相関接続詞とは?both・either・neither・not onlyの使い方を例文解説

相関接続詞のboth andとeither orでAとBを挟むアイキャッチ

相関接続詞とは、both … andeither … or のように、離れた二つの語を一組として使い、その間にAとBを置く表現です。

Both Tom and Lisa speak English.
(トムもリサも英語を話します)

Either Monday or Tuesday works for me.
(月曜日か火曜日のどちらかなら都合がつきます)

普通の接続詞は A and B のように一語で関係を示します。相関接続詞では、bothandeitheror が離れた場所から呼応し、AとBを一つの枠で挟みます。「相関」とは、二つの部分が互いに対応して働くという意味です。

この記事では、代表的な both A and Beither A or Bneither A nor Bnot only A but also Bについて、意味・語順・並列構造・主語と動詞の一致・よくある間違いを例文で整理します。

しゅみすけ(大山俊輔)

しゅみすけ

相関接続詞は、長い熟語を丸ごと覚えるテーマではありません。最初の語で枠を開き、二つ目の語で相手側を受け止める。その枠の中へ、同じ形・同じ働きのAとBを入れる感覚です。

相関接続詞とは?離れた2語でAとBを挟む表現

相関接続詞の基本形は、次のように表せます。

最初の合図+A+二つ目の合図+B

最初の合図を出した時点で、聞き手は「このあとにもう一つ対応する要素が来る」と予測します。たとえば both を聞けば andeither を聞けば or が来ると構えられます。二語が両側からAとBを囲むため、情報の関係が早い段階で見えます。

both A and B・either A or B・neither A nor B・not only A but also Bの図解
相関接続詞は、対応する二語で同じ高さのAとBを挟みます。
基本形意味関係
both A and BAもBも両方二つを追加する
either A or BAかBのどちらか二つから選ぶ
neither A nor BAもBもどちらも〜ない二つを否定する
not only A but also BAだけでなくBもAに加えてBを強調する

相関接続詞は、広い意味では等位接続詞と従属接続詞の違いで説明した「同じ働きの要素を横につなぐ」仕組みの仲間です。ただし、一語ではなく対応する二つの表現で枠を作る点が特徴です。

both A and B|AもBも両方

both A and B は、AとBの両方を一つの範囲へ入れます。単なる A and B よりも、「片方だけではなく二つとも」という両方性をはっきり示します。

Both Emma and Kate are busy.
(エマもケイトも忙しいです)

She can both sing and dance.
(彼女は歌うことも踊ることもできます)

The lesson was both practical and enjoyable.
(そのレッスンは実用的であり、楽しくもありました)

AとBには、人や物を表す名詞だけでなく、動詞・形容詞・句なども置けます。重要なのは、左右で同じ働きをさせることです。

both A and Bが主語なら動詞は複数形

Both my mother and my sister are teachers.
(母も姉も教師です)

Both the manager and the staff agree with the plan.
(マネージャーもスタッフもその計画に賛成しています)

AとBの二者を両方とも主語に含めるため、原則として複数扱いです。is や三単現の -s を使わないように注意しましょう。

either A or B|AかBのどちらか

either A or B は、AとBの二つの可能性を開き、どちらか一方を選びます。or の「可能性を分岐させる」働きを、either が前から予告する形です。

You can choose either tea or coffee.
(紅茶かコーヒーのどちらかを選べます)

We can meet either before lunch or after work.
(昼食前か仕事後のどちらかに会えます)

She will either call you or send you an email.
(彼女はあなたに電話するか、メールを送るでしょう)

eitheror の中心にある選択の感覚は、orのコアイメージでも詳しく説明しています。

neither A nor B|AもBもどちらも〜ない

neither A nor B は、二つの選択肢を示したうえで、その両方を範囲の外へ置きます。neither 自体に否定の意味があるため、通常は動詞をさらに not で否定しません。

Neither Tom nor Lisa was there.
(トムもリサもそこにはいませんでした)

She speaks neither French nor German.
(彼女はフランス語もドイツ語も話しません)

The room was neither clean nor comfortable.
(その部屋は清潔でも快適でもありませんでした)

× Neither Tom nor Lisa wasn’t there.

○ Neither Tom nor Lisa was there.

一つ目は neitherwasn’t で否定を重ねています。標準的な英語では、neither の否定だけで十分です。

not only A but also B|AだけでなくBも

not only A but also B は、最初に「Aだけでは範囲が終わらない」と示し、Bを追加します。多くの場合、話し手が意外性や重要性を感じているB側に焦点が置かれます。

She speaks not only English but also Spanish.
(彼女は英語だけでなくスペイン語も話します)

The course is not only useful but also enjoyable.
(その講座は役に立つだけでなく、楽しくもあります)

He not only apologized but also offered to help.
(彼は謝っただけでなく、手伝うと申し出ました)

also は会話では省略されることがありますが、基本形としては not only A but also B で覚えると安定します。倒置や動詞の一致を含む詳しい使い方は、既存のnot only A but also Bの意味・使い方で解説しています。

AとBの形をそろえる|相関接続詞の並列構造

相関接続詞で最も大切なルールは、AとBに文法的に同じ種類・同じ働きの要素を置くことです。二語で作った枠の左右が対応していると、読み手は迷わず比較できます。

つなぐもの
名詞と名詞both honesty and patience
形容詞と形容詞neither cheap nor reliable
動名詞と動名詞either calling or emailing
to不定詞とto不定詞not only to learn but also to practice
節と節either we leave now or we wait

× She likes both reading books and to cook.

