英会話中に、曜日、数字、単語、文法を言い間違えることは誰にでもあります。ところが、間違いに気づいた瞬間に黙り込み、文を最初から作り直そうとすると、会話そのものが止まりやすくなります。
大切なのは、間違えないことではありません。相手に「今から一部を直します」と合図し、必要な箇所だけを短く言い直すことです。英語では Sorry、I mean、Actually、What I mean is …、Let me rephrase that. などを使って、自然に自分の発言を修正できます。
この記事では、英会話で言い間違えたときの基本手順、訂正する範囲ごとの表現、よくある場面の会話例、言い直す力を身につける練習法を解説します。
言い間違いに気づけたこと自体が、英語を自分で監視できている証拠です。そこで会話を諦めず、必要な部分だけを直して続ける経験が、実際に使えるスピーキング力になります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
英会話で言い間違えると止まってしまう3つの理由
間違いを一文全体の失敗だと捉えている
I went there on Thursday. と言った後で、本当は火曜日だったと気づいたとします。間違っているのは曜日だけです。それでも一文全体を撤回しようとすると、正しい文をもう一度組み立てる負荷が生まれます。
この場合は Sorry, Tuesday. または I mean, Tuesday. だけで十分です。相手は前の文を保持しているため、訂正箇所だけを渡せば理解できます。
正しい文が完成するまで黙ろうとする
黙ったまま考えると、相手には「話が終わった」「質問が分からなかった」「通信が切れた」など、沈黙の理由が伝わりません。短い合図を先に出せば、相手は訂正を待てます。
答え自体を考える時間が必要な場合は、英会話で考える時間を稼ぐ表現15選も使えます。
自分で直すことを恥ずかしいと感じている
日本語でも「金曜日、いや木曜日です」「駅の東口、ではなく西口です」と訂正します。言い直しは会話の異常ではなく、正確な意味へ調整する普通の行動です。発音や文法の完璧さより、相手が最終的に正しい内容を受け取れることを優先しましょう。
言い直しは「止める・示す・短く直す」の3ステップ
ステップ1|短い合図でいったん止める
まず Sorry や Actually で、今から発言を修正すると知らせます。長い謝罪は必要ありません。
- Sorry …:軽く止めて訂正する
- Actually …:事実や認識を修正する
- Wait …:親しい会話で、自分の勘違いに気づいたとき
ステップ2|I meanで正しい語へ差し替える
I mean は「私が言いたいのは」「いや、つまり」という訂正の合図です。曜日、人数、場所、動詞など、一部分を直すときに便利です。
We met on Friday—I mean, Thursday.
私たちは金曜日に、いや木曜日に会いました。
ステップ3|意味全体がずれたら短い文で作り直す
一語の差し替えでは意味が戻らないときは、What I mean is … または Let me rephrase that. を使い、より簡単な文にして言い直します。
Let me rephrase that. I like the idea, but I’m worried about the cost.
言い方を変えます。その案はよいと思いますが、費用が心配です。
I mean・Sorry・Actually・Let me rephraseの違い
| 表現 | 向いている訂正 | 会話の温度感 |
|---|---|---|
| Sorry, … | 単語・数字などの小さな間違い | 軽く止める |
| I mean, … | 直前の語や内容の差し替え | 日常的で自然 |
| Actually, … | 事実・予定・認識の修正 | 「正確には」に近い |
| What I mean is … | 意図や要点の説明し直し | 誤解をほどく |
| Let me rephrase that. | 文全体の表現変更 | 落ち着いた丁寧さ |
Sorry は必ずしも「申し訳ありません」という強い謝罪ではありません。小さな自己訂正の合図としても使えます。一方、Actually を毎回の言いよどみに使うのではなく、情報そのものを修正するときに使うと分かりやすくなります。
訂正する範囲別|英会話の言い直し例
単語を一つだけ直す
I bought it last month—sorry, last week.
先月、すみません、先週それを買いました。
She works in sales—I mean, marketing.
彼女は営業、いやマーケティングで働いています。
間違った語の直後に、正しい語だけを置きます。主語から繰り返す必要はありません。
数字・日時・固有名詞を直す
There were fifteen people—sorry, fifty.
15人、すみません、50人いました。
The meeting starts at three. Actually, it starts at three thirty.
