This laptop needs fixing. を見て、「ノートパソコンが修理する必要がある?」と戸惑ったことはないでしょうか。fixingは能動形のように見えますが、この文の意味は This laptop needs to be fixed. と同じ「このノートパソコンは修理される必要がある」です。
英語では、needの後ろに動名詞-ingを置きながら、文全体では受け身の意味を表すことがあります。会話では needs fixing、needs cleaning、needs checking のような短い形がよく使われます。
最初に結論
need doing = need to be done です。どちらも「主語が〜される必要がある」という受け身の意味です。need doingは短く自然で会話的、need to be doneは受け身の形を明示するため意味を取りやすく、幅広い場面で使えます。
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しゅみすけ
形だけを見て「-ingだから主語がする」と決めないことが大切です。needの目的語として動作を置くと、「必要なのは何か」という視点になり、その動作を主語が受ける意味になります。
need doingの意味|「〜する必要」から受け身になる
need doing は「〜することを必要としている」という形です。ただし、文の主語はdoingの動作をする側ではなく、その動作を受ける側です。
- The room needs cleaning.(その部屋は掃除する必要があります)
- This shirt needs washing.(このシャツは洗う必要があります)
- Your report needs checking.(あなたの報告書は確認する必要があります)
- The roof needs repairing.(屋根は修理する必要があります)
自然な日本語では「部屋を掃除する必要がある」と言いますが、英文の主語はthe roomです。意味の関係を開くと、someone needs to clean the room、つまりthe room needs to be cleanedとなります。

need doingとneed to be doneの違い
| need doing | need to be done | |
|---|---|---|
| 意味 | 〜される必要がある | 〜される必要がある |
| 形 | need+動名詞 | need+受動不定詞 |
| 響き | 短い・直接的・会話的 | 明示的・中立的 |
| 例 | The door needs painting. | The door needs to be painted. |
意味に大きな違いはありません。need doingは「必要な作業」を短く提示します。need to be doneはto be+過去分詞によって受け身をはっきり示します。迷ったときは need to be done を使えば、イギリス英語・アメリカ英語を問わず広く通じます。
need doingは特にイギリス英語で非常に一般的ですが、アメリカ英語でも使われます。地域差を「使える・使えない」と分けるより、短い形を好む度合いに差があると考えるほうが実態に近いでしょう。
This needs fixingとThis needs to be fixed
- This needs fixing.(これは直す必要があります)
- This needs to be fixed.(これは修理される必要があります)
前者は問題を見つけて「要修理だ」と短く判断する感じです。後者は必要な処置を文法的にはっきり述べます。ただし、この差は傾向であり、場面によって両方が自然です。
need to doとの違い|誰が動作するのかを見る
- I need to clean the room.(私が部屋を掃除する必要があります)
- The room needs cleaning.(部屋は掃除される必要があります)
- The room needs to be cleaned.(部屋は掃除される必要があります)
need to do では主語がdoの実行者です。I need to cleanならIが掃除します。一方、need doingとneed to be doneでは主語が動作の対象です。the roomはcleanされる側です。
| 形 | 主語の役割 | 例 |
|---|---|---|
| S need to do | Sが動作する | I need to fix the chair. |
| S need doing | Sが動作を受ける | The chair needs fixing. |
| S need to be done | Sが動作を受ける | The chair needs to be fixed. |
なぜ動名詞なのに受け身の意味になる?
needのコアイメージは、目的を達成するための欠かせない条件です。The chair needs fixing. では「椅子が必要としているものは何か」を後ろに置き、その答えがfixingという作業です。
fixingの実行者は重要ではありません。注目されているのは、椅子に対して修理という作業が必要だということです。そのため、形は動名詞でも「椅子が修理される」という受け身の関係になります。needの基本感覚はwantとneedのコアイメージの違いで詳しく解説しています。
動名詞を「〜すること」と訳すだけでなく、動作そのものを一つの作業・対象として置く形だと考えると分かりやすくなります。動名詞全体の仕組みは不定詞・動名詞・分詞の違いも参考にしてください。
need doingでよく使う表現
| 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| need fixing | 修理が必要 | My phone needs fixing. |
| need cleaning | 掃除が必要 | The kitchen needs cleaning. |
| need washing | 洗う必要がある | These curtains need washing. |
| need checking | 確認が必要 | The figures need checking. |
| need updating | 更新が必要 | This page needs updating. |
| need replacing | 交換が必要 | The battery needs replacing. |
| need improving | 改善が必要 | Your pronunciation needs improving. |
| need discussing | 話し合う必要がある | This issue needs discussing. |
物理的な修理や掃除だけでなく、文書・数字・計画・ウェブページなどの仕事にも使えます。That needs checking. や This needs updating. は短く実用的ですが、人に向かって Your work needs improving. と言うと厳しく響くことがあります。
進行形のneeds fixingとは違う?
