whileの意味は、ひと言でいえば「二つの場面を同じ時間枠に並べる」です。「〜している間」と訳す時間の用法も、「一方で」と訳す対比の用法も、別々に暗記する必要はありません。二つの出来事や特徴を横に置き、同時に眺める感覚からつながっています。
たとえば、While I was cooking, he was reading. は、私の料理と彼の読書を同じ時間の中に並べています。一方、I like tea, while he likes coffee. は、私と彼の好みを横に並べて違いを見せています。この記事では、whileの語順、節の作り方、when・during・butとの違い、よくある間違いまで、初心者向けの短い例文で整理します。
whileのコアイメージは「二つの場面を同じ時間枠に並べる」
whileは、一つの場面だけを切り取る語ではありません。場面Aと場面Bを同じ枠の中に入れて、「この二つを一緒に見てください」と聞き手に示します。
- 時間を並べる → 「〜している間」
- 特徴を並べる → 「一方で」
日本語訳は変わっても、英語の視点は同じです。まず二つの場面を横に置き、その重なりを見れば時間の意味に、違いを見れば対比の意味になります。
しゅみすけ
基本の形は「while+主語+動詞」
接続詞のwhileは、後ろに主語+動詞を含む節を置きます。基本形は次の二つです。
While+主語+動詞, 主語+動詞.
While I was cooking, he was reading.
私が料理をしている間、彼は本を読んでいました。
主語+動詞+while+主語+動詞.
He was reading while I was cooking.
彼は、私が料理をしている間、本を読んでいました。
while節を文頭に置くときは、その節の終わりにコンマを置くのが基本です。文中に置く時間のwhileでは、通常コンマを置きません。どちらの語順でも中心の意味は同じですが、文頭に置くと「どんな時間の中で起きたか」を先に示せます。
用法1:「〜している間」二つの出来事を同じ時間に置く
時間のwhileは、ある出来事が続いている範囲に、もう一つの出来事を重ねます。そのため、動作の途中を表す進行形とよく一緒に使われます。
While she was sleeping, it started to rain.
彼女が寝ている間に、雨が降り始めました。
I listened to music while I was cleaning.
私は掃除をしている間、音楽を聴きました。
Don’t use your phone while you are driving.
運転中はスマートフォンを使わないでください。
He smiled while he spoke.
彼は話している間、ほほ笑んでいました。

図では、料理をしていた時間の中に、読書をしていた時間が重なっています。両方が完全に同じ長さである必要はありません。「二つを同じ時間枠で見る」ことが大切です。
なお、whileの後ろは必ず進行形になるわけではありません。状態を表す動詞や、文脈上続いていると分かる動詞なら、普通の形も使えます。
While I lived in Osaka, I often visited Kyoto.
大阪に住んでいた間、私はよく京都を訪れました。
Please wait here while I check your order.
注文を確認する間、ここでお待ちください。
進行形の感覚を詳しく確認したい方は、過去進行形を「過去の途中の場面」で理解する記事も参考にしてください。
用法2:「一方で」二つの特徴を対比する
whileは時間だけでなく、人・物・考え方など二つの特徴を並べ、「こちらはこうだが、あちらはこうだ」と対比できます。日本語では「一方で」「〜なのに対して」と訳すと自然です。
I like tea, while my brother likes coffee.
私は紅茶が好きな一方、弟はコーヒーが好きです。
This room is bright, while that one is dark.
この部屋は明るい一方、あの部屋は暗いです。
Some people work at home, while others go to the office.
家で働く人もいる一方、会社へ行く人もいます。
She is quiet, while her sister is very talkative.
彼女は物静かな一方、妹はとてもおしゃべりです。

対比のwhileは文中で使われることが多く、前にコンマを置くのが一般的です。時間のwhileと違い、二つの出来事が本当に同時に起きている必要はありません。共通の話題の中で、二つの特徴を比べればよいのです。
whileとwhenの違い:時間の幅か、時点・出来事か
whileとwhenはどちらも「〜するとき」と訳せますが、見ている時間の形が違います。
- while:続いている時間の幅に別の場面を重ねる
- when:ある時点や出来事を合図として示す
While I was taking a shower, the phone rang.
私がシャワーを浴びている間に、電話が鳴りました。
When the phone rang, I was taking a shower.
電話が鳴ったとき、私はシャワーを浴びていました。
同じ状況でも、最初の文はシャワーという継続中の背景を、二つ目は電話が鳴った瞬間を入口にしています。whileは長い動作、whenは短い動作と機械的に決めるのではなく、話し手が「幅」と「時点」のどちらとして見せたいかを考えましょう。
whileとduringの違い:後ろが文か名詞か
whileとduringはともに「〜の間」ですが、後ろに置く形が違います。
- while+主語+動詞
- during+名詞
While I was on vacation, I read three books.
休暇中、私は本を3冊読みました。
During my vacation, I read three books.
