英語の複数形は、名詞の後ろにsを付けるだけの綴りのルールではありません。話し手が人や物を一つではなく、二つ以上の個体として場面に置くための形です。
たとえば a book は一冊の輪郭を作り、three books は同じ輪郭が三つあることを見せます。英語では、数と名詞の形を先にそろえてから相手へ渡します。
この記事では、複数形の基本である-s・-es、-ies・-vesへの変化、不規則な複数形、単数形と同じ複数形、複数形にしない名詞、さらに-sの発音まで一覧で整理します。
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しゅみすけ
複数形のsは飾りやなく、「1つではない」という見え方を名詞に載せる印やで。

英語の複数形とは?名詞を「2つ以上の個体」として見せる形
数えられる名詞は、一つなら単数形、二つ以上なら複数形にします。日本語では「本を買った」だけでも冊数を言わずに済みますが、英語では名詞を出す前に、一つなのか複数なのかを決める必要があります。
複数形のコアイメージ
一つの輪郭を持つ名詞を、二つ以上の個体として場面に並べる。
- I bought a book.(私は本を一冊買いました)
- I bought two books.(私は本を二冊買いました)
- There are some books on the desk.(机の上に本が何冊かあります)
一つの輪郭を作るa・anの感覚は、英語のa・anの使い方で詳しく解説しています。数え方そのものに迷う場合は、可算名詞と不可算名詞の違いから確認しましょう。
複数形の基本は名詞+s
多くの数えられる名詞は、語尾に-sを付けて複数形にします。
| 単数形 | 複数形 | 意味 |
|---|---|---|
| book | books | 本 |
| car | cars | 車 |
| student | students | 生徒 |
| idea | ideas | 考え |
数詞two・threeや、many・several・a fewなど、複数であることを示す言葉の後ろでは名詞を複数形にします。
- two days(二日)
- many people(多くの人々)
- several questions(いくつかの質問)
- a few minutes(数分)
s・esの付け方一覧
語尾がs・ss・sh・ch・x・z:esを付ける
これらの音の直後にsだけを置くと発音しにくいため、-esを付けて一音節を足します。
- bus → buses
- class → classes
- dish → dishes
- watch → watches
- box → boxes
- quiz → quizzes
子音字+y:yをiに変えてes
語尾が「子音字+y」の名詞は、yをiに変えて-esを付けます。結果として-iesになります。
- city → cities
- country → countries
- baby → babies
- story → stories
ただし、boy・key・dayのように母音字+yなら、yを変えずにsを付けます。
- boy → boys
- key → keys
- day → days
f・feで終わる一部の名詞:vesへ変わる
一部の名詞は、f・feをvへ変えて-esを付けます。
- leaf → leaves
- knife → knives
- wife → wives
- life → lives
ただし、すべてのf・feが-vesになるわけではありません。roof → roofs、chief → chiefs、belief → beliefsのように、そのままsを付ける語もあります。よく使う語を例文ごと覚えましょう。
oで終わる名詞:sとesの両方がある
oで終わる語には、-esを付ける語と-sだけを付ける語があります。ここは一つの規則だけで完全に決められません。
- tomato → tomatoes
- potato → potatoes
- hero → heroes
- photo → photos
- piano → pianos
- video → videos
不規則に変化する複数形一覧
基本の-s・-esを使わず、語の中が変わる名詞があります。会話でよく使うものから、単数形と複数形を一組で覚えましょう。
| 単数形 | 複数形 | 例 |
|---|---|---|
| person | people | three people |
| man | men | two men |
| woman | women | four women |
| child | children | two children |
| tooth | teeth | my teeth |
| foot | feet | both feet |
| mouse | mice | two mice |
personとpeople:通常「人が二人以上」ならpeopleを使います。personsは、法律・規則・掲示などで個人を一人ずつ数える硬い文脈に現れることがあります。
単数形と複数形が同じ名詞
形を変えず、数詞や前後の文脈で単数・複数を判断する名詞もあります。
- one sheep → three sheep
- one deer → two deer
- one fish → five fish
- one aircraft → several aircraft
fishは通常、複数でもfishです。種類の異なる魚をまとめて強調する学術的・説明的な文脈ではfishesも使われます。
いつも複数形で使う名詞
左右二つの部分が一組になっている物などは、通常複数形で使います。
- glasses(眼鏡)
- scissors(はさみ)
- pants / trousers(ズボン)
- shorts(短パン)
数えるときは a pair of glasses、two pairs of scissorsのようにpairを使います。動詞は通常、My glasses are …のように複数扱いです。
複数形にしない不可算名詞
素材・情報・活動などを境界のないまとまりとして見る不可算名詞は、通常-sを付けません。
| 不可算名詞 | よくある誤り | 自然な数え方 |
|---|---|---|
| information | informations | two pieces of information |
| advice | advices | three pieces of advice |
| furniture | furnitures | two pieces of furniture |
| luggage | luggages | two bags / two pieces of luggage |
| equipment | equipments | three pieces of equipment |
coffeeやwaterのように、通常は不可算でも「一杯・一本の商品」として輪郭を共有できる場面ではa coffee・two coffeesと言える場合があります。詳しくは数えられるかより「どう切り取るか」で理解する記事をご覧ください。
複数形のs・esの発音は3種類
複数形の語尾は、綴りではなく直前の音によって/s/・/z/・/ɪz/の三つに分かれます。声を出さない音の後は/s/、声を出す音の後は/z/、シュー・ジュー系の音の後は/ɪz/です。
| 発音 | 直前の音 | 例 |
|---|---|---|
| /s/ | /p/ /t/ /k/ /f/など無声音 | books, cats, cups |
| /z/ | 母音、/b/ /d/ /g/ /v/ /m/ /n/など有声音 | dogs, cars, days |
| /ɪz/ | /s/ /z/ /ʃ/ /ʒ/ /tʃ/ /dʒ/ | buses, dishes, watches |
複数形のsは必ず「ス」と読むわけではありません。dogsを/dɔːgs/のように/z/で終えると、単語同士が自然につながりやすくなります。
複数形に合わせて動詞・代名詞もそろえる
主語が複数になると、be動詞や代名詞も複数へそろえます。名詞だけにsを付けて終わりではありません。
- This book is useful. → These books are useful.
