英語の第3文型は、S(主語)+V(動詞)+O(目的語)で作る文の骨格です。
I opened the door.
私はドアを開けました。
この文では、主語Iから出たopenedという動きが、the doorという対象へ届いています。第3文型の本質は、主語から出た動き・意識・知覚が、目的語Oを直接捉えることです。
誰が・何が
動き
対象を
この記事では、第3文型SVOの意味、目的語O、他動詞、自動詞との違い、SVC・SVOO・SVOCとの見分け方、受動態との関係まで、「動きが対象へ届く」という一つの景色から解説します。
2-e1785721177628.jpg)
SVOを「主語・動詞・目的語」と唱えるだけでなく、主語から出た矢印がどの対象へ届くのかを見てください。英語では、動詞のすぐ後ろへ対象を置くことで、その関係を語順で見せます。
英会話スクール「b わたしの英会話」・英語コーチング「be:RIZE」創業者

第3文型SVOとは?基本の形と意味
第3文型の基本形は次のとおりです。
S+V+O
- S(Subject):主語。動き・認識を起こす「誰が・何が」
- V(Verb):動詞。対象へ向かう動き・意識・知覚
- O(Object):目的語。動詞が直接捉える人・物・事柄
| 例文 | S | V | O |
|---|---|---|---|
| I opened the window. | I | opened | the window |
| She likes coffee. | She | likes | coffee |
| We discussed the problem. | We | discussed | the problem |
| He knows the answer. | He | knows | the answer |
openのような物理的な動作だけでなく、likeという感情、knowという認識も対象を捉えます。第3文型の「動き」は、手足の動作だけではありません。
5文型全体を先に確認したい方は、親記事の英語の5文型とは?SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCを骨格から解説をご覧ください。
目的語Oとは?「何を・誰を」だけでは見抜けない
目的語Oは、動詞の働きが直接向かう対象です。日本語では「〜を」と訳すことが多いため、「何を?」と尋ねる方法がよく使われます。
She reads books.
彼女は本を読みます。
readsの対象はbooksなので、booksがOです。ただし、日本語の助詞だけで判断すると間違えることがあります。
- I like music.=私は音楽が好きです
- She answered me.=彼女は私に答えました
- We discussed the plan.=私たちは計画について話し合いました
日本語では「が・に・について」と訳していても、英語ではlike、answer、discussが後ろの対象を直接捉えています。したがってmusic、me、the planは目的語Oです。
見分けるときは日本語訳よりも、動詞の直後に前置詞なしで対象が置かれ、その対象へ働きが届いているかを確認しましょう。
第3文型のコアイメージ|動きが対象へ直接届く
英語は語順で関係を示す言語です。Sの後ろにVを置き、その直後にOを置くことで、「誰が」「何をどうしたか」が前から順に見えます。
Tom broke the glass.
Tomからbreakの力が出て、the glassへ届き、ガラスの状態が変わります。
I remember her name.
物理的な力はありませんが、Iの記憶がher nameという対象を捉えています。
| 働きの種類 | 例 | 対象O |
|---|---|---|
| 物理的な動作 | She closed the door. | the door |
| 所有・保持 | I have a car. | a car |
| 感情・好み | We love this place. | this place |
| 知覚 | I heard a noise. | a noise |
| 認識・思考 | She understands the problem. | the problem |
| 発信・作成 | He wrote an email. | an email |
第3文型を作る他動詞とは?
