英会話で重要なgive・bring・takeの違い|3本の矢印で理解する

giveは相手へ渡し、bringは中心へ伴い、takeは中心から運ぶ3本の矢印を表したイラスト

give・bring・takeは、どれも中学英語で習う基本動詞です。

ところが、英会話になると意外と迷います。

「これ、渡しておいて」はgive? 「持っていって」はbring? take?

日本語訳だけを見ると、3語が同じ場面に重なって見えるからです。

でも、英語では3語が見ている動きは違います。

  • give:自分の手元・所有から、相手へ対象を渡す
  • bring:対象を伴って、会話の中心・目的地へ近づける
  • take:対象を自分側へ取り込み、会話の中心から別の場所へ運ぶ

giveは「誰から誰へ渡ったか」を見る動詞。bringとtakeは「会話の中心に対して、どちらへ動いたか」を見る動詞です。

この違いを、3本の矢印で整理していきましょう。

give・bring・takeの違いを1枚の矢印で理解する

giveは自分から相手へ渡し、bringは会話の中心へ伴い、takeは対象を取り込んで中心から運ぶ違いを示した図解

同じ青いプレゼントでも、動詞によってカメラが違います。

I gave her the present.
私は彼女にプレゼントを渡しました。

giveが見ているのは、プレゼントの所有が「私」から「彼女」へ移る瞬間です。

I brought the present to the party.
私はパーティーにプレゼントを持っていきました。

bringが見ているのは、プレゼントを伴ってpartyという中心へ近づく動きです。

I took the present to her house.
私は彼女の家へプレゼントを持っていきました。

takeが見ているのは、プレゼントを自分の移動に取り込み、今いる中心からher houseへ運ぶ動きです。

日本語では、bringもtakeも「持っていく」になっています。それでも英語の矢印は同じではありません。

giveの矢印は「自分から相手へ」

giveのコアイメージは、自分の内側・手元にあるものを外へ出し、相手に届くようにすることです。

Give me the key.
その鍵を私にちょうだい。

She gave me some advice.
彼女は私にアドバイスをくれました。

He gave me a chance.
彼は私に機会を与えてくれました。

鍵のようなモノだけでなく、advice、chance、information、smileなど、相手へ届くものならgiveを使えます。

giveの主役は、場所の移動ではありません。価値・情報・権利・感情などが、送り手から受け手へ移ることです。

そのため、giveは第四文型でもよく使われます。

She gave me the key.

英語は、まず「誰に届いたか」をmeで置き、そのあとに「何が届いたか」をthe keyで足します。

giveの広がりは、giveのコアイメージで詳しく解説しています。

bringの矢印は「会話の中心へ」

bringのコアイメージは、人やモノを伴って、会話の中心・共有された目的地へ近づけることです。

Bring the key here.
鍵をここへ持ってきて。

Can I bring a friend to the party?
パーティーに友達を連れていってもいい?

I’ll bring the documents to your office.
あなたのオフィスへ書類を持っていきます。

日本語訳では「持っていく」「連れていく」でも、partyやyour officeを会話の中心として見ているためbringです。

bringはcomeと同じ方向を見ています。

Come here. は主体が中心へ近づき、Bring it here. は主体が対象を伴って中心へ近づけます。

「持ってくる」という日本語を覚えるより、対象と一緒にHEREへ近づく緑の矢印を思い浮かべてください。

詳しい句動詞や抽象的な使い方は、bringのコアイメージをご覧ください。

takeの矢印は「取り込んで、中心から運ぶ」

takeのコアイメージは、対象を自分の意思で選び、自分側・自分の行動へ取り込むことです。

移動の場面では、対象を取り込んだあと、今いる中心から別の場所へ運びます。

Take the key there.
鍵をあそこへ持っていって。

I’ll take you to the station.
駅まで連れていきます。

Take this form home.
この用紙を家へ持ち帰ってください。

takeはgoと同じ方向を見ることが多い動詞です。

ただし、takeの本質は単なる「中心から離れる」ではありません。先に対象を自分の管理下へ取り込むため、take a bus、take a picture、take a breakのような表現にも広がります。

この広がりは、takeのコアイメージでまとめています。

giveとbringの違い|渡すことと、運んでくること

giveとbringは、同じモノが相手へ届く場面で使われるため混同しやすい動詞です。

Please bring me the report.
その報告書を私のところへ持ってきてください。

報告書を伴ってmeという中心へ近づけるためbringです。

Please give me the report.
その報告書を私に渡してください。

報告書の所有・管理を相手からmeへ移すためgiveです。

実際の場面では、誰かが報告書を持ってきて、そのまま渡すこともあります。その場合、現実の動きはつながっています。

  1. bring:報告書を私のいる場所まで運ぶ
  2. give:報告書を私の手元・管理へ渡す

英語は、どの区間にカメラを向けるかで動詞を選んでいるんです。

giveとtakeの違い|外へ出すか、自分側へ取り込むか

giveとtakeは、対象を挟んで反対方向を見ることがあります。

I gave him the book.
私は彼にその本を渡しました。

話し手の側から本が出ていきます。

He took the book.
彼はその本を受け取りました/取りました。

彼が本を自分側へ取り込みます。

同じ受け渡しでも、送り手を主語にして外向きの矢印を見るならgive、受け手を主語にして取り込む動きを見るならtakeです。

ただし、takeはいつでもgiveの単純な反対語ではありません。takeには本人が主体的に選び取る感覚があり、文脈によっては「勝手に取る」「持っていく」という含みも出ます。

