whyのコアイメージは「出来事の背後にある理由へ矢印を向ける」です。日本語では「なぜ」「どうして」が基本ですが、whyは質問だけでなく、間接疑問、the reason why、That’s why、Why not …?にも使われます。どの用法でも、目の前の事実から、その理由へ意識を向けている点は同じです。
この記事では、whyの語順と節の作り方、becauseとの質問・回答関係、関係副詞としての使い方まで、初心者向けの例文で一つにつなげて解説します。
whyのコアイメージ
whyを見たら、まず「事実 → その背後の理由」という矢印を思い浮かべましょう。たとえば、相手が遅れたという事実があり、その原因を知りたいときに Why are you late? と尋ねます。
Why are you late?
なぜ遅れたのですか。
Because the train was delayed.
電車が遅れたからです。
whyが理由を尋ね、becauseが理由を差し出します。この二語は、疑問と回答のペアとして理解すると整理しやすくなります。
しゅみすけ
疑問詞whyの基本語順
直接質問では、whyを文頭に置き、その後ろは普通の疑問文の語順にします。
Why + be動詞 + 主語 …?
Why + do / does / did + 主語 + 動詞の原形 …?
Why + 助動詞 + 主語 + 動詞の原形 …?
Why is she angry?
なぜ彼女は怒っているのですか。
Why do you study English?
なぜ英語を勉強するのですか。
Why did he leave early?
なぜ彼は早く帰ったのですか。
Why can’t we go now?
なぜ今行けないのですか。
一般動詞の現在形ではdoまたはdoes、過去形ではdidが必要です。didを使ったら、後ろの動詞は過去形ではなく原形に戻します。
× Why did he left?
○ Why did he leave?
短いWhy?の響き
会話では Why? だけでも「どうして?」と尋ねられます。ただし、言い方や場面によっては責める響きになることがあります。丁寧に聞きたいときは、次のように和らげましょう。
Can I ask why?
理由を聞いてもいいですか。
Could you tell me why you chose this?
なぜこれを選んだのか教えていただけますか。
whyとbecause:質問と答えの関係
whyは「理由を知りたい」という入口で、becauseは「理由はこれです」という答えです。becauseの後ろには、基本的に主語と動詞のある節が続きます。
Why are you tired?
なぜ疲れているのですか。
Because I worked late.
遅くまで働いたからです。
Why did Maya stay home?
なぜマヤは家にいたのですか。
She stayed home because she was sick.
彼女は体調が悪かったので家にいました。
会話では Because I was busy. のようにbecause節だけで答えるのが自然です。一方、作文で完全な文が求められる場合は、I couldn’t go because I was busy. のように主節も書くと安全です。becauseの用法はbecauseのコアイメージ記事で詳しく確認できます。
間接疑問のwhy:文の中に理由の問いを入れる
whyの疑問を別の文の中に入れると、「なぜ〜なのか」という名詞節になります。このとき、whyの後ろは疑問文の語順ではなく、why + 主語 + 動詞の平叙文語順です。
I know why she is angry.
私は彼女がなぜ怒っているのか知っています。
Do you know why he left?
彼がなぜ帰ったのか知っていますか。
Please tell me why you need it.
なぜそれが必要なのか教えてください。
× Do you know why did he leave?
○ Do you know why he left?
文全体は疑問文でも、埋め込まれたwhy節の内部では倒置しません。この考え方は間接疑問文の語順や疑問詞で作る名詞節と共通しています。

関係副詞why:the reasonを後ろから説明する
whyは疑問詞だけでなく、理由を表す名詞 the reason を後ろから説明する関係副詞にもなります。
This is the reason why I came early.
これが私が早く来た理由です。
I understand the reason why she said no.
私は彼女が断った理由を理解しています。
ここではwhyが質問しているわけではありません。「その理由とは、私が早く来たことに関する理由だ」と、reasonと説明節を結んでいます。先行詞は基本的にreasonです。
the reason why … のwhyは省略できることがあります。
That is the reason I called you.
それが私があなたに電話した理由です。
the reason that … という形も使えます。初心者はまず the reason why + 主語 + 動詞 を一つの型として覚えるとよいでしょう。関係詞全体の違いは関係代名詞と関係副詞の違いも参考になります。
That’s why …:「だから〜」と結果を示す
That’s why … は、直前に述べた事情を指して「それが〜する理由だ」、自然な日本語では「だから〜だ」と結果を示します。
The bus was late. That’s why I missed the meeting.
バスが遅れました。だから会議に間に合いませんでした。
I love this town. That’s why I live here.
私はこの町が大好きです。だからここに住んでいます。
becauseと向きが違う点に注目しましょう。
I was late because the bus broke down.
