はじめに:「TOEICを頑張ったのに話せない」と絶望しているあなたへ
はじめまして。しゅみすけ(大山俊輔)です。
僕は現在、英会話初心者専門のスクール「b わたしの英会話」、そして、話せるまで伴走する英語コーチング「be:RIZE」を運営しています。
また、YouTubeチャンネル『しゅみすけ-社会人のためのやり直し英語-』を通じて、大人の本質的な英語学習について日々発信をしています。
今、あなたがこの記事を読んでいるということは、きっと以下のような深い悩みを抱えているのではないでしょうか。
「キャリアアップのために、毎日必死に勉強してTOEICで800点(900点)を取った」 「でも、いざオンライン英会話や職場で外国人を前にすると、頭が真っ白になって言葉が出てこない」 「あんなに単語や文法を覚えたのに、結局愛想笑いで終わってしまう……TOEICの勉強は意味がなかった(無駄だった)のだろうか」
そして、「自分には根本的に英会話のセンスがないんだ」と、自分を責めてしまっていませんか?
英語コーチング業界に長く身を置く僕から、最初にはっきりと断言させてください。
あなたが外国人を前にしてフリーズしてしまうのは、あなたの英会話のセンスがないからでも、努力が足りなかったからでもありません。
あなたが話せないのは、TOEICのために一生懸命詰め込んだ単語が、日常会話のスピードでは絶対に立ち上がらない「激重(げきおも)のアプリ」だからなのです。
この記事では、なぜTOEIC高得点のエリートほど英会話でフリーズしてしまうのかという「脳のメカニズム」を解き明かし、TOEICの努力を無駄にせず「直感で英語が話せる」ようになるためのアプローチについてお話しします。
衝撃の事実:外資系エリートでも「英会話」ではポンコツになる
「いやいや、自分が話せないのは単なるスピーキングの練習不足だ。
もっと優秀な人なら、TOEICの知識を使ってペラペラ話せるはずだ」と思うかもしれません。
実は僕自身、かつて外資系の投資銀行(ベアー・スターンズ)で働いていた時、その残酷な現実のどん底で打ちのめされている優秀な日本人たちを山ほど見てきました。
ある日、僕の隣の席に新しい同僚が配属されてきました。
彼は誰もが知る海外の有名大学院でMBAを取得し、TOEFLは満点、TOEICも当然のようにハイスコアという、バケモノのような経歴を持つ超エリートでした。「こんなすごい人がいるのか。きっとネイティブのようにペラペラなんだろうな」と思いながら、僕は彼と一緒に英語の電話会議に臨みました。
ところが、会議が始まると様子がおかしいのです。
ネイティブの同僚たちが早口で交わす会話を前に、彼は急に押し黙ってしまいました。急に意見を求められても、頭の中が真っ白になっているのがわかります。相手が何を言っているのか分からず、ただ冷や汗をかきながら「Yeah…」と愛想笑いでごまかし、いざ発言しようとしても、頭の中で必死に日本語を英作文しているのが丸わかりで、ものすごくどもっているのです。
なぜ、TOEICハイスコアの超エリートにこんなことが起きたのでしょうか?
それは、彼がTOEICやMBAで必死に学んできた英語が、”Due to the current market conditions…” (現在の市況によりますと…)といった、綺麗に整えられた**「文語(書き言葉)」**だったからです。
しかし、実際のネイティブ同士の会話で飛び交っていたのは、そんなお堅い表現ではありません。 “Dude, things are crazy right now. What’re you gonna do?” (おい、今ヤバい状況だぞ。どうすんの?)といった、省略され、崩され、簡単な単語が連続する**「口語(話し言葉)」**のオンパレードだったのです。
原因:TOEICの単語は会話で使えない「重たいアプリ」である
なぜ、TOEIC高得点者がネイティブの「口語」についていけずフリーズしてしまうのか。
パソコンやスマホに例えると、非常にわかりやすくなります。
あなたがTOEICのスコアアップのために必死に暗記した分厚い単語帳。 そこに載っていた investigate(調査する)、purchase(購入する)、postpone(延期する)といった小難しいラテン語系の単語は、パソコンで言えば非常にデータ容量の大きい**「重たいアプリ」**です。
確かにこれらは、ビジネス文書やニュース記事(文語)ではよく見かけます。 しかし、ネイティブスピーカーが日常のミーティングや雑談で、こんな小難しい単語を使っているでしょうか?
