worth doingの意味と使い方|worth it・worthwhile・worthyとの違い

worth doingの意味と使い方|worth it・worthwhile・worthyとの違い

This book is worth reading. を「この本は読む価値がある」と習っても、なぜreadingなのか、なぜto readではないのかで止まる人は少なくありません。さらに会話では It’s worth it.、広告や説明文では worthwhile、少し改まった場面では worthy of も出てきます。

これらに共通するのは「時間・お金・労力を払うだけの価値がある」という評価です。ただし、後ろに置けるものと文の作り方が違います。この記事では、worthを単なる訳語ではなく払うものと得るものを天秤にかける感覚から整理します。

最初に結論

be worth doing=〜する価値があるです。doingの動作を受ける対象が主語になります。This book is worth reading.なら、読むのは人、本は読まれる側です。worthの後ろは名詞相当のものを置くため、通常は worth to read とは言いません。

しゅみすけ(大山俊輔)

しゅみすけ

worthを「価値がある」とだけ覚えるより、「その時間や手間を払っても元が取れる」と捉えると、worth doingもworth itも同じ感覚で理解できます。

worth doingの意味と基本形

S+be動詞+worth+動名詞で「Sは〜する価値がある」を表します。worthはここで「〜するだけの価値がある」という評価を示し、後ろのdoingが何に時間や労力を使うのかを説明します。

  • This movie is worth watching.(この映画は見る価値があります)
  • The museum is worth visiting.(その博物館は訪れる価値があります)
  • This idea is worth considering.(この案は検討する価値があります)
  • The problem is worth discussing.(その問題は話し合う価値があります)
  • That restaurant is worth trying.(そのレストランは試してみる価値があります)

主語には本・映画・場所・案・問題など、doingの対象になるものがよく来ます。「誰がするか」よりも「それをするだけの価値がある対象は何か」に焦点を当てた文です。

This book is worth readingのreadingが意味上受け身になる仕組み
形はreadingでも、主語のthis bookは「読まれる側」です。worth to readとはしません。

worth doingが意味上「受け身」になる理由

This book is worth reading. の意味関係を開くと、It is worth your time to read this book. に近くなります。つまり「この本を読むこと」に時間を使う価値があるということです。bookはreadする側ではなく、readの目的語になる側です。

学校文法の感覚ではbeing readにしたくなるかもしれません。しかし、worth doingでは主語とdoingの間にこの目的語関係が自然に読み取られるため、通常は能動形の動名詞を使います。前回扱った need doingとneed to be doneの違い と同じく、-ingの見た目だけで能動・受動を決めないことが大切です。

英文意味の関係
This book is worth reading.Someone reads this book.
The town is worth visiting.Someone visits the town.
The issue is worth discussing.People discuss the issue.

なぜworth to doではなくworth doingなのか

現代英語のworthは、後ろに名詞または名詞として働く-ing形を取ります。doingは動名詞なので「〜すること」という一まとまりの活動として置けます。一方、to不定詞を直接続ける worth to do は標準的な形ではありません。

  • ○ This book is worth reading.
  • × This book is worth to read.
  • ○ It is worth reading this book.
  • ○ This book is worth the time.

「価値がある」という日本語からvaluableを連想し、worthを普通の形容詞と同じように扱うと語順を誤りやすくなります。worthは worth+名詞 の形を作る語だとセットで覚えるのが実用的です。動名詞の基本は不定詞・動名詞・分詞の違いでも整理しています。

It is worth doingとS is worth doingの違い

worth doingには二つのよく使う型があります。

焦点
S is worth doingdoingの対象SThis article is worth reading.
It is worth doing+目的語行為doing全体It is worth reading this article.

二つはほぼ同じ内容を表せます。This articleを先に置けば記事を話題にし、It is worth readingから始めれば「読むという行為には価値がある」と先に評価します。会話では、すでに対象が分かっているなら It’s worth checking.(確認する価値はあります)のように短く言えます。

worth itの意味と会話での使い方

worth it は「それだけの価値がある」「やるだけのことはある」という非常によく使う会話表現です。itは、お金・時間・苦労・リスクなど、その場で問題になっているコスト全体を受けます。

  • The tickets were expensive, but it was worth it.(チケットは高かったですが、その価値はありました)
  • It takes two hours, but it’s worth it.(2時間かかりますが、行くだけの価値はあります)
  • Is it worth it?(そこまでする価値はありますか)
  • It’s not worth it.(割に合いません/そこまでする価値はありません)

worth doingが具体的な行動を示すのに対し、worth itは文脈をまとめて受けるため返答に向いています。“Should I buy it?” “Yes, it’s worth it.” のように、相手の迷いに短く答えられます。

worthwhileとの違い|名詞の前にも置ける

worthwhile は「時間や努力をかける価値のある」という形容詞です。worthと意味は近いものの、普通の形容詞らしく名詞の前に置けます。

  • It was a worthwhile experience.(価値のある経験でした)
  • The course is worthwhile.(その講座は受ける価値があります)
  • It is worthwhile to compare the two plans.(二つの案を比較する価値があります)
  • It is worthwhile comparing the two plans.(二つの案を比較する価値があります)

a worth experience とは言えません。名詞を直接説明したいならa worthwhile experienceです。一方、行動を自然に評価するならThe experience is worth having.のようにworth doingを使えます。worthwhileは少し説明的で、文章やビジネスでも使いやすい語です。

worthy ofとの違い|ふさわしさ・敬意を表す

worthy は「〜に値する」「〜にふさわしい」という形容詞です。価値そのものより、敬意・注目・信頼・賞などを受ける資格があるという響きが強く、worthy of+名詞/動名詞の形を取ります。

