whoは「誰が」、whomは「誰を・誰に」を表します。文法上は、whoが主格、whomが目的格です。ただし、現代の英会話では目的語でもwhoを使うのが普通で、whomは前置詞の直後やフォーマルな文章に多く残っています。
- Who called you?
誰があなたに電話しましたか。 - Who did you call?
誰に電話しましたか。――会話で自然 - Whom did you call?
誰に電話しましたか。――文法的だが、かたい - To whom did you speak?
どなたとお話しになりましたか。――フォーマル
結論として、会話では主語にも目的語にもwhoを使って問題ありません。一方、to whomやwith whomのように前置詞を前へ出す形では、whomが必要です。
しゅみすけ(大山俊輔)
目的格だから必ずwhom、と覚えると実際の会話とのズレが生まれます。まずWho did you talk to?を自然に使えるようにし、かたい文章を読むときにwhomを見分けられれば十分です。
whoとwhomの違いを一覧で確認

| 語 | 文中の役割 | 意味 | 人称代名詞で比べると |
|---|---|---|---|
| who | 主語 | 誰が | he / she / they |
| whom | 目的語 | 誰を・誰に | him / her / them |
ただし、目的語の位置でも会話ではwhoが広く使われます。whomは間違いではありませんが、話し言葉では改まった響きになりやすい語です。
whoは「誰が」|主語を尋ねる
who自身が動作をする人、つまり文の主語ならwhoを使います。
- Who called?
誰が電話しましたか。 - Who knows the answer?
誰が答えを知っていますか。 - Who made this cake?
誰がこのケーキを作りましたか。 - Who is coming with us?
誰が私たちと一緒に来ますか。
答えがHe called.、She knows.のように主格になるため、疑問詞もwhoです。主語を尋ねる疑問文では、一般動詞でもdo / does / didを加えません。詳しくはwhoの意味・使い方で確認できます。
whomは「誰を・誰に」|目的語を尋ねる
動作を受ける人、または前置詞の後ろに置かれる人を尋ねるなら、文法上はwhomです。
- Whom did you invite?
あなたは誰を招待しましたか。 - Whom did she choose?
彼女は誰を選びましたか。 - Whom are they waiting for?
彼らは誰を待っていますか。
答えがI invited him.、She chose her.のように目的格になるので、伝統的な文法ではwhomです。しかし、これらは会話ではWho did you invite?、Who did she choose?、Who are they waiting for?が普通です。
会話では目的語にもwhoを使う
現在の英会話では、文頭の目的格whomはかなりフォーマルに響きます。次のようにwhoを使い、前置詞は文末へ置く形が自然です。
| 会話で自然 | フォーマル |
|---|---|
| Who did you talk to? | To whom did you talk? |
| Who are you going with? | With whom are you going? |
| Who is this gift for? | For whom is this gift? |
| Who did you get it from? | From whom did you get it? |
日常会話でWhom did you meet?と言っても正しいのですが、場面によっては必要以上に改まって聞こえます。迷ったら会話ではwhoが安全です。
heかhimで置き換える見分け方
whoとwhomを文法的に見分けたいときは、答えをhe / himまたはthey / themで考えます。
- Who called? → He called. → who
- Who(m) did you call? → You called him. → 文法上はwhom
- Who is responsible? → She is responsible. → who
- Who(m) are you talking about? → You are talking about them. → 文法上はwhom
he / she / theyならwho、him / her / themならwhomです。ただし、このテストはwhomが文法上可能かを判断する方法であり、会話でwhomを使うべきだという意味ではありません。
前置詞を前に置いたらwhom
to / with / for / fromなどの前置詞を疑問詞の直前へ出すフォーマルな形では、通常whomを使います。
- To whom should I address the letter?
手紙はどなた宛てにすればよいですか。 - With whom did you discuss the matter?
その件をどなたと話し合いましたか。 - For whom was this document prepared?
この書類はどなたのために作成されましたか。
To whoはくだけた使用例もありますが、前置詞を文頭へ出すこと自体がフォーマルなので、標準的な文章ではto whomが整います。会話なら前置詞を後ろへ送り、Who should I address the letter to?とすれば自然です。
To whom it may concernの意味
To whom it may concernは、担当者名が分からない手紙や証明書の冒頭で使う「ご担当者様」に近い定型表現です。ここではtoの目的語なのでwhomが使われます。
ただし、通常のメールで宛先部署が分かるならDear Hiring Manager,やDear Customer Support Team,のように具体化したほうが自然な場合もあります。
関係代名詞のwhoとwhom
whoとwhomは疑問詞だけでなく、人を後ろから説明する関係代名詞としても使われます。
- The woman who called me is my manager.
