fewとa fewは、どちらも数が多くないことを表します。それなのに、fewは「ほとんどない」、a fewは「少しある」と説明されます。
I have few friends here.
ここには友達がほとんどいません。
I have a few friends here.
ここには友達が何人かいます。
実際の人数が大きく違うとは限りません。違うのは、話し手が「足りない側」を見ているか、「ある側」を見ているかです。
さらに、数えられない名詞ではlittleとa littleを使います。この記事では4表現を、数えられる・数えられない × ほとんどない・少しあるの組み合わせで整理します。
数を正確に数える問題というより、同じ少量をどう見せるかの問題です。few・littleは空いている側、a few・a littleは存在する側へ聞き手の注意を向けます。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
目次
- few・a few・little・a littleの違いを一覧で整理
- fewとa fewの違い|どちらも数えられる名詞に使う
- 違いのコア|aが「ある側」に視点を移す
- littleとa littleの違い|数えられない名詞に使う
- fewとlittleの違い|名詞を個体で見るか量で見るか
- fewとa fewは複数形、littleとa littleは単数扱い
- few・littleは否定語ではないが、否定に近い意味を持つ
- only a fewとonly a little|「少ししかない」と制限する
- very fewとvery little|本当にほとんどない
- quite a fewの意味|「かなり多くの」になる理由
- not a fewの意味|少なくない=かなり多い
- a good fewの意味|かなりの数の
- someとa few・a littleの違い
- fewとless、fewerの違い
- 会話でよく使う例文
- I speak little EnglishとI speak a little Englishの違い
- よくある間違い
- 選び方は2ステップ
- 練習問題
- よくある質問
- まとめ|数え方を決めてから、量のどちら側を見るか
few・a few・little・a littleの違いを一覧で整理
| 表現 | 後ろの名詞 | 意味 | 話し手の見方 |
|---|---|---|---|
| few | 数えられる名詞の複数形 | ほとんどない | 不足・少なさ |
| a few | 数えられる名詞の複数形 | 少しある・いくつかある | 存在・使える量 |
| little | 数えられない名詞 | ほとんどない | 不足・少なさ |
| a little | 数えられない名詞 | 少しある | 存在・使える量 |
数えられるならfew系、数えられないならlittle系。そのうえで、足りないと見るならaなし、少しはあると見るならaありです。
名詞の数え方そのものが曖昧な方は、先に可算名詞と不可算名詞の違いを確認すると4表現がきれいにつながります。
fewとa fewの違い|どちらも数えられる名詞に使う
fewとa fewの後ろには、数えられる名詞の複数形を置きます。
- friends:友達
- questions:質問
- days:日数
- chairs:椅子
- opportunities:機会
fewは「ほとんどない・足りない」
fewは数が少なく、期待や必要量に届いていないという見方です。
Few people understood the question.
その質問を理解した人はほとんどいませんでした。
We have few options left.
残された選択肢はほとんどありません。
She has few opportunities to speak English.
彼女には英語を話す機会がほとんどありません。
必ず悲しい出来事を表すわけではありませんが、文の方向は否定に近いと考えると分かりやすいでしょう。
a fewは「少しある・いくつかある」
a fewは数が多くはなくても、ゼロではなく、役立つだけの量があるという見方です。
A few people understood the question.
その質問を理解した人が何人かいました。
We have a few options left.
選択肢がいくつか残っています。
I need a few days to think about it.
それについて考えるのに数日必要です。
a fewは「2、3の」と訳されることがありますが、必ず2人や3個とは限りません。少数ではあるが、ひとまとまりとして存在することが中心です。
違いのコア|aが「ある側」に視点を移す

fewとa fewを、単純に0人対3人のように分けることはできません。
たとえば、参加者100人のうち3人だけが質問した場面を考えます。
Few participants asked questions.
質問した参加者はほとんどいませんでした。
A few participants asked questions.
何人かの参加者が質問しました。
どちらも実際には3人かもしれません。前者は97人が質問しなかった点を意識し、後者は3人が質問した点を意識しています。
ここでのaは、単に数字の「1」を足しているのではなく、少量をひとまとまりの存在として取り出す働きをしています。冠詞の感覚はa・anが名詞に「ひとつの輪郭」を与える考え方ともつながります。
littleとa littleの違い|数えられない名詞に使う
littleとa littleの後ろには、数えられない名詞を置きます。
- time:時間
- money:お金
- water:水
- information:情報
- experience:経験
- progress:進歩
littleは「ほとんどない・足りない」
We have little time.
