英語会議では、すべてを聞き取り、完璧な英文で話す必要はありません。会議の目的を理解し、必要な場面で確認・発言し、最後に「何が決まり、誰が、いつまでに行うか」を共有できれば、仕事は前へ進みます。
この記事では、英語のビジネスミーティングを準備→開始→議題共有→発言・議論→進行・確認→合意→締め・フォローの7段階で整理します。初めて参加する人だけでなく、会議を進行する立場になった人にも使える全体ガイドです。
英語会議で本当に必要な3つの力
- 流れを追う力:一語ずつ訳さず、現在の議題・結論・保留点をつかむ
- 短く返す力:賛成、懸念、質問、確認を一文から始める
- 仕事を確定する力:決定事項、担当者、期限、次の行動を確認する
会議で黙ってしまう原因は、英語力だけではありません。何を聞き、どのタイミングで何を言えばよいかという「会議の型」が見えていないことも大きな要因です。聞き取りの原因を詳しく整理したい方は、英語会議についていけない7つの原因も参照してください。
英語のビジネスミーティング7ステップ

1.会議前に目的・議題・自分の役割を確認する
会議が始まってから英語を全部聞き取ろうとするより、事前に内容を予測できる状態を作る方が効果的です。次の項目を確認します。
- この会議で決めること
- 議題と予定時間
- 参加者とそれぞれの立場
- 自分が報告・回答すべき内容
- 数字、日付、固有名詞、専門用語
- 想定される質問と短い回答
具体的な準備方法は、英語会議の事前準備で確認すべき7項目で詳しく解説しています。
2.会議を開始し、目的を共有する
冒頭では、挨拶を長くするより「なぜ集まり、今日は何を決めるか」を明確にします。
- Thank you for joining today.
本日はご参加ありがとうございます。 - The purpose of today’s meeting is to finalize the launch schedule.
本日の会議の目的は、発売スケジュールを確定することです。 - By the end of this meeting, we’d like to agree on the next steps.
会議終了までに、次の対応について合意したいと思います。
初対面の参加者がいる場合は、名前・担当・会議との関係を一文ずつ述べます。プレゼンを伴う会議では、英語プレゼンの始め方も活用できます。
3.アジェンダと進め方を示す
- We have three items on the agenda.
議題は3つあります。 - First, we’ll review the current status.
最初に現状を確認します。 - Then, we’ll discuss the two options.
続いて2つの選択肢を検討します。 - Finally, we’ll confirm the timeline and responsibilities.
最後に日程と担当を確認します。
順番を最初に示すと、聞き手は多少聞き取れない部分があっても、現在地を見失いにくくなります。
4.短く発言し、意見を組み立てる
発言するときは、日本語で長い説明を作ってから英訳せず、まず自分の立場を一文で示します。
| 目的 | 最初の一文 |
|---|---|
| 賛成 | I agree with that approach. |
| 一部賛成 | I agree with the main idea, but I have one concern. |
| 懸念 | My main concern is the timeline. |
| 代案 | Could we consider another option? |
| 質問 | Can I clarify one point? |
| 補足 | Can I add something? |
立場を示した後に、理由・事実・次の提案を一つずつ足します。発言のタイミングや練習方法は、英語会議で意見を言う3ステップにまとめています。
5.会議を進行し、理解を確認する
会議の進行役は、英語をたくさん話す人ではありません。話題の現在地を示し、参加者の意見を引き出し、脱線した話を目的へ戻す人です。
- Let’s move on to the next item.
次の議題へ移りましょう。 - Maria, what’s your view on this?
Maria、この点についてどう思いますか。 - Let me make sure I understand correctly.
正しく理解できているか確認させてください。 - So, the main issue is the delivery date. Is that correct?
つまり、主な問題は納期ですね。合っていますか。 - That’s an important point, but let’s come back to it later.
重要な点ですが、後ほど戻りましょう。
聞き取れなかったときは、分かったふりをせず、内容・数字・担当のどこが不明かを絞って聞き返します。急な質問への対処は、英語会議で急に質問されたときの準備方法も参考になります。
6.合意・担当者・期限を確定する
議論が盛り上がっても、次の行動が曖昧なら仕事は進みません。会議の終盤で、決定事項と未決事項を分けます。
- It sounds like we’ve agreed to proceed with option B.
選択肢Bで進めることで合意したようですね。 - Ken will prepare the revised estimate by Friday.
Kenが金曜日までに修正版の見積もりを準備します。 - This point remains open, so we’ll review it next week.
