knowとunderstandの違い|「知っている」と「理解している」を例文で整理

knowとunderstandの違いを、情報を持つことと、意味・理由・つながりが見えることの対比で示したアイキャッチ

こんにちは、しゅみすけです。

knowunderstandは、どちらも日本語では「知っている」「分かる」と訳されることがあります。せやけど、英語では見ているポイントが違います。

たとえば、ルールを聞いたことはある。でも「なぜそのルールが必要なのか」は説明できない。そんなときは、knowしていても、understandしているとは限りません

この記事では、knowとunderstandの違いを、日本語訳の丸暗記ではなく、頭の中の「情報」と「つながり」で整理します。同じ場面の例文を並べながら、会話で自然に選べるところまで見ていきましょう。

knowとunderstandの違いをひとことで言うと?

先に結論です。

  • know=情報・事実を、すでに自分の中に持っている
  • understand=意味・理由・仕組み・つながりが見えている

knowの頭の中には、名前・事実・答えなどの「情報カード」が入っています。一方、understandでは、そのカード同士が線でつながり、「なるほど、こういうことか」と全体像が見えています。

knowは情報や事実を持つ、understandは意味・理由・つながりが見えるという違いを例文で比較した図解

流れにすると、こんな感じです。

INFORMATION(情報)→ CONNECTIONS(つながり)→ UNDERSTANDING(理解)

knowは主に最初の「情報を持つ」に焦点があります。understandは、情報を材料にして、意味や理由までつながった状態です。まずはこの矢印を持っておくと、使い分けがかなり楽になります。

knowのコアイメージは「情報を持っている」

knowの中心は、必要な情報が自分の中にあり、取り出せる状態です。

I know the answer.
答えを知っています。

この人の中には「答え」という情報があります。答えの仕組みを深く説明できるかどうかは、knowだけでは分かりません。

Do you know her name?
彼女の名前を知っていますか?

聞いているのは、名前という情報を持っているかどうかです。名前の由来や、その人についての深い理解までは求めていません。

I know where he lives.
彼がどこに住んでいるか知っています。

場所の情報を持っているのでknowです。knowは「知識が頭の棚に入っている」と考えると、イメージしやすいですね。

knowそのものの広がりや、know about / know how / know 人の違いは、knowのコアイメージで詳しく解説しています。

understandのコアイメージは「つながりが見える」

understandは、単に情報があるだけではありません。言葉の意味、そうなる理由、仕組み、前後関係がつながり、全体像が見えている状態です。

I understand the rule.
そのルールを理解しています。

ルールの文言を知っているだけでなく、「何をすべきか」「なぜ必要なのか」「どの場面で使うのか」がつながっています。

Now I understand why she was upset.
彼女がなぜ動揺していたのか、今分かりました。

新しい情報が加わり、彼女の気持ちと出来事がつながった。そこで「なるほど」と全体像が見えたのでunderstandです。

Do you understand how this machine works?
この機械がどう動くか理解していますか?

操作方法を暗記しているかではなく、仕組みや動きのつながりまで分かっているかを聞いています。

understandの感覚をもう少し深くつかみたい方は、understandのコアイメージもあわせてどうぞ。

同じ対象でもknowとunderstandで深さが変わる

違いがいちばん見えやすいのは、同じ対象をknowとunderstandで言い分けたときです。

I know the rule. / I understand the rule.

I know the rule.
そのルールを知っています。

「そういうルールがある」「内容を覚えている」という情報の所有に焦点があります。

I understand the rule.
そのルールを理解しています。

ルールの意味や理由、適用のしかたまで筋が通っています。

サッカーのオフサイドという言葉を知っていても、試合中に毎回説明できるとは限りませんよね。これはknow the ruleだけれど、完全にはunderstand the ruleではない状態です。

I know what happened. / I understand why it happened.

I know what happened.
何が起きたか知っています。

起きた出来事の情報を持っています。

I understand why it happened.
なぜ起きたか分かっています。

原因と結果がつながっています。what happenedが「出来事のカード」なら、why it happenedはカード同士を結ぶ矢印です。

I know the words, but I don’t understand the sentence.

I know the words, but I don’t understand the sentence.
単語は知っているけれど、その文は理解できません。

これは英語学習でめちゃくちゃよくある状態です。一つひとつの単語カードは頭にある。でも、語順や文脈の線がつながらず、文全体の意味が見えない。

「全部知っている単語なのに、なんで読めへんのやろ」と落ち込まなくて大丈夫です。足りないのは単語数ではなく、カードをつなぐ練習かもしれません。

I know how to use it. / I understand how it works.

I know how to use it.
使い方を知っています。

操作手順という情報を持っていて、実際に使えます。

I understand how it works.
それがどう動くか理解しています。

内部の仕組みや、操作すると何が起きるかまでつながっています。スマホを使える人の多くはknow how to use itですが、回路やOSの仕組みまでunderstandしているとは限りません。

knowしていてもunderstandしているとは限らない

ここが今回のいちばん大事なポイントです。

情報を持つことと、その情報がつながって意味になることは別です。

I know the formula, but I don’t understand it.
公式は知っているけれど、理解はしていません。

公式を暗記して書ける。これはknowです。でも、なぜその形になるのか、どんな問題で使えるのかが見えていないなら、understandまでは届いていません。

逆にunderstandは、理解に必要な情報がある程度そろっていることを含みやすいです。ただし、knowとunderstandは「浅い・深い」だけの一直線ではありません。knowは情報の有無、understandは意味や関係の見え方に焦点がある。ここを分けておくのがコツです。

Do you know? と Do you understand? の違い

質問にすると、相手に確認しているものが変わります。

Do you know …? は「その情報、持ってる?」

Do you know the answer?
答えを知っていますか?

