こんにちは、しゅみすけ(大山俊輔)です。
「英語をもう一度やり直すなら、中1の英単語帳から始めるべき?」「中学英語は習ったはずなのに、簡単なことさえ話せない」と感じていませんか。
大人の学び直しに、中学英単語はとても重要です。ただし、中1の単語を最初から順番に暗記し、中2、中3へ進む必要はありません。学校では学年や単元に合わせて学びましたが、大人の目的はテストではなく、自分の生活や仕事について話せるようになることだからです。
この記事では、中学英単語を「知っている知識」から「会話で使える道具」へ変えるために、どこから確認し、どの順番で学び直せばよいかを解説します。
結論|中1レベルから戻る。ただし、教科書順ではなく「会話を作る順」で
長く英語から離れていた方は、中1レベルまで戻って構いません。むしろ、be動詞と一般動詞、疑問文、否定文などの土台が曖昧なまま難しい単語を増やすより、早く会話につながります。
ただし、やり直す順番は次のように組み替えます。
- 文の骨格:I・you・weなどの主語と、be・have・do
- 基本動詞:get・make・go・come・takeなど、表現を広げる動詞
- 助動詞:can・will・shouldなど、気持ちや判断を添える語
- 前置詞:in・on・at・to・forなど、位置や関係を作る語
- 自分の日常語:家族・仕事・趣味・体調・予定を話す名詞、形容詞、副詞
これは「中1を終えてから中2へ進む」という順番ではありません。学年をまたいでいても、会話の骨格になる語から先に再起動します。英会話に必要な語数と優先順位の全体像は、英会話で覚えるべき英単語一覧でも整理しています。
なぜ大人の英会話に中学英単語が重要なのか
理由1|日常会話の中心に、簡単で意味の広い語がある
英会話では、難しい一語よりも、have・get・take・make・goなどの基本動詞が繰り返し使われます。簡単に見える語ほど意味が広く、ほかの語と組み合わせて多くの場面を表せるからです。
たとえばgetだけでも、get home、get tired、get a ticket、get itのように、移動・変化・入手・理解へ広がります。難しい単語を四つ覚える代わりに、getの中心感覚とよく使う型を理解すれば、聞き取りにも会話にも役立ちます。
理由2|すでに見たことがあるため、ゼロからではない
大人が中学英単語を学び直す強みは、多くの語に見覚えがあることです。完全な未知語を大量に入れるのではなく、眠っている知識を音・場面・語順へつなぎ直せます。
単語帳を見れば意味が分かるのに、会話では出てこない。この場合、必要なのは必ずしも語彙の追加ではありません。文字から日本語訳を思い出す回路を、場面から英語を出す回路へつなぎ替えることです。
理由3|文法・リスニング・スピーキングの共通土台になる
be・do・have、助動詞、代名詞、前置詞は、単語であると同時に文の仕組みを支える部品です。ここが素早く処理できると、英文の骨格を捉えやすくなり、音声でも意味を追いやすくなります。
中学文法をどこまで学び直すべきか迷う方は、英会話に必要な5つのコア文法もあわせてご覧ください。
まず確認|あなたは中1英単語をどの状態で知っている?
次の短い英文を見て、意味を答えるだけでなく、自分の話へすぐ書き換えられるか確認してみましょう。
- I am busy today.
- I have a meeting this afternoon.
- I go to work by train.
- I can help you.
- Do you have time?
| 状態 | 確認の目安 | 次にすること |
|---|---|---|
| 意味も曖昧 | be・have・doの働きや基本語の意味で止まる | 中1レベルの骨格と頻出語へ戻る |
| 読めば分かる | 日本語訳は分かるが、自分の文に変えられない | 主語・時・目的語を入れ替えて音読する |
| 考えれば言える | 数秒あれば作れるが、会話では止まる | 短い場面練習と間隔を空けた想起を増やす |
| すぐ使える | 場面から自然に文が出て、相手の音も分かる | 自分に必要な日常語や専門語を足す |
大人の学び直しでは、「知っている・知らない」の二択では足りません。どの段階で処理が止まるかを見つければ、単語帳を最初から全部やり直す必要がなくなります。
大人が中学英単語をやり直す5つの順番
順番1|I・you・weとbe・have・doで文の骨格を戻す
最初に確認したいのは、名詞の一覧ではなく、短い文を作る中心部です。
主語:I / you / we / they / he / she / it
中心語:be / have / do
疑問語:what / who / where / when / why / how
I am tired.、I have time.、I work here.を肯定文だけで終わらせず、Are you tired?、I don’t have time.、Where do you work?まで一組で練習します。
最初は長い文を作らず、主語+動詞をすぐ置くことを優先してください。日本語を完成させてから英訳する癖を弱め、短い骨格を前から出す練習になります。
順番2|少数の基本動詞を、複数の場面で使う
次は、中学英語で習う基本動詞を優先します。
get / make / take / give / put / go / come / bring / keep / leave / see / look / watch / hear / listen / know / think / feel / want / need / like / say / tell / speak / talk / ask / work / use / try / help / start / stop
一語につき日本語訳を一つ覚えるのではなく、中心の感覚と3〜5個の短い型を確認します。haveならhave time、have a problem、have lunch。goならgo home、go to work、go wellという具合です。
詳しい優先語と学び方は、英語の基本動詞とは?と基本動詞の覚え方5ステップにまとめています。
順番3|can・will・shouldで言える内容を広げる
助動詞は少ない語数で、可能・意志・予測・提案・義務などを表せます。
can / could / will / would / may / might / must / should / have to / be going to
I go.からI can go.、I will go.、I should go.へ助動詞だけを入れ替えると、同じ基本動詞で意味が広がります。訳語だけでなく、話し手の確信度や相手との距離感として理解することがポイントです。全体像は英語の助動詞をコアイメージで理解するで確認できます。
順番4|in・on・at・to・forで関係を作る
前置詞は、日本語訳の丸暗記では混乱しやすい分野です。しかし、位置や方向のイメージを持つと、場所・時間・目的・相手との関係を短く表せます。
in / on / at / to / for / from / of / with / by / about / over / under / before / after / between / through / across / up / down / off
たとえばtoを「〜へ」とだけ覚えず、ある到達点へ向かう感覚として捉えます。するとgo to work、talk to her、from nine to fiveのつながりが見えてきます。主要語は英語の前置詞一覧から学べます。
順番5|自分が話す名詞・形容詞・副詞だけを足す
最後に、自分の生活で使う語を足します。ここは全員共通の一覧を丸暗記するより、話したい場面から逆算します。
- 自分・家族:name, family, husband, wife, child, friend
- 仕事:office, meeting, customer, schedule, project, email
- 日常:home, room, food, train, phone, time, money
- 状態:busy, tired, hungry, ready, happy, worried, important
- 頻度・時間:always, usually, often, sometimes, today, tomorrow, later
たとえばI have a meeting today.を作れたら、meetingをappointmentやlessonに変えるだけで終わらず、I don’t have a meeting.、Do you have a meeting?、I had a meeting yesterday.まで広げます。一つの日常語を、文の骨格と一緒に使えるようにします。
中1・中2・中3は、大人ならどう捉え直す?