時間がほとんどありません。
There is little hope of success.
成功の望みはほとんどありません。
He has little experience in sales.
彼には営業経験がほとんどありません。
littleも、期待される量に足りないという否定的な方向を持ちます。
a littleは「少しある」
We have a little time.
少し時間があります。
There is a little hope.
少しは望みがあります。
I have a little experience in sales.
営業経験が少しあります。
量が同じでも、a littleなら「使える量が残っている」「ゼロではない」という含みになります。
fewとlittleの違い|名詞を個体で見るか量で見るか
| 数え方 | 少なさ | 例 |
|---|---|---|
| 一人・一個・一回と数える | few / a few | few books, a few questions |
| まとまり・量として扱う | little / a little | little water, a little information |
× few information
○ little information / a little information
informationは英語では数えられないため、fewではなくlittleを使います。個別に数えるならa few pieces of informationとします。
× little books
○ few books / a few books
booksは1冊、2冊と数えられるため、few系を使います。
fewとa fewは複数形、littleとa littleは単数扱い
fewとa fewは複数のものを表すため、後ろは複数形で、動詞も複数に合わせます。
A few students are waiting outside.
数人の生徒が外で待っています。
× a few student
○ a few students
littleとa littleが付く不可算名詞は、通常は単数扱いです。
A little information is available.
少し情報が得られます。
複数形の作り方を整理したい方は、英語の複数形とs・esの付け方も参考にしてください。
few・littleは否定語ではないが、否定に近い意味を持つ
fewとlittleにnotは入っていません。しかし意味は「ほとんどない」ため、文全体を否定に近い方向へ導きます。
Few people know the truth.
真実を知る人はほとんどいません。
Little progress has been made.
進展はほとんどありません。
この性質は付加疑問にも表れます。
Few people knew about it, did they?
そのことを知っていた人はほとんどいませんでしたよね。
ただし、初級段階ではまず「few・littleは不足側」と捉えれば十分です。
only a fewとonly a little|「少ししかない」と制限する
a fewとa littleは存在側を見る表現ですが、onlyを付けると「たった〜しか」と少なさを強調します。
Only a few seats are left.
席はあとわずかしか残っていません。
We have only a little time.
時間は少ししかありません。
形はaありでも、onlyが量を狭く限定するため、文脈では焦りや不足感が生まれます。
very fewとvery little|本当にほとんどない
veryはfewとlittleを強め、「非常に少ない」「本当にほとんどない」とします。
Very few people can answer this question.
この質問に答えられる人はほとんどいません。
We have very little information.
私たちには情報がほとんどありません。
very a few、very a littleとは通常言いません。
quite a fewの意味|「かなり多くの」になる理由
quite a fewは見た目に反して「かなり多くの」「相当数の」という意味です。
Quite a few people attended the event.
かなり多くの人がイベントに参加しました。
I’ve read quite a few books on the subject.
そのテーマについてかなり多くの本を読みました。
quiteがa fewというまとまり全体を強めるため、単なる「少数」を超えて、話し手が意外に多いと感じる量になります。正確な人数を示す表現ではありません。
not a fewの意味|少なくない=かなり多い
not a fewは「少なくない」、つまり「かなり多くの」です。会話より文章で見かけやすい、やや改まった表現です。
Not a few people disagreed with the decision.
かなり多くの人がその決定に反対しました。
日常会話ならmany peopleやquite a few peopleのほうが分かりやすい場合が多いでしょう。
a good fewの意味|かなりの数の
a good fewも「かなりの数の」を表します。特にイギリス英語で見かける表現です。
We’ve been there a good few times.
私たちはそこへかなり何度も行っています。
まずは使用範囲の広いquite a fewを使えるようにしておけば十分です。
someとa few・a littleの違い
someも「いくつかの・いくらかの」を表し、可算名詞にも不可算名詞にも使えます。
| 表現 | 中心 | 例 |
|---|---|---|
| some | 量を細かく問題にせず、存在を示す | some friends / some time |
| a few | 数えられるものが少数ある | a few friends |
| a little | 数えられないものが少量ある | a little time |
I have some questions.は「質問があります」と存在を自然に示します。I have a few questions.は「質問がいくつかあります」と、数が多くないことも含めます。
fewとless、fewerの違い
fewは絶対的に「少ない」と述べる表現です。fewerとlessは、何かと比べて「より少ない」と表します。
- few people:人がほとんどいない
- fewer people:以前・別の場所などより人が少ない
- little time:時間がほとんどない
- less time:以前・別の方法などより時間が少ない
Fewer people came this year.