Do you know where the station is?
駅がどこにあるか知っていますか?

答えや場所の情報が相手の中にあるかを確認しています。

Do you understand …? は「意味がつながった?」

Do you understand the instructions?
説明の内容は理解できましたか?

言葉を聞いたかではなく、何をすべきかが相手の中でつながったかを確認しています。

ただし、Do you understand?は、言い方や場面によっては「分かった?」と相手を試すように響くことがあります。先生が生徒に確認する場面や、強く念を押す場面では自然ですが、やわらかく確認したいなら次の表現も便利です。

Does that make sense?
ここまで大丈夫そうですか?/話は通じていますか?

「あなたは理解した?」と相手を直接チェックするより、「今の説明は筋が通っている?」と説明側に焦点を移せるので、会話がやわらかくなります。

I know. と I understand. はどう違う?

I know. は「その情報はもう持っている」

Be careful. — I know.
気をつけて。— 分かってるよ。

I know.は「もう知っている」「その情報は入っている」という返事です。短く強く言うと、「分かってるって」と少しぶっきらぼうに聞こえることがあります。

I understand. は「状況・理由まで受け取った」

We can’t change the schedule. — I understand.
予定は変更できません。— 分かりました。

変更できないという情報だけでなく、事情も含めて受け止めた感じです。I know.より落ち着いた、共感的・フォーマルな響きになることがあります。

相手がつらい事情を話したときのI understand.は、「あなたの状況は理解しています」という寄り添いにもなります。ただ、相手の経験を本当に同じように理解できるとは限らないので、I can imagine.That must be hard.のほうが自然な場面もあります。

I didn’t know that. と I didn’t understand that. の違い

I didn’t know that.
それは知りませんでした。

その情報が自分の中になかった、という意味です。新しい事実を聞いたときに使います。

I didn’t understand that.
それは理解できませんでした。

情報は聞いたかもしれないけれど、意味がつながらなかった、という意味です。説明が難しかったとき、発言の意図が分からなかったときなどに使えます。

つまり、知らなかったなら情報が「入っていない」。理解できなかったなら、情報は来たけれど「線がつながっていない」。この違いです。

人についてのknowとunderstand

人を目的語にすると、違いがさらに面白くなります。

I know him.
私は彼を知っています。

彼と面識がある、どんな人かある程度情報を持っている、という意味です。

I understand him.
私は彼のことを理解しています。

彼の考え方、気持ち、行動する理由が分かる、という意味です。

長年の知り合いだからknow himではある。でも、彼がなぜその決断をしたのかはunderstandできない。そんなこともあります。人間関係でも、情報と理解は同じではないんですね。

knowとunderstandを選ぶ3ステップ

会話で迷ったら、次の順番で考えてみてください。

  1. 名前・場所・事実・答えなど、情報の有無を言いたい?
    → know
  2. 意味・理由・仕組み・気持ちのつながりを言いたい?
    → understand
  3. 「知っているけど、なぜかは分からない」が成立する?
    → 前半はknow、後半はunderstand

たとえば「彼が辞めたことは知っている。でも、なぜ辞めたのかは分からない」なら、こう言えます。

I know he quit, but I don’t understand why.
彼が辞めたことは知っていますが、なぜなのかは理解できません。

knowで事実カードを持ち、understandで理由との線を見る。1文の中に両方を入れると、違いがはっきりしますね。

動画で基本動詞の感覚をまとめて確認

knowとunderstandを含む基本動詞を、イラストでまとめて確認したい方は、こちらの動画もどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=e-TEo9BBfKw

【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】をYouTubeで見る

基本動詞は、日本語訳を一個ずつ覚えるより、中心にあるイメージをつかむほうが応用が利きます。頭の中で情報を持つknow、つながりが見えるunderstand、そして材料を動かして判断を作るthink。次のまとめ記事では、この3語を一つの流れとして整理します。

先にthinkの感覚を確認したい方は、thinkのコアイメージも読んでみてください。

まとめ|knowは情報、understandはつながり

  • know=情報・事実を自分の中に持っている
  • understand=意味・理由・仕組み・つながりが見えている
  • knowしていても、understandしているとは限らない
  • Do you know?は情報の有無、Do you understand?は意味がつながったかを確認する
  • I know.は「もう知っている」、I understand.は「事情まで受け取った」という違いが出やすい

「知っている」と「理解している」を訳語だけで分けようとすると、どうしても曖昧になります。でも、情報カードを持つ → カード同士がつながるという矢印で見ると、使い分けはぐっとシンプルになります。

英語は、単語の意味を覚えて終わりではありません。知っている表現を会話の中でつなげ、自分の言葉として使えるようになってこそ、understandに近づいていきます。

be:RIZEでは、こうした基本動詞の感覚を、あなたの目的やレベルに合わせて会話の中で定着させていきます。「単語は知っているのに話せない」「ルールは覚えたけど使い分けに自信がない」という方は、まずは気軽にご相談ください。

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think・know・understandを一つの頭の流れで整理したい方は、think・know・understandまとめもあわせてどうぞ。

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