バスが故障したので、私は遅れました。
The bus broke down. That’s why I was late.
バスが故障しました。だから私は遅れました。
becauseは結果から理由へつなぎ、That’s whyは理由から結果へ進みます。

Why not …?:理由がないならやってみよう
Why not + 動詞の原形 …? は、直訳すれば「なぜ〜しないの?」ですが、「〜してはどうですか」という提案によく使われます。「しない理由はありますか。なければやりましょう」という発想です。
Why not try again?
もう一度やってみてはどうですか。
Why not ask Ken?
ケンに聞いてみたらどうですか。
提案への返答としての Why not? は「いいね」「もちろん」という意味にもなります。
Shall we have lunch outside? — Why not?
外で昼食を食べようか。— いいね。
しゅみすけ
whyと似た表現の違い
whyとhow
whyは理由、howは方法・状態を尋ねます。
Why did you come here?
なぜここへ来たのですか。
How did you come here?
どうやってここへ来たのですか。
答えが「仕事があったから」ならwhy、「電車で」ならhowです。howの全体像はhowの意味と使い方で確認できます。
whyとwhat … for?
What … for? は主に目的を尋ねる口語表現です。whyは原因にも目的にも広く使えます。
Why did you buy this tool?
なぜこの道具を買ったのですか。
What did you buy this tool for?
何のためにこの道具を買ったのですか。
whyとwhere・when
whyは理由、whereは場所、whenは時を指します。疑問詞でも関係副詞でも、指す情報の種類が違うだけです。
Tell me why you left. なぜ帰ったのか教えてください。
Tell me where you went. どこへ行ったのか教えてください。
Tell me when you returned. いつ戻ったのか教えてください。
whereのコアイメージとwhenのコアイメージを並べると、疑問詞と関係詞の共通構造が見えやすくなります。
よくある間違い
1. 直接疑問で疑問文の語順にしない
× Why you are sad?
○ Why are you sad?
2. 間接疑問で倒置する
× I wonder why is she sad.
○ I wonder why she is sad.
3. didの後ろを過去形にする
× Why did you went there?
○ Why did you go there?
4. the reason becauseと重ねる
標準的で明快な英文では、The reason is that … または the reason why … を使います。
△ The reason is because I was tired.
○ The reason is that I was tired.
○ The reason why I left was that I was tired.
5. Why?を強く言いすぎる
短いwhyは便利ですが、相手の判断を問い詰めるように聞こえる場合があります。仕事や初対面では Could you tell me why …? や May I ask why …? が穏やかです。
FAQ
Q1. whyの後ろには必ず疑問文が来ますか?
いいえ。直接質問では疑問文語順ですが、間接疑問や関係副詞では why + 主語 + 動詞 の語順になります。
Q2. Becauseだけで答えてもよいですか?
日常会話では自然です。ただし正式な作文では主節を含む完全な文が求められることがあります。
Q3. the reason whyのwhyは省略できますか?
多くの場合、省略できます。the reason why I called と the reason I called はどちらも使われます。
Q4. Why notの後ろはどんな形ですか?
動詞の原形です。Why not go? のように使い、Why not to go? とはしません。
Q5. whyは文中でも使えますか?
はい。I know why she smiled. のような間接疑問や、the reason why she smiled のような関係副詞として文中に置けます。
練習問題
次の空欄を埋めるか、正しい語順に直してください。
- ( )are you in a hurry?
- Do you know why(did he leave / he left)?
- I stayed home( )it was raining.
- The train stopped. That’s( )we were late.
- 「もう一度試してはどうですか」を英語にしてください。
解答
- Why are you in a hurry?(なぜ急いでいるのですか)
- Do you know why he left?(間接疑問は平叙文語順)
- I stayed home because it was raining.
- That’s why we were late.
- Why not try again?
まとめ
whyのコアイメージは、「出来事の背後にある理由へ矢印を向ける」です。
- 直接疑問:Why + 疑問文語順 …?
- 間接疑問:why + 主語 + 動詞
- 関係副詞:the reason why + 主語 + 動詞
- 質問と答え:whyが理由を尋ね、becauseが理由を答える
- 結果:That’s why … は「だから〜」
- 提案:Why not + 動詞の原形 …?
訳語を別々に暗記するのではなく、「理由への矢印」を保てば、疑問詞・間接疑問・関係副詞・定型表現を一つの仕組みとして使えるようになります。疑問詞全体を復習したい方は英語の疑問詞一覧もご覧ください。
Basic Englishのほかの基本語は、Basic English 850語一覧(Things・Qualities・Operations)で確認できます。
Basic Englishの重要語をまとめて学ぶ:Basic Englishの重要語46選|コアイメージ総合ガイド
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