会議は3時に始まります。正確には3時30分です。
数字は聞き違いが起こりやすいため、訂正後の数字をゆっくり言い、必要なら five-zero のように一桁ずつ確認します。
時制や文法を直す
I go there yesterday—I mean, I went there yesterday.
私は昨日そこへ行きます、いや、昨日そこへ行きました。
学習中は文法を直して構いませんが、意味がすでに通じて会話が進んでいるなら、すべての小さな誤りへ戻る必要はありません。伝達を妨げる間違い、学習中の項目、誤解につながる箇所を優先します。
意味や態度を言い直す
I don’t like the plan. What I mean is, I’m not sure it will work for our team.
その案は好きではありません。つまり、私たちのチームで機能するか確信がないという意味です。
最初の表現が強すぎた、意図と違って聞こえた、説明が曖昧だった場合は、単語の訂正ではなく意図を言い直します。仕事の会話では特に有効です。
文法ミスを見つけるたびに会話を巻き戻すと、正確さは上がっても流れが失われます。「相手の理解が変わる間違いか」を一つの判断基準にしてください。通じている小さな誤りは、会話後の復習へ回しても大丈夫です。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
言い直さなくてもよい間違いもある
会話中の自己訂正には、正確さを上げる利点がある一方、回数が多すぎると流暢さを損ないます。次の基準で判断しましょう。
- すぐ直す:日時、金額、否定、人数、賛成・反対など、意味が変わる
- 余裕があれば直す:学習中の時制や表現で、自分ですぐ修正できる
- 後で復習する:冠詞、複数形など、相手の理解を妨げない小さな誤り
講師から訂正を受けるタイミングについては、英語の間違いはすぐ直すべき?で練習目的別に整理しています。
言い直した後に会話を前へ進める
訂正だけで終わると、注意が間違いに残ります。正しい内容を言ったら、そのまま次の短い一文へ進みましょう。
I went there on Tuesday—I mean, Thursday. It was very crowded.
訂正後の It was very crowded. が会話を再び前へ動かします。文を広げる方法は主語+動詞に情報を足して話を広げる5ステップ、話す中身を決める方法は事実・感想・次の行動で3文を作る方法で練習できます。
毎日5分|言い直す力をつける練習
- 今日の出来事を英語で3文話して録音する
- 数字・単語・時制を一か所、意図的に言い間違える
- Sorry または I mean でその場で直す
- 録音を聞き、文全体を繰り返していないか確認する
- 最後に一文を足し、訂正後も話を続ける
たとえば I had two meetings—sorry, three meetings. They were productive. と練習します。正しい英文だけを暗唱するのではなく、崩れた会話を自分で戻す練習を含めるのがポイントです。
よくある質問
I meanを何度も使っても不自然ではありませんか?
一度の会話で数回使う程度なら自然です。ただし、すべての間に置く口癖になると聞きにくくなります。小さな訂正は正しい語だけ、事実修正は Actually、意味全体は What I mean is … と役割を分けるとよいでしょう。
Sorryと言うと、自信がない印象になりませんか?
短い Sorry は会話管理の合図であり、深い謝罪とは限りません。何度も謝ったり長く説明したりするより、Sorry, Thursday. のように訂正をすぐ続ける方が明確です。
Let me say that againとの違いは何ですか?
Let me say that again. は同じ内容をもう一度言うとき、Let me rephrase that. は別の言い方へ変えるときに向いています。相手に聞こえなかったなら前者、表現や意味を組み直すなら後者です。
まとめ|言い間違いは短く直し、すぐ会話へ戻ろう
英会話で言い間違えたとき、最初の文を捨てて一から作り直す必要はありません。
- 一語の訂正:Sorry, … / I mean, …
- 事実の修正:Actually, …
- 意図の説明:What I mean is …
- 文全体の言い換え:Let me rephrase that.
止める、訂正点を示す、短く直す。正しい内容を渡したら、次の一文へ進みます。言い間違いを避ける練習だけでなく、自分で会話を立て直す練習も加えてください。
関連:自分の単語・数字・表現を差し替えるのではなく、相手に違う意味で受け取られた場合は、英語で誤解されたときの伝え直し方で共通理解を作り直す手順を確認できます。






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