目的語を直接取る使い方の動詞を他動詞と呼びます。第3文型のVには、他動詞として使われる動詞が入ります。
| 動詞 | 対象への働き | 例文 |
|---|---|---|
| have | 対象を自分の領域に持つ | I have a question. |
| make | 対象を形にする | She made dinner. |
| take | 対象を取り込む・選び取る | I took a taxi. |
| get | 対象を手に入れた状態へ移す | He got a new job. |
| use | 対象を目的のために働かせる | We use this app. |
| need | 必要な対象として捉える | I need your help. |
| know | 対象を認識の中に持つ | She knows the truth. |
| enjoy | 対象を経験し楽しむ | They enjoyed the trip. |
ただし、動詞を「自動詞」「他動詞」のどちらか一つに固定できない場合があります。
- The door opened.=SV。ドア自体が開いた
- I opened the door.=SVO。Iの働きがdoorへ届いた
同じopenでも、出来事をドア側から見るか、ドアを動かす人側から見るかで骨格が変わります。文型は単語帳のラベルではなく、その場面をどこから見て、動詞と対象をどう配置したかで決まります。
自動詞+前置詞と他動詞の違い
日本人学習者が間違えやすいのは、日本語訳が似ている自動詞と他動詞です。
| 自動詞+前置詞 | 他動詞+目的語 |
|---|---|
| listen to music | hear music |
| look at the picture | watch the picture |
| arrive at the station | reach the station |
| talk about the problem | discuss the problem |
| wait for the bus | await the result |
自動詞は動きがいったん成立し、前置詞が向き・接点・話題などを示して対象とつなぎます。他動詞は前置詞を介さず、動詞が対象を直接捉えます。
- × discuss about the problem
- ○ discuss the problem
- × reach to the station
- ○ reach the station
「日本語で“〜について”だからabout」のように足すのではなく、英語の動詞が対象を直接取るかを確認する必要があります。
I need help.、I like coffee.、I made dinner.のように、主語・動詞・対象を短く置くと、知識が会話の処理へ変わります。
第3文型SVOの見分け方|3ステップ
1.主語Sと動詞Vを見つける
My friend recommended this book.では、My friendがS、recommendedがVです。
2.Vが直接捉える対象を探す
「何をすすめたか」にあたるthis bookがOです。recommendとthis bookの間に前置詞はありません。
3.SとOが別のものかを確認する
My friendとthis bookは別のものなので、S=Oではありません。Sから出たrecommendの働きがOへ向かうSVOです。
次の順で確認すると整理しやすくなります。
- Vの直後に名詞・代名詞・名詞のまとまりがあるか
- その部分はVの対象になっているか
- S=後ろの語ではなく、SからOへ働きが向かっているか
- 前置詞の後ろの名詞を、動詞のOと数えていないか
目的語Oに入るもの|名詞だけではない
名詞・代名詞
- I bought a bag.
- She called me.
動名詞
I enjoy cooking.
cookingは「料理すること」という行為をひとまとまりの対象として置いています。
to不定詞
We decided to leave.
to leaveは「出発すること」をdecidedの内容・対象として置きます。文法分析には立場の違いがありますが、学校文法では名詞的用法として目的語に整理されます。
that節・疑問詞節
- I think that she is right.
- I know what you mean.
一つの文を「〜ということ」という名詞のまとまりにし、Oの位置へ置けます。詳しくは名詞節とは?that・whether・疑問詞を「文を名詞として置く」感覚で理解をご覧ください。
第3文型と第1文型SVの違い
- He runs every morning.=SV。走る動きが主語内で成立
- He runs a company.=SVO。経営する働きがcompanyへ向かう
動詞の後ろに場所・時間などのMがあっても、OがなければSVです。第1文型側は、第1文型SVとは?見分け方・自動詞・修飾語Mを例文で解説で整理しています。
第3文型と第2文型SVCの違い
- She became a doctor.=SVC。She=a doctor
- She visited a doctor.=SVO。She≠a doctor
SVCの後ろは主語の説明、SVOの後ろは動詞の対象です。詳しくは第2文型SVCとは?補語C・見分け方・動詞を例文で解説をご覧ください。
第3文型と第4文型SVOOの違い
第3文型には目的語が一つ、第4文型には目的語が二つあります。
- She gave a gift to me.=SVO+M
- She gave me a gift.=SVOO
最初の文ではa giftがO、to meは届け先を示す前置詞句です。二つ目はmeとa giftを動詞の後ろへ並べ、「人に物を渡す」骨格を作ります。
書き換えとto/forの違いは、第4文型SVOOとは?動詞・例文と第3文型への書き換えで詳しく解説しています。
第3文型と第5文型SVOCの違い
- I found the key.=SVO。見つけた対象はthe key
- I found the book useful.=SVOC。the book=useful
SVOはOで骨格が完成します。SVOCはOの後ろにCを置き、Oの状態・正体まで説明します。第5文型側は、第5文型SVOCとは?O=Cの見分け方・動詞・例文をご覧ください。
第3文型と受動態の関係|Oが新しいSになる
第3文型の目的語Oは、受動態では主語Sになります。
Tom opened the door.
