toとforの違い|「〜に・〜のために」で迷わない使い分けを例文解説

前置詞toとforの違いを、到達点Bまで届く矢印と目的・目標へ向かうが到達は未確定の矢印で比較した図解

英語のtoとforは、どちらも日本語で「〜へ」「〜に」「〜のために」と訳されるため、使い分けに迷いやすい前置詞です。
  • I went to Tokyo.
  • I left for Tokyo.
  • I gave a present to her.
  • I bought a present for her.
どちらもTokyoやherの方向へ矢印が向いています。違いは、その矢印が到達点まで届いたかです。
to=到達点Bまで届く矢印 for=目的・目標Bへ向かう矢印。到達は未確定
この記事では、toとforの違いを二本の矢印で整理し、移動・プレゼント・人・目的・重要性・時間など、迷いやすい場面の使い分けを例文で解説します。

toとforの違いを一言で整理

まずは、二つの違いを表で確認しましょう。
前置詞 コアイメージ 焦点 代表例
to 到達点を含む矢印 相手・場所・状態へ実際に届く give it to her
for 目的・目標への方向 意図・利益・用途が対象へ向く buy it for her
前置詞toとforの違いを、到達点Bまで届く矢印と目的・目標へ向かうが到達は未確定の矢印で比較した図解
toは矢印がBへ届き、forはBの方向を指すが到達したかまでは示さない
日本語訳から選ぶのではなく、到達した事実を描くのか、目的・意図の方向を描くのかで判断します。

to|矢印が相手・場所・状態へ到達する

toのコアイメージは「到達点を含む矢印」です。 I went to the station. 私は駅へ行きました。 移動の矢印がthe stationへ届きます。 Please send the file to me. そのファイルを私に送ってください。 ファイルがmeという受取人へ届きます。 The temperature rose to 30 degrees. 気温は30度まで上がりました。 変化が30 degreesという数値へ到達しました。 toの後ろには、矢印の最終地点となる人・場所・数値・状態が置かれます。

for|行動・物・気持ちが目的・目標へ向く

forのコアイメージは「目的・目標への方向」です。 This gift is for you. このプレゼントはあなたへのものです。 プレゼントの用途・意図がyouへ向いています。まだ渡したとは限りません。 We prepared for the meeting. 私たちは会議に向けて準備しました。 現在の準備が、未来のmeetingという目標へ向いています。 I’m looking for my keys. 私は鍵を探しています。 視線・意識がmy keysを目標として向いています。まだ見つかったとは限りません。 forは、対象へ実際に届いた事実よりも、何を目指し、何のために、何へ向けているかに焦点があります。

go toとleave forの違い|到着か、出発時の方向か

He went to Canada. 彼はカナダへ行きました。 Canadaを到達した目的地として示します。 He left for Canada. 彼はカナダへ向けて出発しました。 Canadaを目標として出発しました。この文だけでは、実際に到着したかは分かりません。
表現 話し手が見ている場面
go to 場所 その場所を到達点として移動する
leave for 場所 その場所を目指して出発する
I’m going to Osaka tomorrow.なら大阪へ行く予定、I’m leaving for Osaka tomorrow.なら明日、大阪へ向けて出発する予定です。後者は出発する行為に焦点があります。

give A to Bとbuy A for Bの違い|届く相手か、意図する相手か

toとforの違いを最も理解しやすいのが、プレゼントの場面です。 I gave a present to Emma. 私はエマにプレゼントを渡しました。 giveによって、プレゼントがEmmaの手元へ実際に届きました。 I bought a present for Emma. 私はエマのためにプレゼントを買いました。 買う目的・意図がEmmaへ向いています。しかし、まだ本人に渡したとは限りません。
  • to Emma:物・情報・行為の到達先がEmma
  • for Emma:行動の目的・利益・用途がEmma
同じ考え方で、次の違いも整理できます。 I sent an email to her. 私は彼女にメールを送りました。 メールの送信先がherです。 I wrote an email for her. 私は彼女のためにメールを書きました。 メールを書く行為がherの利益・依頼のためです。状況によっては、彼女に代わって文章を作成した意味にもなります。