私に電話した女性は上司です。――whoがcalledの主語 - The woman whom I called is my manager.
私が電話した女性は上司です。――whomがcalledの目的語 - The woman who I called is my manager.
私が電話した女性は上司です。――会話では目的語にもwho - The woman I called is my manager.
私が電話した女性は上司です。――目的格は省略も可能
目的格の関係代名詞はwhom、who、省略の3通りが可能です。会話ではwhoまたは省略が自然です。関係代名詞全体は関係代名詞who・which・thatの基本、省略条件は関係代名詞を省略できる場合で解説しています。
関係代名詞でも「前置詞+whom」はフォーマル
- The person to whom I spoke was helpful.
私が話した人は親切でした。――フォーマル - The person who I spoke to was helpful.
私が話した人は親切でした。――会話で自然 - The person I spoke to was helpful.
私が話した人は親切でした。――会話で最も簡潔
前置詞を関係代名詞の前へ置くならwhomです。前置詞を文末へ置けばwhoを使うか、目的格の関係代名詞を省略できます。
all of whom・some of whomではwhomが残る
all of whom、some of whom、many of whomのような「数量表現+of+whom」は、文章でよく使われます。
- She invited ten guests, all of whom came.
彼女は10人を招待し、その全員が来ました。 - I met several students, some of whom were from Canada.
何人かの学生に会い、そのうち数人はカナダ出身でした。 - He has many colleagues, two of whom work overseas.
彼には多くの同僚がおり、そのうち2人は海外で働いています。
この形ではofの後ろに目的格が必要なのでwhomが自然です。会話では文を分け、She invited ten guests, and they all came.のように簡単に言い換えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
whomは消えたのではなく、担当者宛ての文面、前置詞を前へ出す文章、all of whomのような構文に居場所があります。話すときはwho、読むときはwhomも分かる、という二段構えが実用的です。
whoeverとwhomeverも同じ原理
- Whoever arrives first can open the door.
最初に着いた人が誰であれ、ドアを開けられます。 - Choose whomever you trust.
あなたが信頼する人なら誰でも選んでください。
文法上、節の中で主語ならwhoever、目的語ならwhomeverです。ただし、会話では目的語にもwhoeverがよく使われます。大切なのは文全体での位置ではなく、whoever / whomeverが自分の節の中で何をしているかです。
よくある間違い
- 目的語なら会話でも必ずwhom:会話ではwhoが普通
- whoは主語にしか使えない:現代英語では目的語にも広く使う
- 前置詞の直後にwho:フォーマルな標準文ではto whom・with whom
- 文全体の語順だけで判断:答えがheかhimかで役割を見る
- whomを使えば常に丁寧:場面によっては古風・過度に形式的に響く
中学英語で簡単に言うなら
話すときは、次の形を基準にすれば十分です。
- Who called?――誰が
- Who did you call?――誰を・誰に
- Who did you talk to?――誰と
- Who are you going with?――誰と一緒に
前置詞を文末へ置き、すべてwhoで始めれば自然な会話になります。whomはフォーマルな文を読む・書く段階で追加すれば大丈夫です。
理解チェック
- (Who / Whom)called you last night?
- (Who / Whom)did you meet?――自然な会話
- To(who / whom)should I send this?
- The person(who / whom)I met was kind.――会話
答え:1. Who 2. Who 3. whom 4. who(whomも文法的に正しい)。1は主語、2と4は目的語ですが会話ではwho、3は前置詞の直後なのでwhomです。
まとめ|会話ではwho、フォーマルな前置詞の後ろはwhom
- whoは主格で「誰が」、whomは目的格で「誰を・誰に」
- 現代の会話では、目的語にもwhoを使うのが普通
- to whom / with whom / for whomはフォーマルな表現
- 関係代名詞の目的格はwhom・who・省略が可能
- all of whomなど、whomが自然に残る文章表現もある
英会話ではWho did you talk to?を基準にしてください。whomは「使わなければ間違い」ではなく、文体をフォーマルに整えたり、前置詞との関係を明確にしたりする語です。
疑問詞全体の働きは、英語の疑問詞一覧でも整理しています。
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