英語の第1文型は、S(主語)+V(動詞)で文の骨格が完成する形です。
Birds fly.
鳥は飛びます。
これだけを見ると「第1文型は2語の短い文」と思われがちですが、本質は語数ではありません。第1文型の中心にあるのは、主語から動き・出来事が立ち上がり、それだけで話がひと区切りつくという感覚です。
誰が・何が
どうする
この記事では、第1文型SVの意味、見分け方、よく使う自動詞、修飾語M、前置詞の後ろの名詞を目的語と間違えない方法まで、「骨格」からわかりやすく解説します。
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SVを記号として覚えるより、「主語から動きが出たら、まず文が立つ」と考えてみてください。その後ろの場所や時間は、できあがった骨格に背景を足しているだけです。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

第1文型SVとは?基本の形と意味
第1文型の基本形は、次のとおりです。
S+V
- S(Subject):主語。「誰が・何が」にあたる部分
- V(Verb):動詞。主語の動き・出来事・存在を示す部分
| 例文 | S | V | 意味 |
|---|---|---|---|
| Birds fly. | Birds | fly | 鳥は飛ぶ |
| The baby cried. | The baby | cried | 赤ちゃんが泣いた |
| My phone rang. | My phone | rang | 携帯が鳴った |
| Spring came. | Spring | came | 春が来た |
どの文もVの後ろに「何を」にあたる目的語を必要としません。The baby cried. と聞けば、「赤ちゃんが泣いた」という出来事がそれだけで成立します。
5つの文型を先に俯瞰したい方は、親記事の英語の5文型とは?SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCを骨格から解説をご覧ください。
第1文型のコアイメージは「主語から動きが出る」
しゅみすけ式では、第1文型を「主語から動きが出る骨格」と捉えます。
The children laughed.
子どもたちが笑いました。
主語であるthe childrenから、laughedという動きが外へ出ています。笑う行為は子どもたち自身のところで成立し、別の対象へぶつかる必要がありません。
一方、第3文型SVOのThe children opened the door.では、openedという動きがthe doorという対象へ向かいます。
| 骨格 | 動きの見え方 | 例文 |
|---|---|---|
| SV | 主語から動きが出て、それだけで成立 | The children laughed. |
| SVO | 主語から出た動きが対象Oへ向かう | The children opened the door. |
この違いが見えると、「動詞の後ろに名詞があるか」だけに頼らず、文の骨格を意味から捉えられます。
第1文型は2語とは限らない|修飾語Mを見分ける
第1文型で最も多い誤解は、「SとVしかない短い文」と考えることです。しかし実際の英文では、場所・時間・様子などの情報がよく加わります。
My brother lives in Osaka.
兄は大阪に住んでいます。
骨格はMy brother lives.のSVです。in Osakaは「どこに」を補う修飾語で、文型の主要素には数えません。
S+V+M(場所・時間・様子など)
| 例文 | 骨格 | Mが足す情報 |
|---|---|---|
| She arrived at the station. | She arrived. | at the station=場所 |
| We talked for an hour. | We talked. | for an hour=時間 |
| He walked slowly. | He walked. | slowly=様子 |
| The meeting starts at nine. | The meeting starts. | at nine=時刻 |
MはModifier(修飾語)の頭文字です。Mをいったん外してもS+Vで出来事が成立するなら、第1文型の可能性が高くなります。
前置詞の後ろの名詞は目的語Oではない
She arrived at the station.にはthe stationという名詞があります。しかし、これは動詞arrivedの目的語ではなく、前置詞atの後ろにある名詞です。
- She arrived at the station.=SV+M
- She reached the station.=SVO
arriveは対象を直接つかまず、「到着する」で動きが完了します。到着地点を足すときはatを使います。一方、reachは「地点へ届く」という動きが対象へ直接向かうため、the stationが目的語になります。
第1文型を作る自動詞とは?
目的語を取らず、それだけで動きが成立する使い方の動詞を自動詞と呼びます。第1文型のVには、自動詞として使われる動詞が入ります。
| 動詞 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| go | ある場所から離れて進む | I went home. |
| come | 基準点へ近づく | Spring has come. |
| arrive | 目的地点に到着する | We arrived safely. |
| live | 生きる・住む | They live in Tokyo. |
| stay | その場にとどまる | We stayed at a hotel. |
| happen | 出来事が起こる | Something happened. |
| rise | 自ら上がる | The sun rises. |
| sleep | 眠る | The baby slept well. |
ただし、「この動詞は常に自動詞」と単語だけで決められないものもあります。
- He runs every morning.=SV(彼は毎朝走る)
- He runs a small company.=SVO(彼は小さな会社を経営する)
同じrunでも、最初の文は主語自身の動き、二つ目はcompanyという対象へ働きかける使い方です。文型は単語のラベルではなく、その文で動詞が何と組み合わされているかで判断します。
第1文型を理解したら、次はSVC・SVOとの違いを、短い文を口から出しながら確かめるのが効果的です。
第1文型SVの見分け方|3ステップ
1.まず動詞Vを見つける
時制や助動詞を含め、述語の中心になっている動詞を探します。
The train will arrive soon.