答えは「ノー」です。 彼らが実際の会話で口にしているのは、こんなシンプルな単語ばかりです。
❌ postpone(延期する) → ⭕ put off (後ろに置く)
❌ purchase(購入する) → ⭕ buy (買う)
❌ investigate(調査する)→ ⭕ look into (中を覗き込む)
ネイティブほど、あえて「中学で習う基本動詞(コア単語)+簡単な前置詞」という**「軽いアプリ」**を使い回して、会話をシンプルかつ軽快に回しています。
あなたが英会話で「その件、ちょっと調べておきますね」と言いたい時。 頭の中の巨大な辞書から investigate という重たいアプリを必死に検索して起動しようとするから、脳の処理能力(CPU)が耐えきれずにフリーズ(処理落ち)してしまうのです。
解決策:アプリを「文語」から「口語」に入れ替える
「じゃあ、私が今までTOEICに向けて何百時間もやってきた勉強は、すべて無駄だったの?」とショックを受けたかもしれません。
安心してください。あなたの努力は絶対に無駄ではありません。
TOEICで高得点を取れるということは、あなたにはすでに英語の基礎的なルール(文法)や、大量の語彙のストックが頭の中にあるという素晴らしい証明です。ゼロから英語を始める初心者よりも、圧倒的に有利な場所に立っています。
あなたが今やるべきことは、「もっと難しい単語を覚えること」でも、「ネイティブとフリートークのレッスンをひたすら受けること」でもありません。
日常会話のスピードでは立ち上がらない**「文語の重いアプリ」を使うのをやめ、ネイティブが日常会話の9割で使っている「口語OS(基本動詞と簡単な骨格)」へと、脳の処理プロトコルを切り替えること**です。
「get」や「have」などのコア単語を使い倒す
例えば、ネイティブが日常会話で最もよく使う「get」。 「手に入れる」というTOEIC的な和訳を捨て、「ポンッと動いて、ある状態へ変化する」という『動きの映像』として捉え直します。
「風邪を引いた(catch a cold?)」 → “I got a cold.”
「彼の冗談の意味がわからない(understand?)」 → “I don’t get his joke.”
このように、難しい文語(重いアプリ)を思い出す作業をやめ、すでにあなたが知っている中学生レベルの基本動詞(軽いアプリ)を徹底的に使い回す。これだけで、脳のCPUへの負荷は劇的に下がり、言葉が0.5秒の反射で口から飛び出すようになります。
結論:TOEICの前に「口語OS」をインストールしよう
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「TOEIC高得点なのに話せない…自分はダメだ…」 そんな風に自分を責めるのは、今日で終わりにしましょう。
あなたが話せなかったのはセンスがないからではなく、日本の英語教育やTOEICテストが強要する「文語の暗記ゲーム」という構造的な罠にハマっていただけなのです。
テストのための「お勉強(知識の詰め込み)」はもう十分です。
ここからは、あなたがすでに持っている知識を、実際の英会話で使えるようにするための「脳のOS(神経回路)の書き換え」という、最高に楽しい大人の遊びへとシフトするタイミングです。
僕が運営する英語コーチング「be:RIZE」では、TOEICの点数を上げるような指導は一切行いません。その代わり、あなたが今までため込んできた知識を、実際の会話で直感的に使いこなせるようにするための「口語OSのインストール(神経再配線)」に伴走しています。
もし、この文章を読んで「せっかく取ったTOEICの努力を無駄にしたくない」「今度こそ、本当に話せる英語を手に入れたい」と少しでも心が動いたなら。 ぜひ、be:RIZEの無料オリエンテーションで、あなたが抱えてきた「学習の限界とモヤモヤ」を僕たちに聞かせてください。
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