 - I worked all day.
私は一日中働きました。
allは「人数・個数」だけでなく、時間や水、情報などをひとまとまりの量として捉えられます。詳しいコアイメージはallの意味と使い方で解説しています。
both ofとall ofの使い方
特定の人・物の範囲を示すときは、both of / all of+the・所有格・指示語+名詞の形を使えます。
- Both of the proposals are useful.
その2つの提案は両方とも役に立ちます。 - Both of my parents work.
両親は2人とも働いています。 - All of the members agreed.
メンバー全員が賛成しました。 - All of this information is confidential.
この情報はすべて機密です。
名詞の前ではofを省いて、both the proposals / all the membersとも言えます。bothではboth proposalsのように限定語なしでも使えます。
代名詞の前ではofが必要
us・you・themなどの人称代名詞の前ではofを省けません。
- Both of us were tired.
私たちは2人とも疲れていました。 - All of them know the answer.
彼らは全員答えを知っています。
both us / all themとはしません。ただし、代名詞を先に出してWe both…、They all…という語順にはできます。
bothとallの語順
bothとallは、主語の代名詞の直後に置くことがあります。一般動詞の前、be動詞の後、助動詞と本動詞の間が基本です。
| 動詞の種類 | both | all |
|---|---|---|
| 一般動詞 | We both like it. | We all like it. |
| be動詞 | They are both ready. | They are all ready. |
| 助動詞 | We can both help. | We can all help. |
目的語なら、I like them both.(その2つが両方好き)、I invited them all.(彼ら全員を招待した)のように代名詞の後ろへ置くこともできます。
both A and Bの使い方
both A and Bは「AもBも両方」を表します。AとBには、名詞同士・動詞同士・形容詞同士など同じ種類の要素を置きます。
- Both Tom and Lisa speak English.
トムもリサも英語を話します。 - She can both read and write Japanese.
彼女は日本語を読むことも書くこともできます。 - The room is both clean and comfortable.
その部屋は清潔で快適でもあります。
主語がboth A and Bなら2者を合わせるので、動詞は原則として複数形です。接続の仕組みはboth・either・neitherなどの相関接続詞で詳しく確認できます。
allとeveryの違い
allとeveryはどちらも「すべて」を表しますが、視点が違います。allは集団全体をひとまとまりとして見て、everyは構成員を一つずつ確認します。
| 語 | 視点 | 基本形 |
|---|---|---|
| all | 全体をまとめて見る | all+複数名詞/不可算名詞 |
| every | 一つずつ見て漏れなく全体へ | every+単数名詞 |
- All the employees received the email.
従業員全員がそのメールを受け取りました。 - Every employee received the email.
どの従業員も一人残らずそのメールを受け取りました。
everyの感覚はeveryの意味と使い方で整理しています。
not bothとneitherは同じではない
not bothは「両方というわけではない」で、片方は当てはまる可能性があります。neitherは「どちらも〜ない」で、両方を否定します。
- Both answers are not correct.
両方の答えが正しいわけではありません。(意味が曖昧になりやすい) - Not both answers are correct.
両方とも正しいわけではありません。 - Neither answer is correct.
どちらの答えも正しくありません。
誤解を避けるなら、部分否定はNot both…、全否定はNeither…と明確に言い分けましょう。neitherの用法はeitherとneitherの違いで詳しく解説しています。
よくある間違い
| 誤り | 自然な形 | 理由 |
|---|---|---|
| both student | both students | bothの後ろは複数名詞 |
| both us | both of us / we both | 代名詞の前にはofが必要 |
| all them | all of them / they all | 代名詞との語順に注意 |
| all student | all students / every student | allなら複数、everyなら単数 |
まとめ:2つならboth、範囲全部ならall
- bothは2つ・2人の両方
- allは3つ以上の全部や不可算名詞の全量
- 基本形はboth+複数名詞、all+複数名詞/不可算名詞
- 代名詞ならboth of us / all of them、またはwe both / they all
- both A and BはAもBも
- not bothは部分否定、neitherは2つとも否定
bothとallはどちらも日本語では「全部」と訳せますが、英語では見ている範囲が違います。2つを両方ならboth、より広い範囲を残さずならallと覚えましょう。数量表現全体は英語の数量詞一覧でも整理しています。
集団全体を見るallと一つずつを見るevery oneの違いは、everyoneとevery oneの違いでも例文で整理しています。






[…] 二択の両方を表すbothと、より広い範囲を表すallは、bothとallの違いで確認できます。 […]
[…] 結果は同じでも、every oneには「例外なく一つ残らず」という強調があります。allの範囲の捉え方はbothとallの違いでも確認できます。 […]