whetherとifは、どちらも名詞節を作って「〜かどうか」を表せます。ただし、いつでも交換できるわけではありません。
最初に結論を言うと、whetherは二つ以上の可能性を並べて検討する語、ifは一つの内容が事実かどうかを確かめる語です。動詞の目的語になる普通の間接疑問では両方を使えることが多い一方、前置詞の後ろ、to不定詞の前、文の主語、whether or notをひとかたまりで置く場合には、原則としてwhetherを使います。
I don’t know whether she’ll come.
(彼女が来るかどうか分かりません)I don’t know if she’ll come.
(彼女が来るかどうか分かりません)We talked about whether we should move.
(引っ越すべきかどうか話し合いました)I haven’t decided whether to go.
(行くかどうか決めていません)
この記事では、置き換えられる場合とwhetherしか使えない場合、条件を表すifとの違い、語順、会話での選び方、よくある間違いまで例文で整理します。
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しゅみすけ
日本語ではどちらも「〜かどうか」になるため、訳だけでは選べません。二つの選択肢を見比べているのか、一つの可能性を確かめているのか。その景色から考えると、使い分けが見えやすくなります。

whetherとifの違い|二つの可能性か、一つの確認か
| 観点 | whether | if |
|---|---|---|
| 中心の感覚 | AかBか、複数の可能性を並べる | ある内容が事実かどうか確かめる |
| 基本の意味 | 〜かどうか/〜であろうとなかろうと | 〜かどうか/もし〜なら |
| 動詞の目的語 | 使える | 使えることが多い |
| 前置詞の後ろ | 使える | 原則使わない |
| to不定詞の前 | 使える | 使えない |
| 文の主語 | 使える | 標準的には避ける |
| 条件「もし〜なら」 | 使えない | 使える |
whetherには、選択肢を表すorと結びつきやすい性質があります。実際に二つの選択肢を言わなくても、話し手の頭の中には「来る/来ない」「賛成/反対」の両側があります。
I’m not sure whether he agrees.
(彼が賛成しているかどうか確信がありません)
一方、名詞節のifは「彼が賛成している」という一つの内容を置き、それが事実として通るかを確かめます。ifの意味と使い方で説明している「条件の門を置く」という感覚が、「その内容が門を通るか確かめる」方向へ広がったものです。

whetherとifを置き換えられる場合
ask、know、wonder、see、checkなどの後ろで、「〜かどうか」という名詞節が動詞の目的語になる場合は、whetherとifの両方を使えることが多くあります。
She asked whether I was ready.
She asked if I was ready.
(彼女は私に準備ができているか尋ねました)I wonder whether this is the right answer.
I wonder if this is the right answer.
(これが正しい答えなのかなと思います)Please check whether the door is locked.
Please check if the door is locked.
(ドアに鍵がかかっているか確認してください)
日常会話では、短く自然なifがよく使われます。whetherは、二つの可能性を明確に意識するときや、少し改まった文章・説明で好まれます。ただし、単なる「カジュアル対フォーマル」だけの違いではありません。後述するように、文法上whetherが必要な位置があります。
whether or notとif … or not
or notを節の後ろへ置くなら、目的語の位置では両方が可能です。
I don’t know whether he’ll come or not.
I don’t know if he’ll come or not.
(彼が来るかどうか分かりません)
しかし、or notを直後へ置いて「来るにせよ来ないにせよ」と両側をひとかたまりで示すときは、whether or notを使います。
We have to decide whether or not to continue.
(続けるかどうか決めなければなりません)× We have to decide if or not to continue.
whetherしか使えない主な場面
1.前置詞の後ろ
前置詞の後ろには名詞相当の要素が必要です。この位置で「〜かどうか」という節を置くときは、whetherを使います。
It depends on whether we have enough time.
(十分な時間があるかどうかによります)We talked about whether we should change the plan.