fixingだけを見ると現在分詞にも動名詞にも見えます。しかし、needs fixingのfixingはneedの目的語として置かれた動名詞です。「今まさに誰かが修理中」という進行形ではありません。
- The computer needs fixing.(コンピューターは修理が必要です)
- Tom is fixing the computer.(トムはコンピューターを修理中です)
進行形にはbe動詞があり、主語Tomがfixの実行者です。needs fixingではneedsが時制を持つ主動詞で、fixingは「必要な作業」です。
want doingも同じ仕組みになる
特にイギリス英語では、wantにも同じ型があります。
- Your hair wants cutting.(髪を切る必要があります)
- The car wants washing.(車を洗う必要があります)
ここでのwantは「欲しい」より「〜が必要だ」に近い意味です。ただし、want doingはneed doingより地域性が強く、学習者が自分で使うならneeds cutting、needs washing、needs to be washedのほうが安全です。
need doingの否定文・疑問文
- It doesn’t need replacing.(交換する必要はありません)
- Does this need checking?(これは確認する必要がありますか)
- The whole system doesn’t need to be changed.(システム全体を変える必要はありません)
- Does the form need to be signed?(その用紙は署名される必要がありますか)
needが一般動詞なので、現在形の否定・疑問ではdo/doesを使います。主語が単数ならneeds、疑問文・否定文でdoesが前に出るとneedへ戻ります。
よくある間違い
× The chair needs to fix.
この形ではchairがfixする側になってしまいます。椅子は修理される側なので、The chair needs fixing. または The chair needs to be fixed. とします。
× The chair needs be fixed.
不定詞のtoを落とさず、needs to be fixed とします。needは助動詞ではなく、この文では一般動詞です。
× The chair needs being fixed.
理屈から受動形being fixedを入れたくなりますが、通常は使いません。need doing自体が受け身の意味を持つため、needs fixing で十分です。
人を主語にした評価を強く言いすぎる
Your English needs improving. は文法的に正しくても、相手の英語を直接評価するため厳しく聞こえます。会話では We can work on your pronunciation.(発音を一緒に練習できます)のように、主語と表現を変えると柔らかくなります。
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しゅみすけ
まずはThis needs checking.とThis needs to be checked.をセットで声に出しましょう。短い形と明示的な形を往復すると、受け身の意味を日本語に訳さず捉えられます。
中学英語で言い換える方法
need doingがすぐに出てこなくても問題ありません。主語を人に変えれば、中学英語で同じ内容を伝えられます。
| 元の表現 | 簡単な言い換え |
|---|---|
| This room needs cleaning. | We need to clean this room. |
| The report needs checking. | Someone needs to check the report. |
| The battery needs replacing. | We need a new battery. |
| This issue needs discussing. | We need to talk about this issue. |
しゅみすけ式では、難しい形を思い出そうとして止まるより、誰が・何を・どうするへ場面を分解します。Someone needs to check it. や We need to talk about it. なら、need、check、talkという基本語だけで伝えられます。
3分でできる言い換え練習
- This needs fixing.
- This needs to be fixed.
- Someone needs to fix this.
- This doesn’t need fixing.
- Does this need fixing?
thisをmy phone、the door、the documentへ、fixingをcleaning、checking、updatingへ交換します。一つの型を肯定・否定・疑問へ動かすと、覚えた知識が会話で使える回路になります。
まとめ|need doingは短い受け身
- need doing=need to be done
- どちらも主語が「〜される必要がある」という意味
- need doingは短く直接的で、会話によく出る
- need to be doneは受け身を明示し、幅広い場面で使える
- need to doでは主語自身が動作する
- -ingでも進行形とは限らず、needs fixingのfixingは動名詞
- 難しければSomeone needs to doやWe need to doへ言い換えられる
This needs fixing. を見たら、「これが修理する」と読まず、「必要な作業=fixing」と捉えてください。主語はその作業を受ける対象です。この視点があれば、cleaning、checking、updating、replacingにも同じ仕組みを広げられます。
to be+過去分詞そのものを整理したい方は、不定詞の受動態to be doneの意味と作り方もあわせてご覧ください。受け身全体の基本はbe動詞+過去分詞の受動態で確認できます。
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-ing形でも主語が動作を受ける別の代表例は、worth doingの意味と使い方で確認できます。This book is worth reading.のように、形だけでなく主語と動作の関係を見る練習になります。






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