飲食店で必要な英語とは?予約・注文・料理説明・トラブル対応から逆算する勉強法

外国人客に英語で料理を説明する日本人飲食店スタッフ

外国人のお客様が来店し、英語で注文を取ることになった。メニューを指しながら注文までは確認できても、料理の違い、食材、アレルギー、待ち時間について質問されると急に難しくなる。

飲食店で必要な英語は、「May I take your order?」のような定型表現だけではありません。予約確認から席への案内、料理説明、食事制限の確認、会計、予定外のトラブルまで、お客様の返答を聞きながら接客を進める力が必要です。

この記事では、レストラン、カフェ、居酒屋、ホテルの飲食部門などで働く人が、実際の業務から逆算して英語を勉強する方法を解説します。

しゅみすけ

飲食店のお客様は、英語を話すこと以上に「聞き取った内容が正しいか」を気にされます。料理名をたくさん覚えるだけでなく、注文、食事制限、待ち時間、会計を短く確認する練習が大切です。

目次

飲食店の接客英語は、注文だけでは終わらない

飲食店の英語は、接客の流れに沿って考えると準備しやすくなります。

  1. 予約を確認する
  2. 席へ案内する
  3. メニューと料理を説明する
  4. 注文と変更希望を確認する
  5. 料理を提供し、追加注文へ対応する
  6. 待ち時間や品切れを説明する
  7. 会計と支払方法を案内する
  8. 苦情や認識の違いへ対応する

一つひとつの英文は短くても、お客様の返答によって次の対応が変わります。自分の台詞だけでなく、会話の流れを練習する必要があります。

場面別|飲食店で必要になる英語

予約を確認する

  • “Do you have a reservation?”
  • “May I have your name, please?”
  • “How many people are in your party?”
  • “Your table will be ready in about ten minutes.”

名前、人数、日時、席の希望は、数字や固有名詞の聞き間違いが起きやすい部分です。復唱して確認します。

席へ案内し、店の仕組みを説明する

  • “Please follow me.”
  • “You can order using this tablet.”
  • “The last order is at nine thirty.”
  • “There is a ninety-minute time limit.”

注文方法、利用時間、チャージ、セルフサービスなど、日本では一般的でも旅行者には分かりにくい仕組みを先に説明します。

料理や飲み物を説明する

料理名を英訳するだけでは、味や食感、量、調理法までは伝わりません。次の情報を短く説明できるようにします。

  • 主な食材
  • 調理方法
  • 味や辛さ
  • 量と何人向けか
  • 温かい料理か冷たい料理か
  • おすすめの食べ方
  • “This is grilled fish with a light soy-based sauce.”
  • “It’s mildly spicy.”
  • “This portion is enough for two people.”
  • “This is one of our most popular dishes.”

注文内容を確認する

  • “Are you ready to order?”
  • “Would you like anything to drink?”
  • “So that’s two of these and one of this, correct?”
  • “Would you like the sauce on the side?”

品数、数量、サイズ、焼き加減、追加・除外希望を復唱します。注文端末があっても、最終確認の会話は必要です。

予約確認・注文・食事制限・会計対応を英語で行う飲食店スタッフ

アレルギー・食事制限の英語は、個人の判断だけで対応しない

外国人客から、アレルギー、宗教上の制限、ベジタリアン・ヴィーガンなどについて質問されることがあります。

特に食物アレルギーは、英語が通じたかどうかだけでなく、原材料、調理工程、器具の共用、交差接触の可能性など、店舗として確認すべき事項があります。スタッフ個人の記憶や推測で「大丈夫です」と答えてはいけません。

  • “Do you have any food allergies?”
  • “Which ingredient do you need to avoid?”
  • “Let me check with the kitchen.”
  • “I need to confirm how this dish is prepared.”
  • “We cannot guarantee that there is no cross-contact.”
  • “I’ll ask the manager to explain our policy.”

店舗の手順に従い、承認された原材料表、アレルギー確認票、多言語資料、厨房・責任者への確認を組み合わせます。対応できない場合は、その範囲を曖昧にせず伝えます。

消費者庁は、事業者と消費者向けに外食・中食における食物アレルギーの教材・資料を公開しています。英語表現だけでなく、勤務先の安全手順も確認してください。

品切れ・遅れ・注文間違いを説明する英語

飲食店では、予定外の出来事をどう説明するかが接客品質を左右します。

品切れを伝える

  • “I’m sorry, but this item is sold out.”
  • “This dish is not available today.”
  • “May I suggest this instead?”

料理が遅れていることを伝える

  • “I’m sorry for the wait.”
  • “Your order will be ready in about ten minutes.”
  • “Let me check the status with the kitchen.”

注文の行き違いを確認する

  • “Let me confirm what you ordered.”
  • “I’m sorry. We’ll correct it right away.”
  • “Would you like us to replace this dish?”

