英語の肯定文・否定文・疑問文|文のスイッチを切り替える

英文をプラス・マイナス・疑問の三つへ切り替える学習者のイラスト

英語の肯定文・否定文・疑問文は、別々の文法単元に見えます。しかし、会話で使うときは、同じ内容を「そうです」「違います」「そうですか?」へ切り替える3つのスイッチと考えると分かりやすくなります。

You work here.(あなたはここで働いています)

You don’t work here.(あなたはここで働いていません)

Do you work here?(あなたはここで働いていますか?)

伝えている中心内容は、どれも「you+work+here」です。変わるのは、話し手がその内容を肯定するのか、否定するのか、相手に確認するのかです。

この記事では、be動詞・一般動詞・助動詞の3系統を使い、肯定文・否定文・疑問文の作り方を「文のスイッチ」として整理します。

肯定文・否定文・疑問文は「+・−・?」の切り替え

スイッチ 役割
+ 肯定文 内容をそのまま述べる You work here.
− 否定文 内容を「違う・しない」にする You don’t work here.
? 疑問文 内容が正しいか相手に尋ねる Do you work here?

大切なのは、3種類の語順を孤立して暗記しないことです。まず肯定文で主語と動詞の骨格を作り、そこからマイナスと疑問へ動かします。

同じ英文を肯定文・否定文・疑問文へ切り替える三つのスイッチを示す図解
文の中心は残したまま、be・do・助動詞を操作して+・−・?を切り替えます。

英語の肯定文とは?内容をそのまま置く基本形

肯定文は、「〜です」「〜します」「〜できます」のように、内容を否定せずそのまま述べる文です。英語では、基本的に主語のあとへ文のエンジンを置きます。

文の中心 肯定文 意味
be動詞 She is busy. 彼女は忙しいです
一般動詞 She works here. 彼女はここで働いています
助動詞 She can come. 彼女は来られます

まず肯定文を安定して作れると、否定文と疑問文はそこから変形できます。主語の次にbe動詞を置くのか、一般動詞を置くのか迷う場合は、先にbe動詞と一般動詞の違い|「状態」と「動き」で使い分けるを確認してください。

英語の否定文とは?文のエンジンにnotをかける

否定文は、内容を「〜ではない」「〜しない」「〜できない」に切り替える文です。英語では、基本的にnotを使います。ただし、どこへnotを置くかは文のエンジンによって変わります。

be動詞の否定文|be動詞の後ろにnot

I am busy. → I am not busy.

She is at home. → She is not at home.

They are ready. → They are not ready.

be動詞には直接notを付けられます。会話ではis notをisn’t、are notをaren’tと短縮することがよくあります。am notには標準的なamn’tがないため、I’m notとします。

一般動詞の否定文|do notを動詞の前へ

I work here. → I do not work here.

She works here. → She does not work here.

They like coffee. → They do not like coffee.

一般動詞は、そのままnotを付けられません。do notまたはdoes notを前に置きます。doesが三人称単数の情報を引き受けるため、後ろの動詞は原形です。

× She doesn’t works here.

○ She doesn’t work here.

助動詞の否定文|助動詞の後ろにnot

I can swim. → I cannot swim.

She will come. → She will not come.

You should go. → You should not go.

can・will・shouldなどの助動詞は、直後にnotを置きます。can’t・won’t・shouldn’tなどの短縮形も会話で頻繁に使われます。

英語の疑問文の作り方|文のエンジンを主語の前へ出す

英語の疑問文では、相手に「この内容で合っていますか?」と知らせるため、文の前方に疑問の合図を出します。基本は、be動詞または助動詞を主語の前へ出すことです。一般動詞には、その操作を担当するdoを呼びます。

be動詞の疑問文|be動詞を主語の前へ

You are busy. → Are you busy?

She is at home. → Is she at home?

They were ready. → Were they ready?

be動詞と主語の位置を入れ替えます。doは使いません。

一般動詞の疑問文|Do・Does・Didを文頭へ

You work here. → Do you work here?

She works here. → Does she work here?

They worked yesterday. → Did they work yesterday?

現在形ではdo・does、過去形ではdidを文頭へ置きます。does・didが人称や時制の情報を引き受けるため、後ろは動詞の原形です。

× Did you went there?

○ Did you go there?

助動詞の疑問文|助動詞を主語の前へ

You can come. → Can you come?

She will join us. → Will she join us?

I should call him. → Should I call him?

