英語の someone・anyone・everyone・no one は、どれも「人」を表します。ところが、someoneは「誰か」、anyoneは「誰か・誰でも」、everyoneは「みんな」、no oneは「誰も〜ない」と意味が変わります。something・anything・everything・nothingも同じ仕組みです。
この違いは、日本語訳を8個ばらばらに覚えるより、前半の some・any・every・no と、後半の one/body=人、thing=物・こと に分けるとすっきり見えます。
最初に結論
some=何かを思い浮かべる、any=範囲を開く、every=全部を一つずつ含める、no=存在をゼロにする。そこへ「人」か「物・こと」かを足したものが基本の不定代名詞です。
1-e1785721031477.jpg)
しゅみすけ
someoneとanyoneを訳だけで見分けようとすると迷います。「ある人をぼんやり思い浮かべている」のか、「誰なのかを開いたままにしている」のか。話し手の視点を見るのがコツです。
目次
- 不定代名詞とは?名前を特定せず人・物・ことを表す言葉
- 不定代名詞の基本一覧|人と物・ことの2列で覚える
- someone・somebody・something|存在をぼんやり思い浮かべる
- anyone・anybody・anything|誰なのか・何なのかを開いたままにする
- everyone・everybody・everything|範囲の全部を含める
- no one・nobody・nothing|一語で存在をゼロにする
- 不定代名詞は単数扱い|後ろの動詞に注意
- 形容詞は後ろに置く|something interestingの語順
- everyoneとevery one、no oneとnoneの違い
- 不定代名詞と不定形容詞の違い|後ろに名詞があるか
- 中学英語で言い換える|不定代名詞が出ないとき
- 不定代名詞の練習問題
- 不定代名詞についてよくある質問
- まとめ|前半で範囲、後半で人・物を決める
不定代名詞とは?名前を特定せず人・物・ことを表す言葉
不定代名詞(indefinite pronoun)とは、特定の名前を出さずに、人・物・こと・数量などを表す代名詞です。I・you・heのような人称代名詞が、会話ですでに分かっている対象を受け取るのに対し、不定代名詞は「誰か」「何か」「誰でも」「何もない」のように対象を特定しきらず示します。
たとえば Someone called you. では、電話した人の名前を言っていません。それでもsomeone全体が名詞の代わりになり、文の主語として働いています。

不定代名詞の基本一覧|人と物・ことの2列で覚える
| 前半の感覚 | 人 | 物・こと | 基本的な意味 |
|---|---|---|---|
| some:ぼんやり存在 | someone / somebody | something | 誰か/何か |
| any:範囲を開く | anyone / anybody | anything | 誰か・誰でも/何か・何でも |
| every:全部を含む | everyone / everybody | everything | みんな/すべて |
| no:存在ゼロ | no one / nobody | nothing | 誰も〜ない/何も〜ない |
-one と -body はどちらも人を表し、someoneとsomebody、anyoneとanybodyは通常ほぼ同じ意味です。-oneのほうが少し中立的・文章的に感じられることはありますが、日常会話ではどちらも自然です。
someone・somebody・something|存在をぼんやり思い浮かべる
someの核は、話し手が「ある人・ある物の存在」をある程度見込んでいることです。誰なのか、何なのかは言わなくても、頭の中にはぼんやり存在しています。
- Someone is waiting outside.(誰かが外で待っています)
- I need somebody to help me.(誰かに手伝ってもらう必要があります)
- I have something to tell you.(あなたに伝えたいことがあります)
疑問文でも、話し手が「ある」と見込んでいたり、相手に勧めたり頼んだりするときはsome系を使えます。Would you like something to drink? は、飲み物を出す前提で尋ねています。詳しいsomeとanyの視点は数量詞の記事でも整理しています。
anyone・anybody・anything|誰なのか・何なのかを開いたままにする
anyの核は「どれと決めず、範囲を開く」です。そのため疑問文では「誰か/何か」、否定文では「誰も/何も」、肯定文では「誰でも/何でも」になります。
疑問文:該当する人・物がいるかを尋ねる
- Did anyone call?(誰か電話しましたか)
- Is there anything I can do?(私に何かできることはありますか)
否定文:開いた範囲のどこにも存在しない
- I don’t know anyone here.(ここでは誰も知りません)
