everythingとallは、どちらも「すべて・全部」と訳せます。しかし、文の中での役割は同じではありません。
everythingは「すべてのもの・こと」を一語で表す代名詞です。一方、allは「ある範囲の全部」を示し、後ろの名詞やof以下で範囲を具体化できる言葉です。
everythingとallの違いを一言で
| 語 | 中心イメージ | 基本の形 | 例 |
|---|---|---|---|
| everything | すべてのもの・こと | everythingだけで名詞の役割 | Everything is ready. |
| all | 決まった範囲の全部 | all+名詞/all of+代名詞 | All the rooms are ready. |

たとえば、ホテルの開業準備について話しているとします。
- Everything is ready.
すべて準備できています。 - All the rooms are ready.
すべての部屋の準備ができています。
everythingは、部屋・スタッフ・設備・予約システムなど、話題になっている「もの・こと」全体を受けます。all the roomsは、roomsという範囲を明示し、その全部を表します。
everythingの使い方|一語で「すべてのもの・こと」
everythingはevery+thingからできた不定代名詞です。それ自体が名詞の働きをするため、後ろに別の名詞を直接置きません。
- I checked everything.
私はすべて確認しました。 - Everything changed.
すべてが変わりました。 - She knows everything about the project.
彼女はそのプロジェクトについて何でも知っています。 - Thank you for everything.
いろいろと本当にありがとう。
「すべての本」と言いたいときにeverything booksとは言えません。具体的な名詞booksを置くなら、all the booksまたはevery bookを使います。
everythingは単数扱い
everythingは多くのものを含みますが、文法上は一つのまとまりとして単数扱いです。
- Everything is fine.(○)
- Everything are fine.(×)
- Everything looks good.(○)
この点は、everythingとanythingの違いでも詳しく解説しています。
allの使い方|範囲を示して「その全部」
allは、後ろに複数の可算名詞や不可算名詞を置き、その範囲を丸ごと指せます。
- All students need an ID card.
すべての学生にIDカードが必要です。 - All the windows were open.
その窓は全部開いていました。 - All information is confidential.
すべての情報は機密です。 - We worked all day.
私たちは一日中働きました。
all studentsは学生全般、all the studentsは話し手と聞き手が特定できる学生全員を指すのが基本です。allの後ろに置く名詞によって、「何の全部か」が決まります。
all of+代名詞/限定された名詞
- All of them agreed.
彼ら全員が賛成しました。 - I used all of it.
私はそれを全部使いました。 - All of the answers were correct.
その答えはすべて正解でした。
人称代名詞の前ではall themではなく、all of themとします。一方、名詞ならall the answersとall of the answersの両方が可能です。
everythingとallを例文で比較
| everything | all | 違い |
|---|---|---|
| I lost everything. | I lost all my files. | すべてを失った/ファイルを全部失った |
| Everything is ready. | All the documents are ready. | 準備全体/書類という範囲 |
| I remember everything. | I remember all of it. | すべてのこと/先に出た一つの内容全部 |
| She told me everything. | She told me all the details. | 事情をすべて/詳細をすべて |
everythingだけでも文は成立します。allは後ろの名詞やof以下、または会話ですでに共有された範囲を受けることが多いのが特徴です。
allは名詞によって単数・複数が変わる
everythingは常に単数扱いですが、allの後ろに続く動詞は、allが何を指すかによって変わります。
- All the water is gone.
水は全部なくなりました。 - All the bottles are empty.
ボトルはすべて空です。 - All of it is true.
それはすべて本当です。 - All of them are ready.
彼らは全員準備できています。
不可算名詞waterや単数代名詞itを受ければ単数、複数名詞bottlesや複数代名詞themを受ければ複数です。詳しい考え方は、主語と動詞の一致で確認できます。
allの語順|They allとall of them
allは主語の後ろに置くこともできます。
- They all agreed.
彼らは全員賛成しました。 - We are all tired.
私たちはみんな疲れています。 - They have all finished.
彼らは全員終えました。
一般動詞の前、be動詞の後ろ、助動詞や完了形の最初の助動詞の後ろが基本です。All of them agreed.と言い換えることもできます。
allとeveryの違いも押さえる
allとeveryはどちらも全体を表しますが、名詞の形が違います。
- all students:学生たちを集団として全員
- every student:学生を一人ずつ見て全員
- all the books:その本を全部
- every book:どの本も一冊残らず
everyの後ろには原則として単数名詞を置きます。everythingはevery thingを自由に分離した形ではなく、一語の代名詞として扱います。
That’s allとThat’s everythingの違い
どちらも「それで全部です」と訳せますが、会話の焦点が少し違います。
- That’s all.
以上です/それだけです。 - That’s everything.
これですべてです/必要なものはこれで全部です。
That’s all.は、注文・説明・発言などを「ここで終わり」と区切るときによく使います。That’s everything.は、項目や必要物を網羅したことに焦点を置きやすい表現です。ただし、実際の会話では重なる場面も多くあります。
よくある間違い
× everything books
everythingの後ろに名詞を直接置くことはできません。「すべての本」ならall the booksまたはevery bookです。
× all them
代名詞themの前にはofが必要です。all of them、またはthey allとします。
× Everything are ready.
everythingは単数扱いなので、Everything is ready.が正解です。allは指す範囲によってisとareが変わります。
まとめ|一語で受けるeverything、範囲を示すall
- everything:すべてのもの・ことを一語で表す代名詞
- all:名詞やof以下で示した範囲の全部
- everythingの後ろに名詞は置けない
- everythingは常に単数扱い
- allの単数・複数は、後ろの名詞や指す内容で決まる
- 代名詞にはall of it・all of themを使う
allの「2つならboth、3つ以上や全量ならall」という使い分けは、bothとallの違いで詳しく解説しています。不定代名詞全体を整理したい方は、英語の不定代名詞一覧もあわせてご覧ください。
人について「全員」と言う場合は、everyoneとallの違いもあわせて確認してみてください。
「何か」と「すべて」の範囲の違いは、somethingとeverythingの使い分けで例文とともに整理しています。






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[…] allと不定代名詞everythingの関係は、everythingとallの違いで例文とともに整理しています。 […]