英語の句と節とは?違い・見分け方と名詞句・形容詞節・副詞節を例文解説

英語の句は主語と動詞を含まず節は主語と動詞を含むことを示す比較図

英語の句(phrase)節(clause)は、どちらも二語以上がまとまって一つの働きをする「意味のかたまり」です。

違いを最も簡単に言えば、次のとおりです。

  • 句:かたまりの中に「主語+動詞」の組み合わせがない
  • 節:かたまりの中に「主語+動詞」の組み合わせがある
in the room
部屋の中で
she is in the room
彼女が部屋にいる
after dinner
夕食後に
after we ate dinner
私たちが夕食を食べた後に

ただし、句と節を見分けるだけでは英文は読めません。大切なのは、そのかたまりが文の中で名詞・形容詞・副詞のどの役割をしているかを見ることです。

語のかたまりを見る2段階
① 骨格を確認
S+Vがなければ句
S+Vがあれば節
② 文中の席を確認
名詞・形容詞・副詞の
どの働きをするか

この記事では、句と節の違い、名詞句・形容詞句・副詞句、名詞節・形容詞節・副詞節の見分け方、文・文型との違いまで例文で整理します。

しゅみすけ(大山俊輔)

句と節は用語だけだとぼんやりします。まず「小さな主語と動詞が入っているか」を見て、次に、その箱を文のどこへ置いているかを見ましょう。長い英文も、箱に分ければ骨格が見えてきます。

英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

英語の句は主語と動詞を含まず節は主語と動詞を含むことを示す比較図
句には独自のS+Vがなく、節には独自のS+Vがあります。

英語の句とは?主語+動詞を持たない意味のかたまり

句とは、二語以上がまとまって一つの品詞のように働き、かたまりの中に独自の「主語+動詞」を持たないものです。

  • the tall building(その高い建物)
  • in the morning(朝に)
  • to study English(英語を勉強すること/するために)
  • very tired(とても疲れた)

動詞らしい形が見えても、必ず節とは限りません。to study Englishにはstudyがありますが、時制を持つ述語動詞ではなくto不定詞です。かたまりの中に「誰がstudyするか」という独自の主語+述語は示されていないため、学校英文法では句として扱います。

英語の節とは?主語+動詞を持つ意味のかたまり

節とは、かたまりの中に独自の主語と動詞があるものです。

  • she is busy(彼女が忙しい)
  • when I arrived(私が到着したとき)
  • that he knows the answer(彼が答えを知っているということ)
  • who lives next door(隣に住んでいる人を説明する部分)

when I arrivedにはIという主語とarrivedという動詞があります。ただし、whenから始まるこの部分だけでは通常、話し手が最も伝えたい文として完結しません。

When I arrived, the meeting had started.
私が着いたとき、会議は始まっていました。

when I arrivedは別の文に時間の背景を足す従属節です。the meeting had startedは単独でも文として成立する主節です。

句と節の違い|見分け方はS+V

確認点
独自の主語ないある
時制を持つ動詞ないある
because of the rainbecause it rained
意味雨のために雨が降ったために

よく似た意味でも、後ろの形が違います。

  • 前置詞+名詞:during the meeting=句
  • 接続詞+S+V:while we were meeting=節
  • 前置詞+名詞:because of the traffic=句
  • 接続詞+S+V:because the traffic was heavy=節

この区別は、duringとwhile、because ofとbecauseなどの使い分けにも直結します。

句の種類|名詞句・形容詞句・副詞句

句は「形」だけでなく、文の中で何の働きをするかによって分類できます。

名詞句|人・物・事柄として置く

名詞句は、文の中で主語S・目的語O・補語Cなど、名詞の席に入ります。

  • The woman in the blue coat is my teacher.(主語)
  • I want to learn English.(目的語)
  • My hobby is reading books.(補語)

複数語でも、ひとまとまりで「人・物・こと」として置かれています。

形容詞句|名詞を説明する

形容詞句は、名詞が「どの人・どの物か」「どんなものか」を説明します。

  • the book on the table
  • a woman with long hair
  • something to drink

英語は短い説明なら名詞の前、長い説明なら名詞の後ろへ置く傾向があります。on the tableはbookを、with long hairはwomanを後ろから説明しています。

副詞句|動詞・形容詞・文全体へ背景を足す

副詞句は、時間・場所・理由・方法・目的などの背景情報を足します。

  • She works in Tokyo.(場所)
  • We met after lunch.(時間)
  • He studied hard to pass the test.(目的)
  • She spoke with confidence.(様子)

文型でいうM(修飾語)になることが多い部分です。骨格を先に取り出し、句を背景として後から足すと英文を読みやすくなります。

節の種類|名詞節・形容詞節・副詞節

名詞節|文を「〜ということ」として置く

名詞節はS+Vを含む小さな文を、一つの名詞のように主語・目的語・補語の席へ置きます。

  • What she said surprised me.(主語)
  • I think that she is right.(目的語)
  • The question is whether he will come.(補語)

that節、whether/if節、疑問詞節の詳しい使い方は、名詞節とは?that・whether・疑問詞を「文を名詞として置く」感覚で理解で解説しています。

形容詞節|名詞へ文の説明を後ろから足す

形容詞節は、S+Vを含む説明を名詞の後ろへつなぎます。代表例が関係代名詞節です。

  • The woman who lives next door is a doctor.
  • This is the book that I bought yesterday.

who lives next doorはthe womanを、that I bought yesterdayはthe bookを説明しています。

詳しくは関係代名詞とは?who・which・thatを「後ろから足す」感覚で解説をご覧ください。

副詞節|文へ時間・理由・条件などの背景を足す

副詞節は、主節の出来事に時間・理由・条件・譲歩などを加えます。

  • Call me when you arrive.(時間)
  • I stayed home because it was raining.(理由)
  • If you need help, let me know.(条件)
  • Although I was tired, I kept working.(譲歩)

種類と接続詞は、副詞節とは?時・理由・条件を表す接続詞と見分け方で詳しく整理しています。

長い英文は「箱」と「骨格」に分ける

句と節を見抜けると、長い英文でも主節のS+Vを先に取り出し、残りを名詞・説明・背景の箱として整理できます。

主語と動詞から文の骨格を捉える4コードを見る

主節と従属節とは?文の中心と追加情報

節には、文の中心になる主節と、主節の一部として働く従属節があります。

I stayed home because it was raining.