- The student works here. → The students work here.
- The child is playing. → They are playing.
I・you・he・she・it・we・theyの形は、英語の代名詞一覧で文中の置き場所から整理できます。
複数形の所有格はどこにアポストロフィを置く?
規則的な複数形で-sが付いている場合、所有を表すアポストロフィはsの後ろに置きます。
- one student’s book(一人の生徒の本)
- two students’ books(二人の生徒たちの本)
- the children’s room(子どもたちの部屋)
childrenのように複数形が-sで終わらない場合は、単数形と同じく’sを付けます。
よくある間違い
two bookのように名詞を単数形のままにする
× two book
○ two books
twoが複数を示しているため、数えられる名詞も複数形へそろえます。
every・eachの後ろを複数形にする
× every students
○ every student
everyとeachは、一人・一つずつに焦点を当てるため、後ろは原則として単数形です。
不可算名詞へ機械的にsを付ける
information・advice・furnitureなどは通常複数形にしません。数を示す必要がある場合はpieceや具体的な単位を使います。
peopleにさらにsを付ける
通常の「人々」はpeopleだけで複数です。peoplesは「複数の民族・国民」の意味で使われる別の用法です。
会話で複数形を使えるようにする練習
- 身の回りの物を一つ選ぶ:a cup
- 同じ物を二つ以上思い浮かべる:two cups
- 場所と一緒に文にする:There are two cups on the table.
- 代名詞で受ける:They are mine.
- 数を変えて言い直す:one cup → three cups → several cups
綴りの問題集だけでなく、実際の場面で「いくつの輪郭を置くか」を先に決める練習をしましょう。数・名詞・動詞・代名詞が一つのまとまりとしてそろいます。
複数形のsは、単語の後ろに付く飾りではありません。「同じ輪郭が二つ以上あります」と相手へ先に知らせる小さな標識です。
しゅみすけ(大山俊輔)
複数形を取るfew・a fewと、不可算名詞に使うlittle・a littleの違いは、fewとa fewの違い|little・a littleも量の見え方で整理で解説しています。
まとめ|複数形は二つ以上の輪郭を場面へ置く
- 数えられる名詞は、二つ以上なら複数形にする
- 基本は-s、s・sh・ch・xなどの後ろは-es
- 子音字+yは-ies、一部のf・feは-vesへ変わる
- people・children・menなど不規則な複数形がある
- sheep・deerなど単数形と複数形が同じ語もある
- 不可算名詞は通常-sを付けず、単位で数える
- 複数形の語尾は/s/・/z/・/ɪz/の三種類で発音する
複数形は、冠詞・可算名詞・There is / There are・代名詞とつながる単元です。中学英文法全体での位置と次に学ぶ項目は、中学英文法一覧|話すための学び直しMAPで確認できます。
よくある質問
Q. 英語の複数形とは何ですか?
数えられる人や物が二つ以上あることを示す名詞の形です。多くの名詞は-sまたは-esを付けますが、不規則に変化する語や形が変わらない語もあります。
Q. sとesはどう使い分けますか?
多くの名詞には-sを付けます。語尾がs・ss・sh・ch・x・zなら、発音しやすくするため通常-esを付けます。
Q. yをiesに変えるのはいつですか?
cityのように子音字+yで終わる名詞です。boy・key・dayのような母音字+yは、yを変えずに-sを付けます。
Q. 複数形のsは「ス」と読みますか?
常に「ス」ではありません。直前の音により/s/・/z/・/ɪz/の三種類になります。booksは/s/、dogsは/z/、busesは/ɪz/です。
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関連:Whatは名詞のかたまり、Howは形容詞・副詞へ焦点を当てる使い分けは、英語の感嘆文とは?WhatとHowの違い・作り方で整理しています。