to meとfor meの違い|私への到達か、私にとっての利益・評価か

Please explain it to me. それを私に説明してください。 説明という情報がmeへ届きます。 Please do it for me. 私のためにそれをしてください。 行動がmeの利益・目的へ向いています。 It sounds strange to me. それは私には奇妙に聞こえます。 音や印象が私の認識へ届いた結果の評価です。 This job is important for me. この仕事は私にとって重要です。 仕事が私の目的・利益・状況において重要だと述べています。 日本語ではどちらも「私に」と訳せますが、英語では私へ何かが届くtoと、私の側にとって意味・利益があるforを分けています。

important toとimportant forの違い

importantの後ろはtoとforの両方が使われますが、ニュアンスが異なります。

important to 人|その人が個人的に大切だと感じる

My family is important to me. 家族は私にとって大切です。 familyの価値が私の心・認識へ直接届いています。個人的な愛着や価値観が感じられます。

important for 人|その人の目的・利益にとって重要

Exercise is important for your health. 運動は健康にとって重要です。 exerciseがyour healthという目的・利益に役立ちます。 English is important for my career. 英語は私のキャリアにとって重要です。 英語がcareerという目標に有益だと述べています。
  • important to:心・認識へ届く個人的な大切さ
  • important for:目的・利益・結果に役立つ重要性
文脈によって両方が可能な場合もあります。話し手が個人的価値を強調するか、実用的な利益を強調するかの違いです。

good toとgood forの違い

goodもtoとforで関係が変わります。 She is always good to me. 彼女はいつも私に親切です。 彼女のよい行為がmeへ直接向けられています。 Walking is good for you. 歩くことは体によいです。 walkingがyouの健康・利益に役立ちます。 This medicine is good for a cold. この薬は風邪に効きます。 薬の用途・効果がa coldへ向いています。
  • good to 人:人へよく接する・親切にする
  • good for 人・目的:その人・目的に有益である

話す相手はto、話す目的はfor

I spoke to the manager. 私はマネージャーに話しました。 言葉がthe managerへ届きます。 I spoke for the team. 私はチームを代表して話しました。 発言の立場・目的がthe teamへ向いています。「チームの代わりに」という意味です。 She works for a technology company. 彼女はテクノロジー企業に勤めています。 仕事の労力・役割が会社の目的へ向けられています。 She works to support her family. 彼女は家族を支えるために働いています。 こちらのtoはto不定詞で、workする行為がsupport her familyという行動の到達点へ向いています。 同じ「〜のため」でも、名詞の目的方向を示すforと、これから行う行動へ向かうto不定詞を区別します。

目的を表すtoとforの違い

目的を表すとき、後ろが動詞ならto不定詞、名詞ならforが基本です。 I went to the store to buy milk. 私は牛乳を買うために店へ行きました。 to buy milkは、wentという行動が向かう次の行動・目的です。 I went to the store for milk. 私は牛乳を求めて店へ行きました。 for milkは、milkという目標物へ向かう目的を示します。
後ろに来るもの
to+動詞原形 目的となる行動 to buy milk
for+名詞 目的物・用途・利益 for milk
I use this knife to cut bread. 私はパンを切るためにこのナイフを使います。 This knife is for cutting bread. このナイフはパンを切るためのものです。 前者は「切る」という行動へ向かい、後者はナイフの用途がcutting breadへ向いています。