助動詞をそのまま主語の前へ出します。ここでもdoは不要です。

肯定文・否定文・疑問文の作り方一覧

中心 肯定文 否定文 疑問文
be動詞 You are ready. You aren’t ready. Are you ready?
一般動詞・現在 You work here. You don’t work here. Do you work here?
一般動詞・三単現 She works here. She doesn’t work here. Does she work here?
一般動詞・過去 You worked here. You didn’t work here. Did you work here?
助動詞can You can come. You can’t come. Can you come?
助動詞will You will come. You won’t come. Will you come?

細かな形は違っても、考える順番は共通しています。

  1. 肯定文で主語と内容を作る
  2. 文の中心がbe・一般動詞・助動詞のどれか確認する
  3. 否定ならnot、疑問なら前方へ合図を出す

疑問詞を使う疑問文|まずYes/No疑問文を作る

what・where・when・why・howなどを使う疑問文も、基本の疑問文を土台にすると作りやすくなります。

Do you work here?
Where do you work?

Are you busy?
Why are you busy?

Will she come?
When will she come?

最初にYes/No疑問文の骨格を作り、「何を知りたいか」を表す疑問詞を文頭へ置きます。

ただし、疑問詞自体が主語になる場合は別です。

Who called you?(誰があなたに電話しましたか?)

What happened?(何が起きましたか?)

whoやwhatが主語なので、通常の肯定文と近い「主語+動詞」の順番になり、doを置きません。疑問文が文の部品として中へ入る場合は語順が変わるため、間接疑問文とは?疑問詞+主語+動詞を「質問を文の部品にする」感覚で理解するを参照してください。

英語の疑問文への答え方

Yes/No疑問文では、質問で使われたbe動詞・do・助動詞を引き継いで答えます。

質問 肯定の答え 否定の答え
Are you ready? Yes, I am. No, I’m not.
Do you work here? Yes, I do. No, I don’t.
Does she live here? Yes, she does. No, she doesn’t.
Can you come? Yes, I can. No, I can’t.

会話では短い答えだけで終わらず、一情報を足すとやり取りが続きます。

Do you work here?
— Yes, I do. I started last month.

Can you come tomorrow?
— No, I can’t. I have a meeting.

よくある間違いと直し方

間違い 正しい文 理由
Do you busy? Are you busy? busyは形容詞。be動詞で主語につなぐ
Are you work here? Do you work here? workは一般動詞。doを使う
She don’t work. She doesn’t work. 主語がsheなのでdoes
Does she works? Does she work? doesの後ろは原形
Did you went? Did you go? didの後ろは原形
Do you can swim? Can you swim? 助動詞canを前へ出す

間違いを一つずつ暗記するより、「この文のエンジンは何か」を見直す方が、別の英文にも応用できます。

会話につなげる3方向スイッチ練習

問題集で穴埋めをするだけでなく、一つの肯定文を否定・疑問へ声に出して切り替えてみましょう。

練習1|be動詞

She is busy.
→ She isn’t busy.
→ Is she busy?

練習2|一般動詞

He likes coffee.
→ He doesn’t like coffee.
→ Does he like coffee?

練習3|助動詞

They can join us.
→ They can’t join us.
→ Can they join us?

最初はゆっくりで構いません。慣れたら主語、動詞、時間を変えます。文法知識を「見れば分かる」状態から、会話中に取り出せる操作へ変えることが目的です。次は、英語の現在形・過去形・未来表現|出来事を時間軸に置くで、同じ文を普段・過去・未来へ動かしてみてください。

Yes・Noで答える疑問文を作れるようになった次は、英語の疑問詞とは?what・who・where・when・why・howを「知りたい情報」で理解するへ進みましょう。文中で欠けている情報を疑問詞で指定すると、相手について尋ねる会話へ広げられます。

まとめ|3種類の文ではなく、一つの文を3方向へ動かす

英語の肯定文・否定文・疑問文は、ばらばらに暗記するより、一つの内容を+・−・?へ切り替えるスイッチとして理解すると整理できます。

  • be動詞:notを後ろへ置く/be動詞を主語の前へ出す
  • 一般動詞:do・does・didの力を借りる
  • 助動詞:notを後ろへ置く/助動詞を主語の前へ出す
  • 疑問詞:基本の疑問文を作り、知りたい情報を文頭へ置く

英会話では、肯定文だけで話し続けることはできません。違うと伝え、相手に尋ねるスイッチが動くことで、初めて会話が往復します。英会話に必要なコア文法の全体像は、親記事の英会話に必要な英文法はどこまで?大人初心者が短い一文を作る5つのコア文法にまとめています。


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