toのコアイメージは「到達点を含む矢印」|意味・使い方とto不定詞まで例文解説

前置詞toのコアイメージ「到達点を含む矢印」を、人・場所・数値・状態・行動への到達で示した図解

英語のtoを「〜へ」「〜に」と日本語訳で覚えていませんか?
  • go to Tokyo=東京へ行く
  • give it to me=私にそれを渡す
  • listen to music=音楽を聴く
  • from 3 to 5=3時から5時まで
  • prefer A to B=BよりAを好む
日本語訳では「へ」「に」「を」「まで」「より」とバラバラに見えます。しかし、toのコアイメージは一つです。
to=到達点を含む矢印
何かが、対象・場所・数値・状態・行動へ向かい、その到達点まで届く。この一本の矢印が分かると、前置詞のtoだけでなく、to不定詞の感覚までつながります。

toのコアイメージは「到達点を含む矢印」

toには、出発点Aから到達点Bへ向かう矢印があります。
  • A:人・物・動作・数値などの出発側
  • 矢印:対象へ向かう方向
  • B:矢印が届く到達点
I went to the park. 私は公園へ行きました。 Iが移動し、the parkという到達点へ届きます。「公園の方向へ向かった」だけでなく、公園を目的地として到着したところまで含みやすいのがtoです。 Please send the file to me. そのファイルを私に送ってください。 ファイルがmeという相手へ向かい、手元へ届く矢印です。
前置詞toのコアイメージ「到達点を含む矢印」を、人・場所・数値・状態・行動への到達で示した図解
toは単なる方向ではなく、矢印の先にある到達点Bまで含む
「〜へ」と訳せるからtoなのではありません。英語がどこを到達点として見ているかが重要です。

場所へのto|目的地まで届く

最も分かりやすいのが、移動先を表すtoです。 We went to Tokyo last weekend. 私たちは先週末、東京へ行きました。 東京が移動の到達点です。 She walked to the station. 彼女は駅まで歩きました。 歩く動きが駅へ向かい、そこまで届いています。 He came to my office. 彼は私のオフィスへ来ました。 comeの「会話の中心へ近づく」動きが、my officeという到達点へ向かっています。 一方、toward the stationなら「駅の方向へ」であり、到着したかは分かりません。toは到達点を含む点が特徴です。

人へのto|物・言葉・意識が相手へ届く

toの到達点は場所だけではありません。人も到達点になります。 I gave the book to her. 私は彼女にその本を渡しました。 giveによって、本がherの手元へ届きます。 He explained the problem to me. 彼は私にその問題を説明しました。 説明という情報がmeへ届きます。 Please reply to my email. 私のメールに返信してください。 返信がmy emailという対象へ向かいます。 次の表現も、動詞とtoをセットで丸暗記する必要はありません。
  • speak to 人:言葉を相手へ向ける
  • talk to 人:会話を相手へ向ける
  • write to 人:書いた内容を相手へ届ける
  • apologize to 人:謝罪を相手へ向ける
  • reply to 対象:返答を対象へ返す
toの後ろにある人・対象へ、何が届いているかを想像してください。

listen to・look forward to|意識が対象へ向かう

物が実際に移動しなくても、耳・意識・気持ちが対象へ向かえばtoを使えます。 I listen to music every morning. 私は毎朝、音楽を聴きます。 listenは、耳と意識を自分から向ける動詞です。その矢印がmusicへ届くためtoが必要です。 I’m looking forward to the trip. 私はその旅行を楽しみにしています。 気持ち・期待がthe tripという到達点へ向いています。 ここで重要なのは、look forward toのtoは前置詞だということです。そのため、後ろには名詞または動名詞が続きます。 I’m looking forward to meeting you. あなたに会えるのを楽しみにしています。 toの後ろにmeetingという動名詞が置かれ、期待の矢印が「あなたに会うこと」へ向かっています。

