below・under・downの違い|「下」を位置・範囲・動きで使い分け

below・under・downの違いは、日本語ではすべて「下」と訳せるため、混乱しやすいポイントです。

  • 「机の下」はbelowとunderのどちら?
  • 「18歳未満」はbelow 18とunder 18のどちら?
  • 「下を見る」はなぜlook belowではなくlook down?

結論から言うと、三語は同じ「下」を見ているのではありません。

  • below:基準線より低い位置
  • under:上にあるものの影響が及ぶ下の範囲
  • down:上から下へ向かう動き・変化

迷ったときは、「位置」「範囲」「動き」のどれを伝えたいかを考えると整理できます。

below・under・downの違いを低い位置・下の範囲・下降する動きで比較した図解
belowは低い位置、underは上のものの下の範囲、downは下降する動きに焦点があります。
しゅみすけ(大山俊輔)しゅみすけ
(大山俊輔)

below・under・downの使い分けは、日本語訳だけで比べると迷いやすくなります。位置・方向・視点の違いをイメージすると、文の中で自然に選べるようになります。僕自身、YouTubeでもこうした“英語を配置から捉える方法”を発信しています。

英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

below・under・downの違いを一覧で比較

語 コアイメージ 焦点 代表例
below 基準線より低い位置 高さ・数値・階層の比較 below sea level / below average
under 上のものの下の範囲 覆い・影響・管理・上限 under the table / under control
down 上から下へ向かう動き 下降・減少・弱まり・停止 go down / slow down / calm down

belowとunderは、主に二つの対象や基準との位置関係を示します。一方、downは対象が下へ動いたり、程度が低くなったりする変化を表します。

belowは「基準線より低い位置」

belowを使うとき、話し手は頭の中に一本の基準線を引いています。対象がその線より低い側にあればbelowです。

The village is below sea level.

その村は海面より低い位置にあります。

海面が高さを測る基準線です。村が何かに覆われているわけではなく、単純に海面より低い位置にあります。

The temperature fell below zero.

気温が0度未満に下がりました。

温度計の0度が基準線で、気温がそれより低い側へ入っています。

数値・平均・文章の位置にもbelow

  • below average:平均より低い
  • below expectations:期待を下回って
  • the floor below us:私たちより下の階
  • see below:以下を参照
  • the diagram below:下の図

belowは物理的な高さだけでなく、平均・目標・文章上の位置など、上下の尺度で比較できるものに使えます。詳しくはbelowのコアイメージで解説しています。

underは「上のものの下の範囲」

underのコアイメージは、上にあるものの下側に入り、その覆いや影響を受ける範囲です。単なる高低の比較より、上の対象との直接的な関係が意識されます。

The cat is under the table.

猫はテーブルの下にいます。

猫はテーブルより低いだけでなく、天板が上から覆う範囲に入っています。テーブルが猫の上にあるという、はっきりした上下関係です。

We stood under an umbrella.

私たちは傘の下に立ちました。

傘が上から覆い、その保護が届く範囲に入っています。単に傘より低い位置というだけならbelowでも説明できますが、「雨から守られる範囲」が中心なのでunderが自然です。

影響・管理・進行中へ広がるunder

  • under control:管理・支配下にある
  • under pressure:プレッシャーを受けている
  • under construction:建設・工事中
  • under discussion:議論中
  • under the law:法律の下で

物理的な覆いから、権限・圧力・工程・法律などの影響が及ぶ範囲へ意味が広がります。詳しくはunderのコアイメージも確認してみてください。

downは「上から下へ向かう動き」

downはbelowやunderと違い、二つの物の静的な位置関係が中心ではありません。高い場所・数値・状態から、低い方へ向かう動きや変化を表します。

The elevator is going down.

エレベーターは下がっています。

エレベーターが何階にあるかではなく、どちらの方向へ移動しているかを伝えています。

Look down at your feet.

自分の足元を見下ろしてください。

視線を現在の位置から下へ動かすためdownです。look belowなら、ある基準より下の部分を見るという別の構造になります。

減少・弱まり・停止にもdown

  • Prices went down.:価格が下がった
  • Slow down.:速度を落として
  • turn down the volume:音量を下げる
  • calm down:落ち着く
  • shut down the system:システムを停止する

downは活動や程度のレベルが下がることから、弱まり・落ち着き・停止へ意味が広がります。詳しくはdownのコアイメージで整理しています。

猫が棚やテーブルの「下」にいる場合

belowとunderの違いは、猫と家具の例で整理できます。

The cat is below the shelf.

猫は棚より低い位置にいます。

棚を高さの基準にし、猫がそれより低い位置にいることを伝えています。猫が棚の真下にいる必要はありません。

The cat is under the table.