  • 主節:I stayed home.=話の中心
  • 従属節:because it was raining=理由を追加

従属節も内部にはS+Vを持っていますが、because、if、when、thatなどの合図によって、文の部品として組み込まれます。

この「文を一つの部品へ変える」働きが理解できると、that節・関係代名詞・接続詞を別々の暗記事項ではなく、情報を箱にして配置する仕組みとして捉えられます。

句・節と文・文型の違い

用語見るもの
S+Vを持たない語のかたまりin the park
S+Vを持つ語のかたまりwhen she arrived
大文字で始まり句点などで完結する発話単位She arrived.
文型主節のS・V・O・Cという骨格SVOなど

一つの文には複数の句や節を入れられます。

The woman in the blue coat smiled when she saw me.

  • 主節の骨格:The woman smiled.=SV
  • 形容詞句:in the blue coat=womanを説明
  • 副詞節:when she saw me=smiledの時間を追加

単語を一語ずつ追うより、まず主節の骨格を見つけ、説明と背景を別の箱として捉える方が、英語を前から処理しやすくなります。

句と節を見分ける3ステップ

1.意味のまとまりを区切る

前置詞、to不定詞、接続詞、関係詞などを目印に、語のかたまりを見ます。

2.かたまりの中に独自のS+Vがあるかを見る

  • after the meeting:S+Vなし=句
  • after the meeting ended:the meeting+ended=節

3.文中で何の席に入っているかを見る

  • 人・物・こととして置く=名詞相当
  • 名詞を説明する=形容詞相当
  • 時間・場所・理由などを足す=副詞相当

「句か節か」は内部構造の分類、「名詞・形容詞・副詞」は文中での仕事の分類です。この二つの軸を混ぜないことがポイントです。

句と節で間違えやすいポイント

動詞の形があれば必ず節、ではない

  • to study abroad=to不定詞句
  • studying abroad=動名詞句・分詞句
  • studied in Japan=過去分詞を中心とする句になり得る

これらは動詞由来の形を含みますが、それ自体が時制を持つ述語として独自の主語と組み合わされていません。

because ofとbecauseを混同しない

  • because of the rain=後ろは名詞、全体は句
  • because it rained=後ろはS+V、全体は節

前置詞句は文中で複数の働きをする

  • the man in the office=manを説明する形容詞句
  • He works in the office.=worksに場所を足す副詞句

同じ形でも、どこに置かれ、何を説明するかによって役割が変わります。

句と節の例文|かたまりを分けて読む練習

  1. I study English in the morning.
    in the morning=副詞句
  2. I study English before I go to work.
    before I go to work=副詞節
  3. She bought a bag made in Italy.
    made in Italy=bagを説明する形容詞句
  4. She bought a bag that was made in Italy.
    that was made in Italy=形容詞節
  5. I want to travel abroad.
    to travel abroad=目的語になる名詞句
  6. I know that she wants to travel abroad.
    that以下=目的語になる名詞節
しゅみすけ(大山俊輔)

長い英文に出会ったら、すべてを同じ重さで読まないでください。まず中心のS+Vをつかみ、句はラベル、節は小さな場面として後から受け取る。それだけで処理の負担が下がります。

しゅみすけ

句と節についてよくある質問

一語だけでも句になりますか?

通常、句は二語以上のまとまりを指します。一語なら単語です。ただし、文中で果たす役割は一語でも句でも同じになる場合があります。todayin the morningも時間を足す副詞相当の働きをします。

節は一つの文ですか?

節は内部にS+Vを持つため小さな文のような構造ですが、従属節は通常それだけでは独立した文になりません。主節は単独で文として成立できます。

to不定詞は句ですか?

学校英文法では、to+動詞の原形を中心にしたまとまりは不定詞句として扱います。名詞・形容詞・副詞のいずれかの働きをします。

関係代名詞から始まる部分は何節ですか?

先行する名詞を説明するため、形容詞節(関係詞節)です。内部には関係代名詞を含む主語・目的語と動詞の構造があります。

句と節は英会話にも必要ですか?

会話中に名称を判定する必要はありません。ただ、「前置詞+名詞で短く背景を足す」「接続詞+S+Vで小さな場面を足す」と理解すると、英文を前から組み立てやすくなります。

まとめ|句と節は「骨格のない箱」と「小さな骨格のある箱」

  • 句と節は、複数語がまとまって一つの働きをする意味のかたまり
  • 句には独自のS+Vがない
  • 節には独自のS+Vがある
  • 句・節は文中の働きによって名詞・形容詞・副詞相当に分かれる
  • 主節は文の中心、従属節は主節の部品・追加情報になる
  • 長い英文は、主節の骨格を先に取り出して句・節を箱として整理する

まず「中にS+Vがあるか」、次に「文中で何の仕事をしているか」。この二段階で見ると、句と節だけでなく、to不定詞・関係代名詞・接続詞・名詞節も一つの地図の上でつながります。


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