○ She likes both reading books and cooking.

意味は通じても、Aが動名詞でBがto不定詞だと枠の形が揺れます。両方を動名詞、または両方をto不定詞にそろえると読みやすくなります。

相関接続詞を置く位置でAとBの範囲が決まる

She both speaks English and teaches it.
(彼女は英語を話し、教えもします)

She speaks both English and Spanish.
(彼女は英語とスペイン語の両方を話します)

一文目で挟んでいるのは動詞句 speaks Englishteaches it、二文目で挟んでいるのは名詞 EnglishSpanish です。最初の合図をAの直前へ置くと、何と何を対応させるのかが明確になります。

主語と動詞の一致|bothは複数、or・norは近い主語に合わせる

相関接続詞が主語をつなぐときは、動詞の単数・複数に注意が必要です。

主語の形基本ルール
both A and BAとBを合わせて複数Both Tom and Lisa are ready.
either A or B動詞に近いBに合わせるEither Tom or his friends are coming.
neither A nor B動詞に近いBに合わせるNeither the teachers nor the principal is here.
not only A but also B動詞に近いBに合わせるNot only the students but also the teacher was surprised.

either … orneither … nornot only … but also では、学校文法上、動詞に最も近い主語に一致させる近接の原則が基本です。

Either the manager or the assistants are attending.

Either the assistants or the manager is attending.

単数と複数が混ざって読みにくい場合は、語順を変えて複数主語を動詞の近くへ置くか、One of them will attend. のように書き換えると自然です。主語と動詞の一致全体は主語と動詞の一致とは?で確認できます。

whether A or Bも二つの可能性を並べる

whether A or B は「AなのかBなのか」「AであってもBであっても」を表し、二つの可能性を並べます。

I don’t know whether she is serious or joking.
(彼女が本気なのか冗談なのか分かりません)

Whether you agree or not, we need to decide today.
(賛成かどうかにかかわらず、今日決める必要があります)

最初の例では「〜かどうか」という名詞節、二つ目では「〜であっても」という譲歩の副詞節です。基本の四組に加えて覚えておくと便利な対応表現です。

not onlyを文頭へ出すと倒置が起こる

not only が文中で語句をつなぐだけなら、通常の語順です。しかし、否定的な Not only を文頭へ出して節全体を強調すると、その節は疑問文に似た倒置になります。

She not only speaks English, but she also teaches it.

Not only does she speak English, but she also teaches it.

二文目では does が主語 she の前へ出ています。単に名詞や形容詞を挟む Not only Tom but also Lisa … では、この倒置は起こりません。倒置の全体像は英語の倒置とは?で整理しています。

相関接続詞でよくある間違い

  • 対応する語を混ぜる:× either A and B → ○ either A or B
  • neitherとnotを重ねる:× neither A nor B doesn’t → ○ neither A nor B does
  • AとBの形がそろっていない:× both reading and to write → ○ both reading and writing
  • both A or Bにする:両方ならboth A and B、選択ならeither A or B
  • bothが主語をつなぐのに単数動詞を使う:× Both A and B is → ○ Both A and B are
  • not onlyの文頭倒置を忘れる:× Not only she speaks → ○ Not only does she speak

相関接続詞の見分け方と作り方

  1. 二つの選択肢・追加要素を決める:AとBは何か
  2. 二つの関係を決める:両方・選択・両方否定・追加強調のどれか
  3. 対応する組を選ぶ:both–and、either–or、neither–nor、not only–but also
  4. AとBの形をそろえる:名詞同士、形容詞同士、動詞句同士にする
  5. 主語なら動詞を確認する:bothは複数、or・nor・but alsoは近い主語を見る
しゅみすけ(大山俊輔)

しゅみすけ

日本語を先に丸ごと英訳するより、AとBを先に取り出しましょう。「両方」ならboth– and、「分岐」ならeither–or、「両方とも範囲外」ならneither–norです。関係を決めてから枠を選ぶと、語順が安定します。

よくある質問

相関接続詞は必ず接続詞だけでできていますか?

「相関接続詞」は、対応する二つの表現が一組で接続の働きをすることに注目した学校文法上の呼び名です。個々の語は文脈によって限定詞・副詞などと分析されることもあります。学習上は、二語が呼応してAとBをつなぐ枠として理解すると実用的です。

eitherとneitherは単独でも使えますか?

はい。Either is fine.(どちらでも大丈夫です)、Neither is available.(どちらも空いていません)のように代名詞としても使えます。相関接続では、それぞれ ornor と組み合わせます。

not only A but Bでもよいですか?

はい。特に会話では also が省かれ、not only A but B になることがあります。ただし、学習の基本形としては not only A but also B を押さえておくとよいでしょう。

まとめ|対応する2語で同じ高さのAとBを囲む

  • 相関接続詞は、離れた二語を一組にしてAとBをつなぐ
  • both A and Bは「AもBも両方」
  • either A or Bは「AかBのどちらか」
  • neither A nor Bは「AもBもどちらも〜ない」
  • not only A but also Bは「AだけでなくBも」
  • AとBには同じ種類・同じ働きの要素を置く
  • both A and Bが主語なら複数、or・nor・but alsoでは近い主語に動詞を合わせる

接続詞全体を関係別に確認したい方は英語の接続詞一覧、一語で横につなぐ接続詞との違いは等位接続詞と従属接続詞の違いもあわせてご覧ください。

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