I think that she is busy. の that は、「あれ」という意味でも、関係代名詞でもありません。後ろの she is busy という文を、「彼女は忙しいということ」という内容のまとまりにする接続詞thatです。
接続詞thatの基本形は、that+主語+動詞。that自体を日本語に訳さないことも多いですが、文と文の境目を示す大切な標識です。
しゅみすけ
接続詞thatは、後ろの文を「内容の箱」に入れる働きをします。まずthatの後ろに主語と動詞がそろっているかを見ると、関係代名詞thatとも区別しやすくなります。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者
動画で理解|接続詞thatはなぜ省略できる?
接続詞thatとは?意味と基本形
接続詞thatは、後ろの文を「〜ということ」という名詞のまとまりに変える語です。
| 基本形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| that+主語+動詞 | 〜ということ | I know that he is honest. |
He is honest.(彼は正直です)は、それだけで完成した文です。その前にthatを置くと、that he is honest(彼が正直だということ)という一つの内容として、別の文に組み込めます。
- I know that he is honest.
(私は、彼が正直だと知っています) - She said that she was tired.
(彼女は疲れていると言いました) - We believe that the plan will work.
(私たちはその計画がうまくいくと信じています)

接続詞thatが作る「that節」とは
that+主語+動詞のまとまりをthat節と呼びます。that節は文の中で名詞と同じように、目的語・主語・補語などになります。
1.動詞の目的語になる
最もよく使われる形です。「何を思う・知る・言うのか」という内容をthat節で示します。
- I think that this is a good idea.
(これはよい考えだと思います) - I heard that Tom got a new job.
(トムが新しい仕事に就いたと聞きました) - She explained that the meeting had been canceled.
(彼女は会議が中止になったと説明しました)
2.文の主語になる
that節全体を「〜ということ」として、主語の位置に置けます。
- That she passed the exam surprised everyone.
(彼女が試験に合格したことは、皆を驚かせました)
ただし、主語が長いと文頭が重くなるため、実際の英語では形式主語itを使う形が一般的です。
- It surprised everyone that she passed the exam.
(彼女が試験に合格したことは、皆を驚かせました)
3.補語になる
be動詞の後ろで、主語の内容を説明できます。
- The problem is that we don’t have enough time.
(問題は、十分な時間がないことです) - The good news is that everyone is safe.
(よい知らせは、全員が無事だということです)
4.名詞の内容を説明する「同格のthat」
fact・news・idea・hope・possibilityなど、内容を持つ名詞の後ろにthat節を置き、その具体的な中身を説明できます。
- the fact that he lied
(彼がうそをついたという事実) - the news that she won
(彼女が勝ったという知らせ) - the possibility that the price will rise
(価格が上がる可能性)
このthatも、後ろに完全な文が続く接続詞です。前の名詞を関係代名詞のように修飾するのではなく、名詞とthat節が同じ内容を指すため「同格」と呼ばれます。
接続詞thatをよく使う動詞
| 種類 | 主な動詞 | 例 |
|---|---|---|
| 考え・判断 | think, believe, suppose, guess | I think that it’s true. |
| 知識・認識 | know, realize, notice, understand | I know that she is busy. |
| 発言・報告 | say, tell, explain, report | He said that he was tired. |
| 感情・希望 | hope, wish, fear, regret | I hope that you feel better. |
| 証明・発見 | show, prove, find | The data shows that sales increased. |
tellとexplainの語順に注意
- He told me that he was tired.(彼は疲れていると私に言いました)
- He explained to me that he was tired.(彼は疲れていると私に説明しました)
tellは直後に人を置けますが、explainでは通常、explain to 人 that …とします。
接続詞thatは省略できる?
会話では、動詞の目的語になるthatはよく省略されます。
- I think (that) she is right.
- He said (that) he was busy.
- I hope (that) you enjoy the trip.
省略しても、後ろに新しい主語+動詞が始まるため、内容を理解できるからです。
thatを省略しない主な場合
| 場合 | 例 | 理由 |
|---|---|---|
| that節が文の主語 | That he apologized was important. | 節の始まりを示すthatが必要 |
| 同格のthat | the fact that he lied | 名詞の内容との境界を示す |
| 意味が分かりにくくなる | She said that after the meeting she would call. | 文の区切りを明確にする |
| that節が並ぶ | He said that he was tired and that he wanted to leave. | 並列関係を明確にする |
「目的語のthatなら必ず省略する」のではありません。長い文・書き言葉・誤解が起こりそうな文では、thatを残すほうが読みやすくなります。
接続詞thatと関係代名詞thatの違い
どちらも形はthatですが、見分け方は明確です。
| 接続詞that | 関係代名詞that | |
|---|---|---|
| 役割 | 文を「内容」としてつなぐ | 前の名詞を説明する |
| thatの後ろ | 完全な文 | 主語または目的語が欠けた文 |
| that自体の役割 | 文の成分にならない | 主語・目的語になる |
| 例 | I know that she is kind. | The woman that called me is kind. |
接続詞that:後ろは完全な文
I think that she is busy.
she(主語)+is(動詞)+busy(補語)がそろっています。that節は「彼女は忙しいということ」という内容です。
関係代名詞that:後ろは一部が欠ける
This is the book that I bought.
