put、keep、leaveは、どれも中学英語で習う基本動詞です。
- put=置く
- keep=保つ
- leave=去る
こう覚えている方も多いと思います。もちろん間違いではありません。
ただ、実際の会話では次のような文が出てきます。
Put your phone on silent.
スマホをマナーモードにして。
Keep the door open.
ドアを開けた状態に保って。
Leave the door open.
ドアを開けたままにして。
どれも場所や状態に関わる動詞です。特にkeepとleaveは、どちらも日本語では「〜のままにする」と訳せるため、違いが分かりにくいですよね。
でも、三語を別々の訳語で覚える必要はありません。同じ対象を時間の流れに沿って見れば、役割ははっきり分かれます。
- put:対象を、ある場所・状態へ配置する
- keep:その場所・状態を保ち続ける
- leave:対象・状態をそのまま残して、主体が離れる
つまり、配置する → 維持する → それ以上介入せず離れるという一本の流れです。
この記事では、同じ青い本やドアを使って、put・keep・leaveの違いをコアイメージ、矢印、話し手の視点から整理します。put on、keep on、leave onなど、句動詞や関連表現の違いにも広げていきましょう。
put・keep・leaveの違いは「状態変化のどこを見るか」
三語の違いを一言で表すなら、話し手が状態変化のどの場面にカメラを向けているかです。

青い本を棚に置く場面を想像してください。
- 手に持っている本を棚へ動かす
- 本が棚にある状態を保つ
- 本は棚に残し、自分はその場から離れる
最初の変化がput、時間の中での維持がkeep、残したあとの分離がleaveです。
PUT:the book → on the shelf
KEEP:NOW → LATER → the book is still there
LEAVE:the book stays there + I move away
「置く・保つ・去る」という日本語を思い出すより、この三つの動画を頭の中で再生するほうが、英会話では動詞を選びやすくなります。
putは「対象を場所・状態へ配置する」
putのコアイメージは、「対象を、ある場所・状態へ置く」です。
Put the book on the shelf.
本を棚に置いて。
対象はthe book、行き先はon the shelfです。
the book → on the shelf
putが見ているのは、対象が今どこにあるかではなく、どこへ動かし、どんな配置・状態を作るかです。
そのため、物理的なモノ以外にも使えます。
Put your phone on silent.
スマホをマナーモードにして。
The news put me in a difficult position.
その知らせで、私は難しい立場に置かれました。
It’s hard to put it into words.
それを言葉にするのは難しいです。
phoneをon silentへ、meをin a difficult positionへ、考えをwordsの中へ配置します。日本語訳が「する」「追い込む」「言葉にする」と変わっても、putの矢印は同じです。
putの使い方を個別に確認したい方は、putのコアイメージでput on・in・awayまで詳しく解説しています。
keepは「同じ場所・状態を時間の中で保つ」
keepのコアイメージは、「対象を、同じ場所・状態に保ち続ける」です。
putで本を棚に置いたあと、時間が経っても本をそこに置いておく。この維持がkeepです。
Can I keep this book?
この本を持っていてもいいですか。
Keep the room clean.
部屋をきれいな状態に保って。
Keep working.
そのまま仕事を続けて。
keepでは、対象が本、部屋、行動へ変わっても、NOWからLATERまで同じ状態・活動が続きます。
NOW → LATER → STILL THE SAME
putが「変化を起こす瞬間」にカメラを向けるのに対し、keepは「変化後の状態が続いている時間」にカメラを向けます。
Put your phone on silent.
スマホをマナーモードにして。〔状態を変える〕
Keep your phone on silent.
スマホをマナーモードのままにしておいて。〔状態を保つ〕
この二文を並べると違いがはっきりします。
keep doing、keep you waiting、keep up with、keep in touchまでのつながりは、keepのコアイメージで確認できます。
leaveは「対象・状態を残して、主体が離れる」
leaveのコアイメージは、「対象・状態をそのまま残して、主体がそこから離れる」です。
I left the book on the shelf.
私は本を棚に置いてきました。
本は棚に残り、自分はそこから離れています。leaveでは、離れる側と残される側を同時に見ることが大切です。
Leave me alone.
一人にして。
I left my wallet at home.
財布を家に置いてきました。
Leave it to me.
私に任せて。
meはaloneの状態に残る。walletは家に残る。仕事や判断はmeのところに残る。日本語では「一人にする」「忘れる」「任せる」と訳されますが、leaveの景色は切れていません。
putが対象へ働きかけて状態を作り、keepが働きかけながら維持するのに対し、leaveはそれ以上働きかけず、その状態から手を離す感覚です。
leave out・behind・offなども含めた詳しい解説は、leaveのコアイメージをご覧ください。
put・keep・leaveを一覧で比較
| 動詞 | コアイメージ | カメラの焦点 | 時間の流れ |
|---|---|---|---|
| put | 場所・状態へ配置する | 対象の行き先 | 変化を起こす瞬間 |
| keep | 同じ状態を保つ | 状態の継続 | NOWからLATER |
| leave | そのまま残して離れる | 残るものと離れるもの | 介入を終えたあと |
判断するときは、次の問いを使ってみてください。
- 新しい場所・状態を作る? → put
- 時間が経っても同じ状態を保つ? → keep
- その状態に手を加えず離れる? → leave
keep the door openとleave the door openの違い
三語の違いが最もよく見えるのがdoorの例です。
まず、Put the door open.は通常使いません。
putは「対象を状態へ置く」ことができますが、doorをopenへ変化させる自然な動詞はopenです。
Open the door.
