bringとtakeの違い|「持ってくる・持っていく」では迷う英語の視点

bringは会話の中心へ近づき、takeは中心から運び出す違いを表したイラスト

bringとtakeは、どちらも人やモノを別の場所へ移動させる動詞です。

学校では、bring=「持ってくる」、take=「持っていく」と習った方が多いと思います。

ところが実際の会話では、日本語では「持っていく」と言う場面でもbringが使われます。

I’ll bring the documents to your office tomorrow.
明日、あなたのオフィスへ書類を持っていきます。

「持っていく」なのにbringです。反対に、日本語では「持ってくる」に見える状況でも、話し手の視点によってtakeが自然になることがあります。

この違いを「来る/行く」の日本語だけで覚えると、いつまでも迷います。

bringとtakeの違いは、会話の中心をどこに置くかです。

  • bring:対象を会話の中心・目的地へ伴って近づける
  • take:対象を自分側へ取り込み、会話の中心から別の場所へ運び出す

つまり、同じ荷物でも矢印が反対なんです。

bringとtakeの違いは「中心へ」か「中心から」か

まず、会話の中にHERE=中心を置いてください。

bringは会話の中心へ近づけ、takeは会話の中心から別の場所へ運び出す違いを示した矢印図解

Bring it here.
それをここへ持ってきて。

対象がthereからhereへ近づいてきます。

Take it there.
それをあそこへ持っていって。

対象をhereで取り込み、thereへ運び出します。

この二つがbringとtakeの最小セットです。

bringはcome、takeはgoと同じ方向を見る

bringとtakeは、goとcomeの違いと重ねると一気に分かりやすくなります。

  • come:人・主体が中心へ近づく
  • bring:主体が対象を伴って中心へ近づける
  • go:主体が中心から離れる
  • take:主体が対象を取り込み、中心から運び出す

Come here.
ここへ来て。

Bring the bag here.
バッグをここへ持ってきて。

Go there.
あそこへ行って。

Take the bag there.
バッグをあそこへ持っていって。

bringを「come+対象」、takeを「go+対象」に近い景色として捉えると、方向が見失いにくくなります。

同じ荷物でも話す場所によってbringとtakeが変わる

明日の会議にノートパソコンが必要だとします。

会議の主催者・会議側から見る

Please bring your laptop to the meeting tomorrow.
明日の会議にノートパソコンを持ってきてください。

話し手は会議を会話の中心に置いています。参加者とパソコンが、その中心へ近づくためbringです。

今いるオフィスから送り出す側で見る

Please take your laptop to the meeting tomorrow.
明日の会議にノートパソコンを持っていってください。

今いる場所からパソコンを取り、会議へ運び出す動きを見ています。中心から離れるためtakeです。

目的地は同じです。違うのは、話し手がどこへカメラを置いているかです。

「あなたのところへ持っていく」はbringになる

日本人が特に迷いやすいのが、この場面です。

I’ll bring the contract to your office.
契約書をあなたのオフィスへ持っていきます。

日本語では、自分が今いる場所から離れるため「持っていく」です。しかし、英語では聞き手のいるyour officeを中心にして、契約書をそこへ近づけています。

電話でも同じです。

A: Can you bring some food to my house?
うちに食べ物を持ってきてくれる?

B: Sure. I’ll bring some pizza.
もちろん。ピザを持っていくよ。

Bは自分の家から出発しますが、会話の中心はAの家です。だからbringになります。

「ここから持っていって」はtakeになる

Please take these boxes to the storage room.
この箱を倉庫へ持っていってください。

箱は今、話し手の近くにあります。それを相手が自分側へ取り込み、別の場所へ運び出します。

Can you take this package to Ms. Lee?
この荷物をリーさんのところへ持っていってもらえますか。

出発地点にある荷物を選び取って運ぶためtakeです。

takeには、もともと「自分の意思で選び、自分側へ取り込む」感覚があります。運ぶ前に、対象を自分の管理下へ入れるんです。

人を「連れていく・連れてくる」ときも矢印は同じ

Can I bring a friend to the party?
パーティーに友達を連れていってもいい?

日本語訳は「連れていく」ですが、パーティーが会話の中心です。友達を伴ってそこへ近づくためbringです。

I’ll take you to the station.
駅まで連れていきます。

相手を自分の移動に取り込み、今いる中心から駅へ運び出します。

Please bring your children with you.
子どもたちも一緒に連れてきてください。

I’ll take the children home.
子どもたちを家へ連れて帰ります。

bring=人は連れてくる、take=モノは持っていく、という区別ではありません。人でもモノでも、判断するのは矢印です。

学校・会社・空港でbringとtakeを使い分ける

学校

Bring your textbook to class.
授業に教科書を持ってきてください。

先生がclassを中心として生徒を迎える視点です。

Take this form home and ask your parents to sign it.
この用紙を家へ持ち帰り、保護者に署名してもらってください。