猫はテーブルの下にいます。

猫が天板の下側の範囲に入り、テーブルに覆われています。真上にある物との関係が中心です。

The cat jumped down.

猫は下へ飛び降りました。

これは猫の位置関係ではなく、以前より低い場所へ移動した変化です。

文 何を伝えているか
the cat below the shelf 棚より低い位置
the cat under the table テーブルに覆われる下の範囲
the cat jumped down 猫が下へ動いた変化

belowとunderは数値でどう使い分ける?

belowとunderは、どちらも数値について「〜未満」を表せます。ただし焦点に違いがあります。

  • below:数値を基準線として、それより低い側
  • under:数値を上限・天井として、その範囲内

The temperature is below 10 degrees.

気温は10度未満です。

温度計の10度を基準線として、それより低い領域にあります。

Children under 12 can enter for free.

12歳未満の子どもは無料で入場できます。

12歳が制度上の上限・境界となり、その下側の年齢範囲をまとめています。年齢・金額・重量・制限時間など、上限を意識する場面ではunderがよく使われます。

ただし、両者が置き換えられる場合もあります。絶対的な禁止ルールではなく、基準との高低を見ているか、上限内の範囲を見ているかという視点の違いです。二語だけを詳しく比較したい方は、underとbelowの違いもご覧ください。

downとbelowの違い|下降中か、低い位置か

The balloon went down.

風船が下がりました。

The balloon is below the clouds.

風船は雲より低い位置にあります。

最初の文は風船の動き、二つ目は雲を基準にした現在位置です。go downした結果、風船がbelow the cloudsになることはありますが、二つの語が見ている瞬間は異なります。

downとunderの違い|下降か、下の範囲へ入るか

The child climbed down.

子どもは下へ降りました。

The child crawled under the fence.

子どもは柵の下をくぐりました。

climbed downは高い場所から低い場所への移動です。under the fenceは柵の下側の範囲へ入り、そこを通る関係です。

downは方向だけでも使えますが、underは通常、何の下にあるのか、何の影響下にあるのかという対象との関係を持ちます。

below・under・downを選ぶ3つの質問

  1. 基準より低い位置を比べている?
    はい → below
  2. 上のものに覆われる・影響を受ける範囲にある?
    はい → under
  3. 高い状態から低い状態へ動いている?
    はい → down
場面 選ぶ語 理由
海面より低い土地 below 海面が高さの基準線
机に覆われた下側 under 机の下の範囲に入る
階段を下りる down 上から下へ移動する
平均より低い点数 below 平均が数値の基準線
プレッシャーを受ける under 圧力の影響下にある
価格が下がる down 数値が下向きに変化する

3分トレーニング|同じ対象を三つの視点で描く

エレベーターを使って三つの英文を声に出してみましょう。

  1. The elevator is going down.
    エレベーターが下へ動いている。
  2. The elevator is below us.
    エレベーターは私たちより低い位置にある。
  3. The parking area is under the building.
    駐車場は建物の下の範囲にある。

動きならdown、高さの比較ならbelow、上にある物の下側の範囲ならunderです。日本語の「下」ではなく、話し手が何を見ているかを切り替えてください。

4時間の前置詞講義で三語の空間イメージを確認

be:RIZE代表のしゅみすけは、YouTubeで英会話によく使われる前置詞・副詞50語を約4時間にわたって解説しています。below・under・downだけでなく、above・over・upも含めて、上下の空間関係をイラストで立体的に確認できます。

違いを知るだけでなく、会話で選べる感覚へ

below・under・downの違いを理解しても、会話中に毎回ルールを思い出していては間に合いません。自分の部屋・仕事・移動など身近な場面を使い、位置・範囲・動きを英語で描き分ける練習が必要です。

be:RIZEの英語コーチングでは、約4時間の前置詞動画を作ったしゅみすけの知見を土台に、基本動詞・前置詞・文の骨格をコアイメージから整理します。そのうえで、一人ひとりの「分かるのに使えない原因」に合わせ、リスニングとスピーキングへつなぐ学習順序を設計します。

まとめ|belowは位置、underは範囲、downは動き

  • below:基準線より低い位置
  • under:上にあるものの下の範囲・影響下
  • down:上から下へ向かう動き・変化
  • belowとunderは置き換えられる場面もあるが、焦点が異なる
  • downはbelow・underと違い、下降・減少・弱まり・停止へ広がる

三語を見たら、日本語の「下」を探すのではなく、基準線・覆われる下の範囲・下向きの矢印のどれが必要か考えてみてください。below・under・downの選び分けが、空間の画として見えるようになります。


反対側の三語:above・over・upの違い|「上」を位置・関係・動きで使い分け

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