Swimming is fun.
泳ぐことは楽しいです。
この文の swimming は、形は動詞のようなのに、文の中では「泳ぐこと」という名詞の席に座っています。これが動名詞です。
動名詞=動詞+ingで、動きのある行為を「ひとかたまりの対象」として文中に置く形
この記事では、動名詞の意味・作り方・4つの置き場所、現在分詞やto不定詞との違い、否定・受動・完了の形まで、例文とコアイメージで整理します。
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「動名詞は名詞」とだけ覚えると、なぜ動詞の性質が残るのかが見えません。泳いでいる場面をトレーに載せて、文の主語や目的語の席へ置く。そんな感覚で見ると、形と働きがつながります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
動名詞とは?10秒で意味を確認
動名詞は、動詞の原形+ingで作り、動作や出来事を「〜すること」として扱う形です。
- swim(泳ぐ)→ swimming(泳ぐこと)
- read(読む)→ reading(読むこと)
- study(勉強する)→ studying(勉強すること)

Swimming is fun. では、swimming 全体が主語です。ただし動詞の性質も残るため、swimming in the sea のように場所を続けたり、reading English books のように目的語を取ったりできます。
動名詞の作り方|動詞にingを付ける
| 作り方 | 例 |
|---|---|
| 基本はそのままing | read → reading / play → playing |
| 語尾のeを取ってing | make → making / write → writing |
| 短母音+子音は子音を重ねる | run → running / swim → swimming |
| ieをyに変えてing | lie → lying / die → dying |
これは現在分詞や進行形の-ingと共通の作り方です。違うのは形ではなく、文中でどの席に置かれているかです。
動名詞の4つの使い方|文中の名詞の席に置く
1.主語になる
Learning English takes time.
英語を学ぶことには時間がかかります。
Learning English という活動全体が、文の主語Sです。長い動名詞主語を後ろへ回し、It is fun learning English. のように仮主語 it を置くこともあります。
2.動詞の目的語になる
I enjoy learning English.
私は英語を学ぶことを楽しんでいます。
enjoy の対象Oが learning English です。これは「動きが対象へ届く」第3文型SVOの骨格で、目的語の席に「英語を学ぶという活動」を置いています。
3.補語になる
My hobby is taking pictures.
私の趣味は写真を撮ることです。
My hobby=taking pictures の関係です。動名詞のまとまりが、主語の中身を示す補語Cになっています。
4.前置詞の目的語になる
She is good at speaking English.
彼女は英語を話すのが得意です。
- Thank you for helping me.(手伝ってくれてありがとう)
- I left without saying goodbye.(別れを告げずに帰りました)
- I look forward to seeing you.(会えるのを楽しみにしています)
前置詞の後ろには名詞が必要なので、動作を置くなら動名詞にします。look forward to の to は不定詞の印ではなく前置詞なので、seeing が続きます。
動名詞も、用語だけではなく「文のどこへ何を置くか」で理解すると、読解・リスニング・会話につながります。文法知識を会話で使うための学習順は、be:RIZEの英語学習ロードマップで整理しています。
動名詞と現在分詞の違い|同じingでも役割を見る
| 形 | 文中の働き | 例 |
|---|---|---|
| 動名詞 | 動作を名詞の席へ置く | Swimming is fun. |
| 現在分詞(進行形) | 動作の途中にいる状態を作る | She is swimming. |
| 現在分詞(修飾) | 人・物を動いている姿で見せる | the girl swimming in the pool |
見分けるときは「-ingだから動名詞」と形だけで決めません。主語・目的語・補語など名詞の席なら動名詞、進行形を作ったり名詞を説明したりするなら現在分詞です。現在分詞と過去分詞の全体像は、英語の分詞とは?現在分詞と過去分詞の違いで詳しく解説しています。
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動名詞と現在分詞は、別々の記号ではありません。どちらも-ingで動きのある場面を見せます。その場面を「こと」として置けば動名詞、人や物の姿として見せれば現在分詞です。
しゅみすけ(大山俊輔)
動名詞とto不定詞の違い
どちらも「〜すること」と訳せますが、見ている方向が異なります。
- doing:動きのある行為・経験をひとかたまりの対象にする
- to do:これから行う動作・到達点へ意識を向ける
