英語で「何をすればよいか分からない」「どこへ行くべきか決めていない」と言いたいとき、よく使われるのが疑問詞+to不定詞です。
I don’t know what to do.
私は何をすればよいか分かりません。
what to doを「何をすべきか」とひとかたまりで覚えることもできます。しかし、会話中に自分で組み立てるには、疑問詞で未確定の情報を置き、toでこれからの行動へ矢印を向けると捉える方が分かりやすくなります。
what(何を?)+to do(これからする)
この記事では、疑問詞+to不定詞の意味・作り方・文中での役割を、what to do / how to use / where to go / when to start / which to chooseなどの例文から解説します。
疑問詞+to不定詞は、疑問文を作っているわけではありません。「何を?」「どこへ?」「どうやって?」という未確定の部分を残したまま、その先にこれからの行動を置く形です。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
疑問詞+to不定詞とは?「未確定の情報+これからの行動」
疑問詞+to不定詞とは、疑問詞+to+動詞の原形で「何をするか」「どのように使うか」「どこへ行くか」などを表す形です。
| 形 | 意味の目安 | 例 |
|---|---|---|
| what to do | 何をするか | I know what to do. |
| how to use | どう使うか | Show me how to use it. |
| where to go | どこへ行くか | We haven’t decided where to go. |
| when to start | いつ始めるか | Tell me when to start. |
| which to choose | どちらを選ぶか | I don’t know which to choose. |
日本語では文脈により「〜するか」「〜すべきか」「〜したらよいか」と訳せます。to自体が「すべき」を意味するわけではありません。選択や方法がまだ決まっていない場面では、日本語で「〜すべきか」が自然になるだけです。
to不定詞全体のコアイメージと3用法は、to不定詞とは?3用法を「未来へ向かう矢印」で理解するで詳しく解説しています。
疑問詞+to不定詞のコアイメージ
この形は、二つの部品を順番に見ると理解しやすくなります。
- 疑問詞:まだ決まっていない情報へ焦点を当てる
- to+動詞:これから向かう行動を置く
I don’t know what to say.
何と言えばよいか分かりません。
まずwhatで「何を?」という空欄を作り、to sayで「これから言う」という行動へ意識を向けます。
I don’t know [what → to say].
話し手が分からないのは、sayという行動そのものではなく、その行動の中身です。疑問詞が、まだ埋まっていない席を示しています。

疑問詞+to不定詞は文の中で名詞のまとまりになる
what to doやwhere to goは、文中では「何をするかということ」「どこへ行くかということ」という名詞のまとまりとして働きます。そのため、動詞の目的語や文の主語、補語に置けます。
動詞の目的語になる
I know how to fix it.
私はそれをどう直せばよいか知っています。
knowの後ろに、知っている内容としてhow to fix itが置かれています。
特によく使われる動詞は、know / decide / learn / remember / forget / explain / show / tellなどです。
- We decided where to meet.
私たちはどこで会うか決めました。 - She taught me how to use the app.
彼女はそのアプリの使い方を教えてくれました。 - Please tell me when to leave.
いつ出発すればよいか教えてください。
文の主語や補語になる
What to wear is the problem.
何を着るかが問題です。
The question is where to start.
問題はどこから始めるかです。
会話では目的語として使われることが多いものの、まとまり全体が名詞として動く点は同じです。
what・how・where・when・whichの使い分け
what to do|何をするか
whatは、行動の対象や内容が未確定のときに使います。
I don’t know what to buy.
何を買えばよいか分かりません。
buyの目的語にあたる「何を」が空欄になっています。
how to do|どうやってするか
howは方法や手順が未確定のときに使います。
Do you know how to open this file?
このファイルの開き方を知っていますか。
what to doが「行動の中身」を尋ねるのに対し、how to do itは「その行動の方法」を示します。
where to go|どこへ行くか
whereは場所・行き先が未確定です。
We haven’t decided where to stay.
私たちはどこに泊まるかまだ決めていません。
when to do|いつするか
whenはタイミングが未確定です。
You’ll learn when to speak and when to listen.
いつ話し、いつ聞くべきかが分かるようになります。
which to choose|どちら・どれを選ぶか
whichは、見えている選択肢の中から選ぶときに使います。
I can’t decide which dress to wear.