- We didn’t buy anything.(私たちは何も買いませんでした)
肯定文:どの人・どの物でもよい
- Anyone can join.(誰でも参加できます)
- You can choose anything.(何でも選べます)
everyone・everybody・everything|範囲の全部を含める
everyは、集団をひとかたまりで眺めるだけでなく、その中の一人ひとり・一つひとつを漏れなく拾う感覚です。
- Everyone enjoyed the meeting.(みんなが会議を楽しみました)
- Everybody knows her.(みんな彼女を知っています)
- Everything is ready.(すべて準備できています)
意味は複数でも、everyone・everybody・everythingは文法上単数扱いです。そのため現在形では Everyone knows、be動詞は Everything is になります。主語と動詞の形は主語と動詞の一致の記事も参考にしてください。
no one・nobody・nothing|一語で存在をゼロにする
noは、後ろの対象の存在をゼロにします。そのためno one・nobody・nothing自体に否定の意味があり、動詞は肯定形を使います。
- No one knows the answer.(誰も答えを知りません)
- Nobody was hurt.(誰もけがをしませんでした)
- Nothing happened.(何も起こりませんでした)
二重否定に注意:標準的な英語では × I don’t know nobody. ではなく、I don’t know anybody. または I know nobody. とします。
noとnotの違いをさらに掘り下げたい場合は、noのコアイメージとnotとの違いをご覧ください。
不定代名詞は単数扱い|後ろの動詞に注意
-one・-body・-thingで終わる不定代名詞は、原則として単数扱いです。
| 誤り | 正しい形 | 理由 |
|---|---|---|
| Someone are outside. | Someone is outside. | someoneは単数 |
| Everyone know it. | Everyone knows it. | everyoneは三人称単数 |
| Nothing happen. | Nothing happens. | nothingは単数 |
一方、性別が分からない人を後から受けるときは、現代英語では単数の they / their が広く使われます。Someone left their umbrella.(誰かが傘を置き忘れました)のtheirはsomeoneを受けています。動詞はsomeoneに合わせて単数、受け直す代名詞はtheyという組み合わせです。
形容詞は後ろに置く|something interestingの語順
普通の名詞なら an interesting book のように形容詞を前に置きます。しかし、-one・-body・-thingの不定代名詞を説明する形容詞は後ろに置きます。
- something interesting(何か面白いもの)
- someone special(特別な誰か)
- nothing serious(深刻なことは何もない)
- anywhere quiet(どこか静かな場所)
英語では先に「何か・誰か」という箱を置き、その後ろから性質を足します。これは英語の後置修飾と同じ「対象を先に置き、説明を後ろへ足す」流れです。
everyoneとevery one、no oneとnoneの違い
everyoneは「みんな」、every oneは「一つ一つ・一人ひとり」
everyone は一語で、人だけを表します。every one は二語で、後ろにofを続けて、すでに限定された集団の一人ひとり・一つ一つを強調できます。
- Everyone is welcome.(誰でも歓迎です)
- Every one of these books is useful.(これらの本は一冊一冊すべて役に立ちます)
no oneは人だけ、noneは人にも物にも使える
no one は「誰も〜ない」で人専用です。none は「その中の一つも・一人もない」で、人にも物にも使え、none of the … の形を作れます。
- No one answered.(誰も答えませんでした)
- None of the answers was correct.(答えはどれも正しくありませんでした)
- None of us knew it.(私たちの誰もそれを知りませんでした)
不定代名詞と不定形容詞の違い|後ろに名詞があるか
some people のsomeは後ろの名詞peopleを限定しています。一方、Someone came. のsomeoneは、それ自体で人を表し、名詞の席に座ります。現代文法ではsomeを限定詞として扱うことが多く、詳しくは英語の限定詞の記事で整理しています。
| 形 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| some+名詞 | 後ろの名詞の範囲を決める | some people / some information |