数値・状態へのto|変化が最終地点へ届く

toは、移動だけでなく数値や状態変化の到達点も示します。 The temperature rose to 30 degrees. 気温は30度まで上がりました。 上昇した気温が30度へ到達しています。 The stock price went up to 15,000 yen. 株価は1万5,000円まで上がりました。 goとupによる変化が、15,000 yenという最終地点へ届きます。 He was frozen to death. 彼は凍死しました。 凍る状態がdeathという最終的な到達点まで進んでいます。 The door was open to its full width. ドアはいっぱいまで開いていました。 開く程度が最大幅という到達点へ届いています。 「〜まで」という訳を暗記するのではなく、変化の矢印がどの数値・状態で止まったのかを見ましょう。

from A to B|起点から到達点まで

toの到達点が最もはっきり見えるのが、from A to Bです。
  • from:起点Aから離れる
  • to:到達点Bへ届く
The store is open from 10 a.m. to 8 p.m. その店は午前10時から午後8時まで営業しています。 10時を起点として、8時を到達点とする時間の範囲です。 We traveled from Osaka to Tokyo. 私たちは大阪から東京まで移動しました。 大阪を離れ、東京へ到達します。 English changed from Old English to Modern English. 英語は古英語から現代英語へ変化しました。 物理的な移動でなくても、状態Aから状態Bへの変化を同じ矢印で表せます。

toとforの違い|到達点を含むか、方向だけか

toとforは、どちらも何かへ向かう方向を持っています。違いは、到達点まで含むかどうかです。
  • to:到達点Bまで届く矢印
  • for:目的・目標の方向を指すが、到達したかは含まない
I gave a present to John. 私はジョンにプレゼントを渡しました。 プレゼントはJohnへ実際に届いています。 I bought a present for John. 私はジョンのためにプレゼントを買いました。 プレゼントを買う目的・意図はJohnへ向いていますが、まだ渡したとは限りません。 He went to Canada. 彼はカナダへ行きました。 Canadaを到達した目的地として示します。 He left for Canada. 彼はカナダへ向けて出発しました。 Canadaの方向へ出発しましたが、この文だけでは到着したか分かりません。 toの記事を理解した後にforを学ぶと、二つの矢印の違いがさらに明確になります。

prefer A to B|なぜtoが「Bより」になるのか

I prefer Thai food to Japanese food. 私は日本料理よりタイ料理の方が好きです。 日本語ではtoを「〜より」と訳します。しかし、to自体に「より」という別の意味が加わったわけではありません。 preferは二つを比べ、一方をより好むことです。Thai foodを選び、その比較対象・照合先としてJapanese foodへ矢印を向けています。 同じように、AとBを結びつける表現があります。
  • add A to B:AをBという到達点へ加える
  • apply A to B:AをBへ適用する
  • attach A to B:AをBへ取り付ける
  • compare A to B:AをBへ照らして比較する
  • leave A to B:AをBへ任せる
  • attribute A to B:Aの原因・帰属先をBへ置く
「動詞+A+to+B」という形を見たら、Aがどのような形でBへ届くのかを考えます。

key to・answer to・solution to|対応する到達先

toは名詞同士を結ぶこともあります。 the key to the door そのドアの鍵 鍵の機能・対応先がthe doorへ向いています。 the answer to the question その質問への答え 答えがthe questionへ対応しています。 the solution to the problem その問題の解決策 solutionがthe problemという解決対象へ向いています。 日本語では「ドアの鍵」「質問の答え」「問題の解決策」とすべて「の」でつなげます。しかし英語では、鍵・答え・解決策がどの対象へ対応するものかをtoの矢印で示しています。

to不定詞も「行動という到達点への矢印」

学校文法では、名詞の前に置くtoを前置詞、動詞の原形と組み合わせるtoを不定詞と分けて学びます。この区別は文法を整理するうえで必要です。 ただし、感覚まで完全に別物にする必要はありません。どちらにも、後ろにある到達点へ向かう矢印があります。 I want to study English. 私は英語を勉強したいです。 wantという気持ちが、study Englishという行動へ向いています。 He told me to wait. 彼は私に待つよう言いました。 tellによって情報がmeへ届き、さらにmeがwaitという行動へ向かうよう働きかけています。 I asked her to help me. 私は彼女に手伝ってくれるよう頼みました。 askの働きかけが、herをhelp meという行動の方向へ向けます。 文法上は区別しながらも、理解するときはtoの矢印を保つ。そうすると、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法を日本語訳だけで分断せずに捉えやすくなります。