(計画を変更すべきかどうか話し合いました)× It depends on if we have enough time.
onやaboutの直後という位置が選択の目印です。前置詞がなぜ名詞の前に来るのかは、英語の前置詞はなぜ名詞の前に置く?でも詳しく説明しています。
2.whether to do「〜するかどうか」
「〜するかどうか」をto不定詞で短く表すときは、whether to doを使います。if to doとは言えません。
I can’t decide whether to stay or leave.
(残るか去るか決められません)She’s considering whether to accept the offer.
(彼女はその申し出を受けるかどうか検討しています)× I can’t decide if to stay.
この形では、whetherの後ろに主語+動詞を置くのではなく、to+動詞の原形を置きます。節を短く圧縮し、選択する人が主節の主語と同じだと分かる形です。
3.文の主語になる名詞節
「〜かどうか」全体を文の主語へ置く場合は、whetherを使うのが標準です。
Whether he agrees is not important.
(彼が賛成するかどうかは重要ではありません)Whether we win or lose depends on our preparation.
(勝つか負けるかは準備にかかっています)
会話では長い主語を避け、It doesn’t matter whether …のように後ろへ回すこともよくあります。
It doesn’t matter whether we take a train or a bus.
(電車でもバスでも構いません)
4.whether A or Bと選択肢を明示する
AとBの二つを対等に並べるときは、whether A or Bが最も明確です。
We need to decide whether to buy or rent.
(買うか借りるか決める必要があります)Tell me whether you agree or disagree.
(賛成か反対か教えてください)
このwhether A or Bは、離れた二つの要素を対応させる表現でもあります。並列の形や主語・動詞の一致まで確認したい方は、相関接続詞とは?も参考にしてください。
条件のifはwhetherに置き換えられない
ifには、「〜かどうか」という名詞節を作る働きとは別に、「もし〜なら」という条件の副詞節を作る働きがあります。条件のifはwhetherへ置き換えられません。
If it rains, we’ll stay home.
(もし雨が降ったら、家にいます)Call me if you need help.
(もし助けが必要なら、電話してください)× Whether it rains, we’ll stay home.
見分けるポイントは、if節が文の中で何をしているかです。「何を知らないのか」「何を確認するのか」という目的語なら「〜かどうか」です。「どんな条件なら行動するのか」を添えているなら「もし〜なら」です。名詞節と副詞節の位置関係は、名詞節とは?と副詞節とは?で整理できます。
| 例文 | if節の役割 | 意味 |
|---|---|---|
| I don’t know if she is home. | knowの目的語になる名詞節 | 彼女が家にいるかどうか |
| I’ll call her if she is home. | callの条件を添える副詞節 | もし彼女が家にいれば |
whether節・if節の語順|疑問文の形にしない
whetherや「〜かどうか」のifが作るのは、文の中に入る間接疑問です。疑問の意味があっても、後ろは疑問文の語順ではなく、主語+動詞の平叙文語順にします。
○ Do you know whether she is busy?
× Do you know whether is she busy?○ I wonder if he can join us.
× I wonder if can he join us.
文全体を疑問文にするためのDo you know …?と、内部のshe is busyを分けて考えます。箱の外側だけを疑問文にし、箱の内側は通常の語順を保つイメージです。
会話ではwhetherとifをどう選ぶ?
日常会話で動詞の目的語として「〜かどうか」と言うだけなら、まずifを使えば自然です。
Do you know if the store is open?
(その店が開いているか知っていますか)Let me check if she’s available.
(彼女の都合がつくか確認しますね)I’m not sure if I can make it.
(行けるかどうか分かりません)
一方、選択肢をはっきり並べる、結論を慎重に検討する、文章を少し明確にする場合はwhetherが向いています。
We’re discussing whether to expand the team.
(チームを拡大するかどうか話し合っています)Please let me know whether you prefer Monday or Tuesday.