ドアを開けて。
では、開いたあとはどうでしょうか。
Keep the door open.
ドアを開けた状態に保っておいて。
Leave the door open.
ドアを開けたままにしておいて。
日本語訳は似ていますが、英語の視点は違います。
keepには、風で閉まらないように押さえる、ストッパーを置くなど、openの状態を維持・管理する意識があります。
leaveには、ドアを閉めず、openの状態へそれ以上介入しない感覚があります。自分が部屋から離れる景色とも相性がよい表現です。
- keep open:openが続くよう保つ
- leave open:openを変えず、そのままにする
put it there・keep it there・leave it thereの違い
同じ目的語と場所を使うと、三語の役割がさらに明確になります。
Put it there.
それをそこに置いて。
itを別の場所からthereへ動かします。まだそこにない対象を配置する指示です。
Keep it there.
それをそこに置いておいて。
itはすでにthereにあります。その位置を変えずに保つ指示です。
Leave it there.
それはそこに置いたままでいいよ。
itはthereにあります。持ってきたり動かしたりせず、そのままにして離れる指示です。
PUT:そこへ動かす
KEEP:そこで保つ
LEAVE:そこから動かさず、手を離す
この三文は、場所を表すthereが同じだからこそ、動詞のカメラの違いだけが浮かび上がります。
put on・keep on・leave onの違い
onがつく表現も、コアイメージから整理できます。
put on:onの状態へ移す
Put on your jacket.
ジャケットを着て。
ジャケットを身体に接触したonの状態へ置きます。着るという動作です。
Put the TV on.
テレビをつけて。
テレビを作動中のonへ変化させます。
keep on:onの活動・接触を続ける
Keep on trying.
挑戦を続けて。
tryingという活動が途切れずonであり続けます。keep tryingより、続けることをやや強く押し出すことがあります。
Keep your jacket on.
ジャケットは着たままでいて。
ジャケットが身体にonの状態を保ちます。
leave on:onの状態を変えずに離れる
Leave the TV on.
テレビはつけたままにしておいて。
テレビをoffにせず、onのまま手を離します。
Don’t leave the lights on.
電気をつけっぱなしにしないで。
onは共通でも、putは変化、keepは維持、leaveは非介入です。
put away・keep away・leave it aloneも一本でつながる
副詞や前置詞が加わっても、三つの動詞の役割は変わりません。
Put your phone away.
スマホをしまって。
phoneをawayの位置へ移します。
Keep your phone away from water.
スマホを水から離しておいて。
phoneとwaterの距離を保ち続けます。
Leave the phone alone.
そのスマホには触らないで。
phoneにそれ以上介入せず、そのままにします。
日本語訳を「しまう」「遠ざける」「触らない」と三つ暗記するのではなく、動詞とパーティクルの役割を重ねてください。
- put=対象を動かす
- keep=状態を保つ
- leave=対象を残して手を離す
- away=中心・対象から離れた位置
- alone=ほかから切り離された状態
会話でput・keep・leaveを選ぶ3ステップ
日本語をそのまま英訳しようとすると、「置いておく」「そのままにする」で迷います。そんなときは、次の順で考えてみてください。
- 対象は今、目的の場所・状態にあるか?
- これから動かすのか、今の状態を続けるのか?
- 状態を管理するのか、介入せず手を離すのか?
まだ目的の位置になければputです。
Put the milk in the fridge.
牛乳を冷蔵庫に入れて。
すでに目的の状態で、それを維持したければkeepです。
Keep the milk cold.
牛乳を冷たい状態に保って。
対象をその状態に残し、自分が離れるならleaveです。
Don’t leave the milk outside.
牛乳を外に出したままにしないで。
この三段階を頭に入れると、単語を思い出すというより、場面に合う動詞が自然に選ばれるようになります。
動画で基本動詞のコアイメージを確認する
しゅみすけの「基本動詞Top55」では、put、keep、leaveを含む会話の中心動詞を、イラストとコアイメージで解説しています。
動画を見るときも、日本語訳より「対象がどこへ動くか」「状態が続くか」「誰がそこから離れるか」に注目してみてください。
まとめ:put・keep・leaveは配置・維持・非介入
put・keep・leaveは、同じ対象の状態変化を違う位置から切り取ります。
- put:対象をある場所・状態へ配置する
- keep:その場所・状態を時間の中で維持する
- leave:対象・状態をそのまま残し、それ以上介入せず離れる
配置 → 維持 → 非介入
まずputで新しい配置を作る。keepで同じ状態を保つ。leaveで対象はそのまま、自分は手を離す。
この流れが見えれば、「置く」「保つ」「去る」以外の使い方も、バラバラの暗記ではなく一枚の映像として理解できます。
個別の表現を復習するときは、putのコアイメージ、keepのコアイメージ、leaveのコアイメージへ戻ってみてください。
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