| 学校での段階 | 大人が優先する内容 | 会話でできること |
|---|---|---|
| 中1レベル | be・have・do、基本動詞、代名詞、疑問語、場所・時間の基本語 | 自分の状態・習慣・好みを短く話し、質問する |
| 中2レベル | 助動詞、過去・未来、比較、不定詞・動名詞の基本 | 予定・経験・希望・理由を少し広げて話す |
| 中3レベル | 現在完了、受動態、関係詞など必要度の高いものから | 過去から今へのつながりや、物事の説明を加える |
大切なのは、各学年の単語帳を完璧にしてから次へ進むことではありません。中1の骨格を使いながら、必要な中2・中3の表現を足します。たとえば仕事の予定を話したいなら、基本動詞が完全になる前でもbe going toを使って構いません。
4週間で始める中学英単語の学び直し例
| 週 | 学ぶ内容 | 毎日の練習 |
|---|---|---|
| 1週目 | I・you・we+be・have・do、疑問文と否定文 | 自分について5文、相手への質問を3文 |
| 2週目 | 基本動詞を一日1〜2語 | 一語につき、自分の場面で3〜5文 |
| 3週目 | can・will・shouldと主要前置詞 | 同じ動詞の助動詞・前置詞を入れ替える |
| 4週目 | 仕事・家族・趣味など自分の日常語 | 30秒〜1分、何も見ずに話して録音する |
毎日新しい単語を増やす必要はありません。翌日、3日後、1週間後に何も見ず、同じ場面を話します。出てこなかった語だけを戻すほうが、今の自分に必要な復習が分かります。
中学英単語の学び直しで避けたい3つのこと
- 単語帳を一周することをゴールにする:一周は確認作業です。自分の文で使えて初めて会話につながります。
- つづりを何度も書くだけにする:書く練習が必要な目的もありますが、英会話なら音と場面を必ず加えます。
- 簡単な語を卒業済みと考える:意味を知っていても、複数の意味・音・組み合わせを処理できるとは限りません。
英単語を覚えても話せない状態が続く方は、英単語を覚えても話せない理由も確認してください。英単語学習全体の設計は、大人の英単語の覚え方・選び方完全ガイドにまとめています。
動画で再起動する|基本動詞・前置詞・助動詞
私はYouTubeでも、中学英語で出会う基本動詞・前置詞・助動詞を、日本語訳の一覧ではなくコアイメージから解説しています。学校で習った語が、実際の会話でどう広がるのかを音とイラストで確認したい方は、必要な分野からご活用ください。
まとめ|中学英単語は「戻って覚え直す」のではなく「会話用に組み直す」
大人の学び直しは、中1レベルへ戻ることを恥ずかしく感じる必要はありません。中学英単語は簡単すぎる知識ではなく、英会話で何度も使う中心部です。
ただし、教科書や単語帳を最初から全部やり直すのではなく、次の順番で組み直してください。
- 主語とbe・have・doで短い文を作る
- 基本動詞を複数の場面で使う
- 助動詞で気持ちや判断を加える
- 前置詞で位置・方向・関係を作る
- 自分の日常語を必要な分だけ足す
「意味を答えられるか」ではなく、「その語を使って自分について話せるか」を基準にすると、過去に習った英語が少しずつ生きた言葉へ戻ってきます。
どこまで戻り、何から再開すべきか迷っている方へ
中学英語を全部やり直すべきか、すでに知っている語を使う練習へ進むべきかは、学習歴と目的によって変わります。独学で教材を増やす前に、今どこで処理が止まっているかを確認すると、学び直しの範囲を絞れます。
be:RIZEでは、代表の大山俊輔(しゅみすけ)が現在地と英語を使いたい場面を確認し、単語・文法・リスニング・スピーキングの順番を一緒に整理しています。面談の内容を先に知りたい方は、be:RIZEの無料相談で行うことをご覧ください。サービス全体や資料は、be:RIZE公式サイトから確認できます。



