
関係代名詞とは?人やものの説明を後から足す言葉
関係代名詞とは、前に出てきた人やものを受け、その説明となる文を後ろにつなぐ言葉です。 I have a friend. She lives in Canada. 私には友達がいます。彼女はカナダに住んでいます。 この2文で、a friendとSheは同じ人です。そこでSheをwhoに変えて、説明をつなげられます。 I have a friend / who lives in Canada. 私には友達がいます/その人はカナダに住んでいます。 学校文法では、a friendを「先行詞」、who lives in Canadaを「関係詞節」と呼びます。また、whoは接続詞と代名詞の両方の働きを持つと説明されます。 これらの用語は文法を整理するときには便利です。ただ、英語を聞いたり話したりする瞬間は、次の順番で十分です。- I have a friend.で骨格を受け取る
- whoが来たら「その人について説明が続く」と構える
- lives in Canadaを前の人へ足す
関係代名詞が日本人に難しい理由|日本語と英語の語順が逆になる
日本語では、名詞の説明を先に置きます。 カナダに住んでいる友達 何について話しているかを示す「友達」は、説明の最後まで出てきません。 英語では反対に、中心となる名詞を先に置きます。 a friend / who lives in Canada 先に「友達」を出し、そのあとで「どんな友達か」を説明します。 この英文を「カナダに住んでいる友達」ときれいな日本語へ訳そうとすると、最後まで読んでから前へ戻る必要があります。しかし、意味を理解するために戻る必要はありません。 「友達がいる → その人はカナダに住んでいる」と、英語が出てきた順番に場面を更新します。この情報を後から足す認知処理が、関係代名詞を前から理解する土台になります。関係代名詞の種類一覧|who・which・that・whose・whom
| 関係代名詞 | 主な先行詞 | 文中での役割 | 例 |
|---|---|---|---|
| who | 人 | 主語・目的語 | the woman who called me |
| which | もの・動物 | 主語・目的語 | the book which changed my life |
| that | 人・もの | 主語・目的語 | the movie that I watched |
| whose | 人・もの | 所有 | the man whose car was stolen |
| whom | 人 | 目的語 | the person whom I met |
関係代名詞whoの使い方|人の説明を後から足す
whoは、前に出た人について説明するときに使います。 The woman / who is talking to Tom / is my manager. その女性は/トムと話している人ですが/私の上司です。 日本語訳では「トムと話している女性は私の上司です」と前後を入れ替えますが、理解するときは入れ替えません。- The woman:その女性
- who is talking to Tom:その人はトムと話している
- is my manager:私の上司です
関係代名詞whichの使い方|もの・動物の説明を足す
whichは、ものや動物について説明するときに使います。 I bought a book / which explains English grammar clearly. 私は本を買いました/その本は英文法を分かりやすく説明しています。 まずI bought a book.で意味の核は完成しています。which以下は、どのような本なのかを後から詳しくしています。 This is the bag / which I bought in Paris. これがそのバッグです/私はそれをパリで買いました。 2つ目の例では、whichはI bought itのitにあたります。この違いが、次に説明する主格と目的格です。関係代名詞thatの使い方|人にもものにも使える
thatは、人にもものにも使える関係代名詞です。 The person / that helped me / was very kind. 私を助けてくれた人は、とても親切でした。 The movie / that we watched / was interesting. 私たちが見た映画は、面白かったです。 会話ではwhoやwhichの代わりに使われることも多いため、最初は次のように整理できます。- 人を説明する:whoまたはthat
- ものを説明する:whichまたはthat
関係代名詞の主格と目的格の違い
主格と目的格の違いは、関係代名詞の後ろを見れば判断できます。主格|関係代名詞が「する人・もの」になる
I know a woman / who speaks four languages. 私はある女性を知っています/その人は4か国語を話します。 whoの直後に動詞speaksがあります。who自身が「話す人」、つまり節の主語です。 主格の基本形:先行詞+who/which/that+動詞目的格|関係代名詞が「される人・もの」になる
The woman / who I met yesterday / is a doctor. その女性は/私が昨日会った人ですが/医師です。 whoの後ろにI metという主語+動詞があります。「私はその女性に会った」の「その女性」にあたる部分がwhoです。 目的格の基本形:先行詞+who/which/that+主語+動詞 用語を覚えるだけでなく、「関係代名詞の後ろにすぐ動詞が来るか、別の主語が来るか」を見ると判別しやすくなります。関係代名詞を省略できるのは目的格
目的格の関係代名詞は省略できます。 The movie (that) we watched was interesting. thatを省略すると、The movie we watched was interesting.になります。 日本人には「名詞の直後に主語+動詞が来る」不思議な並びに見えますが、処理は変わりません。- The movie:その映画
- we watched:私たちが見た
- was interesting:面白かった
関係代名詞の訳し方|後ろから訳さず前から理解する
関係代名詞を含む文を、日本語として自然に訳すことと、英語を理解することは別の作業です。 I visited a restaurant / that my friend recommended. 自然な日本語訳は「私は友達が勧めてくれたレストランを訪れました」です。しかし、リスニング中にこの順番へ並べ替えると、後半が出るまで意味を保留することになります。 英語の順番なら、次のように理解できます。 私はレストランを訪れた → そのレストランは友達が勧めたものだった。 関係代名詞が出たら、次の3点だけを意識します。- 説明される人・ものは何か
- その人・ものについて、どんな情報が足されたか
- 説明が終わったあと、元の文がどこから再開するか
関係代名詞と関係副詞の違い
関係代名詞と関係副詞は、どちらも前の名詞へ説明を足します。違いは、後ろの節で何が不足しているかです。 This is the house / which I bought. これがその家です/私はそれを買いました。 I boughtの目的語が不足しており、whichが「それを」の役割を持ちます。 This is the house / where I live. これがその家です/私はそこで暮らしています。 I liveは主語と動詞がそろっており、whereが「そこで」という場所の情報を加えます。- 関係代名詞:後ろの節で、主語または目的語の役割を持つ
- 関係副詞:後ろの節へ、場所・時間・理由などの情報を加える
英会話で関係代名詞を使う練習方法
最初から長い日本語を関係代名詞で英訳しようとすると、語順変換の負担が大きくなります。短い文を先に完成させ、あとから一つだけ説明を加えましょう。ステップ1|短い文を言う
I met a woman.ステップ2|その人について別の短い文を作る
She works at a bank.ステップ3|whoでつなぐ
I met a woman / who works at a bank. 同じ方法で、自分の身近な人やものへ書き換えます。- I have a friend who lives in Australia.
- I use an app that helps me study English.
- I watched a movie which made me cry.
まとめ|関係代名詞は長文を難しくするものではなく、説明を足す道具
関係代名詞とは、先に出した人やものへ説明を後から加えるための言葉です。- who:主に人を説明する
- which:主にもの・動物を説明する
- that:人にもものにも使える
- 主格:関係代名詞が後ろの節の主語になる
- 目的格:関係代名詞が目的語になり、省略できる
関連記事:関係代名詞節は前の名詞を説明する「形容詞節」です。一方、what he saidのように節全体を名詞として置く仕組みは、名詞節とは?that・whether・疑問詞の使い方で比較しています。