You can have this one. のように、相手が自然に所有することを許す場面ではhaveを使う場合もあります。

bringとtakeの違い|中心へ近づくか、中心から離れるか

bringとtakeは、所有よりも移動の方向を見ます。

Please bring your laptop to the meeting.
会議にノートパソコンを持ってきてください。

meetingを会話の中心として迎える視点です。

Please take your laptop to the meeting.
会議にノートパソコンを持っていってください。

今いる場所からノートパソコンを取り込み、meetingへ運び出す視点です。

目的地が同じでも、話し手のカメラ位置によってbringとtakeは変わります。

電話越しの視点、人を連れていく場面、bring back・take back、carryとの違いまで確認したい方は、bringとtakeの違いをご覧ください。

give me・bring me・take meを比べる

3語のあとにmeが来ても、meの役割は同じではありません。

Give me the bag.
そのバッグを私に渡して。

meは受け手です。バッグの所有・管理が私へ移ります。

Bring me the bag.
そのバッグを私のところへ持ってきて。

meは到着点・会話の中心です。

Take me to the station.
私を駅へ連れていって。

meはtakeされる対象です。話し手は私を移動に取り込み、駅まで運びます。

単語の直後にmeがあるからといって、すべて「私に」ではありません。英文を前から見て、動詞が作る矢印の中でmeがどこにいるかを確認しましょう。

句動詞でも3本の矢印は残っている

give back・bring back・take back

Give the book back to me.
その本を私に返して。

give backは、本の所有を相手から私へ戻します。

Bring the book back to me.
その本を私のところへ持ち帰ってきて。

bring backは、本を私という中心へ戻します。

Take the book back to the library.
その本を図書館へ返しに持っていって。

take backは、今いる場所から本を取り込み、libraryへ戻します。

3語とも「返す」と訳せますが、giveは所有、bringとtakeは中心との方向を残しています。

give up・bring up・take up

Don’t give up.
あきらめないで。

give upは、自分が持っていた努力・権利・希望などを手放します。

She brought up an interesting point.
彼女は興味深い論点を持ち出しました。

bring upは、話題を会話の中心・意識の上へ運んできます。

This work takes up a lot of time.
この仕事は多くの時間を取ります。

take upは、時間や空間を自分の領域として取り込みます。

前置詞・副詞が付いて意味が広がっても、基本動詞の身体感覚は消えていません。

give・bring・takeで迷ったときの判断手順

  1. 所有・価値を誰かへ渡すのか:そうならgive
  2. 人やモノを移動させるのか:会話の中心を決める
  3. 中心へ近づけるのか:そうならbring
  4. 対象を取り込み、中心から運ぶのか:そうならtake

たとえば、同僚に「この資料を田中さんへ」と頼む場面を考えます。

田中さんに資料を渡す行為を頼むなら、Give this document to Mr. Tanaka.

田中さんが待つ会議室へ資料を運んでくる視点なら、Bring this document to Mr. Tanaka.

今いる場所から資料を取り、田中さんのところへ運び出す視点なら、Take this document to Mr. Tanaka.

現実の行動だけでなく、話し手がどの区間・どの矢印を言葉にしたいかが重要です。

動画で基本動詞のコアイメージを確認する

しゅみすけの基本動詞Top55では、海外ドラマでも頻出する基本動詞を、日本語訳の暗記ではなくイラストとコアイメージで解説しています。

https://www.youtube.com/watch?v=e-TEo9BBfKw

give・bring・takeだけでなく、have・get・make・doなども同じ方法で整理すると、知っている単語だけで英語を組み立てやすくなります。

まとめ:日本語訳ではなく3本の矢印を思い浮かべる

  • give:自分の手元・所有から相手へ渡す矢印
  • bring:対象を伴って会話の中心へ近づく矢印
  • take:対象を自分側へ取り込み、中心から別の場所へ運ぶ矢印

giveは「与える」、bringは「持ってくる」、takeは「持っていく」と一対一で覚える必要はありません。

まず、誰の手元にあるのか。所有が誰へ移るのか。会話の中心はどこか。対象は中心へ近づくのか、離れるのか。

この景色が見えれば、同じ「渡す・持っていく」に見える場面でも、英語の動詞を自分で選べるようになります。

be:RIZEでは、基本動詞のコアイメージを知識で終わらせず、英文の骨格、リスニング、実際の発話へつなげていきます。単語は知っているのに会話になると英文が出てこない方は、資料請求、または無料カウンセリングから気軽にご相談ください。

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