どの服を着るか決められません。
whichの後ろにはwhich to chooseのように直接to不定詞を置くほか、which dress to wearのように名詞を置くこともできます。
who to askは使えるが、why to doは通常使わない
who to ask|誰に尋ねるか
whoも疑問詞+to不定詞にできます。
I don’t know who to ask.
誰に聞けばよいか分かりません。
このwhoはaskの相手です。一方、疑問詞自身が行動の主語になる形は作れません。
I don’t know who will help us.
誰が私たちを助けてくれるのか分かりません。
「誰が助けるか」では、行動主が必要なのでwho to help usではなく、主語+動詞を持つ節を使います。
why to doが通常使われない理由
whyは理由を尋ねますが、to不定詞はこれから向かう行動を置く形です。一般的な英語では、この二つを直接つないだwhy to doは不自然になりやすく、通常はwhy+主語+動詞を使います。
I don’t know why I should do it.
なぜそれをすべきなのか分かりません。
ただし、説明書の見出しなどでWhy use this method?のような省略表現が使われることはあります。これは疑問詞+to不定詞とは別の形です。
疑問詞+to不定詞と疑問詞節の書き換え
疑問詞+to不定詞は、文脈によって疑問詞+主語+should/can+動詞に近い意味を表します。
| 疑問詞+to不定詞 | 疑問詞節 |
|---|---|
| I don’t know what to do. | I don’t know what I should do. |
| Tell me where to go. | Tell me where I should go. |
| She learned how to use it. | She learned how she could use it. |
ただし、完全に機械的な書き換えではありません。疑問詞+to不定詞では、to不定詞の行動主が主節の主語や文脈上の人物として共有されます。
She told me what to bring.
彼女は私に何を持ってくればよいか教えました。
この文でbringするのはmeです。「小さな行動を誰が行うか」という視点は、不定詞・動名詞の意味上の主語でも詳しく整理しています。
how toとthe way toの違い
how to use itは「それをどう使うか」という方法を表します。the way to use itは「それを使う方法」という名詞句です。
- I know how to use it.
私はそれの使い方を知っています。 - This is the best way to use it.
これがそれを使う最善の方法です。
how自体に「方法」の意味があるため、the way how to use itのように重ねるのは避けます。
疑問詞+to不定詞で間違いやすいポイント
toの後ろを過去形やing形にしない
基本形は疑問詞+to+動詞の原形です。
- ○ I know how to make it.
- × I know how to made it.
- × I know how to making it.
疑問文の語順にしない
まとまり全体は文の一部なので、疑問文の語順にはしません。
- ○ I don’t know what to do.
- × I don’t know what do I to.
「すべき」と訳しても義務とは限らない
I don’t know where to sit.を「どこに座るべきか分からない」と訳しても、強い義務を表しているわけではありません。「座る場所がまだ決まっていない」というのが中心です。
日本語訳に「すべき」が出てきても、すぐにshouldを探さなくて大丈夫です。疑問詞で空欄を作り、toでこれからの行動を置く。その結果、日本語では「どうすればよいか」と訳すのが自然になるだけです。
しゅみすけ
会話で使える疑問詞+to不定詞の例文
- I don’t know what to say.
何と言えばよいか分かりません。 - Can you show me how to get there?
そこへの行き方を教えてもらえますか。 - Have you decided where to eat?
どこで食べるか決めましたか。 - I’m not sure which one to choose.
どれを選べばよいか迷っています。 - Please tell me when to stop.
いつ止めればよいか教えてください。 - Do you know who to contact?
誰に連絡すればよいか知っていますか。
会話では、長い疑問詞節よりも短くまとめられるため、特にI don’t know … / Can you show me …? / Have you decided …?と相性のよい形です。
まとめ|疑問詞で空欄を作り、toで行動へ向かう
疑問詞+to不定詞は、疑問詞とto不定詞を別々に見ると整理できます。
- 形は「疑問詞+to+動詞の原形」
- 疑問詞が、内容・方法・場所・時・選択肢などの未確定部分を示す
- to不定詞が、これから向かう行動を置く
- まとまり全体は名詞として、主語・目的語・補語になる
- whyは通常、疑問詞+to不定詞にしない
I don’t know what to do.を見たら、「何をすべきか」という訳だけでなく、whatで行動の中身を空け、to doでこれからの行動を置いていると捉えてみてください。初めて見る組み合わせでも、同じ順番で意味を受け取れるようになります。
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