前置詞toとto不定詞の見分け方

文の形としては、toの直後を見ると判断できます。
種類 toの後ろ
前置詞to 名詞・代名詞・動名詞 to Tokyo / to me / to meeting you
to不定詞 動詞の原形 to go / to study / to help
I’m used to getting up early. 私は早起きに慣れています。 このtoは前置詞なので、後ろに動名詞gettingが続きます。 I used to get up early. 私は以前、早起きしていました。 こちらのused toは過去の習慣を表す表現で、後ろに動詞の原形getが続きます。 意味を理解するコアイメージと、文を正確に組み立てる文法上の見分け方を両方持っておきましょう。

toを日本語訳だけで覚えると迷う理由

toを日本語訳で並べると、次のようになります。
  • go to Tokyo=東京
  • give it to me=私
  • listen to music=音楽
  • rise to 30 degrees=30度まで
  • prefer A to B=Bより
  • the answer to the question=質問への
訳語を増やすほど、toは複雑に見えます。しかし英語側では、すべて対象Bを到達点とする矢印です。 前置詞を話せる知識に変えるには、「日本語では何と訳すか」だけでなく、何がどこへ向かい、どこまで届くのかを場面として理解する必要があります。

4時間かけて前置詞Top50を解説した理由

しゅみすけのYouTubeでは、英会話でよく使われる前置詞50語を、約4時間かけてイラスト付きで解説しています。toについても、場所への移動から、相手への働きかけ、数値・状態、to不定詞まで、到達点を含む矢印として扱っています。
https://youtu.be/fenLw7ydgzc
前置詞は、文法問題のためだけに学ぶものではありません。実際の会話では、基本動詞の動きに方向と到達点を加えます。 give・go・come・listen・speak・tell・askなどの基本動詞とtoを組み合わせ、矢印を場面として想像する。その練習によって、リスニングでは語順のまま意味を追いやすくなり、スピーキングでは短い単語から表現を作りやすくなります。

toの3分トレーニング

次の文を、「何が、どの到達点へ届くか」を想像しながら声に出してください。
  1. 場所:I went to the station.
  2. 人:Please give it to me.
  3. 意識:Listen to this song.
  4. 数値:The temperature rose to 30 degrees.
  5. 時間:We work from nine to five.
  6. 対応先:What is the answer to this question?
  7. 行動:I want to speak English.
次に、自分の日常へ置き換えて3文作ります。
  • 今日行く場所:I’m going to ______.
  • 誰かへ渡すもの:I’ll give ______ to ______.
  • これからすること:I want to ______.
最後にtoを見たら、反射的に「〜へ」と訳す前に、矢印の先にあるBは何かを確認してください。

まとめ|toは「到達点を含む矢印」

  • コアイメージ:対象Bへ向かい、そこまで届く矢印
  • 場所:go to Tokyo=東京を到達点として移動する
  • 人:give it to me=物が私の手元へ届く
  • 意識:listen to music=耳と意識を音楽へ向ける
  • 数値・状態:rise to 30=変化が30へ到達する
  • from A to B:起点Aから到達点Bまで
  • toとfor:toは到達を含み、forは目的の方向を示す
  • to不定詞:気持ち・働きかけが後ろの行動へ向かう
toを「へ・に・を・まで・より」という訳語の集合として覚えるのではなく、何がどの到達点へ向かっているのかを見てください。異なる用法が一本の矢印でつながります。 「コアイメージは分かったけれど、会話ではtoやforを選べない」「基本動詞と前置詞、to不定詞が別々の知識になっている」という方は、be:RIZEの資料請求・お問い合わせをご利用ください。 be:RIZEでは、文法や単語を最初から一律に暗記し直すのではなく、現在のリスニング・スピーキングの詰まりを確認し、必要なコア単語・語順・音の処理を一人ひとりの学習計画へ落とし込みます。前置詞をYouTubeで約4時間解説しているしゅみすけが、コーチングでも学習設計を担当しています。自分の現在地から相談したい方は、無料カウンセリングでお話しいただけます。

関連記事:forのコアイメージは「目的・目標への方向」|意味・使い方とtoとの違い

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