I bought …は、何を買ったのかという目的語が欠けています。その欠けた部分をthatが担当し、前のthe bookを説明しています。
関係代名詞については、関係代名詞とは?who・which・thatの使い方で詳しく解説しています。
接続詞thatと指示代名詞・指示形容詞thatの違い
thatには「あれ・あの」という指示語の使い方もあります。
| 種類 | 意味・働き | 例 |
|---|---|---|
| 接続詞 | 〜ということ | I know that she is busy. |
| 指示代名詞 | あれ・それ | That is my bag. |
| 指示形容詞 | あの・その | That bag is mine. |
| 関係代名詞 | 前の名詞を説明 | The bag that I bought is blue. |
接続詞thatは「あれ」と訳さず、後ろに主語+動詞を伴って内容をつなぐのが特徴です。
接続詞thatとwhether・ifの違い
- I know that he will come.
(彼が来ることを知っています) - I don’t know whether / if he will come.
(彼が来るかどうか分かりません)
that節は内容を事実・考えとして提示し、whether / if節は「〜かどうか」という二択を表します。
that節を含む名詞節全体については、名詞節とは?that・whether・疑問詞の使い方もあわせてご覧ください。
時制の一致はどう考える?
主節の動詞が過去形になると、that節内の時制も過去へ移ることがあります。
- He says that he is tired.
(彼は疲れていると言っています) - He said that he was tired.
(彼は疲れていると言いました)
ただし、現在も変わらない事実や一般的真理なら、現在形を保つことがあります。
- My teacher said that the earth moves around the sun.
(先生は地球が太陽の周りを回ると言いました)
接続詞thatのよくある間違い
| 間違い | 正しい形 | ポイント |
|---|---|---|
| I think that is busy. | I think that she is busy. | 接続詞thatの後ろには主語+動詞 |
| I think that she busy. | I think that she is busy. | 動詞を忘れない |
| He explained me that … | He explained to me that … | explainの人にはtoが必要 |
| That he is honest.(これだけ) | I know that he is honest. | that節だけでは通常完結しない |
| the book that I bought it | the book that I bought | 関係代名詞thatが目的語を担当 |
3問で接続詞thatをチェック
Q1. 次のthatは接続詞ですか、関係代名詞ですか?
I heard that Emma moved to Canada.
Q2. 正しい語順を選びましょう。
I think ( that is he right / that he is right ).
Q3. 次のthatは省略できますか?
That she won surprised everyone.
答えを見る
- 接続詞:thatの後ろのEmma moved to Canadaは完全な文です。
- that he is right:that+主語+動詞の語順です。
- 省略できません:that節全体が文の主語だからです。
接続詞thatに関するよくある質問
接続詞thatに意味はありますか?
日本語では「〜ということ」と考えると理解しやすいですが、that自体を訳さないことも多くあります。役割は、後ろの文を内容として前の動詞や名詞へつなぐことです。
接続詞thatの後ろはどんな語順ですか?
that+主語+動詞の平叙文の語順です。疑問の内容でも、間接疑問文とは異なり、thatの後ろで疑問文の語順にはしません。
接続詞thatはいつ省略できますか?
I think (that) …やShe said (that) …のように、動詞の目的語になるthatは会話でよく省略されます。文の主語になるthat、同格のthat、区切りが分かりにくくなるthatは原則として残します。
接続詞thatと関係代名詞thatの最も簡単な見分け方は?
thatを除いた後ろの部分を見ます。主語・動詞・必要な目的語や補語がそろう完全な文なら接続詞that、一部が欠けていれば関係代名詞thatです。
まとめ
- 接続詞thatは、後ろの文を「〜ということ」という内容の箱に入れる
- 基本語順はthat+主語+動詞
- that節は目的語・主語・補語・同格の内容になる
- 動詞の目的語になるthatは会話でよく省略される
- 接続詞thatの後ろは完全な文、関係代名詞thatの後ろは一部が欠けた文
thatを見たら、単語だけを訳そうとせず、後ろの文全体を一つの内容として受け取ることがポイントです。
接続詞を関係別に整理したい方は、英語の接続詞一覧|基本25語の使い方もご覧ください。
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