関係代名詞whatとは?意味・使い方とthat・whichとの違いを例文解説

関係代名詞whatの意味と使い方を例文で解説するアイキャッチ

This is what I need.
これが、私に必要なものです。

この what は「何?」と質問しているのではありません。what I need 全体で「私に必要なもの」という名詞のかたまりを作る関係代名詞whatです。

関係代名詞what=the thing(s) which。「もの・こと」と、それを後ろの文につなぐ働きを一語にまとめる

この記事では、関係代名詞whatの意味・使い方、主語・目的語・補語になる形、that・which・疑問詞whatとの違い、定番表現、よくある間違いを例文で整理します。

しゅみすけ(大山俊輔)

whoやwhichは、先に置いた人・物を受け取ります。一方、whatは説明される「もの・こと」まで自分の中に持っています。だからwhatの直前に先行詞を置かない。この一点が中心です。

英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

関係代名詞whatとは?10秒で意味を確認

関係代名詞whatは、「〜するもの・〜すること」という意味の名詞節を作ります。一般に the thing which または the things which と言い換えられます。

the thingとwhichを一つにまとめたwhatの仕組みを示す関係代名詞の図解
whatは「説明されるもの」と「後ろの文につなぐ関係代名詞」を一語にまとめています。
  • what I needthe thing which I need(私が必要とするもの)
  • what she saidthe thing which she said(彼女が言ったこと)
  • what happenedthe thing which happened(起きたこと)

普通の関係代名詞who・which・thatは直前に先行詞が必要です。しかしwhatは先行詞を内蔵しているため、直前に説明対象の名詞を置きません。

what節は名詞節|文中の3つの席に置ける

関係代名詞whatが作る節は、名詞と同じように主語・目的語・補語になります。

1.主語になる

What she said surprised me.
彼女が言ったことは、私を驚かせました。

What she said 全体が「驚かせたもの」、つまり文の主語Sです。

2.目的語になる

I understand what you mean.
あなたの言いたいことは分かります。

what you mean 全体が understand の目的語Oです。「私は理解する → 何を? → あなたが意味していること」と置かれます。

3.補語になる

This is what I wanted.
これが私の欲しかったものです。

This=what I wanted の関係を作り、what節が補語Cになっています。名詞節全体の種類や見分け方は、名詞節とは?that・whether・疑問詞の使い方でも確認できます。

whatの後ろには名詞の穴がある

関係代名詞whatは、後ろの節で主語または目的語の役割を担います。そのため、whatを除いた後ろだけを見ると、名詞が入る場所が空いています。

whatの役割後ろの骨格
what happened主語___ happened
what I need目的語I need ___
what she bought目的語she bought ___

what I need it のように代名詞を足すと、whatとitが同じ目的語の席で重なります。whatがすでに穴を埋めているので、itは不要です。

英文法を「使える順番」で整理したい方へ

関係代名詞whatも、訳語の暗記ではなく「もの・ことの箱を作り、その箱を文の名詞の席へ置く」と理解すると、読解・リスニング・会話がつながります。

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whatとwhichの違い|先行詞があるか

先行詞
what不要。what自身が「もの」を含むThis is what I need.
which必要。直前の名詞を受けるThis is the book which I need.
  • × the thing what I need
  • what I need
  • the thing which I need

the thing what は、「もの」に当たる部分を二重に置くことになります。先行詞を置くならwhichまたはthat、置かないならwhatです。

whatとthatの違い|後ろの文に穴があるか

what と接続詞 that は、どちらも名詞節を作れますが、内部の構造が異なります。

後ろの文
what主語・目的語の穴があるI know what she bought __.
接続詞that文の骨格が完成しているI know that she bought a car.

I know what she bought. は「彼女が何を買ったか/彼女が買ったものを知っている」。I know that she bought a car. は「彼女が車を買ったということを知っている」です。接続詞thatの仕組みは、接続詞thatとは?意味・使い方と関係代名詞との違いで解説しています。

しゅみすけ(大山俊輔)

whatは後ろの文に参加し、主語や目的語の席を埋めます。接続詞thatは、完成した文を「〜ということ」の箱へ入れるだけ。この違いを見ると、whatかthatかを訳に頼らず選べます。

しゅみすけ(大山俊輔)

関係代名詞whatと疑問詞whatの違い

形だけでは同じで、文脈によっては両方の解釈が近づくこともあります。基本は、whatが特定されていない答えを求めるか「〜するもの・こと」をまとめるかで見ます。

用法意味
疑問詞何を・何がWhat did she buy?
彼女は何を買いましたか。
間接疑問何を〜したかI don’t know what she bought.
彼女が何を買ったか分かりません。
関係代名詞〜したもの・ことWhat she bought was expensive.
彼女が買ったものは高価でした。

I know what she bought. は「何を買ったか知っている」という間接疑問にも、「彼女が買ったものを知っている」という融合関係詞的な読み方にもなりえます。実際の会話では前後の文脈が意味を決めます。

関係代名詞whatの定番表現

what S is|現在のS

Experience made her what she is today.
経験が、彼女を現在の彼女にしました。

what she is today は「彼女が今日そうであるところのもの」から、「現在の彼女・今の彼女の姿」を表します。

what S used to be|以前のS

The town is different from what it used to be.
その町は昔の姿とは違います。

what is called|いわゆる

He is what is called a self-made man.
彼はいわゆる一代で成功した人です。

A is to B what C is to D|AとBの関係はCとDの関係

Reading is to the mind what exercise is to the body.
読書と心の関係は、運動と体の関係と同じです。

whatとwhateverの違い

  • Take what you need.:必要なものを取りなさい
  • Take whatever you need.:必要なものは何でも取りなさい

whatever には「何であっても・どれでも」という選択範囲の広がりがあります。詳しくは、whateverの意味・使い方または複合関係詞とは?をご覧ください。

関係代名詞whatは省略できる?

関係代名詞whatは、原則として省略できません。

  • This is what I need.
  • × This is I need.

普通の目的格の関係代名詞は the book (that) I bought のように省略できます。しかしwhatを消すと、「もの・こと」という先行詞相当の意味まで消えるため、節を作れません。

よくある間違い

  • × the thing what I want
    what I want / the thing that I want
  • × what I need it
    what I need
  • × I know what she bought a bag.
    I know that she bought a bag. / I know what she bought.
  • × the person what helped me
    the person who helped me

whatが含むのは基本的に「もの・こと」であり、人を表す先行詞を受けるwhoの代わりにはなりません。

まとめ|whatは「もの」と「つなぎ役」を一語にする

  • 関係代名詞whatは「〜するもの・こと」を表す
  • what=the thing(s) which
  • 先行詞を含むため、whatの直前に説明対象の名詞を置かない
  • what節は主語・目的語・補語になる名詞節
  • whatの後ろには主語または目的語の穴がある
  • thatの後ろは文の骨格が完成している
  • 関係代名詞whatは原則として省略できない

what I need を見たら、「何を必要とするか」と後ろから訳し直す前に、「私が必要とする“もの”の箱」と受け取りましょう。その箱を文の主語・目的語・補語の席へ置けば、長いwhat節も前から処理できます。

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