今年は来た人が少なかったです。
We have less time than yesterday.
昨日より時間がありません。
会話でよく使う例文
- I have a few questions.
いくつか質問があります。 - Could you give me a few minutes?
数分いただけますか。 - I’ve been there a few times.
そこには何度か行ったことがあります。 - Few people use this entrance.
この入口を使う人はほとんどいません。 - I speak a little English.
英語を少し話します。 - We still have a little time.
まだ少し時間があります。 - There is little chance of rain.
雨の可能性はほとんどありません。 - She showed little interest in the proposal.
彼女はその提案にほとんど関心を示しませんでした。
I speak little EnglishとI speak a little Englishの違い
自己紹介で違いがよく出る組み合わせです。
I speak little English.
英語はほとんど話せません。
I speak a little English.
英語を少し話せます。
前者は話せない側を、後者は話せる側を見せます。謙遜しているつもりでI speak little English.と言うと、相手には「英語での会話はほぼ無理」と伝わる可能性があります。少しでも会話できると伝えたいならa littleが自然です。
よくある間違い
数えられない名詞にfewを使う
× I have a few money.
○ I have a little money.
数えられる名詞にlittleを使う
× There are little chairs.
○ There are few chairs.
a fewの後ろを単数形にする
× a few question
○ a few questions
fewを単に「数個」と考える
fewは数を伝えるだけでなく、不足側を見る表現です。「いくつかある」と言いたいならa fewを選びます。
選び方は2ステップ
- 名詞を数えられるか
数えられる→few系/数えられない→little系 - 足りない側と、ある側のどちらを見せるか
足りない→few・little/ある→a few・a little
日本語から「少し」を機械的に置き換えるのではなく、この2つを先に決めると迷いません。
練習問題
空欄にfew・a few・little・a littleを入れてください。
- I have ___ questions, so may I ask them now?
- We have ___ time left. We need to hurry.
- ___ people knew about the change, so the room was almost empty.
- There is ___ milk in the fridge. We can make coffee.
- She has ___ close friends she can rely on.
- He showed ___ interest, so we stopped explaining.
答え
- a few:質問がいくつかある
- little:時間がほとんどなく、急ぐ必要がある
- Few:知っていた人がほとんどいない
- a little:コーヒーを作れる程度には牛乳がある
- a few:頼れる友達が何人かいる
- little:関心をほとんど示さなかった
よくある質問
a fewは具体的に何人・何個ですか?
固定された数字ではありません。一般には少数を表しますが、全体の大きさや話し手の感覚で変わります。「多くはないが、いくつか存在する」が中心です。
fewとa fewは入れ替えても通じますか?
状況は推測されても、話し手の評価が変わります。fewは不足、a fewは存在を伝えるため、意図に合わせて選ぶ必要があります。
a littleの後ろに複数形は置けますか?
量を表すa littleの後ろは不可算名詞です。複数のものならa few+複数形を使います。
quite a littleという表現はありますか?
あります。文脈によって「かなり多くの量・かなり長い時間」を表しますが、地域差や文体差があります。まずはquite a fewと、通常のa littleを優先すると実用的です。
fewとseveralの違いは何ですか?
severalは「いくつかの」で、通常は2より多く、多数ではない数を中立的に示します。fewのような不足感は必須ではありません。存在を自然に伝えるならa fewやseveralが近くなります。
まとめ|数え方を決めてから、量のどちら側を見るか
- few:数えられるものがほとんどない
- a few:数えられるものが少しある
- little:数えられないものがほとんどない
- a little:数えられないものが少しある
- aなしは不足側、aありは存在側へ視点を向ける
- few・a fewの後ろは複数形
- only a fewは「少ししか」、quite a fewは「かなり多くの」
We have little time.
時間がほとんどありません。
We have a little time.
少し時間があります。
量だけを見れば近くても、聞き手が受け取る景色は反対です。数えられるかを決め、次に「ない側」と「ある側」のどちらを見せたいかを選ぶ。この順番なら、4表現を日本語訳の丸暗記から解放できます。
be:RIZEでは、語彙・文法・リスニング・スピーキングの現在地を確認し、知識が会話につながらない原因と、目的に合う学習順を一緒に整理しています。