学校から用紙を運び出します。

会社

Please bring the sales data to our meeting.
会議に売上データを持ってきてください。

Please take these samples to the client.
サンプルを取引先へ持っていってください。

空港・旅行

Don’t forget to bring your passport.
パスポートを持ってくるのを忘れないで。

旅行・空港という共有された目的地へ伴います。

You can take one bag onto the plane.
機内へバッグを一つ持ち込めます。

自分の荷物として取り込み、機内へ運びます。

無生物主語でも方向と中心は変わらない

bringとtakeは、人を主語にするとは限りません。

This bus will bring you to the city center.
このバスに乗れば市の中心部へ行けます。

バスがyouを目的地へ伴います。

This road takes you to the airport.
この道を行けば空港へ着きます。

道がyouを進行方向へ取り込み、空港まで運びます。

The news brought hope to the community.
その知らせは地域に希望をもたらしました。

The illness took him away from work.
病気のため彼は仕事を離れました。

主語が人でなくても、bringは対象を中心へ近づけ、takeは対象を今の中心から別の状態・場所へ動かします。

bring backとtake backの違い

backが付くと、どちらも「戻す・返す」と訳されます。しかし、カメラの向きは残っています。

Please bring the book back to me.
その本を私のところへ返してください。

本がmeという中心へ戻ってきます。

I’ll take the book back to the library.
その本を図書館へ返しに持っていきます。

今いる場所から本を取り込み、libraryへ運び出します。

また、抽象的な表現にも広がります。

This song brings back memories.
この曲は記憶をよみがえらせます。

I take back what I said.
さっき言ったことを撤回します。

bring backは記憶を今の意識へ戻し、take backは自分が外へ出した言葉をもう一度自分側へ取り戻します。

bring outとtake outの違い

This sauce brings out the flavor.
このソースは風味を引き立てます。

内側にある味を、感じられる中心へ連れてきます。

Please take the trash out.
ゴミを外へ出してください。

ゴミを取り込み、今いる空間の外へ運び出します。

outだけを「外」と覚えるのではなく、bringとtakeがどこからどこへ動かしているかまで見ると理解できます。

bringとtakeとcarryの違い

carryも「運ぶ」と訳されるため、よく比較されます。

  • bring:中心・目的地へ対象を伴って移動させる
  • take:対象を自分側へ取り込み、中心から別の場所へ運ぶ
  • carry:対象を支えた状態で運んでいる動作そのもの

She carried the heavy box upstairs.
彼女は重い箱を抱えて2階へ運びました。

carryでは、箱を腕・手・身体などで支えながら移動する様子が中心です。

She brought the box to my room.
彼女は箱を僕の部屋へ持ってきました。

She took the box to the storage room.
彼女は箱を倉庫へ持っていきました。

bringとtakeは中心との方向、carryは運搬中の状態にカメラを向けています。

fetchは「取りに行って戻ってくる」

Could you fetch me a towel?
タオルを取ってきてもらえますか。

fetchには、対象がある場所へ行き、それを取り、元の中心へ戻る往復が含まれます。

  • bring:中心へ対象を伴ってくる
  • take:中心から対象を運び出す
  • fetch:取りに行き、中心へ持ち帰る

日常会話ではbringやgetで代用されることもありますが、動きの違いを知ると整理しやすくなります。

bringとtakeで迷ったときの3ステップ

  1. 会話の中心はどこか:ここ、聞き手の場所、共有した目的地を確認する
  2. 対象は中心へ近づくか、離れるか:矢印を一本描く
  3. 近づくならbring、運び出すならtake:日本語訳は最後に考える

たとえば「明日資料を持っていくよ」なら、まず相手がいる会議室を中心と見るか、今いるオフィスから送り出す視点かを決めます。

I’ll bring the materials tomorrow.
相手・共有の目的地へ近づける視点。

I’ll take the materials to the venue tomorrow.
手元から取り、会場へ運び出す視点。

同じ現実でも、話し手のカメラによって両方が成立し得ます。

動画でbringとtakeの方向を確認する

しゅみすけの基本動詞Top55では、takeを「主体的に取り入れる」、bringを「あるモノをある場所へ移動させる」というイラストで解説しています。

https://www.youtube.com/watch?v=e-TEo9BBfKw

個別の感覚を復習する場合は、bringのコアイメージtakeのコアイメージもあわせてご覧ください。

まとめ:bringとtakeは同じ荷物を反対から見る

  • bring:対象を伴って、会話の中心・目的地へ近づける
  • take:対象を自分側へ取り込み、会話の中心から別の場所へ運び出す

bring=持ってくる、take=持っていく、だけではありません。

聞き手のところへ「持っていく」ならbringになり得ます。パーティーへ友達を「連れていく」ときも、そのパーティーが中心ならbringです。

大事なのは、日本語の「行く・来る」ではなく、英語の会話でどこがHEREになっているかです。

be:RIZEでは、こうした基本動詞の視点と矢印を、英文の骨格や実際の発話へつなげます。知識はあるのに会話になると動詞が選べない方は、資料請求、または無料カウンセリングから気軽にご相談ください。

次はgiveも加えて、give・bring・takeの3本の矢印を一枚にまとめます。

give・bring・takeを一枚の矢印で見比べたい方は、give・bring・takeの違いをご覧ください。

資料請求 無料オリエンテーション(当日の流れはこちら)
be:RIZEが合うか3分でチェック
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)
be:RIZEの全てが分かる!
資料請求する(10秒)