動詞部分はwill arriveです。
2.「誰が・何が」を探す
will arriveするのはthe trainなので、the trainがSです。
The train(S)+will arrive(V)
3.Vの後ろに必須のOやCがあるかを確かめる
soonは「まもなく」という時間情報で、外してもThe train will arrive.は成立します。したがって骨格はSVです。
見分けるときは、次の問いが役立ちます。
- Vの後ろに「何を・誰を」という対象Oが必要か
- Vの後ろにSの正体・状態を示す補語Cが必要か
- 後ろの語句を外しても、Sの動き・出来事としてひと区切りつくか
第1文型と第2文型SVCの違い
\n第2文型側を詳しく確認したい方は、第2文型SVCとは?補語C・見分け方・動詞を例文で解説をご覧ください。
第1文型SVと第2文型SVCは、どちらも目的語Oを取りません。ただし、第2文型はCが主語の正体・状態を説明します。
- She smiled.=SV。「彼女が微笑んだ」という動き
- She looks happy.=SVC。She=happyという状態
She looks.だけでも文脈次第では「彼女が見る」というSVになり得ます。しかし「幸せそうに見える」という意味ではhappyが必要で、Sheとhappyを結ぶSVCになります。
| 文型 | 確認する関係 | 例 |
|---|---|---|
| SV | Sから動きが出る | She smiled. |
| SVC | S=Cが成り立つ | She looks happy. |
第1文型と第3文型SVOの違い
\n第3文型側を詳しく確認したい方は、第3文型SVOとは?目的語O・他動詞・見分け方を例文で解説をご覧ください。
第3文型では、動詞の動きが目的語Oへ直接向かいます。
- He walked in the park.=SV+M
- He walked his dog.=SVO
最初の文のin the parkは、歩く場所を足しています。二つ目ではhis dogが「歩かせる」対象です。同じwalkでも、使い方によって骨格が変わります。
また、前置詞が必要かどうかは重要な手がかりです。
- We listened to music.=listenはそれだけで「耳を傾ける」。to musicは向け先を追加
- We heard music.=hearの知覚がmusicを直接捉える
表面上の日本語訳が似ていても、英語が出来事をどう切り取っているかによって骨格は変わります。
第1文型の例文|日常会話で使える12文
- I’ll go now.
もう行きます。 - Come here.
ここに来て。 - We arrived on time.
時間どおりに着きました。 - What happened?
何があったの? - My phone rang.
携帯が鳴りました。 - The baby is sleeping.
赤ちゃんは眠っています。 - Prices are rising.
物価が上がっています。 - She laughed loudly.
彼女は大声で笑いました。 - He works from home.
彼は在宅で働いています。 - The meeting starts at ten.
会議は10時に始まります。 - We talked for hours.
私たちは何時間も話しました。 - Everyone agreed.
全員が同意しました。
英文を作るときは、まずS+Vだけを口にし、その後から時間や場所を足してみましょう。
- I work.
- I work from home.
- I work from home on Fridays.
最初から長い日本語を一文で翻訳せず、骨格を先に立てるのがコツです。
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会話では「これは第1文型」と頭の中で判定する必要はありません。I work.まで骨格を出し、from home、on Fridaysと背景を足す。この順番が使える英語につながります。
しゅみすけ
第1文型についてよくある質問
There is / There areは第1文型ですか?
学校文法では第1文型として扱われることがありますが、通常のSVとは語順と情報の出し方が異なる特殊な存在構文です。thereは場所を表す副詞のthereとは役割が異なり、後ろの名詞を「新しく登場させる」働きをします。基本のSVを理解した後に、There is / There areの専用単元として学ぶのがおすすめです。
be動詞を使った文は第1文型ですか?
多くのbe動詞文は第2文型SVCです。She is happy.はShe=happy、He is a teacher.はHe=a teacherという関係です。ただし、God is.のようにbeが「存在する」の意味で単独使用される特殊な例はSVと分析できます。
命令文は主語がないので第1文型ではありませんか?
Come here.のような命令文は、主語youが省略されていると考えます。骨格は(You)+comeのSVで、hereは場所を示すMです。
第1文型の後ろには何も置けませんか?
置けます。場所・時間・様子・方向などの修飾語Mを自由に足せます。「後ろに語があるか」ではなく、動詞が目的語Oや補語Cを必要としているかで判断してください。
自動詞はすべて第1文型になりますか?
自動詞として使われている動詞は目的語Oを取らないため、基本的にSVまたはSVCの骨格に入ります。look、feel、becomeなど、後ろに主語を説明するCを伴う用法はSVCです。
まとめ|第1文型SVは「主語から動きが出る」骨格
- 第1文型の基本はS+V
- 中心イメージは「主語から動き・出来事が立ち上がる」
- SVは2語とは限らず、場所・時間・様子を示すMを足せる
- 前置詞の後ろの名詞は、動詞の目的語Oとは区別する
- 第1文型のVには目的語を必要としない自動詞用法が入る
- SVCとはS=Cの有無、SVOとは動きが対象Oへ向かうかで見分ける
まずはI work.、She smiled.、Something happened.のように、S+Vだけで出来事を立ち上げてください。そこへ場所・時間・様子を足せば、短い骨格から自然に表現を広げられます。
英文法を、分析で終わらせず会話へつなげたい方へ
be:RIZEでは、文法用語を暗記するだけでなく、場面から主語と動詞を置き、短い骨格を実際に口から出す練習へ落とし込みます。詳しくはbe:RIZEの学習メソッドと進め方をご覧ください。
現在のリスニング・スピーキングの処理を確認し、目的や生活に合う学習の優先順位を一緒に整理します。
全体像を確認:この単元が中学英文法のどこに位置するかは、中学英文法一覧|大人が英会話のために学び直す順番で確認できます。






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