I enjoy swimming. は、泳ぐという活動を楽しむ。I want to swim. は、これから泳ぐ方向へ気持ちが向かう、という違いです。後ろにdoingだけを取る動詞、to doだけを取る動詞、両方で意味が変わる remember・stop・try などは、不定詞と動名詞の使い分けで一覧とともに確認できます。
動名詞の否定・受動・完了形
being+過去分詞の作り方、is being doneとの違い、not being doneは、動名詞の受動態being doneとは?で詳しく解説しています。
having doneと普通のdoingの違い、not having done、完了受動形having been done、分詞構文との見分け方は、完了動名詞とは?で詳しく解説しています。
| 意味 | 形 | 例文 |
|---|---|---|
| 否定 | not doing | I regret not studying harder. もっと勉強しなかったことを後悔しています。 |
| 受動 | being+過去分詞 | He dislikes being treated like a child. 彼は子ども扱いされるのを嫌います。 |
| 完了 | having+過去分詞 | She is proud of having finished the race. 彼女はレースを完走したことを誇りに思っています。 |
否定語 not は動名詞の直前に置きます。受動は「〜されること」、完了形は主節の動詞より前に完了した出来事を、ひとかたまりとして置く形です。
動名詞の否定形not doing|「しないこと・しなかったこと」
動名詞が表す行為そのものを否定するときは、動名詞の直前にnotを置きます。
not+doing
I regret not studying harder.
もっと勉強しなかったことを後悔しています。
She apologized for not replying sooner.
彼女はもっと早く返信しなかったことを謝りました。
He left without saying goodbye.
彼は別れを告げずに帰りました。
最後の例ではwithout自体に「〜せずに」という否定的な意味があるため、notを重ねません。without not sayingとすると二重否定のようになり、通常意図した意味になりません。
not doingとdo not doの違い
| 形 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| not doing | 「しないこと」という対象 | I regret not going. |
| do not do | 文の述語を否定する | I do not go. |
I regret not going.では、文の述語はregretです。not goingは後悔する対象として目的語の席にあります。一方、I do not go.ではgoという述語自体をdo notで否定しています。
受動の行為を否定するなら、not being+過去分詞です。She was upset about not being invited.は「招待されなかったことに腹を立てた」という意味になります。
動名詞の意味上の主語|誰がするのかを示す
不定詞のfor 人 to do・of 人 to doとの比較、所有格と目的格の違いは、不定詞・動名詞の意味上の主語とは?で詳しく整理しています。
I appreciate your helping me.
あなたが私を手伝ってくれたことに感謝します。
helping の動作主は your です。形式的には所有格を使いますが、日常会話では I appreciate you helping me. のように目的格も広く使われます。
よくある間違い
- × I enjoy to read. → ○ I enjoy reading.
- × She is good at speak English. → ○ She is good at speaking English.
- × I look forward to see you. → ○ I look forward to seeing you.
- × I’m interesting in English. → ○ I’m interested in English.
最後の例の interested は動名詞ではありません。感情を受け取った側を表す過去分詞です。interestedとinterestingの違いでは、-edと-ingを「受け取る側/起こす側」から整理しています。
まとめ|動きをひとかたまりにして名詞の席へ置く
- 動名詞は「動詞+ing」で作る
- 動作・出来事をひとかたまりの対象として扱う
- 主語・目的語・補語・前置詞の目的語になれる
- 現在分詞との違いは形ではなく文中の役割
- to doとの違いは「行為を対象にする/行為へ向かう」
動名詞は、動きのある場面をそのままトレーへ載せ、文の名詞の席へ置く仕組みです。句と節を含めた「英語のかたまり」の全体像は、英語の句と節とは?違い・見分け方もあわせてご覧ください。
be:RIZEでは、語彙・文法・リスニング・スピーキングの現在地を確認し、知識が会話につながらない原因と、目的に合う学習順を一緒に整理しています。
全体像を確認:この単元が中学英語のどこに位置し、何から学び直すとよいかは、中学英語文法一覧で確認できます。
不定詞・動名詞・分詞を「動きを文の部品にする」という共通原理から整理したい方は、準動詞とは?もご覧ください。






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