| someone / something | 語そのものが名詞の席に入る | Someone came. / I need something. |
1-e1785721031477.jpg)
しゅみすけ
会話では、最初から8語を完璧に選ぼうとしなくて大丈夫です。「人か物か」を決め、some・any・every・noのどの視点で見ているかを選びましょう。二段階に分けると口から出しやすくなります。
中学英語で言い換える|不定代名詞が出ないとき
| 言いたい表現 | 簡単な言い換え |
|---|---|
| Everyone agreed. | All the people agreed. |
| No one came. | Not one person came. |
| I don’t know anything about it. | I know nothing about it. |
| I need someone to help me. | I need a person who can help me. |
| Nothing happened. | There was no problem. |
しゅみすけ式では、難しい一語を探し続けるより、まず people・person・thing・problem のような知っている名詞と、be・have・know・needなどの基本動詞で骨格を作ります。その後、使えるなら不定代名詞へ短くまとめます。
不定代名詞の練習問題
- ( Someone / Anyone ) is at the door. 人が来ている気配があります。
- Did ( someone / anyone ) call me?
- ( Everyone / Every one ) knows this song.
- I didn’t eat ( something / anything ).
- There is ( nothing / anything ) in the box. 箱は空です。
- I want to go ( somewhere / anywhere ) quiet.
- ( No one / None ) of us was ready.
答え
- Someone:存在を見込んでいる
- anyone:誰なのかを開いて尋ねる
- Everyone:「みんな」を一語で表す
- anything:否定文で「何も」
- nothing:一語で存在ゼロ
- somewhere:行きたい場所をぼんやり想定している
- None:of usを続ける
不定代名詞についてよくある質問
someoneとsomebodyに違いはありますか?
通常はほぼ同じ意味で置き換えられます。someoneがやや中立的、somebodyがやや会話的に響く場合はありますが、まずは同じ「誰か」と考えて問題ありません。
everyoneは複数なのに、なぜ単数扱いですか?
everyが集団のメンバーを一人ずつ拾うためです。「一人ひとり全員」という見方なので、Everyone is、Everyone knowsのように単数動詞を使います。
someoneの後ろはheかsheですか?
性別が分からない・関係ない場合、現在は単数のtheyが自然です。Someone left their phone. のように使えます。
まとめ|前半で範囲、後半で人・物を決める
- 不定代名詞は、名前を特定せず人・物・ことを表す
- someone / anyone / everyone / no oneは人
- something / anything / everything / nothingは物・こと
- someはぼんやり存在、anyは範囲を開く、everyは全部、noはゼロ
- -one・-body・-thingは原則として単数扱い
- 形容詞はsomething interestingのように後ろへ置く
- 迷ったら人か物かを先に決め、その後で範囲を選ぶ
不定代名詞は8語の暗記表ではありません。「どの範囲を見ているか」と「人か物・ことか」を組み合わせる仕組みです。この二つに分ければ、会話の途中でも選び直せるようになります。
英文法を、実際の会話へつなげたい方へ
be:RIZEでは、文法用語を覚えて終わらせず、伝えたい場面から主語・動詞・目的語を英語の順番で組み立てる練習へつなげます。詳しくはbe:RIZEの学習メソッドと進め方をご覧ください。
不定代名詞の知識も、自分の生活にいる人や実際の出来事を例にして使うことで、会話中に選べる形へ変わります。
be:RIZEでは、語彙・文法・リスニング・スピーキングの現在地を確認し、知識が会話につながらない原因と、目的に合う学習順を一緒に整理しています。
全体像を確認:この単元が中学英文法のどこに位置するかは、中学英語文法一覧|大人が英会話のために学び直す順番で確認できます。






[…] someone・anyone・everyone・no oneや、something・anything・everything・nothingの違いは、英語の不定代名詞の使い分けで、人・物とsome・any・every・noの2軸から整理しています。 […]