(月曜と火曜のどちらがよいかお知らせください)
仕事の英語ではwhetherが多く見えることがありますが、難しい語だからではありません。検討中の選択肢や判断の両側を明示する場面が多いためです。
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しゅみすけ
話している最中に迷ったら、まず短い文でifを使えば十分です。二択をはっきり見せたいときや、前置詞・toの後ろへ続けるときにwhetherへ切り替えましょう。
よくある間違い
前置詞の後ろでifを使う
× It depends on if he comes.
○ It depends on whether he comes.
(彼が来るかどうかによります)
if to doと言う
× I don’t know if to wait.
○ I don’t know whether to wait.
(待つべきかどうか分かりません)
節の中を疑問文語順にする
× I don’t know whether will she come.
○ I don’t know whether she will come.
(彼女が来るかどうか分かりません)
条件のifをwhetherへ変える
× Call me whether you need help.
○ Call me if you need help.
(助けが必要なら電話してください)
中学英語で言い換えるなら、二つの短文へ分ける
whetherを使った長い文がすぐ出てこないときは、無理に一文へまとめる必要はありません。二つの選択肢を短い質問に分ければ、知っている英語で伝えられます。
I haven’t decided whether to go by train or drive.
(電車で行くか車で行くか決めていません)↓
Should I take the train? Should I drive?
I haven’t decided yet.
(電車にすべき?車で行くべき?まだ決めていません)
しゅみすけ式では、最初から複雑な構文を完成させようとせず、誰が・何をするという短い骨格を先に作ります。その後で、二つの可能性を一つの判断材料としてまとめたいときにwhetherを足します。伝える目的を先に置けば、文法は後から組み立てられます。
whetherとifの練習問題
- It depends on ( whether / if ) we can get tickets.
- I’m not sure ( whether / if ) she knows the answer.
- We haven’t decided ( whether / if ) to cancel the meeting.
- ( Whether / If ) you have any questions, please call me.
- Do you know ( whether / if ) the train has left?
答え
- whether:前置詞onの後ろ
- whether / if:動詞の目的語なので両方可能
- whether:whether to doの形
- If:「もし質問があれば」という条件
- whether / if:動詞の目的語なので両方可能
whetherとifについてよくある質問
whetherの方がifよりフォーマルですか?
一般にwhetherの方が、文章や改まった説明で使われやすい傾向があります。ただし、本質的な違いは形式度だけではありません。前置詞の後ろ、to不定詞の前、主語節など、文法上whetherが必要な場面があります。
whetherとifの後ろは未来でも現在形ですか?
「〜かどうか」の名詞節では、未来の内容なら通常willを使えます。I don’t know if she will come.は自然です。現在形を使う規則は、条件を表す副詞節のifに関するものです。If she comes, I’ll call you.のように使います。
whether or notは「〜であろうとなかろうと」にもなりますか?
はい。文の名詞部品として「〜かどうか」を表すだけでなく、結果がどちらでも変わらないことを示すことがあります。
Whether or not it rains, the event will take place.
(雨が降っても降らなくても、イベントは行われます)
まとめ|whetherは選択肢を並べ、ifは可能性を確かめる
- whetherは複数の可能性を並べて検討する
- 名詞節のifは一つの内容が事実かどうか確かめる
- 動詞の目的語では両方を使えることが多い
- 前置詞の後ろ、to不定詞の前、主語節ではwhetherを使う
- 「もし〜なら」という条件はifだけ
- 節の中は疑問文ではなく主語+動詞の語順にする
まずは会話で使いやすいI’m not sure if …やDo you know if …?から始めましょう。次に、二択を明確にしたい場面でwhether A or B、判断を短くまとめる場面でwhether to doへ広げると、暗記ではなく役割の違いとして身につきます。
接続詞の全体像から位置づけを確認したい方は、英語の接続詞一覧、節そのものの見分け方から復習したい方は、英語の句と節とは?もあわせてご覧ください。
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whetherとifのような使い分けも、規則だけを覚えるのではなく、自分が選択肢を並べる場面や、相手の予定を確かめる場面で使って初めて定着します。
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