この点は未決のため、来週再検討します。 - Is everyone comfortable with these next steps?
この次の対応で皆さんよろしいでしょうか。
7.会議を締め、フォローアップする
- To summarize, we made three decisions today.
まとめると、本日は3点を決定しました。 - I’ll send a summary after the meeting.
会議後に要約を送ります。 - Our next meeting will be on October 5.
次回会議は10月5日です。 - Thank you for your time and input.
お時間とご意見をありがとうございました。
フォローアップでは、逐語的な記録より、決定事項・担当者・期限・保留事項を明確にします。プレゼンを含む会議の終え方は、英語プレゼンの締め方も参考にしてください。
会議中に困ったときの最低限フレーズ
| 状況 | フレーズ |
|---|---|
| 聞き返す | Could you say that again? |
| 意味を確認する | Do you mean that we should delay the launch? |
| 考える時間を作る | Let me think for a moment. |
| 今は答えられない | I don’t have that information right now. I’ll check and get back to you. |
| 話へ入る | Can I jump in here? |
| 言い直す | Let me rephrase that. |
参加者と進行役で準備は異なる
| 立場 | 準備すること |
|---|---|
| 参加者 | 議題、自分の意見、質問、必要な数字、持ち帰る情報 |
| 報告者 | 結論、根拠、進捗、問題、必要な判断 |
| 進行役 | 目的、アジェンダ、時間配分、発言者、合意方法、次の行動 |
英語会議でよくある失敗
- 会議中にすべて理解しようとして、一つの聞き逃しから全体を見失う
- 完璧な英文を作っている間に発言機会を逃す
- 背景から長く説明し、結論が伝わらない
- 議論はしたが、担当者と期限を確認しない
- 会議後に曖昧なまま作業を始める
英語会議の練習方法
- 実際の議題を一つ選ぶ
- 賛成・懸念・質問・提案を一文ずつ作る
- 想定質問へ「結論+理由+次の行動」で答える
- 録音し、長すぎる文を短くする
- 会議後の要約を英語で3〜5行にまとめる
英語プレゼンと共通する練習も多いため、丸暗記しない英語プレゼン練習法も活用できます。
商談・商品紹介・交渉を伴う場合
顧客との会議では、一般的な進行に加えて、課題のヒアリング、商品価値の説明、条件確認、次回提案が必要です。商品説明は英語の商品紹介プレゼン、営業プロセス全体は海外営業に必要な英語力をご覧ください。
よくある質問
会議の英語がほとんど聞き取れない場合、何から始めればいいですか?
まずアジェンダ、参加者、数字、専門用語を事前に確認します。本番では全文ではなく、「何の議題か」「何が問題か」「何が決まったか」「自分への依頼は何か」を優先して聞きます。
一度も発言できないときはどうすればいいですか?
最初から長い意見を狙わず、確認質問、短い賛成、補足のいずれか一回を目標にします。Can I add one point?のような発言開始の合図も事前に声に出しておきます。
ネイティブらしい表現を覚えるべきですか?
先に必要なのは、短く誤解の少ない英語です。賛成、懸念、確認、保留、合意という自分の業務で頻出する機能ごとに、使う一文を決めて練習しましょう。
まとめ
英語会議は、英語力を披露する場ではなく、参加者と情報をそろえ、判断し、次の仕事を決める場です。準備、目的共有、議論、確認、合意、フォローアップという流れが分かれば、すべてを聞き取れなくても会議へ参加できます。
会議で相手の英語を聞き取り、その場で短く返す力を個別に鍛えたい方は、英語パーソナルリスニングもご覧ください。
会議冒頭の挨拶、自己紹介、目的・アジェンダ・時間配分を詳しく確認する場合は、英語会議の始め方とフレーズをご覧ください。
本題へ入る、次の議題へ進む、脱線を戻す、論点を保留する表現は、英語会議で議題を進める・話題を切り替えるフレーズで詳しく解説しています。
賛成・部分賛成・懸念・反対・代案を、理由と提案まで含めて伝える表現は、英語会議で賛成・反対・懸念・代案を伝えるフレーズをご覧ください。
複数の意見を整理し、共通点・相違点・未決事項を要約して合意へ進める表現は、英語会議で意見を整理・要約し、合意を取るフレーズをご覧ください。
合意した内容を「誰が・何を・いつまでに」へ落とし込む表現は、英語会議で決定事項・担当者・期限を確認するフレーズをご覧ください。