  • Her work is worthy of praise.(彼女の仕事は称賛に値します)
  • This issue is worthy of attention.(この問題は注目に値します)
  • The proposal is worthy of consideration.(その提案は検討に値します)
  • He is worthy of our trust.(彼は私たちの信頼に値します)

This book is worth reading.は「読む手間に見合う」という日常的な評価です。This book is worthy of attention.なら「注目に値する」という改まった評価になります。日常会話で映画や店を勧めるならworth doingやworth itのほうが自然です。

worth・worthwhile・worthyの違いを一覧で整理

表現後ろの形中心の感覚
worth doing動名詞行う手間に見合うIt’s worth trying.
worth it代名詞itそのコストに見合うIt was worth it.
worth+金額名詞金銭的価値It’s worth $50.
worthwhile単独/名詞の前時間や努力をかける価値a worthwhile trip
worthy of名詞・動名詞敬意や注目にふさわしいworthy of praise

しゅみすけ式では、まず「コストに見合う」ならworth、「時間を使う意義のある名詞」を直接飾るならworthwhile、「称賛や注目に値する」ならworthy ofと切り分けます。訳語が似ていても、何を価値として見ているかが違います。

否定文・疑問文・強調の作り方

worthはbe動詞の後ろに来るため、否定文はbe動詞の後ろにnot、疑問文はbe動詞を前に出します。程度を足す語も会話でよく使います。

  • It’s not worth worrying about.(心配するほどのことではありません)
  • Is this place worth visiting?(ここは訪れる価値がありますか)
  • It’s definitely worth trying.(間違いなく試す価値があります)
  • It’s well worth reading.(十分読む価値があります)
  • It’s hardly worth mentioning.(わざわざ言うほどではありません)

well worth doing は「十分に〜する価値がある」という定番です。very worth doingは避け、強く勧めたいときはwell worth、definitely worth、really worthを使うと自然です。

worth doingでよく使う口語表現

表現自然な意味
It’s worth a try.試してみる価値はあります
It’s worth checking.確認してみる価値はあります
It’s worth a look.一見の価値があります
It’s not worth the risk.そのリスクには見合いません
For what it’s worth, …参考になるか分かりませんが…
It might be worth asking.聞いてみてもよいかもしれません

might be worth doing は、命令せずに提案する柔らかい形です。You should ask him.よりもIt might be worth asking him.のほうが、「聞く価値はあるかもしれない」と判断を相手に残します。仕事の相談や日常の助言で便利です。

よくある間違い

× It is worth to visit.

worthの後ろは動名詞にして、It is worth visiting. とします。対象を言うならIt is worth visiting the town.です。

× This is worth to buy.

This is worth buying. とします。thisはbuyの対象、つまり買われる側ですが、being boughtにはしません。

× It is very worth reading.

強調には well worth reading、definitely worth reading、really worth readingが自然です。

× a worth book

worthは通常この位置で名詞を直接修飾しません。a worthwhile book または a book worth reading とします。

しゅみすけ(大山俊輔)

しゅみすけ

迷ったら「worthの後ろは名詞の場所」と思い出してください。行動を置きたいときは、動詞を-ingにして名詞の形へ変えます。

中学英語で言い換える方法

worthがすぐ出てこなくても、簡単な英語で十分に伝えられます。価値を抽象的に言おうとせず、結果や感想を具体的に言うのがコツです。

worthを使う表現簡単な言い換え
This movie is worth watching.This movie is very good. You should watch it.
It’s worth trying.Try it. It may help.
It wasn’t worth it.It cost too much, and I didn’t enjoy it.
The town is worth visiting.The town is beautiful. You should go there.
It might be worth asking her.Maybe you can ask her.

しゅみすけ式では、難しい一文を思い出そうとして黙るより、良い点+すすめる一文に分けます。“The view is beautiful. You should go.”なら、中学英語だけでも「行く価値がある」が具体的に伝わります。

3分でできるworthの言い換え練習

  1. This book is worth reading.
  2. It is worth reading this book.
  3. This book is well worth reading.
  4. Is this book worth reading?
  5. This book isn’t worth reading.
  6. It might be worth reading.

bookとreadingをmovieとwatching、placeとvisiting、ideaとconsideringへ交換してください。次に肯定・否定・疑問・mightの提案へ動かします。一つの型を場面に合わせて変形すると、知識が会話で取り出せる表現に変わります。

まとめ|worthは「払うだけの価値」を表す

  • be worth doing=〜する価値がある
  • 主語はdoingの動作を受ける対象になることが多い
  • worthの後ろには名詞相当のものを置くため、worth to doではなくworth doing
  • worth itは「そのお金・時間・苦労に見合う」という会話表現
  • worthwhileは普通の形容詞として名詞の前にも置ける
  • worthy ofは「称賛・注目などにふさわしい」という改まった評価
  • 強調はwell worth doing、柔らかい提案はmight be worth doing

worthを見たら、まず「何を払うのか」と「何が得られるのか」を思い浮かべてください。This book is worth reading.なら、読む時間を払っても得るものがある、という判断です。この天秤のイメージがあれば、worth doing、worth it、worth the moneyを一つの感覚で理解できます。

-ingなのに主語が動作を受ける別の形も確認したい方は、need doingとneed to be done、受け身の基本から整理したい方はbe動詞+過去分詞の受動態もあわせてご覧ください。


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