時間ではtoとforの役割が違う

時間表現でもtoとforが使われます。 We work from nine to five. 私たちは9時から5時まで働きます。 to fiveは時間の到達点です。 We worked for eight hours. 私たちは8時間働きました。 for eight hoursは行動が続いた時間幅です。 It’s ten to five. 5時10分前です。 時計の針がfiveという到達点へ向かい、あと10分残っています。
  • to+時刻:終点・到達時刻
  • for+期間:続いた時間の長さ
「5時まで」と「8時間」を同じ「時間」として扱わず、終点を見るのか、長さを見るのかで選びます。

toかforかを3秒で選ぶ方法

会話中に迷ったら、次の二つを順番に確認します。
  1. 人・場所・数値・状態へ、何かが実際に届く? はい → to
  2. 行動・物・気持ちが、目的・利益・用途・目標の方向を向く? はい → for
例えば、「友達にケーキを作った」なら、作る目的・利益が友達へ向くため、I made a cake for my friend.です。 「友達にケーキを渡した」なら、ケーキが友達の手元へ届くため、I gave the cake to my friend.です。 日本語の「友達に」だけを見ず、作る目的なのか、渡す到達先なのかを確認してください。

toとforの使い分け例文一覧

to for
give it to her buy it for her
go to Canada leave for Canada
speak to the manager speak for the team
important to me important for my career
good to me good for me
from nine to five for eight hours
go there to study go there for a class

4時間の前置詞動画でtoとforをセット理解

しゅみすけのYouTubeでは、英会話でよく使われる前置詞50語を、約4時間かけてイラスト付きで解説しています。toとforは、まさにセットで聞いてほしい二つです。
https://youtu.be/fenLw7ydgzc
toとforを訳語の一覧として覚えると、表現ごとに正解を探すことになります。しかし、二本の矢印として理解すれば、初めて見る英文でも「到達先か、目的方向か」を考えられます。 この感覚は、基本動詞との組み合わせにも有効です。give・send・speakなどの動きが相手へ届くならto、buy・make・prepareなどの行動が目標へ向くならforと、動詞から場面を組み立てられます。

toとforの3分トレーニング

次の空欄にtoまたはforを入れてください。
  1. I gave the ticket ___ my friend.
  2. I bought the ticket ___ my friend.
  3. He went ___ London.
  4. He left ___ London.
  5. Please explain it ___ me.
  6. Can you do it ___ me?
  7. My family is important ___ me.
  8. English is important ___ my work.
  9. We worked from nine ___ five.
  10. We worked ___ eight hours.
答え:1. to / 2. for / 3. to / 4. for / 5. to / 6. for / 7. to / 8. for / 9. to / 10. for 答え合わせの後は、理由を声に出します。
  • to:矢印が人・場所・数値・状態へ届く
  • for:矢印が目的・利益・用途・目標へ向く
最後に、自分の日常で一組作ってください。
  • I bought ______ for ______.
  • I gave ______ to ______.
同じ物・同じ相手を入れると、目的から到達までの流れを体感できます。

まとめ|toは到達、forは目的方向

  • to:矢印が到達点Bまで届く
  • for:目的・目標Bへ向かうが、到達したかは未確定
  • go to:場所を到達点として移動する
  • leave for:場所を目指して出発する
  • give A to B:AがBの手元へ届く
  • buy A for B:買う目的・利益がBへ向く
  • important to:個人的な価値が心・認識へ届く
  • important for:目的・利益に役立つ
  • to+時刻:時間の終点
  • for+期間:時間の長さ
toとforを日本語の「〜に」「〜のために」で選ぶのではなく、到達したのか、目標の方向を向いているのかを見てください。 「例文なら分かるけれど、会話ではtoとforを選ぶ前に止まってしまう」「前置詞と基本動詞をどう練習すればよいか分からない」という方は、be:RIZEの資料請求・お問い合わせをご利用ください。 be:RIZEでは、前置詞の穴埋め問題を繰り返すのではなく、現在のリスニング・スピーキングの詰まりを確認し、コア単語・語順・音の処理を一人ひとりの学習計画へ落とし込みます。前置詞をYouTubeで約4時間解説しているしゅみすけが、コーチングでも学習設計を担当しています。自分に必要な練習から相談したい方は、無料カウンセリングでお話しいただけます。
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