謝罪表現だけで終わらず、確認していること、選べる対応、次の行動、待ち時間を伝えます。

会計で必要な英語

  • “Would you like to pay together or separately?”
  • “You can pay at the register.”
  • “We accept credit cards and cash.”
  • “Service charge is included.”
  • “Here is your receipt.”

合計金額、個別会計の可否、サービス料、支払場所、利用できる決済方法を明確にします。数字は画面や伝票も見せながら確認すると誤解を減らせます。

日本語メニューを直訳するだけでは説明しにくい理由

料理名には、文化的な背景、食材、調理法が省略されています。たとえば、日本語話者なら料理名だけで想像できても、外国人客には何が出てくるか分からない場合があります。

英語メニューを作るときは、次の順で整理すると伝わりやすくなります。

  1. 料理の種類
  2. 主な食材
  3. 調理方法
  4. 味・辛さ・温度
  5. 重要な注意事項

長い美文を作るより、お客様が選ぶために必要な情報を短く示すことが大切です。

飲食店スタッフの英語勉強法|7ステップ

1. 接客の流れを書き出す

入店から退店まで、自分が行う仕事を順番に並べます。

2. よく聞かれる質問を集める

人気料理、食材、辛さ、量、席、Wi-Fi、トイレ、支払いなど、外国人客から実際に聞かれた質問を記録します。

3. 自店の料理を短く説明する

人気メニューから始め、食材・調理法・味を一文から三文で説明します。

4. お客様の返答まで練習する

注文を聞く台詞だけでなく、変更希望、追加質問、聞き返しを含むロールプレイを行います。

5. 数字と固有名詞を聞き取る

予約時刻、人数、テーブル番号、金額、料理名など、業務判断に必要な情報を重点的に練習します。

6. トラブル場面を先に練習する

品切れ、遅延、注文間違い、会計への質問など、焦りやすい場面ほど台本と対応手順を準備します。

7. 店舗の補助ツールと組み合わせる

多言語メニュー、写真、指差し表、原材料表、翻訳端末などを使い、英語だけに依存しない仕組みを整えます。

飲食店の役割別に優先する英語

役割 優先する英語
ホールスタッフ 案内、注文、料理提供、会計、簡単な聞き返し
店長・責任者 苦情対応、ルール説明、食事制限、スタッフ支援
料理人・厨房スタッフ 原材料、調理法、変更可否、ホールとの確認
カフェスタッフ サイズ、追加・変更、持ち帰り、混雑・待ち時間
ホテル飲食部門 予約、コース説明、食事制限、丁寧な提案

飲食店の接客英語は、接客業全体の基本から学べる

飲食店特有の料理・注文表現に加えて、要望確認、平易な説明、トラブル対応という接客業共通の力が必要です。全体像は、親記事の接客業で英語が必要になった人へで整理しています。

英会話と英語コーチング、どちらが向いている?

英会話が向いている人

外国人と話すこと自体に緊張する人、基本的なやり取りを繰り返したい人、対面で会話量を増やしたい人には英会話が向いています。

英語コーチングが向いている人

店長・責任者として幅広い対応が必要な人、勤務先固有のメニューや接客手順を教材にしたい人、限られた期間で現場対応を改善したい人には、仕事から逆算するコーチングが向いています。

自店のメニューと接客場面から、英語を設計したい方

be:RIZEでは、実際のメニュー、予約・接客手順、外国人客からの質問をもとに、優先表現とロールプレイを設計します。

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対面で接客英会話を練習したい女性の方

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よくある質問

飲食店の接客英語は、フレーズ集だけで身につきますか?

定型場面には役立ちますが、お客様の返答や追加質問への対応にはロールプレイが必要です。自店のメニューと手順を使って練習しましょう。

料理名はすべて英語で覚えるべきですか?

まずは人気料理と質問の多い料理を優先します。料理名だけでなく、主な食材、調理法、味、量を短く説明できるようにします。

アレルギーについて英語で質問されたらどうすればよいですか?

個人の記憶や推測で回答せず、店舗の手順に従い、原材料・調理工程を確認して責任者へつないでください。対応できる範囲と保証できない範囲を明確にします。

翻訳端末があれば英語学習は不要ですか?

翻訳端末は有効ですが、状況判断、注文確認、選択肢の提示、相手の反応の確認はスタッフが行います。英語と補助ツールを組み合わせるのが現実的です。

まとめ|自分の店で起きる場面を英語教材にする

飲食店で必要な英語は、予約、案内、注文、料理説明、食事制限、待ち時間、会計、トラブル対応へ広がっています。

一般的な接客フレーズを広く覚える前に、自店で外国人客から聞かれた質問、説明できなかった料理、対応に困った場面を記録してください。

その記録をもとに、短い説明、確認表現、お客様の返答まで含むロールプレイへ変える。それが、忙しい飲食店スタッフが現場で使える英語を身につける方法です。

カフェでの接客に特化して学びたい方へ:サイズ、温冷、ミルク変更、店内・持ち帰りなどの注文処理は、カフェ接客英語で詳しく解説しています。

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