↓
The door was opened by Tom.
能動態ではTomからthe doorへ動きが届きます。受動態では影響を受けたthe doorを入口にし、「開けられた」という状態・出来事を見せます。
この変換ができるのは、能動態の動詞が目的語を持っているからです。詳しくは英語の受動態とは?be動詞+過去分詞の作り方・使い方をご覧ください。
第3文型の例文|日常会話で使える12文
- I need some help.
少し助けが必要です。 - Do you have time?
時間はありますか? - I like this idea.
このアイデアが好きです。 - She speaks English.
彼女は英語を話します。 - We enjoyed the movie.
私たちは映画を楽しみました。 - Please close the door.
ドアを閉めてください。 - I forgot my password.
パスワードを忘れました。 - He answered my question.
彼は私の質問に答えました。 - Let’s discuss the schedule.
予定について話し合いましょう。 - I understand your concern.
ご心配は理解しています。 - She made dinner.
彼女は夕食を作りました。 - We changed the plan.
私たちは計画を変更しました。
1-e1785721031477.jpg)
会話では、まずI needまで出したら「何を必要としているか」を後ろへ置きます。help、more time、a breakのようにOだけを入れ替える練習をすると、SVOが使える骨格になります。
しゅみすけ
第3文型についてよくある質問
目的語Oには必ず「〜を」という日本語が対応しますか?
いいえ。I like coffee.は「コーヒーが好き」、She answered me.は「私に答えた」と訳します。日本語の助詞ではなく、動詞が直接捉える対象かどうかで判断します。
前置詞の後ろの名詞は目的語ではありませんか?
厳密には前置詞の目的語と呼ばれますが、5文型のO、つまり動詞の目的語には数えません。I listened to music.はlistenの後ろに前置詞toがあり、基本的な文型分析ではSV+Mです。
SVOのOを省略できますか?
文脈上明らかな場合や、動詞に自動詞用法がある場合は省略されることがあります。Have you eaten?では「食事をしたか」が焦点で、食べ物を明示しません。ただし、目的語を必要とする他動詞では、理由なく省略すると不完全になります。
二重目的語がある文は第3文型ですか?
She gave me a book.のように目的語が二つ並ぶ形は第4文型SVOOです。She gave a book to me.では動詞の目的語はa book一つなので、第3文型を基礎にした形です。
that節もOとして数えますか?
はい。I think that she is right.ではthat節全体がthinkの内容となり、目的語の位置にあります。長く見えても「〜ということ」という一つのまとまりです。
まとめ|SVOは動きが対象へ届く骨格
- 第3文型の基本はS+V+O
- Oは動詞が直接捉える人・物・事柄
- 日本語の「〜を」だけでなく、動き・意識・知覚の向かう先で判断する
- 第3文型のVには目的語を直接取る他動詞用法が入る
- 自動詞は前置詞を介して対象とつながることが多い
- SVCはS=C、SVOはSからOへ働きが向かう
- SVOのOは受動態で新しいSになれる
第3文型を使うときは、まず主語と動詞を置き、「その働きは何を捉えるのか」を後ろへ続けてください。S→V→Oの順に景色を作ると、日本語を丸ごと翻訳せず、英語を前から組み立てられます。
英文法を、実際の会話へつなげたい方へ
be:RIZEでは、文法用語を覚えて終わらせず、場面から主語・動詞・対象を置き、短い骨格を口から出す練習へつなげます。詳しくはbe:RIZEの学習メソッドと進め方をご覧ください。
現在のリスニング・スピーキングの処理を確認し、目的と生活に合う学習の優先順位を一緒に整理します。
全体像を確認:この単元が中学英文法のどこに位置するかは、中学英文法一覧|大人が英会話のために学び直す順番で確認できます。






[…] enjoy の対象Oが learning English です。これは「動きが対象へ届く」第3文型SVOの骨格で、目的語の席に「英語を学ぶという活動」を置いています。 […]
[…] 第1文型SV・第2文型SVC・第3文型SVO:長い英文でも中心の骨格を先に取る […]
[…] 名詞構文でも、最後に頼りになるのは文の骨格です。目的語の考え方は第3文型SVOと目的語で確認できます。 […]