休暇中、私は本を3冊読みました。
× while my vacation は、whileの後ろに動詞がないため不自然です。反対に、× during I was on vacation のようにduringの後ろへ文を置くこともできません。詳しい時間軸はbefore・after・duringの違いで確認できます。
whileとbutの違い:対比を並べるか、流れを返すか
対比のwhileとbutは、どちらも「しかし」「一方で」に近い意味を作れます。ただし焦点が異なります。
- while:二つの性質や事実を並べて比較する
- but:前の内容から予想される流れを反対側へ切り返す
Tom likes cities, while Anna likes the countryside.
トムは都会が好きな一方、アンナは田舎が好きです。
Tom likes cities, but he lives in the countryside.
トムは都会が好きですが、田舎に住んでいます。
一つ目は二人の好みを対等に比較しています。二つ目は「都会が好き」から想像する内容と「田舎に住む」のずれを示します。butの感覚はbutのコアイメージ解説で詳しく扱っています。
しゅみすけ
whileでよくある間違い
1.whileの後ろに名詞だけを置く
× While the meeting, I took notes.
○ During the meeting, I took notes.
会議中、私はメモを取りました。
○ While we were having the meeting, I took notes.
会議をしている間、私はメモを取りました。
2.未来のことだからwhile節にもwillを置く
未来の予定を表していても、時間を表すwhile節では通常、willではなく現在形を使います。
× I will cook while you will study.
○ I will cook while you study.
あなたが勉強している間、私は料理をします。
時間・条件を表す副詞節の仕組みは、副詞節の意味と接続詞の見分け方も参考になります。
3.文頭のwhile節の後ろにコンマを置かない
× While I was waiting I read a book.
○ While I was waiting, I read a book.
待っている間、私は本を読みました。
短い文なら意味は通じますが、読み手が区切りをすぐ分かるよう、文頭のwhile節の後ろにはコンマを置きましょう。
4.whileなら必ず進行形だと思う
whileは時間の重なりを示しますが、後ろを必ずbe+-ingにする規則ではありません。
While I lived there, I walked to work.
そこに住んでいた間、私は歩いて通勤しました。
状態や習慣を表す普通の形も使えます。接続詞をまとめて見直したい方は、英語の接続詞一覧をご覧ください。
whileのFAQ
Q1.whileは文頭と文中のどちらに置けますか?
どちらにも置けます。文頭なら「While A, B.」、文中なら「B while A.」が基本です。文頭のwhile節の後ろにはコンマを置きます。
Q2.whileの後ろは必ず過去進行形ですか?
いいえ。進行中の動作と相性がよいだけで、現在形・過去形なども使えます。伝えたい時制と動詞の性質に合わせます。
Q3.対比のwhileは「〜している間」と訳してもよいですか?
二つの特徴を比べている場合は、「一方で」「〜なのに対して」と訳すほうが自然です。ただし根底には、二つの場面を並べる共通イメージがあります。
Q4.whileとwhereasは同じですか?
どちらも対比に使えますが、whereasは対比の意味がより明確で、やや書き言葉的です。whileには時間の意味もあるため、文脈によってはどちらか確認が必要です。
Q5.whileとthoughはどう違いますか?
whileは二つの事実を並べて対比し、thoughは予想と現実のずれを認めます。While A, B は「Aである一方B」、Though A, B は「AだけれどもB」が基本です。詳しくはthoughのコアイメージ解説をご覧ください。
練習問題
空欄にwhileまたはduringを入れてください。対比の問題では、日本語に合う英文を完成させましょう。
- ( )I was studying, my friend called me.
勉強している間に、友達から電話がありました。 - I fell asleep( )the movie.
映画の間に、私は眠ってしまいました。 - My father likes baseball,( )my mother likes tennis.
父は野球が好きな一方、母はテニスが好きです。 - Please watch the soup( )I take a shower.
私がシャワーを浴びている間、スープを見ていてください。 - ( )my stay in London, I used English every day.
ロンドン滞在中、私は毎日英語を使いました。
解答とポイント
- While:後ろがI was studyingという節です。
- during:後ろがthe movieという名詞です。
- while:父と母の好みを並べて対比しています。
- while:二つの動作が同じ時間枠にあります。
- During:後ろがmy stayという名詞句です。
まとめ:whileは二つの場面を横に並べる
whileのコアイメージは、「二つの場面を同じ時間枠に並べる」です。時間の重なりを見れば「〜している間」、特徴の違いを見れば「一方で」になります。
- 基本形はwhile+主語+動詞
- 文頭のwhile節の後ろにはコンマを置く
- 時間のwhileは継続する場面に別の出来事を重ねる
- 対比のwhileは二つの特徴を横に並べる
- whileは節、duringは名詞を後ろに置く
- 未来の時間を表すwhile節では通常、現在形を使う
「〜の間」と「一方で」を別の意味として暗記せず、二つの場面を並べる一枚の絵から理解しましょう。
Basic Englishの対象語をまとめて確認する場合は、Basic English 850語一覧(Things・Qualities・Operations)をご覧ください。
Basic Englishの重要語をまとめて学ぶ:Basic Englishの重要語46選|コアイメージ総合ガイド
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