everythingとnothingの違い|「すべて」と「何もない」の使い分けを例文解説

everythingとnothingの違いを表す比較イラスト

everythingは「考えている範囲のすべて」、nothingは「その範囲に何も存在しない」という意味です。反対方向の言葉ですが、どちらも「もの・こと」をひとまとまりとして表し、文法上は単数扱いになります。

たとえば、Everything changed. は「すべてが変わった」、Nothing changed. は「何も変わらなかった」です。この記事では、この基本の対比から not everythingeverything butnothing but まで整理します。

everythingは「全部ある」、nothingは「ひとつもない」。まずはこの両端をイメージすると、使い分けが分かりやすくなります。

everythingとnothingの違いを一覧で確認

基本イメージ日本語の目安
everything範囲内を全部含むすべて・全部Everything is ready.
nothing存在するものがゼロ何も〜ないNothing happened.
everythingはすべて・全部、nothingは何もない・ゼロの解説図

Everything changed.とNothing changed.の差

Everything changed.
すべてが変わった。

Nothing changed.
何も変わらなかった。

everythingは対象を100%含め、nothingは対象を0%にします。出来事の一部だけを指す somethingとeverythingの違いも合わせて見ると、something=一点、everything=全部という幅がつかめます。

everythingは「範囲内のすべて」

everythingは、話し手が考えている範囲の「もの・こと」をすべて含みます。

  • Everything is ready.(すべて準備できています)
  • I told her everything.(私は彼女にすべて話しました)
  • Everything went well.(すべて順調にいきました)

人ではなく「もの・こと」の全部を表すのがポイントです。allとの文法上の違いは、everythingとallの違いで詳しく整理しています。

nothingは「存在がゼロ」

nothingは、それ自体に否定の意味を含み、「何も〜ない」を一語で表します。

  • Nothing happened.(何も起こりませんでした)
  • I know nothing about it.(私はそれについて何も知りません)
  • There is nothing in the box.(箱の中には何もありません)

nothingがすでに否定なので、動詞は didn’t happen のような否定形にしません。nothingとanythingの違いでは、I know nothing.I don’t know anything. の関係も解説しています。

対になる例文で感覚をつかむ

everythingnothing
Everything worked.
すべてうまく動いた。
Nothing worked.
何ひとつ動かなかった。
I remember everything.
私は全部覚えている。
I remember nothing.
私は何も覚えていない。
Everything matters.
すべてが重要だ。
Nothing matters.
何も重要ではない。

everythingもnothingも単数扱い

意味としては多くのものを含んでいても、everythingは「全部というひとまとまり」です。nothingも「ゼロというひとまとまり」として扱うため、どちらも単数の動詞を続けます。

  • Everything is fine.(すべて大丈夫です)
  • Everything has changed.(すべて変わりました)
  • Nothing is perfect.(完璧なものはありません)
  • Nothing makes sense.(何も筋が通りません)

Everything are ready. のように複数形を使わないよう注意しましょう。主語の一致全体は主語と動詞の一致の記事でも確認できます。

形容詞は後ろに置く

everythingやnothingを形容詞で詳しく説明するときは、形容詞を後ろに置きます。

  • everything important(重要なことすべて)
  • nothing serious(深刻なことは何もない)
  • nothing new(新しいことは何もない)

important everythingserious nothing にはしません。-thingで終わる不定代名詞に共通する語順です。全体像は英語の不定代名詞一覧で確認できます。

not everythingとnothingは同じではない

ここが最重要ポイントです。not everythingは「すべてというわけではない」という部分否定で、残っているものがあります。一方、nothingはゼロです。

表現意味
Not everything is expensive.すべてが高いわけではない(一部は高くない)
Nothing is expensive.高いものは何もない(ゼロ)
not everythingは「全部ではない」であって、「ゼロ」ではありません。この違いを押さえると、英文の意味を取り違えにくくなります。

not allnot everynot alwaysにも同じ考え方があります。詳しくは英語の部分否定を参考にしてください。

everything butとnothing butの違い

everything but Aは「A以外のすべて」、nothing but Aは「A以外は何もない」、つまり「Aだけ」です。

  • I packed everything but my charger.(充電器以外はすべて詰めました)
  • It was nothing but a mistake.(それは単なる間違いでした)

このbutは「しかし」ではなく「〜以外」という働きです。詳しくは前置詞butとexceptの違いで解説しています。

Everything is possible.とNothing is impossible.

Everything is possible. は「すべて可能だ」、Nothing is impossible. は「不可能なものは何もない」です。論理的には近い内容ですが、前者は可能性を直接肯定し、後者は不可能を否定して強調します。

会話ではどちらも前向きなメッセージになりますが、nothingを使うからといって文全体が悲観的になるわけではありません。後ろの語との組み合わせまで見て意味を取りましょう。

よくある間違い

  • × Nothing didn’t happen.
    Nothing happened.(何も起こらなかった)
  • × Everything are ready.
    Everything is ready.(すべて準備できている)
  • × important everything
    everything important(重要なことすべて)

nothingと否定形を重ねると、意図しない二重否定になりやすい点に注意してください。

まとめ

  • everything=考えている範囲のすべて・全部
  • nothing=存在するものが何もない・ゼロ
  • どちらも文法上は単数扱い
  • 形容詞は everything importantnothing serious のように後ろに置く
  • not everythingは「全部ではない」であり、nothingとは違う
  • everything but A=A以外のすべて、nothing but A=Aだけ

まずは「100%のeverything」と「0%のnothing」を両端に置き、その間にsomethingやanythingがあると考えると、-thing系の使い分けを立体的に理解できます。

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