everythingとanythingは、どちらも「物・こと」を表す不定代名詞です。しかし、見ている範囲が違います。
everythingは、話題の範囲にあるものを「すべてまとめて」捉える言葉。一方、anythingは、対象を限定せず「何でも・何か」と捉える言葉です。
everythingとanythingの違いを一言で
| 語 | コアイメージ | 基本の訳 | 例 |
|---|---|---|---|
| everything | 範囲内を丸ごと全部 | すべてのもの・こと | Everything is ready. |
| anything | どれにも限定しない | 何か・何でも | Anything is possible. |

たとえば、目の前に料理が10品あるとします。
- I ate everything.
私は全部食べました。 - I’ll eat anything.
私は何でも食べます。
最初の文は、10品をひとまとまりにして「残さず全部」。2つ目は、特定の料理に限定せず「どれでも大丈夫」です。everythingは全体を回収し、anythingは選択肢を開くと考えると区別しやすくなります。
everythingの使い方|「範囲内のすべて」
everythingは、every(すべての)とthing(もの・こと)が合わさった語です。話し手と聞き手が想定している範囲を丸ごと指します。
- Everything is ready.
すべて準備できています。 - I remember everything.
私はすべて覚えています。 - Thank you for everything.
いろいろと本当にありがとう。 - Everything went well.
すべてうまくいきました。
「世界中のあらゆる物」を意味するとは限りません。Everything is ready.なら、旅行の荷物や会議の準備など、会話で共有している範囲のすべてです。
everythingは単数扱い
意味としては複数のものを含みますが、文法上は単数扱いです。そのため、現在形のbe動詞はis、一般動詞には三単現の-sを付けます。
- Everything is fine.(○)
- Everything are fine.(×)
- Everything looks good.(○)
これは「すべて」を一つのまとまりとして見るためです。単数・複数で迷ったときは、主語と動詞の一致も確認してみてください。
anythingの使い方|「対象を限定しない」
anythingの核は「どのものにも限定しない」です。文の種類や状況によって、日本語では「何か」「何も」「何でも」と訳が変わります。
疑問文のanything=何か
- Did you buy anything?
何か買いましたか。 - Is there anything I can do?
私に何かできることはありますか。 - Do you need anything?
何か必要ですか。
何を買ったか、何が必要かを決めつけず、可能性を広く開いて尋ねています。somethingとの違いは、somethingとanythingの使い分けで詳しく整理しています。
否定文のanything=何も
- I didn’t buy anything.
私は何も買いませんでした。 - She didn’t say anything.
彼女は何も言いませんでした。 - We can’t do anything now.
今は何もできません。
anything自体が否定語なのではありません。notやneverなどの否定と組み合わさり、「どれ一つとして〜ない」という意味になります。nothingとの関係は、nothingとanythingの違いも参考になります。
肯定文のanything=何でも
- You can ask me anything.
何でも聞いてください。 - Anything is possible.
何でも起こり得ます。 - I’ll do anything to help.
助けるためなら何でもします。
肯定文では「どれを選んでも制限なし」という自由選択の意味が前に出ます。単に「anyは疑問文・否定文」と暗記すると、この大切な使い方を取りこぼします。
I ate everythingとI’ll eat anythingの違い
| 英文 | 意味 | 視点 |
|---|---|---|
| I ate everything. | 私は全部食べた | 実際にあった料理をすべて回収 |
| I’ll eat anything. | 私は何でも食べる | 食べ物を限定しない |
| Did you buy everything? | 全部買った? | 予定していた品を網羅したか |
| Did you buy anything? | 何か買った? | 買った物が一つでもあるか |
疑問文だから必ずanythingになるわけでもありません。「全部?」と範囲全体を尋ねるならeverything、「何か一つでも?」と存在を尋ねるならanythingです。
not everythingとnot anythingは意味が大きく違う
ここは特に重要です。
- I didn’t buy everything.
全部を買ったわけではありません。 - I didn’t buy anything.
何も買いませんでした。
not everythingは「すべてではない」という部分否定です。何点かは買ったものの、全部は買っていない可能性があります。
一方、not anythingは「どれ一つ買っていない」という全否定。つまりnothingに近い意味です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Not everything is expensive. | すべてが高いわけではない(安い物もある) |
| Nothing is expensive. | 高い物は一つもない |
| I don’t understand everything. | 全部を理解しているわけではない |
| I don’t understand anything. | 何も理解できない |
everything I needとanything you need
後ろから説明を足す形でも、基本イメージは変わりません。
- I have everything I need.
必要なものはすべて持っています。 - Take anything you need.
必要なものは何でも持っていってください。
everything I needは「必要なものの全セット」。anything you needは「必要なものなら、どれでも自由に」という違いです。
everything butとanything butの違い
butが続く慣用表現は、見た目が似ていても意味が大きく異なります。
- She packed everything but her passport.
彼女はパスポート以外はすべて荷造りしました。 - The test was anything but easy.
そのテストは決して簡単ではありませんでした。
everything but Aは「A以外のすべて」。一方、anything but Aは文脈によって「A以外なら何でも」、または強調表現として「決してAではない」を表します。
よくある間違い
× Everything are ready.
everythingは単数扱いなので、Everything is ready.が正解です。
× I didn’t buy everything.=何も買わなかった
not everythingは「全部ではない」です。「何も買わなかった」ならI didn’t buy anything.です。
× 肯定文ではanythingを使えない
Choose anything you like.のように、肯定文では「どれでも・何でも」という自由選択を表せます。
まとめ|全部ならeverything、限定しないならanything
- everything:話題の範囲にあるものを、すべてまとめて捉える
- anything:対象を限定せず、何か・何でもと捉える
- everythingもanythingも文法上は単数扱い
- not everythingは「すべてではない」という部分否定
- not anythingは「何も〜ない」という全否定
不定代名詞を体系的に見直したい方は、英語の不定代名詞一覧へ進むと、some・any・every・noのつながりが見えやすくなります。
「すべて」を表すallとの文法的な違いは、everythingとallの使い分けで詳しく解説しています。






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